瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 楊朱の言葉。
 万物がさまざまに異なっているのは生の様相であり、例外なく同じなのは死の事実である。生きていれば賢者だとか、愚者だとか身分の高いものだとか低いものだとかいろいろあるが、これがことなっている点である。また死ぬと死体が腐り、形が消え失せるが、これが同じ点である。けれども賢者であるか愚者であるか、身分が高いか賎しいかなどは、人間の力でどうなるものでもなく、腐って消え失せていくと言うことも人間の力でどうなるものでもない。
 だから人間の生は人間の力で生たらしめ得るものではなく、死もまた人間の力で死たらしめうるものてはない。賢であるのも人間の力で賢たらしめうるのではなく、愚であるのも人間の力で愚たらしめうるのではなく、貴であるのも賎であるのも人間の力で貴たらしめ賎たらしめるものではない。
4aad4d09.JPG それにまた、一切の存在にとっては、生きていることが同時に死ぬことであり、賢であることが同時に愚、貴であることが同時に賎であって、生死も賢愚・貴賎も根源的には斉(ひと)しいのである。十歳で死ぬのも、百歳で死ぬのも死であることには変わりなく、仁者・聖人もしねば、悪人・愚者もまた死ぬ。生きているときには尭・舜のような聖人でも死んでしまえば腐って骨となり、生きているときには桀・紂のようなあくにんであっても死んでしまえば腐って骨となり、腐って骨となると言う点では変わりないのである。だれにその見分けがつこうか。だとすれば、ひとまず生きてある間のことをあれこれ考える暇などないのである。

 今朝は新聞休刊日。ウェブニュースの産経ニュースから、習近平中国国家主席訪日の記事を3つ。
【鳩山ぶら下がり】天皇陛下の会見設定「杓子定規は正しいのか」(11日夜)――
【天皇陛下を政治利用?】
―― 中国の習近平国家副主席との天皇陛下との会見について。直前1カ月までに申請するというルールがあったにもかかわらず、なぜ首相は指示をしたのか。長官によると7日に指示したとのことだが、なぜ直前に出したのか。7日は小沢一郎民主党幹事長と会った3日後で、小沢さんから頼まれたという話もあるが本当か
 「まず、小沢幹事長からお話があったわけではありません。そこだけは明確にしておきます。1カ月ルールというのは存じ上げてはおりました。しかし、1カ月を数日間切れば、もう杓子(しゃくし)定規でダメだというようなことで、果たしてそれが本当にたとえば諸外国との国際的な親善の意味で、正しいことなのか。本当に重要な賓客が日本に来られたときには、もともと来られることが分かっておられるということでありますだけに、その正確な日程が、必ずしも決まらなかったということで、遅れ遅れになったのは事実だと思います。しかし、そこは、あまりにも杓子定規ということよりも、当然、天皇陛下のご体調のことは一番、気にしなければなりませんが、そこに差し障りのない範囲で、できるだけ天皇陛下にもお会いになっていただければという思いがありましたものですから、私の方から官房長官に指示をして、『できれば両立ができるような解決はないか』と申したところです」
―― ただ、羽毛田信吾宮内庁長官は会見で「これは政治利用にあたるかもしれない」という見解を示した。「大変残念で、こういうことは二度とないようにしてほしい」とコメントしたが
 「私はいわゆる賓客が来られたときの判断、これは別に政治利用ではなくて、国際的なある意味での諸外国との日本との関係をより好転させるための、天皇陛下のできればという話でありますから、私は政治利用という言葉はあたらない。そのように考えています」
【長城計画】
――小沢幹事長のことで、今、140人を超える議員団が中国の胡錦涛国家主席と会っているが、その意義と外交手法について
 「やはり、隣国、中国、また経済的にも今、大変成長している。日本が今、経済が厳しいときに、ある意味で中国が成長してくれているおかげで、日本のある意味での経済的な厳しい状況に関して、この日本企業にとっても、有り難い中国の経済成長だという状況。これは事実だと思います。そういう意味で、私は日中関係をより進めていくために、小沢幹事長が多くの民主党の国会議員、または、民間の方々を連れて訪中をされるということは、これは毎年やっていることではありますけれども、そのことの意味は私は大きいと。中国にとっても、そのことを大変喜んでいると思っていますし、続けていかれる、いわゆる継続は力だと思いますけれども、継続することによって、やっぱり、隣国である中国との関係をより良好にする礎になっている。そのように思います」
【地球温暖化】
――今日、地球温暖化の関係閣僚委員会をしていたが、COP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)にどう臨むか
 「私はやっぱり、この国連で演説をいたしましてね、日本としてのある意味での地球環境を守るという大きなメッセージを出し、世界の国々が『そうだ。やはり、地球を守ろうじゃないか』という思いで、一つになってもらいたい。COP15を何としても成功に導かなきゃいかないと思います。したがって、小沢(鋭仁)環境大臣、あるいは福山(哲郎)副大臣にも、できる限り日本のためという以上に、世界の政治家として、地球を守るむしろ牽引(けんいん)役としての日本の政治家の意思を強くみせてもらいたい。そのように思っています。私も、ギリギリの段階ではCOP15にうかがう。デンマークに行くつもりでありますが、そのコペンハーゲンで最終的にまとめあげるための協力を惜しまないで行っていきたい。そう思っています」
【普天間移設】
――普天間問題よろしいか。先ほど、首相は「相手のある話で、理解してくれるまで時間がかかる」と述べた。日米合意を見直した結果、そのまま継続するということであれば、米国の理解は必要なく受け入れられていくと思う。ということは日米合意をそのまま継続するのではなくて、さらなる負担軽減などを求めていくという解釈でよいか
 「日米合意を、そのまま国民の皆さんと一緒に、日本の政府が分かりましたと。それでいきましょうというYESということで済ますということができれば、それは簡単ですよ。でも、現在、そのような状況でないことは、おわかりの通りであって、だからこそ、今、日本の新しい政権としてどういう道があるかを模索している。沖縄の県民の皆さん方のお気持ちも理解をしていくなかで、アメリカにも理解をしてもらえるような道筋を考えていきたいと思っているところです」(以上、産経ニュース、2009.12.11 22:20)
39101779.JPG 安倍元首相「中国に取り下げ要請を」 天皇陛下との会見設定 ――  自民党の安部晋三元首相は14日朝、鳩山由紀夫首相が天皇陛下と中国の習近平国家副主席との特例的措置による会見を指示したことについて、「国益ではなく自分たちのために今まで守ってきたルールを破った。天皇陛下を政治利用したと断じざるを得ない。今からでも遅くないので、中国側に取り下げてもらうよう要請すべきだ」と述べた。/都内で記者団の質問に答えた。(産経ニュース、2009.12.14 09:43)
 習副主席がきょう訪日 抗議活動の懸念も ――  中国の習近平国家副主席(中国共産党内序列6位、56歳) が14日午前、3日間の日程で日本を公式訪問するため北京を出発する。/次世代リーダーの最有力候補として対日重視をアピールする狙いだが、中国政府が天皇陛下との特例会見を強引に要求したことが日本で反発を招いており、訪問先で抗議活動が起きる懸念も出ている。/日本滞在中は鳩山由紀夫首相と会談するほか、岡田克也外相や与野党の党首とも会談。東京のほか福岡も訪れる。/ 日本に続いて韓国、カンボジア、ミャンマーも訪問する。(共同)(産経ニュース、2009.12.14 09:07)
 さらにサーチナニュースから、中国人の見方についてのニュース。
【中国ブログ】批判相次ぐ天皇特例会見、中国人はどう見る?―― 鳩山由紀夫首相が中国の習近平国家副主席と天皇陛下の会見を『特例』として実現するよう指示した問題について、与野党内から「天皇陛下を政治的に利用しようとしている」とする批判の声が相次いでいる。/天皇陛下への面会を希望する際は、1カ月前に文書で申し込むという慣例があるが、中国側が会見を申し込んだのは11月下旬。これに対し、外務省は「困難である」と中国側に回答してきたが、鳩山由紀夫首相は日中関係の重要性を訴え、天皇陛下と習近平氏の会見を実現させるよう指示した。/天皇陛下と習近平氏の会見の是非をめぐり、日本国内で論議があることに対し、中国人ブロガーの沈燕倩11氏が自らのブログで考察を行っている。ブロガーは今回の経緯を説明した上で、「問題は天皇陛下または宮内庁が首相の決定を拒否できるかどうかだ」と述べる。/ブロガーはまず、宮内庁は日本の行政機構の一つであり、日本の行政の長(おさ)である首相からの命令を拒否できないと指摘。続けて、天皇陛下も首相からの求めを拒否できないだろうと語り、その理由として、天皇陛下には首相から求められた事案に対し、拒否する権利を有していながらも、日本の憲法では天皇陛下は自らの権利を行使する権利を有していないからだと分析した。/さらに、ブロガーは日本国内から反対の声が上がっている点に言及し、「世界の指導者である米国オバマ大統領ですら天皇陛下に会見した際は礼を尽くしたのだ。習近平国家副主席の日本訪問は『前途多難』と言わざるを得ず、それならばきっぱりと天皇陛下との会見を取りやめた方が良いのではないだろうか」と述べた。(編集担当:畠山栄)(サーチナ、社会ニュース、2009/12/13(日)19:08)

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f846be2e.JPG 午後、言問橋を渡り、水戸街道から四つ木橋南まで北上。鐘ヶ淵通りを通って、水神橋を渡り、隅田川沿いに南下帰宅した。瑞光橋辺りではいろいろな水鳥が浮游していた。ここは、どうやら冬鳥の棲息地かもしれない。徘徊記録は11892歩、7.7㎞。
 家に帰ると、まゆみちゃんから葉書が届いていた。先日の忘年会で久し振りに会った塾友である。
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