瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
『荘子』盗跖篇では、この大泥棒の盗跖が孔子と問答して言った。「……世間で賢者といわれる伯夷・叔斉は孤竹国の王位を辞退して首陽山で餓死し、屍は野晒しとなった。鮑焦は行いを飾り世を誹っていたが木を抱いて死んだ。申徒狄は諫言して聴かれないので石を背負って河に投身し魚の餌となった。介子推は至忠の男で、文公に自分の股肉を切って食べさせたが、文公が後に子推を見捨てたのを怒って木に抱き付いて焼け死んだ。尾生は橋の下で女と会う約束をしたが女が来ない。そのうち水嵩が増してきたのに待ちつづけ、橋桁に抱き付いて死んだ。この六人は磔にされた犬、溺れ死んだ豚、割れ瓢箪をさげて物乞いして歩く者と変わらない。みな名を重んじて命を軽んじた。命を大切にすることが根本であることを忘れている。……」と、儒家の信義を嘲った。/結局、孔子は再拝して小走りで門を出ると、車に乗り、手綱を取ろうとして三度も取り落とし、目は茫然としてみえず、顔色は死人のようで、軾(しょく)に縋(すが)って頭を垂れ、しょげかえったというのである。
マニフェストを金科玉条として、信義を貫くのも善かろうが、くれぐれも溺れ死ぬ豚にならぬようにお願いしたいものだ。今朝の3大紙の社説から。
社説:民主党予算要望 公約を「密室」で破るのか ―― 政権の信頼に直結する問題である。民主党は来年度予算編成に向けた要望でガソリン税などの暫定税率の維持と「子ども手当」支給への所得制限の導入を求め、マニフェスト根幹部分の事実上の転換を要請した。/さきの衆院選で民主党が国民に示したマニフェストの実現については、私たちも優先順位をつける必要を認め、各種の世論調査でも完全実施にこだわるべきでない、との意見が強い。だからといって、十分な議論と国民への説明もなく党の要請で唐突に変更するのでは、国民との約束は何だったのかということになる。/政治責任をかけて公約を「必ず実現する」としていた鳩山由紀夫首相の過去の発言は重い。仮に転換するのなら理由をきちんと説明し、国民に謝罪すべきである。/「党の要望は国民の思いを背に受けた要望で大事にしたい」--。小沢一郎幹事長からの要望に関し、首相は記者団にこう語ったという。だが、首相の心中にあるのは身動きが取れなくなった中で、助け舟を出された安堵(あんど)ではないか。公約実現に必要な財源確保には国債の大量増発しか道がなく、首相が追いつめられていた客観状況は理解できる。/かといって、小沢氏主導の下、党の要請で予算編成直前に主要公約をいきなり転換しようという、今回の過程はあまりに乱暴だ。党が集約した陳情は「国民の思い」ともちろん、イコールではない。しかも、公約転換という重大決定に理解を得るための党内論議が国民の前で尽くされてもいない。そもそも鳩山内閣は政府・与党の一元化による政治主導実現を目指していたはずだ。党の要望通りにさっさと公約を転換するのであれば、自公政権以上の「党高政低」である。/特に「子ども手当」への所得制限の導入は首相が「子どもを社会全体が育てる発想。所得制限を考えないのが基本線」と説明してきたはずの制度の理念の変更にかかわる。実際に導入する場合の「線引き」や、所得把握の問題をどう、解決するのか。定額給付金の同じ問題で麻生政権が迷走した轍(てつ)を踏まぬためにも、制限の見送りを求めたい。/ガソリン税の暫定税率に関しては、民主党が公約していた廃止の見合わせはやむを得ないと私たちも指摘してきた。ただし、それは環境税制をめぐる制度設計の議論などと並行すべきであり、問答無用のような転換では、国民の理解は得られまい。/政権公約の完全実施をめぐり寛容な世論があるからといって、あからさまに軽んじるようでは、国民から必ず手痛いしっぺ返しを受けよう。首相は決して、有権者を甘くみてはならない。(2009年12月18日付 毎日社説)
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