瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 昨日取り掛かった年賀状作り、もたもたしていたら、夕方まで掛かってしまった。まあ、半分は怠け癖が就いたのだが、これを理由に徘徊は続けて3日お休み。
 ちゃぼ姐(ねえ)がお香を始めたらしい。香を焚いてその香りを鑑賞する遊びを香道という。もっとも「香道」と呼ばれるようになったのは室町時代の頃らしい。2組に分かれて同じ種類のものの優劣を競い合う遊びを「物合わせ」というが、香合わせというのがある。5種類の香をそれぞれの種類ごとに5包ずつ合計25包作る。この25の包の中から5つを選んで、これを順に焚く源氏香と言う遊びがあるらしい。競技に参加した者は紙に縦の棒5本を画く。
97683716.JPG
2d5d9bc1.JPG 以下、「源氏香の表し方と場合の数」のようにすると、全部で52の違った形をつくることができる。すなわち、5種類の香から重複を許して5包の香りを作り、これを焚いて香りを利き分けるとき、52通りの違った場合が考えられる。
 紫式部の『源氏物語』は54帖あり、この54帖の初めの「桐壺」と最後の「夢浮橋」を省いた残りの52の題名にこの利き分けた香りの記号の名前を当てるのである。
 この源氏香を数学の問題として取り扱ったのは松永良弼(まつながよしすけ、1690?~1744年)で、関孝和(1640?~1708年)の孫弟子にあたり、松永の解説は稿本の『断連総術』(1726年)にふくまれている。彼は先ず mn の求め方を説明する。すなわち、n本の縦線のうちm本を繋げる場合の数を最初に考える。nを画数(または線数)といい、m個を連結する場合の数をm連数といった。n!/(n-m)!を「各対之級数」といい、m!を「各対之約数」と名付けた。
したがって、 m連数=mn=級数/約数=n!/m!(n-m)! ということになるのである。

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ひゃ~!!!!
源氏香と数学とは・・・・。びっくりです。
そういえば乱数表!!
30数年前先生に習いましたっけ。それを使って自分の卒論にしようと考えましたっけ。国文科でしたのに。
それにしても先生の博学ぶり、知識欲には、脱帽です。

私がお稽古している流派のお家元も不思議な方です。一度ご夫妻を香席にご招待したいです。
チャボねえ 2009/12/10(Thu) 編集
Re:ひゃ~!!!!
コメントありがとう。
かつて若い頃は数学のほうもいろいろとあれやこれやと手を出してましたが、昨今は全くのご無沙汰。もう何もかも忘れてしもうた様です。また、思い出したら書いてみましょう。
 【2009/12/11】
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