ウェブニュースより
大相撲夏場所5日目 横綱 照ノ富士は北勝富士を破り4連勝 ―― 大相撲夏場所は5日目、横綱 照ノ富士は平幕の北勝富士を破って、2日目から4連勝としました。
中入り後の勝敗です。
▽東龍に翠富士は、東龍が小手投げで勝ちました。
☆東龍 中に入られるとうるさい。抱え込んでいこうと先場所のような相撲をイメージしていた。あまり動かれると足がもつれたりもあるんで。(35歳の誕生日)別に変わらないですね。いつも場所中なんで。若い衆がケーキ持ってきてくれたりもあるけど分かんないですね。
▽王鵬に一山本は、一山本が引き落としで5連勝。
▽輝に明生は、明生が押し出し。
▽千代大龍に荒篤山は、千代大龍が送り出し。
☆千代大龍 振り返ると何回も引いてますよね。押しては引いて、突っ張っては引いて。一発で持っていくのはまだできてませんよね。(前日4日目、徳利投げの反響は)知り合いから「いつから業師になったの?」って連絡ありましたよ。一生に1度、出るか出ないかなんで。
★荒篤山 まだ10日間あるんで、勝ち負けとかは意識せずに自分の相撲を取りたいですね。今は負けが続いているんで、1番、1番考えていきたい。体の方は問題ない。1個勝てば、流れが変わってくる。
▽豊山に佐田の海は、佐田の海が寄り切り。
☆佐田の海 立ち合いが強い相手に当たり負けしなかったので、流れが良い相撲でした。体重が違うので押されるのは仕方ないけど、立ち合いで負けないことを意識していた。そこで一歩でも前に出れたら良いと思った。自分が若いころから師匠が「偶数月にきちんと稽古しろ」と言われて、しっかりできているのが良かった。部屋でしっかり稽古して、体のケアも東京なのでできている。(昨日誕生日)入門してまさか35歳まで相撲をやると思っていなかった。自分の相撲が取れれば通用すると思っている。
★豊山 右を差させない、前みつ取らせないを考えていたが、しっかり取られてしまった。おっつけきれなかったのがすべてですね。明日から立て直したいと思います。
▽碧山に千代翔馬は、碧山が小手投げで勝って5連勝としました。
☆碧山 中に入られないように意識したが。それでも入られた。あせらず、うまく最後は決められてよかった。自然に体が動いた。今のところ勝ち続いているので悪くないと思う。(要因は)分からないですね。いつも通りやっているだけ。(全勝の1人)初めてのことじゃないから、ここからが大事です。
▽妙義龍に錦木は、妙義龍が突き落とし。
▽琴勝峰に栃ノ心は、栃ノ心が押し出し。
▽隠岐の海に照強は、隠岐の海が寄り切り。
▽宝富士に琴恵光は、琴恵光が送り出し。
▽宇良に若元春は取り直しの一番となり、若元春が送り出しで勝ちました。
★宇良 攻めていたつもりだった。(取り直しは)もう一番頑張ろうと思いました。狙いは何もなかったです。(中盤戦に向けて)元気な相撲を見せたい。
▽志摩ノ海に翔猿は、志摩ノ海が押し倒し。
☆志摩ノ海 負けられないというか、気合。気合と我慢と思いました。小兵だったら(同部屋に)宇良がいるが、(翔猿は)もう一段階軽くて速いのでやりにくいっちゃやりにくい。
▽隆の勝に琴ノ若は、隆の勝が寄り切り。
☆隆の勝 最初もろ差し許して焦った部分もあるけど、その後落ち着いて右を差し返せた。
▽高安に霧馬山は、霧馬山が突き落とし。
▽大栄翔に阿炎は、大栄翔が押し出し。
☆大栄翔 しっかり落ち着いて前に出られた。同じ突き押しなので、先に自分が攻めることが大事。先場所の悔しい負け方を頭に入れてやった。
▽若隆景に豊昇龍は、豊昇龍が送り出しで勝ちました。
▽大関 御嶽海に玉鷲は、玉鷲が押し出し。
▽阿武咲に大関 貴景勝は、貴景勝が押し倒し。
▽遠藤に大関 正代は、遠藤が寄り切り。
▽横綱 照ノ富士に北勝富士は、照ノ富士がきめ倒しで勝って、4勝目をあげました。
夏場所は、5日目を終えて一山本、碧山の平幕2人が5連勝です。
力士の談話
▽東龍は、35歳の誕生日を白星で飾り「いつも場所中なので別にこだわらないが、だいたい誕生日は勝っていると思う。迷っても硬くなるだけなので思い切り当たって前に出る相撲を取りたい」と笑顔を見せました。
▽一山本は、初日から5連勝として「負けると止まらなくなるけれど」と笑って話したあと「黒星より白星、1つでも多く勝ちたい」と話しました。
また今場所前から1人暮らしを始めたということで「好きな物を食べて体を作っている。好きなものを好きなだけ食べられるので、気分転換になっている。きょうはハンバーグを作って食べようと思う」とにっこりして話していました。
また、23歳で初土俵を踏んだ一山本は東大から初めての力士となった24歳の須山について「僕も負けないように頑張るので上で対戦してみたい」と対戦を待ち望んでいました。
▽碧山は、おととし春場所以来となる初日からの5連勝に「今のところ勝ち続いているので悪くないと思う」と充実した様子でした。そのうえで、同じ春日野部屋でこれまで付け人をしていたという栃丸が新十両で順調に白星を重ねていることについて「場所前に稽古して、何回も負けたことがあった。彼が頑張ってるから僕も頑張らないと」と刺激を受けていました。
▽宇良との取り直しの一番を制した若元春は、最初の一番について「きわどい相撲だった。取り直しとなりありがたいと思った」と振り返りました。そして取り直しの一番について「相手が反りをしてきたので落ち着いていけた。また、残しながら何かされたら厳しかった。星のことは考えていないが、僕も落ち着いて自分の相撲が取れるようにしたい」と話していました。
▽隆の勝は、2場所続けて優勝争いに絡んだ琴ノ若に勝って「自分は先場所ボロ負けしたけど、優勝争いした人を倒せたのは自信になる」と充実した様子でした。
▽敗れた琴ノ若は「立ち合いの時点で踏み込めていない。ただ、攻めているので、いいところは忘れず、切り替えていきたい」と話していました。
▽霧馬山は高安との1分を超える相撲を制し「危なかったけれど、相手を見て動けた。我慢して自分の形にしようと思っていた」と喜んでいました。
▽小結 大栄翔は同じ突き押しが持ち味の関脇 阿炎に勝って4勝目をあげ「突き押し相手には先に自分から攻めることが大事なので、先に攻めることを意識した。しっかり稽古してきたし、自分の中でも自信もある。それが場所の中でいい感じで出ている」と手応えを口にしました。
▽小結 豊昇龍は関脇 若隆景に立ち合いすぐにまわしを取りに行ったあと、送り出しで勝ち、「まわしを取りたかったのでその取り口を考えた。とりあえず、何より勝ってよかった」と淡々でした。
▽37歳の玉鷲は過去の対戦では大きく負け越していた大関 御嶽海から白星をあげ「すごくよかった。落ち着いて相撲が取れた」と喜びを語りました。また、初土俵からの通算の連続出場を1426回とし、元関脇 高見山を抜いて歴代単独4位となったことについて「全然気にしていない。現役時代はあまり意識しない、辞めたらようやく感じると思う。まだまだこれから、あしたから頑張っていきたい」と笑顔を見せました。
▽遠藤は大関 正代に勝ち「連敗が続いてたので、しっかり自分らしい相撲をと思っていた。一日一番しっかり集中して頑張るだけだ」といつもどおり淡々でした。
▽横綱 照ノ富士は北勝富士に勝って4連勝とし「落ち着いて圧力かけて前に出られたかなと。まだ余裕もあったし、よかったんじゃないか」と冷静でした。
玉鷲 初土俵からの通算連続出場1426回 歴代単独4位に
大相撲の幕内、37歳の玉鷲は、平成16年に初土俵を踏んで以来、18年余り一度も休場せず、夏場所5日目の12日、大関 御嶽海との取組で通算の連続出場を1426回としました。
これで玉鷲は、アメリカ ハワイ出身の元関脇 高見山の通算連続出場1425回の記録を抜いて、歴代単独4位となりました。
今場所は、2日目に先場所優勝の関脇 若隆景に勝ったほか、12日も大関 御嶽海を破るなど、5日目まで4勝1敗と、現役の幕内力士で最年長ながら持ち味の力強い突き押し相撲が好調です。
取組後、玉鷲は「記録はあまり気にしていない。一番一番自分の相撲をしっかり取りたい」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2022年5月12日 20時44分)
sechin@nethome.ne.jp です。
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