瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 今朝、シアトルママから、メールが入っていた。曰く、
 「日高先生、先日は先生をはじめ、懐かしい塾友にお会いできてうれしかったです。/可愛いお菓子を子供達にありがとうございました。/ロサンジェルスで旦那の従兄弟の家に2泊したのですが、皆でクッキー美味しくいただきました。/月曜日の夜に無事にシアトルに到着しました。 到着してびっくり。/寒かったんです。 昨日辺りから日中は暑くなってきましたがそれでも日本の暑さに比べたらおちゃのこさいさいです。/朝晩はまだ寒く、子供達は長袖を着て寝ています。/自宅に帰ってからは、旅の疲れや日本から帰ってきてしまってがっかりした気持ちやでなんだか放心状態です。 本当は色々片付けもしなくてはいけないのですが、食事と洗濯以外はのんびり片付けていこうと思っています。/実家でぎりぎりまで片付けにはりきってしまったので、力が抜けてしまったのかもしれませんね。/またお会いできる日を楽しみにしています。/お体ご自愛下さい。/ HB 」
 
 K女史からも、メールあり、曰く、
日高先生へ「その4」です。/飽きもせずにまた「つぶやき」を書きました(^_^;)
 「海や川について」:{海で遊ぶ}{川で遊ぶ}が正しい日本語の使い方ですが、「海に遊んでもらう」「川に遊んでもらう」という気持ちで夏を楽しみたいと思います。自然に対する尊敬の念を忘れずにいたいものです。
「善と悪について」:人体には免疫機能があります。その代表選手がナチュラルキラー細胞(NK細胞)です。
突拍子もない話かもしれませんが、もし、NK細胞を体内の善とするならば、悪い事をしている人の体内で、NK細胞が常に活発に働いてくれるとは考えにくいと思いませんか? いつの世にも「悪」ははびこりますが、それに真っ向から対峙する「善」も必ず存在します。最後には善が勝利すると私は信じています。
 「マニュフェストとは」;国民にした約束をいとも簡単にやぶり、わかりやすい説明もあまりなく、
仲間からの信頼も、国民からの信頼も失う様子。
  先生の言葉をお借りするならば「気が短いおばさんの戯れごと、放言、歯ぎしり」です(笑)/今日も最後まで読んで下さりありがとうございます。  Kより (*^_^*)
f35467a1.jpeg※NK細胞:ナチュラルキラー細胞(-さいぼう、NK細胞)は、自然免疫の主要因子として働く細胞傷害性リンパ球の1種であり、特に腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要である。細胞を殺すのにT細胞とは異なり事前に感作させておく必要がないということから、生まれつき(natural)の細胞傷害性細胞(killer cell)という意味で名付けられた。形態的特徴から大形顆粒リンパ球と呼ばれることもある。

  日刊ゲンダイの記事より
8a794b86.jpeg これで2回目 進次郎「造反」でも処分ナシの異常 「地方票」握られ誰も逆らえない ―― 9日行われた内閣不信任案の採決で、自民党の小泉進次郎(31)が仲間6人と一緒に“造反”した。「欠席」という党の方針を無視して“賛成票”を投じた後も、悪びれもせず「これ以外の選択肢はあり得ない」と、平然と言い放った。谷垣総裁は完全にコケにされた格好である。/ところが、自民党は、一切処分をしない方針だ。/「進次郎が造反したのは、これで2回目です。4月にも〈郵政改革法案〉の採決で反旗を翻している。ところが“厳重注意”でお茶を濁し、今回も処分ナシで済ませる予定です。なぜ造反したのか、尋問もしない。そもそも、進次郎を処分対象にしないために、事前に“党議拘束”もかけなかった。1年生議員の行動に、ここまで執行部が神経を使うのは異常です。進次郎は、誰も文句を言えない“聖域”になっています」(自民党事情通)/いまや、進次郎と一緒に造反すれば処分されないと、自民党議員は安心している始末だ。ここまで執行部が気を使うのは、進次郎を敵に回したくないからだ。/「選挙になったら、進次郎は応援弁士の人気ランキング1位でしょう。長老でもプライドを投げ捨て、1年生の進次郎に応援を頼むとみられています。それ以上に、谷垣総裁や、“ポスト谷垣”を狙う連中が脅威を感じているのは、進次郎が“地方票”をガッチリ押さえ始めていることです。進次郎は『青年局長』という役職を最大限に利用して、全国の都道府県連のメンバー、つまり優秀な地方議員とのネットワークを急速に広げている。恐らく、父親の純一郎から『地方に仲間をつくっておけ』と言われたのでしょう。自民党の総裁選は、地方票がカギを握るだけに、進次郎に嫌われたくないのがホンネです」(自民党関係者)/まだ31歳の男に誰も逆らえないのだから、自民党も末期的だ。   〔日刊ゲンダイ2012年8月10日 掲載〕
 
 今日はオリンピック最終日という。ロンドンでのハプニング。
1dcc9017.jpeg 五輪サッカーに勝利した韓国代表選手が「独島は韓国領土」と政治パフォーマンス IOCが調査開始へ ―― ロンドンオリンピックの3位、4位決定戦が行われそれに勝利した韓国が日本を相手に2対0で勝利。銅メダルを勝ち取ったのである。ここまでなら「よく頑張った」「ライバルながら見事!」とエールを送れるところであるが、問題は勝利後のパフォーマンスにあった。/勝利後に代表選手達が韓国の国旗、太極旗を掲げ「独島は韓国領土」とハングルで書かれたプラカードを持ち上げたのである。パフォーマンスを行ったとされているのは、朴鍾佑(パクジョンウ)選手。本来は試合中にもこのパフォーマンスは行う予定だったとされていたが、控えていた。/しかし勝利の興奮から控えていたパフォーマンスを発作的に行ってしまったようだ。オリンピックでは競技中、もしくは競技会場で政治的活動および宗教的活動を一切認めていない。/元々このプラカードはサポーターが持っていた物で、それを朴鍾佑(パクジョンウ)選手が受け取り勝利後に使用したのだという。国際オリンピック委員会(IOC)は調査へ乗り出し、この選手に対してメダル贈呈式に出席しないように要請している。/韓国では日本に勝てば兵役が免除されるという背景もあったことから、日本に勝ったことがよほど嬉しかったのだろう。/IOCって日本の政府より仕事早いよね……。 〔ガジェット通信 2012.08.12 00:58〕
 
3b265a4d.jpeg 甲子園では今や高校野球が熱戦中。本日、龍谷大平安(京都)と旭川工(北北海道)の熱戦中、鳴尾のUさんことK氏より、甲子園カレーが届いた。すぐ近くとはいえ、この暑いさ中彼は甲子園に出かけたのかな?
 いやはや、今日の一番の試合は延長11回、龍谷大平安が旭川工を逆転熱戦の上、9対8で降した。Uさんありがとう!
 
  今朝のウェブニュースより
 
3732e4be.jpeg 竹島訪問へ出発 韓国大統領、閣僚が同行 ―― 【ソウル=辻渕智之】韓国青瓦台(大統領府)関係者によると、李明博(イミョンバク)大統領は十日午前、ヘリでソウルを出発し、領有権をめぐり日本と対立する竹島(韓国名・独島(トクト))に近い鬱陵島(ウルルンド)に到着した。天候が良ければ竹島に上陸する。現職大統領の竹島訪問は初めて。日本政府は中止を要請しており、強行されれば、旧日本軍元慰安婦問題などで外交摩擦が続く日韓関係のさらなる悪化は必至だ。/李大統領は夕方、ソウルに戻って会見する予定。文化体育観光相、環境相など閣僚数人も同行している。/韓国政府は、大型旅客船が接岸できる埠頭(ふとう)を兼ねた防波堤整備を計画するなど、竹島の実効支配を強めている。青瓦台関係者は、訪問の目的を「港や飛行場を建設するというよりも、独島の自然を保全して後世に伝えていくため」と説明した。/しかし、大統領が任期切れまで約半年となり、側近らの不正発覚も相次ぎ政権が死に体化しているため、求心力回復を狙う内政事情が大きいとみられる。植民地支配からの解放を祝う十五日の「光復節」直前が効果的と考え、慰安婦など歴史問題の解決に消極的と映る日本に、強い姿勢を示す必要があるとも判断したもようだ。/日本政府は、中国が領有権を主張する尖閣諸島、ロシアと対立している北方領土に続き、竹島をめぐっても、相手国の強硬姿勢に対応を迫られる形となった。 〔東京新聞 2012年8月10日 夕刊〕
 
 竹島上陸「韓国内政の要請」防衛相発言が波紋 ―― 森本防衛相は10日午前の閣議後の記者会見で、韓国の李明博(イミョンバク)大統領による竹島訪問について、「韓国の内政からくる要請によるものだ。他の国の内政に、他の国がとやかくコメントするのは控えるべきだ」と述べた。/自民党は、竹島が日本領土ではないとの誤解を内外に与える問題発言だとして、森本氏への問責決議案提出を検討し始めた。/森本氏は10日午後、防衛省内で記者団に「(大統領の竹島訪問は)決して受け入れられない。竹島問題が韓国の内政問題だと言った覚えはない」と釈明した。/しかし、自民党の谷垣総裁は記者団に「こんなバカな発言をするなんて信じられない。真実であるなら問責や何かに値する」と、森本氏を強く批判。脇雅史参院国会対策委員長も参院議員総会で「罷免に値する」と強調した。 (2012年8月10日21時54分  読売新聞)
 
 昨日の午後、K女史からまたまたメールが入った。曰く、
 日高先生/こんにちは。「Kの諺」と「つぶやき」を書いたのでまた読んで頂きたくメールしました。
先生に「おもしろかったよ」と言ってもらえるのがこの上なく嬉しいのです!(^^)!
 ・うちでのこづち:目標に向かって「素直に」「正直に」「謙虚に」「一生懸命に」生きてきた人は
神様からウチデノコズチ以上の「何か」をさずかるかもしれません。
 ・金のなる木があるじゃなし:当たり前です。そんなもの存在しません。しかしひたすら努力してきた人が
お金に困ることは少ないでしょう。
 ・烏合の衆:元気で明るく、やる気のある女の子達がたくさん集まり、多くの人に夢を与えるステキな様子。
 「女性について」:細かい点によく気づき、話し好きで、小さなものを守ろうとする本能が強い生物。
冒険やロマンよりも「安全」と「安定」を求め、ある意味においては男性より強い部分がある。
 「男性について」:肉体的な強さ、精神的強さ、やさしさ、のすべてを兼ね備え、その力を「大切なもの」を守るためにつかう生物。しかし女心はあまり分からないらしい。
 「グレーゾーンについて」:男性女性、それぞれの長所を持っている生物。
 「土と人間について」:当たり前ですが、人は土を食べることが出来ません。しかし野菜、穀物、綿などを育んでくれるのは基本的には「土」です。良い土を少しでも増やしたいものです。
(科学的視点において有機物と無機物とは、、、なんて書くのは自分でもつまらないです(-_-)
 いつも最後まで読んでくださりありがとうございます(*^_^*)  Kより
 
 7月31日のブログにコメントが入った。曰く、
◎端午節:6月末中国の瓦房店市に行く機会がありました、ちょうど端午節でした、家々の軒先には蓬の葉と桃の葉と猿(オレンジ色)の人形が飾ってありました、現地の人に聞くと薬用の葉と猿が定番だそうです、後手首に五彩線と言うカラフルな紐を巻き雨の日に棄てて厄を紐に移し一年間健やかに過ごすそうです、粽も食べましたよ砂糖をかけて。/  すーさん 2012/08/10(金)
 
 塾友のKA氏より、メールあり。曰く、
 「日高先生/ご案内ありがとうございます。/ご無沙汰しておりますが、お元気そうでなによりです。
マエチの新盆供養には是非とも参加させて戴きたくお願い申し上げます。
マエチとは毎年年賀状のやり取りをしていましたが、その内容が家族やペット個々の近況を伝えるという似たようなもので、“お互い中々このパターンを変えられないね”などと酒席で話をしていたことがつい先日のように想いだされます。
 変則的な猛暑がしばらく続きそうですが、奥様ともどもご自愛なさってください。/15日の供養会でお会いできるのを楽しみにしております。/2度の文字化け返信を始め、ご連絡が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。 KA 」
  日刊ゲンダイの記事を2つ。
 
 ああ情けない“消費税政局”の仕掛け人がこの男とは ―― 首相経験者の暗躍を許すなんて…
108e163f.jpeg 「野党が解散権を握る政局なんてない。こんなチャンスに何をやっているんだ」――。自民党の石原伸晃幹事長にこう喝を食らわしたのは、政界と縁を切ったはずの小泉純一郎元首相「70」だ。7月28日、都内のホテルで偶然、伸晃に出くわすと、10分間に渡って叱責したという。/小泉がハッパをかけた相手は伸晃だけではない。7月末には突然、大島副総裁に電話を入れ、「今が勝負時だ。3党合意なんて破棄しろ」と迫ったというし、7月中旬には都内某所に谷垣総裁を呼びつけ極秘会談。「消費税を人質にして、野田首相に解散の確約を迫る。増税法案を通してからでは相手に逃げられるだけ。不信任案を出してでも、解散に追い込め」と説教を垂れたというから、「政界の黒幕」そのものだ。/こうなると、小泉ジュニアが谷垣に「3党合意の破棄」を直訴したナゾも納得である。/「実際、進次郎議員が3党合意破棄の口火を切った途端に、自民党内の倒閣ムードは高まり、一気に政局が動き出した。小泉元首相は自他ともに認める『政局第一の人』。民主と自民が組んだままでは結局、野田内閣を解散に追い込めない。次の選挙でも反増税を掲げる第三極の台頭を許し、自民埋没の危機感もあったのでしょう。べたなぎ国会と頼りない執行部に業を煮やし、自ら政局を仕掛けたわけです」(自民党関係者)/それにしても、デタラメな男だ。08年9月に突然「政治家は引き際を大事にしたい」とか言って、政界引退を表明。同い年の金正日も真っ青の「世襲4代」で息子に地盤を譲った後は「目覚まし時計のない生活を満喫している」と、オペラや歌舞伎、ゴルフ三昧。余生を遊び過ごしていたはずが、黒幕で復活とはア然だ。/首相経験者が政局の陰で暗躍なんて、小泉が青筋立てて「ぶっ壊す」と否定し続けた古い自民党そのものではないか。/「小泉改革と称して、不況下の緊縮財政を強行。デフレ不況を泥沼化させ、今日の財政危機を招いた元凶こそ、小泉元首相なのです。その弊害が格差拡大という形で出現すると、サッサと政界を離れて自らの責任を放棄したのです。今も政局に関わり合いたいのなら、ウラで糸を引くようなことをせず堂々と政界に復帰すればいい。そして、構造改革の負の遺産という一度は逃れた政治責任の追及を受けるべきです」(筑波大名誉教授・小林弥六氏=経済学)/こんな男が、いつまでものさばる永田町。オリンピックの陸上日本選手団と同じで、進歩ゼロだ。  〔日刊ゲンダイ 2012年8月8日 掲載〕
 
 ゴーマン財務省「完全勝利」で高笑い ―― 野田、谷垣に知恵授けたと豪語
181875a4.jpeg 財務官僚は高笑いだろう。/一時は、増税法案は廃案かという局面になったが、最後は党首会談で決着。これで、法案の成立は確実だ。/「財務省は自民党の派閥領袖クラスにきっちり根回しをしていたので、法案は寝ていても通るという態度でした。そこへ突然の波乱。最終局面で小泉元総理がシャシャリ出てくることは、さすがに想定外で慌てたようですが、すぐに態勢を立て直した。与野党幹部に対し、相当ギューギューやって巻き返したようです。8日の昼には余裕の構えでしたよ。『党首会談までこぎつければ大丈夫。法案は通る』と豪語していました」(霞が関関係者)/民主党の野田も自民党の谷垣も、振付師は同じ財務省だ。民主は解散阻止、自民は解散要求という違いはあるが、ともに財務相経験者で、財務省の“教育”が行き届いた野田と谷垣は、「増税法案だけは何としても成立させたい」という点で一致している。2人が会えば“あうんの呼吸”で話がまとまってもおかしくない。/その内幕について、財務省幹部が得意げにこう話す。「今週に入って、野田総理と谷垣総裁、それぞれ個別に“ご説明”にあがり、知恵を授けました。2人とも、党内を当面の間、納得させる方便があればいい。簡単な話です」/つまり、野田と谷垣がお互いに党内を騙してでも、法案が成立するシナリオを描いたというのである。「財務省の意を受けて、安住財務相と自民党の二階元経産相がゴニョゴニョやっていた」(民主党関係者)という話もある。/本当にそこまで財務省に力があるのかは疑問だが、財務官僚はここまで傲慢なのだ。/浮かばれないのは、誰も望まない増税を押し付けられる国民だし、増税法案をめぐって民主党も自民党もガタガタになった。結局のところ、勝者は財務省だけということだ。連中は「完全勝利」とほくそ笑んでいるに違いない。  〔日刊ゲンダイ 2012年8月9日 掲載〕
 
 蒲田在住のshinさんからメールが入った。曰く、
「日高さま/ご無沙汰しております。暑い日が続く中、いかがお過ごしでしょうか。/さて、送っていただきましたブログ集を昨日、たしかに拝受いたしました。/読ませていただきます。まことにありがとうございました。/厚くお礼を申し上げます。/まだ暑さが続きそうですが、熱中症にかからないよう十分お気をつけてください。/奥様にもどうぞよろしくお伝えください。/涼しくなりましたら、またお目にかかることができれば幸いに思われます。/まずはお礼まで。  シン 」
 
 宝塚市在住のKS氏より、携帯にメールが入った。曰く、
「貴兄の通刊22号、本当に有難う御座いました。/ここ三日程、家をあけておりましたのでお礼が遅れ申訳けなく存じております。/何よりも楽しみにしているお便りですから、これからゆっくり読ませて戴きます。     オリンピック報道の陰に、政界の傲慢無礼さに怒りを覚えながら、自らの腰痛にも悩まされる今日この頃です。           社会に貢献すること無く、長生きを強いらされていることの意味を熟考させられております。/今までに経験したことのない変則的な猛暑が続いております。/どうぞ体調に留意されますよう念じております。/まずはお礼まで KS 」
 
  昨日、西宮のK氏より、FAXを戴いた。曰く、
「ブログ集拝受ありがとう。/本日標記ブログ集XXⅡを頂きました。ありがとうございました。/私は昨日兵庫県立美術館へ「カミーユ・ピサロと印象派展」を観に行きました。/また、終戦記念日の8月15日がやって来るね。あの日も暑い日だった。/最後まで日本の勝利を信じていたあの純粋な軍国少年時代が懐かしい。/年のせいか昔のことをいろいろ思い出しては懐かしんでいます。/淺草の夏もいろいろ楽しめると思います。大いに楽しんでください。/まずはとり急ぎブログ拝受お礼まで (以上)8月8日(水)」
 
 徹頭徹尾、印象派:フランス印象派と言えば、まずモネやルノワールの名前が浮かびます。しかし彼らは計8回の「印象派展」に、実は半分ほどしか参加していません。/個性あふれる印象派の面々を最年長者として忍耐強くまとめ、8回の展覧会に欠かさず出品した唯一の画家が、カミーユ・ピサロ(1830-1903)です。ファン・ゴッホやスーラなど新世代にも慕われ、印象主義のためには新奇な手法を取り入れることも恐れませんでした。/自然の風景や人々の暮らしを描いたピサロの穏やかな作品には、19世紀という激動の時代における都市と田園の対比や変貌する自然観など、同時代の様々なテーマも見てとれます。
兵庫県立美術館の開館10周年を記念し開催する本展では、国内外に所蔵されるピサロ約90点に、モネやルノワールも加え100点以上を展示。印象主義の探求に生涯を捧げたピサロの作品を軸に、近代の絵画、そして社会の原点を、あらためて見つめ直します。 兵庫県立美術館
※ピサロってこんな人?! (兵庫県立美術館HPより抜粋)
abed2191.jpeg 画家になりたい! カブリ海の孤島からパリへ:カミーユ・ピサロは1830年、カリブ海のセント・トーマス島で、ユダヤ人の貿易商の息子として生まれました。/父の後を継ぐべく働いていたものの、画家になる夢を捨てがたく、1852年に家出を決行、ヴェネズエラの首都カラカスへ。3 年後には芸術の都パリへ出ます。

75e80389.jpeg 印象派一「正直」な風景が:印象派の中でもピサロは、モネやシスレーと並び風景画で知られています。当時ある批評家は、この3人を比べ、ピサロを「もっとも真実味にあふれて正直である」と評しました。身近な風景をとらえたピサロの作品からは、たしかに自然のみずみずしい息づかいが感じられます。
de55473c.jpeg 子だくさんパパ、カミーユ:ピサロには、妻ジュリーとの間に、早世した2 人を含め8 人の子どもがいました。絵が売れず、家計は相当に苦しかったはず。しかし長男リュシアンをはじめとする5 人の息子たちは、揃いも揃って画家を志します。/絶大な影響を与えたパパ、カミーユ。良き父親ぶりは息子たち、とりわけロンドン在住のリュシアンに宛てた多くの手紙から伺い知ることが出来ます。
398728f0.jpeg 徹頭徹尾、印象派:新印象主義に熱心に取り組んだピサロですが、やがてその限界に気づき、晩年にはふたたび自由な筆づかいの作風に戻ります。そして同じ景色を異なる光のもと描く連作という形式で、印象主義の探求を深めていきました。/そもそもピサロが新印象主義に取り組んだのも、印象主義の発展型と考えてのこと。そう、彼は生涯を懸けて印象主義を追求したのです。そんなピサロこそ、唯一、真の印象派と呼ぶに値する画家でしょう。
3c60da54.jpeg 印象派展皆勤賞の「長老」:1874年、ピサロはモネやルノワールらと共に自主的なグループ展を旗揚げします。これがいわゆる「印象派展」。1886年までの間に計8回開催されたのですが、実は途中からメンバー間で不和が続出。毎回欠かさず参加したのは、結局ピサロだけでした。/第1回印象派展の年、ピサロは既に44歳。最年長者として個性的な面々を忍耐強くまとめた、いわば印象派の「長老」です
05164d53.jpeg セザンヌ、ゴーガン、ファン・ゴッホ みんなピサロがえ好きだった:ピサロの人柄と作風は、多くの若い画家たちからも慕われていました。/気むずかし屋のセザンヌ、株式仲買人の職を捨て画家となったゴーガン、そしてオランダからパリへ出てきたファン・ゴッホ。名だたる天才たちが若かりし頃、最も慕い、影響を受けた画家は、ピサロだったのです。
920e5671.jpeg 実は過激派:1880年代半ば、ピサロはスーラやシニャックらと点描技法に取り組みます。このときピサロは50代。息子と同世代の仲間たちと最先端の表現に挑むピサロ、老いてますますトンガっています。/彼ら新印象主義と呼ばれる画家たちの多くは、当時流布していたアナーキスム(無政府主義)の思想に共鳴しており、ピサロも例外ではありませんでした。ピサロの穏やかな作風と過激な思想とは、一見、相容れぬように思われます。しかし芸術家としての探求の厳しさに、既にピサロの過激さはあらわれているとも言えそうです。
 
 藤沢市財集のY氏からもメールが届いた。曰く、
「日高 節夫 様/連日暑い日が続いていますが貴ブログを拝見している限りではお変わりない様子で
何よりです。/本日夕刻ブログ集冊子拝受しました。いつも有難うございます。/「東京夢華録」はモニターで読み進めるのにはかなり難儀しましたのが、改めてこの冊子で読み返したいと思います。難しいところが沢山ありますが多岐にわたる事象はたいへん興味のあるところです。/東京スカイツリーが出来てから周辺もいろいろと変わってきたようですがブログを通してその様子が分かります。年末までには一度伺いたいと思っています。/岸本君の調子も少しずつ快方に向かっている由、早くよくなってほしいものです。/酷暑はいましばらくは続くようですが御身くれぐれもご自愛ください。奥様にもよろしくお伝えください。/MY」
 
3dd37c91.jpeg 横浜市在住のIN氏からもブログ集が届いた報せの電話が入った。彼は、現在のところ水曜日には横浜市歴史博物館で開催されている「続日本紀(しょくにほんぎ)を読む会」に参加しているそうな。元々勉強家の彼のことではあるが、毎週決められた日・時刻にこうした会にきちんきちんと出席する努力には頭が下る。横浜市歴史博物館において、古代史購読講座を終了した者が、さらに研究を深めるため「続日本紀」の国史大系本を史料に読み進めているのだそうだ。
 
※続日本紀:平安時代初期に編纂された勅撰史書で、『日本書紀』に続く六国史(りっこくし)の第二に当たる。菅野真道(すがの の まみち、741~814年)らが延暦16(797)年に完成した。文武天皇元(697)年から桓武天皇の延暦10(791)年まで95年間の歴史を扱い、全40巻から成る。奈良時代の基本史料である。編年体、漢文表記である。
 
 今朝のウェブニュースより
 消費税と社会保障は総選挙で民意を問え
■野党が不信任案を提出政局に想定外の緊張:ここしばらく、大手メディアでは、あたかもオリンピックの競技結果だけが日本と世界の重大ニュースであるかのように報じられている。しかし、世界最高峰のスポーツ・ゲームの傍らで、ルールも審判も未熟なローカル・ゲームではあるが、「日本の政局」がにわかに緊迫してきた。/消費税増税法案について民主・自民・公明の三党が合意した展開を見たときには、その後の政治的勝ち負けはともかく、増税法案は国会を通過することが確定したように思えた。/しかし、国民の生活が第一やみんなの党など野党6党は、7日、衆議院では野田内閣に対する不信任案を提出し、参議院でも7会派が野田首相に対する問責決議案を提出した。/内閣不信任案は他の法案に優先して審議され、衆院は与党が過半数を持っているが、民主党内から十数名の賛成者、あるいは三十数名の欠席・棄権者が出ると可決する。否決できる公算が大きいと見るが、可決の可能性がゼロではない。/参院の問責決議案は、野党多数の参院では可決する見通しだ。可決すると野党は首相が出席する審議に応じなくなると見込まれ、参院は事実上機能停止する。問題の消費税率引き上げ法案は、参院に送られてから60日採決されなければ見なし否決とされて、今度は衆院での再可決による通過が可能となる。/衆院での再可決のためには3分の2以上の賛成が必要であるため、再び自民党・公明党(少なくとも自民党)の協力が必要で、野党側がここで解散を迫るという戦略はあり得る。/少し前までは、ほとんど消化試合のように見えた国会が急に緊迫してきた要因は、直接的には三党合意を前提にこの採決を先に延ばして、その間に特例公債法案(赤字国債発行のための法案)など政権運営の障害になりかねない懸案を処理してしまおうとした「虫の良すぎる」民主党の国会対策にあった。/どの世論調査を見ても、次の選挙で勝てそうにない民主党としては解散を先送りしたいのが本音だろうし、野田首相もできればそうしたいところだろう。/とはいえ、民主党の国会対策はあまりに露骨だった。会社で言えば、手柄を立てようとした担当者が暴走したような案配だが、これによって、社長の経営方針(消費税率引き上げ)の達成が危うくなった。/野田首相は、8日にも参院で増税法案を採決する妥協案を出したが、今度は足下を見られている立場であるため、解散の確約なしに自民党が法案の賛成に回るかどうかは不透明だ。/自民党が強硬姿勢に転じた理由は、新聞などには、小泉元首相が石原幹事長に「野党が解散権を持っているのだから、もっとしっかりやれ」とハッパをかけたことなどが後押しと報じられているが、端的に言うと、今選挙をやれば自民党が政権をとれそうだという見通しを多くの議員が持ったからだろう。
99e07450.jpeg■三党合意の成立自体がもともと不思議だった:そもそも、三党合意という枠組みの成立自体が不思議な話だった。/自民党は、民主党のマニフェスト違反を攻撃しているのだから、マニフェスト違反そのものである「社会保障と税の一体改革」に付き合うことが矛盾している。/谷垣総裁は財務相経験者でもあり、もともと消費税率引き上げ論者だし、国民に不人気な消費税率引き上げを民主党政権にやってもらうと、後で政権を取り返した時に楽だという思惑があったのかもしれない。/しかし、早く総選挙に持ち込んで、自民党を中心とする新内閣で引き上げ実現を目指せば、それで良かったはずだ。/加えて、9月には自民党の総裁選が控えている。増税だけ賛成で解散はなし、ということになれば、谷垣氏の再選が危うくなるという事情がある。/だが、これらはいずれも、以前からわかっていたことではなかったか。/野党の不信任案の提出時期も、いささか奇妙だ。小沢一郎氏が率いる国民の生活が第一結党時に、単独での不信任案提出ができる人数か否かが話題になったが、もともと複数の野党が協力すれば不信任案の提出は可能だったのだ。/消費税率引き上げを本気で止める気があったなら、参院での法案採決を先に実行されるかも知れない現時点よりも、もっと早い時点で動き出せばよかった。これで法案が可決するということなら、「野党はそもそも消費税率引き上げ阻止に真剣ではなかった」と評価していいだろう。/オリンピック期間中に、このような緊迫しているようでいて実はたるんだ政局展開を見ていると、日本の政治がゲームだと思って見ても緊張感と魅力のないものになっていることを痛感する。/だが、そうは言っても、消費税と社会保障はどうなるのか。
b3a7f768.jpeg■引き下がりにくい勝負所 野田・谷垣のどちらが折れるか:7日の午後時点では、まだ政局がどう転ぶのかがわからない。自民党は、谷垣総裁に当面の対応を一任したので、少なくとも谷垣氏にとっては、ここが勝負所だ。/消費税率引き上げ法案は、野田氏、谷垣氏共に、これを成立させて財務省の人々に褒められたいと思っているだろうし、2人のいずれかが妥協すれば成立する。野田首相が解散を受諾するか、谷垣自民党総裁がこの法案採決を解散要求のカードに使わずに一歩引き下がるかだ。/どちらもまともには引き下がりにくいから、解散の言質を与えたのか与えなかったのかをうやむやにしつつ、谷垣氏側では法案の採決には応じながら別の方法で早期解散実現を目指すというあたりが、一番ありそうな落とし所だろうか。/野田首相は必敗の情勢の中で解散に応じたくないだろうが、彼個人の損得を考えると、「消費税率引き上げを決めた首相」として官僚に評価されながら政治的余生を過ごすことができるのだから、早期解散でもそう悪くはないと思っている可能性はある。/早速外れる可能性がある予想だが、純粋な予想の問題としては、筆者は現時点で、法案の成立を予想する。/仮に、野田首相が解散を約して増税法案の成立を図る場合、問題は谷垣氏側が、約束の担保を何で取るかだろう。特例公債法案なのか、あるいは参院での問責決議案なのか。/ただ、いずれの担保を取って解散を迫るにせよ、「本当に解散させたければ、もっと早くにできたはずなのに」という、間延びした流れだ。/もっとも、総選挙までにあまりに時間をかけると、橋下徹氏が率いる大阪維新の会の勢力の選挙準備が整う。「一寸先は闇」と言われる政治の世界だ。解散まで時間がかかると、自民党が政権を取ることができるかどうかは定かでなくなる。本来はぐずぐずしていられないはずだ。
■三党合意を破棄して解散へ 自民党の王道は最強硬策:国民から見て正しい道は、三党合意をいったん破棄して解散に持ち込む、自民党としては最も強硬な戦術だろう。/そもそも、今、政治が決めようとしているのは、(1)消費税率引き上げの有無と時期と条件であり、加えて(2)社会保障のあり方だ。いずれも、国民ほぼ全員の利害が絡む問題だ。/これらこそ投票で決めるべき問題の最たるもので、官僚や識者と称する(あるいは「呼ばれる」)人々が話し合って決めるべき問題ではない。/加えて言うなら、現在の民主党政権は、前回総選挙の時点でつくると述べた民主党政権とは全くの別物だ。議員、ひいては内閣を選挙で選ぶという現行制度の趣旨を考えると、現在の民主党政権は賞味期限切れどころか、消費期限切れの状況にある。総選挙によるリフレッシュが早急に必要だ。
■「官僚のための政治」は結局誰のためにもならない:民・自・公の三党は、消費税率を来年秋から上げ始めることに合意したが、特に年金を巡る社会保障のあり方については、考え方に大きな隔たりがある。/それぞれが、消費税率を引き上げることと、自党の社会保障制度案を掲げて、総選挙を戦えばいい。/野党は、消費税率引き上げに反対することになるだろうが、社会保障制度に対する対案、それに財政政策をどうするのか(単純に、個別の財源をどうするかというフレームワークにははまらない方がいい)を掲げて、民意を問えばいい。/約束を破った直後に、また約束しようと言って信用されるかどうかは難しい問題だが、民主党も含めて、各党は「マニフェスト」に相当する具体的な選挙公約を掲げるべきだ。マニフェスト選挙は、具体的な約束を掲げることが問題だったのではなく、実行しない約束を掲げることが問題だったのだ。/消費税率を上げることが正しいと思うなら、そのメリットを訴えて、選挙で信任されてから堂々と上げたらいい。その逆なら、それはそれで堂々と主張して選挙に臨むべきだ。それが普通であり、当然のプロセスだろう。/公約を曖昧にして、あるいは今回の民主党政権のように公然と反故にして、「官僚が決める政治」を行なうことは、国民のためにならないし、長期的には官僚たちのためにもならないのではないだろうか。  〔Diamond Onlin 2012年8月8日〕
 
 昨日に続いて本日もK女史からメールが入った。曰く、
「日高先生/こんばんは。/諺ではないのですが「Kのつぶやき」があります。/多分『みんなのつぶやき』とも言えるかもしれません。/先生はどうお考えですか?
《原子力発電について》現在の人類が使用して良いものではありません。/遠い未来になるかもしれませんが、安全・確実に自然界へ戻す方法が見つかった時にこそ使うべきエネルギーです。/くさばの陰で湯川秀樹先生がさぞお嘆きのことでしょう。。。/今は、風・火・水・土・波・太陽などの自然の力を借りてなんとか乗り切りたいものです。
232ddb1a.jpeg《世界遺産について》地球という星そのものが世界遺産です。これ以上本当に壊してはいけません。/地球連邦を設立して、是が非でも守り抜きたいものです。
 またまた駄文におつきあい下さりありがとうございました☆  佳奈美 (*^_^*)」
  本日のウェブニュースより
 
61012c42.jpeg 一体改革:自民 解散確約ない限り採決に応じず ―― 自民党は6日、谷垣禎一総裁ら幹部が消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連法案の参院採決へ向けた対応を協議し、野田佳彦首相が衆院解散・総選挙を確約しない限り採決に応じない方針を決めた。7日にも内閣不信任決議案と首相問責決議案を提出する構えで、最終的な対応は谷垣氏に一任した。/参院採決をめぐり、お盆明けの20日以降に先送りする日程を提示していた民主党は6日、自民党が求めていた8日の採決を受け入れることを自民党側に伝えた。しかし、自民党は解散確約を採決の条件とする強硬姿勢に転じ、8日採決の民主党提案を拒否した。/政権を否定する不信任案と問責の提出は消費増税をめぐる民主、公明との3党合意の破棄を意味する。野党が多数の参院で問責が可決されれば、法案審議がストップする。「解散か、合意破棄か」の二者択一を迫る自民党と解散を回避したい民主党の攻防は緊迫の度を増し、法案成立は不透明となっている。  〔毎日新聞 2012年08月06日 21時51分(最終更新 08月06日 23時43分)〕
 
64762e72.jpeg 民主党 「ステルス造反予備軍」20人超 7日にも提出 不信任案 可決の公算高まる ―― だらけきっていた政局が、一気に緊迫してきた。参院での増税法案採決を前に、7日にも野田内閣不信任案が提出される可能性が高まっている。だが、野田官邸は直前まで危機感ゼロだったという。
 <鳩山Gだけじゃない>  官邸関係者が明かす。/「当初は不信任の否決に自信満々で、『自助と公助でしのげる』と余裕の構えでした。ちなみに、『自助』は自民党、『公助』は公明に助けてもらうという意味。3党合意がある以上、少なくとも増税法案が成立するまでは、協力体制が続くとタカをくくっていたのです。ところが、ここへきて自民党が独自での不信任案提出を公言するなど強硬姿勢に転じ、『どこまでブラフなのか、はたまた本気か?』と慌てています」
 自民党が本気で倒閣に動けば、公明党もなんだかんだ言って、最後は付いてくる。可決の公算が大きいのに、ここで自民党が不信任案を提出しなければウソだ。民主党から15人が造反すれば、可決するのである。/民主党内には、衆院での増税法案採決で反対・棄権した(造反予備軍)が30人以上も残っている。鳩山元首相ら23人は、消費増税に反対する「消費税研究会」を設立。その中のひとりが「官邸には正しい情報が入っていないのではないか」と、こう言う。/「不信任案が出れば、私は賛成します。増税法案に反対しておいて、これを阻止するための不信任案に乗らないのでは、筋が通らない。有権者に対して説明がつきません。執行部やマスコミは鳩山グループの動向ばかり気にしているようですが、党内には他に“ステルス造反部隊”も相当います。増税法案には賛成していても他の理由で野田総理に不信感を持っていたり、離党して無所属になった方が選挙に有利だと考えている人たちです。民主党の看板では、とても次の選挙は戦えませんから。今のところ、野党が提出する不信任案に同調する考えの同志は党内に20人はいますよ」
 実際、原発再稼働に反対して離党した平智之衆院議員や、参院で亀井亜紀子議員と新会派「みどりの風」を立ち上げた女性3議員の動きは「まったくノーマークだった」(党幹部)という。増税、原発、オスプレイ、TPP……。火種には事欠かない。選挙が近いとなれば、タイミングを見計らっていた離党予備軍も勝負に出る。/現在、衆院で民主党の議席数は250。過半数の240議席割れは目前だ。万が一、自民が不信任案を出さず、野党7党の共同提出による不信任案を「自助と公助」で否決できたとしても、民主党内から10人以上が造反した場合に処分できるのかという問題もある。民主党は断末魔。袋小路にハマり込んでいく一方だ。   〔日刊ゲンダイ 2012年8月6日 掲載〕
 
 K女史からメールが入った。曰く、
「日高先生/こんにちは。/先日はとても楽しいひと時をありがとうございました。/先生ご夫妻をはじめ、諸先輩方とも久しぶりにお会いすることができ嬉しかったです。ところで最近『Kの新訳ことわざ』というものを考えて楽しんでいます。先生がプッと笑ってくだされば光栄です。
 ・湯水のように使う・やたらめったら使うという意味ではありません。日本は幸運なことに、水の豊かな国ですが、天からの恵みである事を忘れずに、感謝しながら大切に使いたいものです。人は水なしでは生きられないのですから。しかし必要以上にケチケチすることはありません。
 ・島国根性・日本は小さな島国であるがゆえ、工夫と努力をひたすら重ね、互いに思いやる心がなければ生きてこられなかった民族で、その心意気をさします。
 ・寝耳に水・このまま自然を冒涜し続けると寝耳に水どころではなく、睡眠時に津波のような、また悲しい天災が起きるかもしれません。戦争したり、軍備に予算をさいている場合ではありません。人類が一丸となり真剣に地球という星を守らなければ絶滅は近いでしょう。私達の英知が試される時がまさに来ました。
 ・とうだいもとくらし・東大という立派な大学を卒業した人でさえ、もとのような貧しい暮らしに戻ってしまう事があります。
 ・猫にこんばんは・夜、猫ちゃんに出会ったときにでさえ、こんばんはと挨拶出来るような心のゆとりを持ちましょう。
 ・急がばまわれ・人生にはいくつかの巨大で分厚い壁が立ちはだかることがあります。乗り越えようとしてもツルツル滑ったり、撃ち抜こうとしても弾が跳ね返されたり、、、 でも希望を握りしめトコトコてくてく壁に沿って歩んでいくと永遠に続くかと思われていた壁がふと途切れることがあります。
 ・猿も木から落ちる・まさにその通りです。慢心したり傲慢な態度をとったり、欲張ったりすると神様に叱られます。(バチが当たります)謙虚な心を忘れずに精進したいものです。
 ・「のれんに腕押し」「糠に釘」だ、、、と弱気になる事が多々あったとしても、あきらめずに努力を重ねていけば、必ず一筋の光が見えてくるはずです。
 ・瓢箪から駒・例えどんな事が起きようとも希望さえ捨てずにみんなで協力しあえば、本当に瓢箪から駒が出る事があるはずです。
 ・スネに傷の一つや二つ・失敗、間違い、勘違いをしない人間なんて存在しません。スネに傷が千や二千あったとしても、あまりくよくよせずに、自分に負けることなく、勇気を持ち続けたいものです。(注)勇気と無謀は違います。
7e6cbdc8.jpeg ・犬猿の仲・頭が良く、忠実で走るのが大好きなワンチャンの上に利口で器用なお猿さんが乗っているという最高コンビという意味です。
 ・月とスッポン・あの強情なすっぽんでさえ「ああ今日は満月かぁキレイだなぁ」と月を眺める事があります。お月様を愛でる気持ちを大切にしたいものです。
 ・豚に真珠・外見は大切かもしれません。お世辞にも見た目が美しいといえない人であっても、心の美しさを追い求める姿勢のある人は、自然に高価な真珠が似合うようになってくるはずです。
 ・テンサイハワスレタコロニヤッテクル・天才は忘れた頃にやってくる。
 ・言うは易し行うは難し・レンホウさんをはじめ、野田君達、がんばりましょう!
駄文を最後まで読んで下さり、ありがとうございました。  K (*^_^*) 」
 
 今日は廣島へ原爆が投下されて67年目の日。朝のNHKテレビで、「語り始めたセーラー服の少女」という題で、広島に原爆が投下された時の3時間後に撮られた写真の女性である河内光子さんが、原爆の記憶を話すニュースが放映されていた。早速、ウェブニュースでその記事を探し当てた。
0a514bef.jpeg 写真「セーラー服の少女」 原爆忌に体験語る ―― 原爆投下直後の広島で撮影された写真に写る「セーラー服の少女」が原爆忌の6日、広島市安佐南区の市立山本小学校で被爆体験を語る。同市中区の河内(こうち)光子さん(80)で、これまでほとんど人前で話してこなかったが、自らの半生を本に描いた同小教諭の思いに心を動かされた。「あの写真のような惨めな世界にしないで」。未来を託す子どもたちにそう訴えるつもりだ。/広島女子商(現・広島翔洋高)2年の時、爆心地の南約1.6キロにあった学徒動員先の広島貯金支局で被爆。「窓から炎の塊が飛び込んできた」という。
 近くで働いていた父が大やけどを負いながら駆け付け、炎とがれきの中を逃げた。その途中、皮膚が垂れ下がった人たちが言葉にならない叫び声を上げていた。約3時間後、南東約500メートル先の御幸橋西詰めにある臨時救護所に着くと、何十人もが倒れ、息のない赤ん坊を抱いて名前を呼び続ける女性もいた。/この時、治療を待つ人々の列を元中国新聞カメラマンの松重美人さん(2005年に92歳で死去)が撮影。同紙が後日掲載し、河内さんはセーラー服の後ろ姿が自分と気付いたが、終戦の混乱で写真の存在は記憶から遠のいていたという。
5f58a4b6.jpeg 被爆直後の状況を残す貴重な1枚は1952年、米国の雑誌「ライフ」に掲載され、その後、広島平和記念資料館に収められた。/父は66年に77歳で死去。73年になって報道で写真を見た兄から「お父さんの横顔だ」と聞かされた。河内さんは「父の面影が残る写真がほしい」と、同資料館に「セーラー服の少女は私」と名乗り出た。/だが自宅などに取材が殺到し、「家族に迷惑がかかる」と口をつぐんできた。
 転機は昨年だった。旧知の同小教諭大西知子さん(62)から「原爆のむごさを伝えたい」と説得され、被爆の経験など自身の半生をつづった本の出版に同意。反響は大きく、先月には地元中学校で体験を証言した。/ 大西さんからも「写真の中の出来事を語ってほしい」と頼まれ、6日、同小の子どもたちの前に立つ。「戦争では必ず人が死に、食べ物もなくなるんよ。その悲惨さを忘れないでほしい」と伝えたいという。   (2012年8月4日  読売新聞)

5b5076ce.jpeg 元大統領の孫、核廃絶尽力は責任 広島、長崎訪問前に会見 ―― 【ニューヨーク共同】1945年の広島、長崎への原爆投下を命じたトルーマン米大統領(当時)の孫クリフトン・トルーマン・ダニエルさん「55」が、8月2日から日本を訪れる。訪日を前に、核兵器が二度と使用されないように尽力することが同大統領の子孫としての「(道義的)責任」だと感じていると述べた。米シカゴの自宅で共同通信のインタビューに答えた。/ダニエルさんは同6日に広島、9日に長崎の平和式典にそれぞれ参加し、被爆者や学生らと交流、原爆資料館も訪れる予定で「興奮と同時に緊張している」という。/トルーマン大統領の家族が両式典に参加するのは初めてという。  2012/07/30 10:35   【共同通信】

トルーマン米大統領の孫、広島で語る ―― 広島、長崎への原爆投下を命令したトルーマン米大統領(1884~1972年)の孫、クリフトン・トルーマン・ダニエルさん(55)が4日、初訪問中の広島市で読売新聞の単独インタビューに応じた。ダニエルさんは「広島に来て初めて、原爆の被害について多くのことを学んでいる。核兵器廃絶の努力をなす上で、大切な道しるべを与えてくれた」と述べた。/ダニエルさんは2010年、被爆後に白血病を患い、12歳で亡くなった佐々木禎子さんの兄雅弘さん(71)らとニューヨークで出会い、雅弘さんに誘われて広島訪問を決意した。この日、広島市中区の平和記念公園を訪問して原爆死没者慰霊碑に献花。広島平和記念資料館を見学し、被爆者から体験を聞いた。/その後のインタビューで、ダニエルさんは終始、穏やかな表情で、時には真剣に考え込みながら記者の質問に答えた。
 祖父が原爆投下を命令したことについて、ダニエルさんは「私は米国の教育を受け、原爆投下は早期終戦のためと教わった。家族や友人を亡くした被爆者が放射線を浴びて今も苦しんでいることは、広島に来て知った」と話した。/祖父から原爆投下について直接、話を聞いたことはないとしたうえで、「祖父は広島と長崎への原爆投下を決断したが、残された手紙や手記から、その後は絶対に核兵器は使ってはいけないという強い思いを持ち、一生懸命取り組んでいたことがわかる」と語った。
 広島訪問はダニエルさんの心境に大きな変化をもたらした。「被爆者の話を聞いて悲しい気持ちになったが、(核兵器廃絶に向けた)行動を起こしていることに深い尊敬を持った。被爆者の真剣な思いを感じるようになった」と語った。
 「オバマ大統領が掲げる『核兵器なき世界』はとても力強いメッセージだ」と評価するダニエルさんは、「我々が核兵器廃絶を実現できるかどうかわからないが、そうなればいい。互いを理解しあうことで、違いを乗り越えることができる。それが核兵器廃絶へのステップになる」と訴えた。
 ダニエルさんは広島市の平和記念式典(6日)と長崎市の平和祈念式典(9日)に参列する。  (2012年8月5日  読売新聞)
  今朝のウェブニュースより
 
 他国なら退陣即逮捕となる怪しさ芬々 ―― 自棄で暴走を始めた野田首相<献金87人の職業を「虚偽記載」の重大疑惑>
f69a4cfb.jpeg なぜ、国会や大マスコミが騒がないのか不思議だ。ドジョウ首相の「政治とカネ」「黒い疑惑」が次々に発覚しはじめている。/「野田首相 前後援会長は21億円を詐取していた」――という週刊文春のスクープは衝撃的だ。/首相の有力スポンサーである医療グループのオーナーが、診療報酬を不正請求し、年間21億円も騙(だま)し取っていたという。患者の保険証を無断でコピーするなどして不正請求していた。不正請求はレッキとした犯罪である。/首相とオーナーは相当、深い関係だ。分かっているだけでも905万円を献金している。献金の見返りなのだろう。野田も、彼が園遊会に出席できるように、総理枠で推薦するなど便宜を図っている。/よほど義理があるのか、総理就任後も、オーナーが創立した「政経倶楽部」という団体にまで顔を出している。野田は「政経倶楽部」についてこう語っている。/〈私が、今、定期的に毎月出席している例会は、唯一「政経倶楽部」だけです。月に1回ですと、もうブレーンに近い存在でしょうね〉/ここまで肩入れするのは異常だ。いったい、2人の間になにがあるのか。相手は21億円を詐取したとされる人物である。
 まだ明らかになっていない「癒着」があるのではないか。
 「黒い疑惑」は、それだけじゃない。長年にわたってデタラメな「政治資金収支報告書」を提出していたことも明らかになってきた。/虚偽記載の時効(5年)が過ぎていない2007~2010年だけでも、「報告書」に載っている個人献金者87人の職業を偽って記載していた。たとえば、首相の地元・船橋市の選挙管理委員会の事務局長は「会社役員」とされていた。100人近くも職業を偽るのは、単純なミスじゃない。意図的なのは明らかだ。隠さなければならない理由があったのは間違いない。/野田首相をよく知る人物が言う。/「ああ見えて首相は、“黒いカネ”にまみれているのが実態です。つい最近も、暴力団関係者に便宜を図って逮捕された葬儀会社の社長から140万円のカネを受け取っていたことが発覚しています。県議時代から貧乏だった首相は、ダボハゼのようにどんなに怪しいカネでも平気でもらっていた。もし、大手メディアが本気で調べたら、仰天する『政治とカネ』のスキャンダルが出てくると囁かれています」
 ありもしない小沢一郎の「政治とカネ」を騒ぎたててきた大手メディアと東京地検は、ドジョウ首相の「疑惑」こそ追及すべきだ。/どんなにダーティーな首相でも、韓国などと違って、日本では辞めた後に逮捕されることはまずない。しかし、ドジョウ首相の「疑惑」は、他国なら検察が動いておかしくないものだ。   〔日刊ゲンダイ 2012年8月4日 掲載〕
 
573e4367.jpeg 浜田幸一さん:5日、心不全のため死去 83歳 ―― 「ハマコー」の愛称で知られ、政界引退後はテレビ出演などをしていた元衆院議員の浜田幸一氏が5日朝、心不全のため千葉県富津市大堀2003の自宅で死去した。83歳。千葉県出身。葬儀・告別式は未定。
 千葉県議を経て、1969年に衆院議員に初当選。ラスベガスでバカラ賭博をし大敗していたことが80年に発覚し議員辞職、83年に返り咲いた。/87年には衆院予算委員長に就任したが、88年2月、委員会で当時の宮本顕治共産党議長を「殺人者だ」と発言。引責辞任するなど、たびたび物議を醸し“政界の暴れん坊”の異名を取った。(共同)  〔毎日新聞 2012年08月05日 12時15分(最終更新 08月05日 13時33分)〕
 
 自民、7日にも不信任・問責=民主、条件付き盆前採決容認 ―― 自民党の田野瀬良太郎幹事長代行は5日のNHK番組で、社会保障と税の一体改革関連法案について、8日の参院での採決を求めた上で、それが見送られた場合、「われわれ独自の内閣不信任決議案を出すことも視野に入れなければならない」と述べた。/同党は、民主党が8日採決の要求に応じなければ、7日にも野田佳彦首相に対する問責決議案を提出する方針。田野瀬氏の発言は、共産党など野党7党とは別の不信任案と、参院での問責案を同時提出する可能性を示唆したものだ。/田野瀬氏は「(6、7両日の)中央公聴会をやれば即採決というのが常識だ。8日に必ず採決すべきだ。ここは首相がリーダーシップを発揮して局面を打開する以外にない」と強調した。/ただ、同番組に出演した公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は「自民党には、今は政局優先ではなく(法案を)いかに成立させるかが最も大切だと言いたい」と述べ、慎重な対応を求めた。/一方、民主党の樽床伸二幹事長代行は、「特例公債法案と衆院選挙制度改革を一緒に進めるなら(採決は)いつでもいい」として、条件付きで盆前採決を容認する考えを示した。 [時事通信社 2012年 8月 5日  13:06 JST]
 
494234dd.jpeg  シアトルママことHitoちゃんが息子・娘の日本での体験入学を兼ね一時帰国した。時を同じくしてタイに出向中のsekiちゃんが本社にタイの現状報告のため一時帰国した。好い機会だということでnaruちゃんが「hitoちゃん・sekiちゃんを囲む会」を企画してくれた。
 午前中にhitoちゃんから電話があり、会の始る前に家族と共にこの爺婆の住む元塾舎を訪ねたいという。午後にはkanamiちゃんから電話があり、一緒に会に行きたいというので、hitoちゃん一家と合流してもらうことにする。
fc84aea5.jpeg まず、夕刻5時にkanamiちゃんが来訪、kanamiちゃんには子がいないので、妹の娘が余程可愛いと見え、専ら姪の話になる。6時近くになって、hitoちゃん一家が、訪ねてくれた。Hitoちゃん一家は明日はシアトルに帰るという。聞くところによると、この爺と同い年の父上の容態があまり芳しくないとのこと。気がかりを残しての帰国だと言う。旦那も先だってお会いした時よりもずっと日本語が上手くなり、ある程度会話も弾んだ。それよりも驚いたのは、息子・娘は親父様よりは数段日本語がよく理解できるらしく、普通の日本人の子供と全く変わりない。「日本語と英語とどっちが放しやすい?」とありきたりのことを訊ねると、やはり「英語のほう」と答える。みんなの写真を撮ろうと、カメラを取り出すと、兄妹でみんなを写したがり、二人共同作業でシャッターを押してくれた。
 6時30分過ぎに、ひさご通の会場に向かう。定刻より少し遅れて会場の「TAKEYA」に着く。ウィークディなので各人の仕事の都合等もあって、ほぼ全員が集まったのは8時を過ぎていた。Sekiちゃんが来たところで、何回目かの乾杯があり、会が盛り上がってきた。
1e258f2d.jpeg Yukieちゃん{(写真左端)など久し振りの顔もあって、話題の中心はどうしても仁科での臨海学校での思い出話になる。いやいや、このメンバーの中にはいまだに、仁科を懐かしがって、未だに西伊豆を訪ねる塾友もいるらしい。話によると、西伊豆町の様子もかなり変わったとのこと。キャンプ地であった大滝ランドも若者無機に新装開店し山びこ荘と組んで、営業を始めたということである。
f82033af.jpeg 午後10時に中締めをして、記念の全体写真を撮ったあとで、harunoriくんが駆けつけ、そのあとさらに話が弾み、散会したのは11時をかなり過ぎていた。
 Kijimaくんとkanamiちゃんが爺婆を家で送り届けてくれた。シャワーを浴びて就寝したのは0時を過ぎていた。
 本日は昨夜のアルコールがいくらか残っており、徘徊は取り止め、午前7時に起きて、このブログを作成した。
 珍しい名字の人は、自分の名字をいやがる人も多いようであるが、珍しい名字には必ず謂れがあるものだ。謂れがなければ、他の人と違う珍しい名字にはなりはしないから、珍しい名字の人はそれだけ由緒正しいともいえる。由緒ある珍しい名字のうち、実在するものをいくつかたずねてみることにしよう。先人の智恵やセンスを感じさせるものもある。
A.一字数字の名字
 :にのまえ(いち、かず、はじめ の読みもある。全国順位14、577位、約400件)
  語源一の前の数字は二であることから。一の村、一の坪、一の庄などの当て字とされ諸説ある。近年、熊本県や福岡県、新潟県などに多数みられる。地名も各地にみられる。一は縁起の良い数とされる。
 :したなが(新潟県等4件あるというが、くわしいことは判らぬ。もしかしたら幽霊苗字か?)
  上の横棒より、下の横棒のほうが長いので、「シタナガ」と言うのだそうだ。
 :いちじく(いちのく、く のよみもある。全国順位49、812位、およそ40件ほど)
  「一字でク」であるから「イチジク」。現在、新潟県や長野県に少数みられる。村内や軒数などの地名に由来するとおもわれる。
 :つなし(幽霊名字か?)
  一つ、二つ、三つ …… 八つ、九つ 十(とお)は「つがつかない」→ すなわち「つなし」
  じゅう、つじ、つなし、もげき、よこたて、など読み多数みられる
88b316f7.jpeg :もげき、もぎき、もげき(全国順位75、656位、およそ10件ほど)
  「木」の両側の払いがもげていることから。正しくは、十の縦線が跳ねている常用外の漢字を用いる。新潟県、北海道など少数みられる。
 
B.日付の名字
 四月一日(朔日):わたぬき(全国順位90、150位、およそ10件)
  綿貫と語源をともにする。現千葉県北部である下総国葛飾郡発祥ともいわれる、桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏(桓武平氏)千葉氏族。
 五月七日:つゆり(大阪市、神戸市など、全国に少し)
  昔あるところに、水無瀬殿(みなせどの)という大臣(おとど)がいた。彼は露姫という摂津国第一の美女を娶ったが、露姫は一年も経たぬうちに亡くなった。大臣は悲しみのあまり、庭先に一宇(いちう)の堂を建て、妻の霊を祀った。栗の花の落ちる頃なので、露姫の代りに栗花落姫と当てた。妻の遺言により堂脇に井戸を掘り、朝夕、水を汲んでは飲んだ。水はどんな時でも涸れることなく、評判になり、水をもらいに来る者も出た。堂宇はいつの間にか栗花落(つゆり)神社と呼ばれ、霊水は雨乞いの呼び水として知られるようになったという。そして旧暦五月七日に栗花落祭りという雨乞いの祭りを行うので、この読み方のになったとのこと。
 六月一日(朔日)うりわり(大阪に少し)
  「瓜破(うりわり)」とも表記する。六月は夏の始まりで瓜の実がわれる頃。昔、三蔵法師に学んだ道昭という僧侶が河内・丹比で天神像を見つけ、これを祀り、近くで採れた瓜を供えたと言われる。現在の大阪市平野区瓜破だ。ここは今も瓜の大産地という。
 八月一日(朔日)ほずみ、はっさく(全国順位32、865位、全国におよそ100件ほど)
  「ほずみ」の読み、この日に稲の新穂を積み始めるから。「はっさく」は「八朔」の音読みだろう。穂積氏、源氏などにもみられる。穂積氏の異形であり、旧暦8月1日に実る稲の穂を摘み贈る風習が語源といわれる。群馬県、千葉県、岐阜県などにみられる。
 八月十五日:なかあき、あきなか(今のところ実在例はなし、幽霊名字かもしれぬ)
  昔は、旧暦7・8・9月「現在の暦の8・9・10月頃」を「秋」としていた。そして、7月を孟秋(孟は「はじめ」の意味」、8月を仲秋、9月を季秋「季は「末」のこと)と呼んでいた。このように、「旧暦8月)を表すときには、「仲秋」と書き、「仲」の文字を使うが、「中秋」と「中」の文字を使うと、秋の丁度真ん中の日(旧暦8月15日)だけをさすことになるのである。
 十一月二十九日:つめづめ(実在の人を見つけることはできなかった。幽霊名字か?)
 「十一月二十九日」と書いて「つめづめ」と読む姓があるという話があるが、残念ながらその由来を示す資料はない。この爺が察するに物事の終わりを「大詰め」というから、1年の内十二月は大詰めの月、十一月は詰めの月。その十一月の内三十日は大詰めの日、二十九日は詰めの日ということで、一年の「つめ」と十一月の「つめ」をかさねて「つめづめ」となったものか?
 十二月一日(朔日):しわすだ(之も実在の人を見つけることができなかった。幽霊名字らしい)
  十二月一日(朔日)から「師走だ」ということだろう。
 十二月三十一日:ひづめ(これも幽霊名字か?)
年末で日がつまっているから
 
C.クイズまがいの名字
 小鳥遊:たかなし(全国順位50、362位、全国に40件ばかり)
  高梨からの転化。清和源氏井上氏流の名族。信濃国高井郡高梨邑を領した高梨盛光が、長男に高梨、次男に鳥楽(たかなし)、三男に小鳥遊、四男に仁科の姓を与えたことから。意味は読んで字のごとくである。なお、次男の鳥楽氏は文献によっては鳥遊氏であったり、あやふやなところがある。小鳥が遊ぶ=天敵(鷹)がいない=タカナシ
 月見里:やまなし(全国順位18、806位、全国に300件ばかり)
  月を見るには山がない方がよく見える。だから、「月見里」と書いて「やまなし」と読む。なお、漢字通りに「つきみさと」と読むこともある。もともとは清和天皇の子孫で源姓を賜った氏(清和源氏)(現山梨県である甲斐国山梨郡)、桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏(桓武平氏)(現千葉県北部である下総国千葉郡山梨郷)などにもみられる。静岡市の旧清水地区と、千葉県の松戸市付近の名字で、清水には「月見里神社/やまなしじんじゃ」という神社もある。
 鶏冠井:かいで、かえで、かえでい(全国順位36,597位、およそ80件)
  ニワトリの冠といえば「トサカ」のこと。真っ赤なトサカは、紅葉したカエデの形に似ているので、「鶏冠」を「カエデ」と読ませものか。現京都である山城国乙訓郡鶏冠井村発祥ともいわれる。南部藩にもみられる。現在、岐阜県や愛知県などに少数みられる。語源は楓の葉形が鶏のとさかに似ていることからきている。古代の長岡京跡が、四方八方に路がのび、拡がっている所からつけられたと思われる。本来は「かえでい」だったと思うのだが、いつの間にか末尾の「い」がなくなり、今では「かえで」と読んでいるそうだ。
 部田:へた、とりた(全国順位10,781位、およそ700件)
  「ぶた」などと読む勿れ。女性ならなおされの子と。この名字の秘密を解く鍵は「服部」にある。「服部(全国順位134位、153000件)」も充分難読ではあるが、これは誰でも「はっとり」と読める。「服部=はっとり」ならば、「部=とり」だろう、と考えた人がいるという。鳥田と起源をともにする。現三重県である伊勢国部田御厨起源とも言われる。近年、北海道や岐阜県、島根県にみられる。この系統に「日下=くさか」から生まれた「日馬=くさま」などがある。
 日下: くさか,にちか,にちした,にっか,ひしも,ひした,ひのした,ひもと,ひか,ひかげ,ひげ(全国順位764位、およそ26,800件)
  日下連、日下宿禰、日下部氏(古代日下部の職名から起こり、多くはその部民の末。草壁ともいう)、安倍氏(祖先は第八代孝元天皇の孫)などにもみられる。徳島藩の士族にみられる。「下」は上や中に対し、低いところやふもとを表す。
 日馬:くさま(全国順位9,456位、およそ850件)→ 詳細はよく判らない
 臥龍岡:ながおか(全国順位80,099位、およそ10件)→ 詳細跛不明
 「龍」が「臥」せている「岡」。龍とはいうまでもなく、中国の想像上の動物。この龍が地面に寝ていたらどんな感じだろうか。おそらく、長~く地面が丘のように盛り上がっているように見えるに違いない。だから、「臥龍岡」と書いて「ながおか」と読むのだという。本来の名字は「長岡」だったのだろう。
 :かながしら(実例は存在しないようだ。幽霊名字か)
  ひらがな一文字「い」で「かながしら」と読む。いろは48文字の最初の字ということだろう。
 
D.エロっぽい名字
 十八女:さかり(今も徳島県阿南町に町名が現存している)
  「鬼も十八、番茶も出花」というくらいで、18歳は女性が一番美しくなる年齢だとされています。「女ざかり」という意味で「十八女=さかり」と読ませるのかな。
  壇ノ浦の戦いで海に沈んだとされている安徳天皇(ここでは姫宮とされている)は実は生きていて、この地に落ち延びていた(この手の話は九州・四国各地の残されている)。18歳になられた姫宮安徳天皇は「十八女(さかり)」と名乗るようになったのたという。この「さかり」は「盛」、すなわち清盛以下、知盛・敦盛・重盛など平家一門の男性に与えられた一字を表しているのだという。
 十六女:いろつき(詳細不明)
  女性としての色のつきはじめ、というのが読みの語源。古代人は和語に対し意味の近い文字を当てたりしたので、このような姓ができた。ししめがもともとであり四×四=十六のことという説もある。関連は獅子目で鹿児島県に地名もあった。
 十八娘:ねごろ(どうも作り話臭い。幽霊苗字か?)
  紀州根来(ねごろ)寺の僧が織田信長にそむいて滅ぼされそうになった。逃げ延びた僧が、カモフラージュとして、「十八娘」と名乗ったそうな。根来寺の再起を誓った合言葉のようなものだったという。なぜ、この当て字をしたのだろう? 単純にこの僧は18歳の尼僧だったのか?
 このほか、「交楽:まずら」はまだよいとして、「男女重:おめしげ」なんて、赤面するような苗字もあるというが、これらもどうやら創作くさい。幽霊苗字か? いずれも実例を見つけることは出来なかった。
 
E.伝説のある名字
 肥満:ひまん、こえみつ(全国順位54,894位、30件ぐらい)
かつて、ある村で村人が旅のお坊さんを家に泊めた。お坊さんはそのお礼として石をくれたという。この石、なぜかどんどん肥え太るように大きくなっていったのだが、それと同時に村も栄えるようになったとか。あとで聞くと、実はその旅のお坊さんとはかの弘法大師だったので、村人は、この石にあやかって名字を「肥満」にしたという言い伝えが残っている(三重県津市・滋賀県)。全国各地に伝わる“弘法大師伝説”の一つであるが、「石が大きくなる」→「肥満」という飛躍がなんとも面白い。その背景には、中世以前では「太っている=裕福」という概念が一般的にあったのだろう。
薬袋:みない(全国順位6,516位、1500件ほど)
  現山梨県である甲斐国巨摩郡薬袋村が起源(ルーツ)である、和気延成が皆井村を賜り薬袋を名のったとされる。熊本藩にもみられる。武田信玄が薬袋を落として届けた際「中身を見たか」と問うたところ、見ていないといったことからとか、薬袋を持っているのを見たことがない(くらい元気)といった具合の話が由来の出所として多数残されている。実際、山梨県では有名な長寿村もあり、もっともらしい説ではある。この発展型の名字として「御薬袋/みない」というのもあるという。「武田信玄の薬袋だ」と主張しているようである。。
:ぜつ(全国順位27,818位、およそ100件)
 京都の貴船神社に神様が降臨した際、牛鬼というおしゃべりな神が、他言無用の天上の秘密をぺらぺらと喋ってしまい、舌を八つ裂きにされて追放されたという。牛鬼は、その後貴船に戻り、自ら戒める意味で「舌」を名字として、貴船神社の神官になったと伝えている。
玉虫:たまむし(全国順位13,358位、山形県米沢市、東京都、宮城県などに500件ばかり)
  現新潟県である越後国古志郡玉虫(位置不祥)が起源(ルーツ)である。984年(永観2年)に戦いに敗れた城氏が自刃しようとした際に助けた老婆が玉虫となったことからという伝承がある。桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏(桓武平氏)城氏流、清和天皇の子孫で源姓を賜った氏(清和源氏)多田氏流などにもみられる。
風呂:ふろ(全国順位12,191位、およそ600件)
「風呂」という名字は実は各地のあちこちにある。今と違って、昔は家に風呂がある、というのはとても贅沢なことだった。そうした風呂家のうち、岩手県遠野市の風呂家にはすごい由来がある。頼朝に追われている源義経に風呂を貸したところ、義経から「風呂」という名字をもらったというのがある。ただ、この話の問題は、遠野は義経主従が打ち取られた平泉よりもさらに北にあり、義経はそこまでたどり着いてはいないはず。
小粥:おかい/こがゆ(全国順位6,361位、おおよそ1600件ほど)
  織田家などを輩出した現愛知県である尾張国の藤左衛門が源義朝落去時、粥を捧げたことから名乗るようになった。近年、静岡県浜松市に多数みられる。徳川家康は若いころ、武田信玄の前に木っ端みじんに敗れたことがあり、ほうほうのていで逃げた来た家康は、ある家でお粥をごちそうになった。ほっと一息ついた家康は家の主人に「小粥」という名字を送り、今では、「こがゆ」か「おかい」と読むことが多いが、本来の「おかゆ」を名乗っている家もあるという。なお、小粥家では家紋も、お椀に箸を一膳乗せた形であるという。 

F.その他色々
 一寸八分:かまつか
  一尺八寸姓は、鎌の柄の長さを由来と刷る名字のようだが、一寸八分といえば、鎌の柄にしては短すぎる。
言語道断:てくらだ、てらくだ、てくら
  秋田県雄勝郡東成瀬村手倉、山形県酒田市手蔵田との関係を指摘する説もあるが、なぜ言語道断などという言語道断な字を当てたのか定かでなく、信憑性に欠ける。「大言海」によると、秋田県雄勝郡東成瀬村に「言語道断」と書いて「てこら」や「てくら」と読む地名があり、語源は「照濃 (てこら)」で、色濃く照り映えた景観を指す賞美語と解説しているという。 しかし、なぜ「照濃」が「言語道断」になるか、この解説では判らない。「照濃」が賞美語だとしても、賞美語ではない「言語道断」になぜ結びつくのか?
子子子子:ねこじし、すねこし、すねごし
  子子子子子子子子子子子子は、日本の言葉遊びである。「ねこのここねこ、ししのここじし(猫の子子猫、獅子の子子獅子)」と読む。この問題を考え出したのは嵯峨天皇、解いたのは小野篁であると伝えられている。このあたりから、デッチあげられた創作名字か?
 己己己己:いえしき
  古歌に「ミ・シ(巳)は上、ヤム・イはスデニ(已)半ばなり、オノレ・ツチノト・コ(己:漢音「キ」呉音「コ」)は下につく」とあるから、正しくは、已○巳己 となるはず。このあたりからの創作名字らしい?
 東西南北:よもひろ、ひがた
  東西南北を四方(よも)いうことから「四方にひろがる」という意か?
 春夏秋冬:ひととせ
  春夏秋冬で一年(ひととせ)あるから。
 海千山千:ふるて
   海千山千とは、「海に千年、山に住んだ蛇は竜になる」という言い伝えを人間の経験にあてはめたもので、その言い伝え自体は古いが、「海千山千」という形での用例は昭和になってからである。また、竜になるという言い伝えには「立派な(竜になること)」といった意味が含まれているが、海千山千は世の中を知り尽くしたことで、ずる賢くなった者をさすため、褒め言葉としては用いられない。海千山千の同意句には、「海に千年山に千年」がある。これを「ふると」と読む由縁も判りそう。
 百千万億:つもい ??
a72328eb.jpeg 鬮橋:くじはし(全国順位37,989位、およそ70件)
  現兵庫県南西部である播磨発祥ともいわれるが、詳細は不明である。近年、兵庫県に多く、特に小野市葉多町に集中してみられる。「鬮」は28画と画数の多い字であるが籌(ちゅう)に通じ「くじ」の意、「橋」は国の内外を渡す要所を表す。
 画数が多いといえば、


cb6ba901.jpeg 「 (たいと)」は、総画数が84画という最も複雑な漢字(和製漢字→国字)であるという。日本人の苗字であるとされ、他に「だいと」・「おとど」とも読むというのだが、「 」を載せる文献はいずれも苗字として解説しているものの、苗字に関する全国的な悉皆調査が行われた事例がないため、この苗字が現存するのか、あるいはかつて存在したのか、それとも文献に登場しても実際には存在しない幽霊名字であるのかは不明である。1960年代初め、ある証券会社にこの苗字を持つ者が現れ、名刺を残していったともいわれるが、真偽のほどは定かでない。
 
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
93
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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