瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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Kolchísコルキス)王Aiētēs(アイエーテース)は、Iāsōn(イアーソーン)に金羊毛皮を渡すつもりはなく、逆に罠にはめようと画策して、Arēs(アレース)の持ち物だという青銅の足を持ち、火を吐く牡牛を駆って土地を耕し、そこに竜の歯をまくようにイアーソーンに依頼するのでした。


※ 竜の歯:Kadmo(カドモス、Thēbai〈テーバイ〉の建設者。Delphoi〈デルフォイ〉の神託によって白牛に導かれてBoeotia〈ボイオティア、アッティカの西北に位置した一地方〉に着き,泉を守る怪竜を殺し,その歯を抜いて地に植えると戦士が地中からとび出してきて、テーバイの建設を助けたといいます)がテーバイで播いた残りの半分をアイエーテースがAthēnā(アテーナー)から貰ったものであったといいます。


アイエーテースにはMēdeia〈メーデイア〉という魔法を操る王女がいまして、このときイアーソーンに一目惚れしてしまいます。メーデイアの恋心は、Hērā(ヘーラー)の要請によってAphrodītē(アプロディーテー)が吹き込んだ偽りのものであったといわれます。メーデイアは密かにイアーソーンと会い、自分との結婚を条件に父を裏切ってイアーソーンを助ける約束をするのでした。


 


メーデイアはイアーソーンの体に炎でも剣でも傷つかない魔法をかけ、イアーソーンは牡牛を従わせることに成功します。耕した土地に竜の歯をまくと、そこから次々にSpartoi(スパルトイ)が生まれてきてイアーソーンに襲いかかりましたが、イアーソーンがメーデイアに教えられたとおり大石を投げ込むとスパルトイたちは同士討ちを始めるのでした。さらにメーデイアはイアーソーンを金羊毛皮のある場所に案内します。イアーソーンは見張りの竜(大蛇)にのみこまれますが、メーディアは竜を魔法で眠らせてしまい、イアーソーンを吐き出させます。


 


こうしてイアーソーンは目的の金羊毛皮を手に入れることができたのです。

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目高 拙痴无
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1932/02/04
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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