中天の下弦の月に照らされながら、今朝もいつもの桜橋~蔵前橋間を一回りして帰宅しました。
Jason(イアーソーン)はこの難題に挑戦するために、女神Athēnā(アテーナー)の助言を受けて、Phrixos(プリクソス)の子で船大工のArgos(アルゴス)に50の櫂を持つ巨船を建造させ、船名をアルゴスの名から「Argo(アルゴー、《快速》の意)」としました。アテーナーは、Dodon(ドードーナ)のoak(オーク、樫)からものを言う材木をアルゴーの船首につけました。イアーソーンが船員を募ると、ギリシア中から
Hēraklēs(ヘーラクレース、半神半人の英雄)、
双子のKastōr(カストール)とPolydeukēs(ポリュデウケース、剣術とボクシングの名手で、神の血を受け継ぎ不死身でしたが、人間だった兄が戦死してしまい、神に慈悲を乞って兄とともに天にいることを許されたといいます。これが双子座であるといわれています))、
Lynkeus(リュンケウス、「大山猫の眼を持つ者」という意味であり、その名にふさわしい並はずれた視力を持ち、夜目が利くだけでなく、地面の下まで見通すことができたといいます)、
Pēleus(ペーレウス、海の女神Thetis〈テティス〉の夫で、Achilleus〈アキレウス〉の父)、
Orpheus(オルペウス、女魔物Seirēn〈セイレーン〉に歌合戦を挑み一座を鼓舞、無事に海峡を渡ります)ら50人の勇者たちが集まりました。
こうしてアルゴー船に乗り組んだ勇者をArgonautes(アルゴナウテース)、総称としてArgonautai(アルゴナウタイ)といいます。
アルゴナウタイは、女神アテーナーの祝福を受けて出発、Lêmnos島(レームノス島、Egéo〈エーゲ〉海北部にある島)で歓待を受けますが、Khíos(キオス、エーゲ海東部にある島)ではヘーラクレースが従者Hylās(ヒュラース)を攫われて一行から離脱してしまいます。Bebryces(ベブリュクス)での拳闘試合ではポリュデウケースが活躍し、Trakya(トラーキア)では怪鳥Harpuia(ハルピュイア、顔から胸までが人間の女性で、翼と下半身が鳥という伝説の生物)たちを追い払って盲目の予言者Phīneus(ピーネウス)を救い、Bosporus(ボスポラス)海峡では絶え間なくぶつかり合う二つの大岩、Symplegades(シュムプレーガデス)岩の間をくぐり抜けるなど、各地での冒険を経てKolchís(コルキス)に到着しました。
アルゴナウタイの航海については、また後日詳しく扱うつもりです。
sechin@nethome.ne.jp です。
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