瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
今朝のウェブニュースからの記事。
訪日意義強調し、影響回避=習氏の天皇会見-中国 ―― 【北京時事】中国外務省の姜瑜副報道局長は15日の定例会見で、訪日した習近平国家副主席と天皇陛下との特例会見をめぐり日本で批判の声が上がっていることに関し、「今回の訪日は、両国共に非常に重視しており、戦略的互恵関係の一層の推進に重要な意義がある」と強調、日中関係への影響を避けたい意向をにじませた。/習氏は16日まで日本に滞在するが、同副報道局長は、「訪日はとても順調に進んでいる。日本側も周到な手配をしてくれた」と述べた。/中国では、特例会見を実現させ、対中重視姿勢を鮮明にした鳩山由紀夫首相を擁護する論調も見られる。15日付英字紙チャイナ・デーリーは、「(日本の)一部の政治家が、この問題を利用し、与党や良好な対中関係に挑もうとしている」とする専門家の見解を伝えた。(jijicom、2009/12/15-17:36)
はてさて、習氏と天皇の会見問題いろいろ言われているけれど、政府の対応は中国に対する礼を尽くしただけだと思うが、天皇を政治に利用使用としているのは、はてさて、与党・野党のどちらなのかなあ。中国の古典『淮南子』にある寓話を一つ。
《恵子(戦国時代、宋の人、恵施)が、魏の恵王ために国宝をつくった。法なるに及んで長老たちに示し、長老が皆善いというので、恵王に奏した。恵王は大いに喜び、翟煎に示すと、翟煎(てきせん)もよいという。/恵王、「善いからには施行してもかまわぬな」 翟煎「なりませぬ」/恵王、「善いのに施行してはならぬとは何ゆえか」/翟煎は答えた。「かの大木を持ち上げるものどもは、前でヨイショと掛け声すればうしろからも合いの手が応えます。これは重荷に耐えるべく相励ます歌でござります。他に鄭・衛・楚ぶりの音楽あるは勿論なれど、それを用いませぬは、この場合に適せぬ故にござります。国を治むるは礼にあり、文辞や弁舌のあずかるところではござりませぬ」/さて、『老子』に「法令滋彰、盗賊多有(法令が明らかになるほど、盗賊が増える)」とは、このことである。(淮南子・道応訓第十二より)
海辺に住む男で漚鳥(かもめ)の好きな者がいた。毎朝浜辺に出て漚鳥と一緒に遊び戯れていた。彼のところへやってくる漚鳥の数は、数百羽を超えるという夥しさ。ところが、彼の父親がある日言った。「漚鳥がみなお前の所に来て遊んでいるという話ではないか。ひとつ摑(つか)まえてくるがいい。わたしはそれを嬲ってみたいのだ」/さてその男、翌日浜辺へ出てみたが、漚鳥は空に舞い遊び、彼の所には降りてこなかった。だから古人も「至言は言を去る(最上の言葉は物言わぬ言葉であり)最も偉大な行為は人為の賢しさを棄てた無心の行為である。智の識るところを斉とすれば、則ち浅し(人知で理解した限度内の知識をすべてとすれば、そこが知れている)」と言っているのである。(列子・黄帝篇第二より)
訪日意義強調し、影響回避=習氏の天皇会見-中国 ―― 【北京時事】中国外務省の姜瑜副報道局長は15日の定例会見で、訪日した習近平国家副主席と天皇陛下との特例会見をめぐり日本で批判の声が上がっていることに関し、「今回の訪日は、両国共に非常に重視しており、戦略的互恵関係の一層の推進に重要な意義がある」と強調、日中関係への影響を避けたい意向をにじませた。/習氏は16日まで日本に滞在するが、同副報道局長は、「訪日はとても順調に進んでいる。日本側も周到な手配をしてくれた」と述べた。/中国では、特例会見を実現させ、対中重視姿勢を鮮明にした鳩山由紀夫首相を擁護する論調も見られる。15日付英字紙チャイナ・デーリーは、「(日本の)一部の政治家が、この問題を利用し、与党や良好な対中関係に挑もうとしている」とする専門家の見解を伝えた。(jijicom、2009/12/15-17:36)
はてさて、習氏と天皇の会見問題いろいろ言われているけれど、政府の対応は中国に対する礼を尽くしただけだと思うが、天皇を政治に利用使用としているのは、はてさて、与党・野党のどちらなのかなあ。中国の古典『淮南子』にある寓話を一つ。
《恵子(戦国時代、宋の人、恵施)が、魏の恵王ために国宝をつくった。法なるに及んで長老たちに示し、長老が皆善いというので、恵王に奏した。恵王は大いに喜び、翟煎に示すと、翟煎(てきせん)もよいという。/恵王、「善いからには施行してもかまわぬな」 翟煎「なりませぬ」/恵王、「善いのに施行してはならぬとは何ゆえか」/翟煎は答えた。「かの大木を持ち上げるものどもは、前でヨイショと掛け声すればうしろからも合いの手が応えます。これは重荷に耐えるべく相励ます歌でござります。他に鄭・衛・楚ぶりの音楽あるは勿論なれど、それを用いませぬは、この場合に適せぬ故にござります。国を治むるは礼にあり、文辞や弁舌のあずかるところではござりませぬ」/さて、『老子』に「法令滋彰、盗賊多有(法令が明らかになるほど、盗賊が増える)」とは、このことである。(淮南子・道応訓第十二より)
海辺に住む男で漚鳥(かもめ)の好きな者がいた。毎朝浜辺に出て漚鳥と一緒に遊び戯れていた。彼のところへやってくる漚鳥の数は、数百羽を超えるという夥しさ。ところが、彼の父親がある日言った。「漚鳥がみなお前の所に来て遊んでいるという話ではないか。ひとつ摑(つか)まえてくるがいい。わたしはそれを嬲ってみたいのだ」/さてその男、翌日浜辺へ出てみたが、漚鳥は空に舞い遊び、彼の所には降りてこなかった。だから古人も「至言は言を去る(最上の言葉は物言わぬ言葉であり)最も偉大な行為は人為の賢しさを棄てた無心の行為である。智の識るところを斉とすれば、則ち浅し(人知で理解した限度内の知識をすべてとすれば、そこが知れている)」と言っているのである。(列子・黄帝篇第二より)
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目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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