瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[468] [467] [466] [465] [464] [463] [462] [461] [460] [459] [458]
 人間が生くべき時に生きられるのは天の与えた福(しあわせ)であり、死すべきときに死ねるのも天の与えた福である。その反対に、生くべき時に生きられないのは天の与えた罰であり、死ぬべきときに死ねないのも天の与えた罰である。
4ffa0bef.JPG 世の中には生くべき時に当たり、もしくは死すべき時を迎えて、うまく生きられ、うまく死ねる人間もいる。しかしまたその反対に、生くべき時にあたり死すべきときを迎えて、あるいは命を落とし、あるいは死に切れない人間もいる。そして次々に生まれてきては次々に死んでゆく人間というもののあり方は、物(ひと)の所為(せい)でもなく、また己の所為でもなく、みな人間の力を超えた運命の巡りあわせなのであり、智恵才覚ではどうしようもないことなのである。だから古人も「生死禍福の問題は深遠で果てしがなく、天の道理のおのずからなる巡りあわせであり、茫漠(ぼうばく)として定かでなく、天の道理のおのずからなるうごきである」といったのである。
 この天の道理すなわち運命と言うものは、広大な天地もそれに背くことは出来ず、聖知の人間もそれに逆らうことは出来ず、鬼神妖怪もあざむくことは出来ないのである。そして自然とは、ただこの天の道理にしたがって黙々として事を成し遂げ、坦々として安らかに、あらゆる事象を無心に送りかつ迎えることをいうのである。

 今朝の朝日のトップ記事に曰く。
5a55c975.JPG
24a1c7bc.JPG 核密約文書現存、佐藤元首相宅に保管 日米首脳の署名 ――  日米の両首脳が1969年に沖縄返還を合意した際、有事における沖縄への核兵器の再持ち込みについて取り決めたとされる秘密の合意文書が、当時の首相、故・佐藤栄作氏の遺品の中に残されていたことが分かった。佐藤氏の次男で元通産相の信二氏(77)が明らかにした。この密約については、佐藤氏の「密使」として水面下で米側と接触した故・若泉敬氏=元京都産業大教授=が著作で存在を明らかにしているが、文書の現物は見つかっていなかった。外務省が進める「密約」調査の有識者委員会も強い関心を示している。 /信二氏が保管していた文書は「1969年11月21日発表のニクソン米大統領と日本の佐藤首相による共同声明に関する合意議事録」と表題があり、69年11月19日付。「重大な緊急事態」に際し、米政府は「日本政府との事前協議を経て、核兵器の沖縄への再持ち込みと沖縄を通過させる権利を必要とするであろう」とあり、日本政府は「米国政府としての諸要件を理解し、そのような事前協議が行われた場合には、これらの要件を遅滞なく満たすであろう」と記されている。文書の取り扱いについては「最高級の機密のうちに取り扱うべきであるということで合意した」と記し、当時のニクソン大統領と佐藤氏の署名がある。 /沖縄への「核再持ち込み」を米側に保証する秘密合意は、69年11月にホワイトハウスで日米両首脳が交わしたとされる。94年刊行の若泉氏の著書「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」によると、若泉氏は佐藤首相の密使として、沖縄返還に際して米軍の核兵器を撤去することなどを求め、キッシンジャー大統領補佐官と秘密裏に交渉に当たった。/日本側は「核抜き本土並み」返還を求めたが、米側は緊急事態の際の再持ち込みを要請し、文書による合意を求めた。そこで若泉氏はキッシンジャー氏と「合意議事録」を作成。首脳会談の際に、両首脳がホワイトハウスの執務室に隣接する「小部屋」で署名を交わしたという。 /当時、佐藤氏は若泉氏の申し入れに難色を示したものの、最終的には秘密合意に同意。文書について佐藤氏は若泉氏に「破ったっていいんだ」と語っていたと同書に記されている。また、予定では頭文字での署名のはずだったが、佐藤氏は大統領がフルネームで署名したため自分もそうしたと若泉氏に語ったという。/信二氏によると、「議事録」は佐藤氏が75年に死去したあと、机の中から見つかった。首相退任後に自宅に持ち帰った執務机という。 /外務省の密約調査では、この合意議事録が同省保管ファイルにはなかったことが関係者の話で判明している。この文書は米側でも公開されておらず、調査の検証を進める有識者委員会の委員らは強い関心を寄せている。今後、必要と判断すれば、佐藤氏の遺族と連絡をとる方針だ。/委員の一人は「若泉氏の著書の記述から、署名文書は破られたものと思っていた。外務省も関知していないとの態度だった。この目で現物を見て委員会で議論したい」と話している。
 〈日米間の「密約」〉―― (1)核持ち込み時の事前協議の対象から艦船の寄港などを外す核密約(2)朝鮮半島有事の際に米軍が在日米軍基地を出撃拠点として使うことを認めたもの(3)有事の際の沖縄への核の再持ち込みに関するもの(4)米側が負担すべき原状回復費400万ドルを日本側が肩代わりするなどの財政取り決め、の4密約の存在がこれまでに指摘されている。(009年12月23日3時2分 asahicom)
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
無題
御無沙汰してます。
いつも難しい政治談義にとてもついて行けなくてコメントも書けませんでした。
私はただ運命に逆らわず坦々と日々を送っております。

さて、金婚式を塾生の方々と共に祝われたとのこと、おめでとう御座います!
調べて見ましたらお義兄様方がご結婚されたのは、昭和34年6月だったのですね。今日誕生日を迎えられた天皇陛下が4月10日で、やはり今年金婚式をお迎でした。
互いに健康に恵まれ、半世紀一緒に暮らすうち何処か似たもの夫婦になっていくのでは?
まさに「仲良きことは美しきかな」で、お二人の姿に「いい夫婦だなあ」と、常常羨ましく思っておりました。今度はダイヤモンド婚式ですね。お姉様に宜しく♪
ブランカ 2009/12/23(Wed) 編集
Re:無題
こちらこそ大変御無沙汰しています。コメントありがとう。
金婚式? そんなの忘れてしまっていたのに、塾友たちの忘年会ということで出かけていったら、花束贈呈・そのうえ旅行券まで送られて、ついつい塾友達の厚意に泣かされてしまいました。
皆さんお元気ですか。デブ防止にと毎日あちこちを徘徊するようにし、ボケ防止にと毎日何かひとつでも書き留めるようにしています。余り寒いようだと、徘徊のほうは休んでしまうこともあります。ブログのほうは結構退屈しのぎになりますし、別に人にみて貰うために書いているものでもなく、好き放題勝手気ままに書いているので、自分でも内容がよく判っていないことも書いています。婆様週に何回か体操教室に通っているようです。
よっちゃん、たけちゃんにも宜しく。いくちゃんにも御無沙汰しています。宜しくお伝え下さい。
 【2009/12/24】
近況有り難う
お元気に活躍されて何よりです。
ブランカ 2009/12/24(Thu) 編集
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


小冊子の紹介
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[m.m 10/12]
[爺の姪 10/01]
[あは♡ 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[爺 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り All Rights Reserved
/