今朝の早朝徘徊は昨日と同じく桜橋~蔵前橋間を一回りして帰宅しました。
父Aigeus(アイゲウス)王の自殺の後、Thēseus(テーセウス)はAthēnai(アテナイ)の王に即位します。彼はAmazōn(アマゾン、ギリシア神話に登場する女性だけの部族)に遠征し、王女Antiopē(アンティオペー、Hippolyte〈ヒッポリュテー〉と姉妹)を攫い、妻としました。
※ 一説には、テーセウスが妻としたのは、ヒッポリュテーだといいます。
アンティオペーはテーセウスの妻となり、Hippolytos(ヒッポリュトス)を生みますが、後にテーセウスはKrētē(クレーテー)島の王Mīnōs(ミーノース)の娘でAriadnē(アリアドネー)の妹Phaidrā(パイドラー)と結婚しました。このためアンティオペーはアマゾーンを率いて結婚式を襲いますが、結婚式の出席者たちは扉を閉めてアンティオペーたちを殺したとも、テーセウスに殺されたとも、あるいはHēraklēs(ヘーラクレース)に殺されたとも、またあるいはMolpadia(モルパディアー、アマゾンの一人)に殺されたともいいいます。
アリアドネーの妹パイドラーを妻とし、幸せに暮らしていましたが、女神Aphrodītē(アプロディーテー)の策略により、パイドラーは義理の息子ヒッポリュトスを愛してしまうのです。
魅力と美徳をかねそなえた前妻の息子ヒッポリュトス ―― 新妻パイドラーはこの義理の息子に好意を抱くようになりました。が、ヒッポリュトスは継母の恋をはねつけたのです。恋は憎悪に変わり、彼女は「ヒッポリュトスに辱めを受けた」と遺書を残し自殺してします。怒ったテーセウスは、息子に災いがくだるよう、海神Poseidōn(ポセイドーン)に祈りました。
ヒッポリュトスが二輪車に乗り、Troizḗn(トロイゼーン、古代ギリシアの都市国家)のSalonika(サロニカ)湾岸を戦車で走っていたとき、Poseidōn(ポセイドーン)が遣わした怪物(あるいは雄牛)が海から現れました。戦車を牽いていた馬はそれに驚き暴れ、ヒッポリュトスは戦車から落ち、暴走した馬に轢かれて死亡してしまいます。
※ Lawrence Alma-Tadema(ローレンス・アルマ=タデマ):イギリス、ヴィクトリア朝時代の画家。古代ローマ、古代ギリシア、古代エジプトなどの歴史をテーマにした写実的な絵を数多く残し、ハリウッド映画の初期歴史映画などに多大な影響を与えたと言われる。
Eurīpidēs(エウリーピデース、BC480年頃~406年頃、ギリシア悲劇における三大悲劇詩人の1人)によれば、ヒッポリュトスは手綱に絡まり瀕死となりながら父テーセウスの前まで引きずられてきました。Artemis(アルテミス)が真相を話すとテーセウスは後悔してヒッポリュトスを許し、ヒッポリュトスは父の腕の中で死んだといいます。
アルテミスはヒッポリュトスの死を悼み、Asklēpios(アスクレーピオス、ギリシア神話に登場する名医の一人)を説き伏せてヒッポリュトスを復活させたといいます。しかし死すべき人間を復活させたことにJuppiter(ユーピテル、ローマ神話の主神、ギリシア神話ではZeus〈ゼウス〉にあたります)は激怒し、アスクレーピオスを雷で打ち殺した(あるいは冥界に落とした)といわれています。その後、ヒッポリュトスはイタリアでEgeria(エーゲリア)というニンフに保護されたといいます。
ローマ神話では、復活したヒッポリュトスはユーピテルの目から逃れるため、Diāna(ディアーナ、アルテミスに相当するローマ神話の女神)により、ローマに近いNemi(ネーミ(あるいはAricia〈アリキア〉)にあるニンフのEgeria(エーゲリア)の洞窟に隠され、老人の姿に変えられ、森のディアーナ信仰の神Virbius(ウィルビウス)になったといいます。
sechin@nethome.ne.jp です。
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