ウェブニュースより
大相撲夏場所6日目 横綱 照ノ富士は玉鷲に敗れて2敗目 ―― 大相撲夏場所は6日目、横綱 照ノ富士が平幕の玉鷲に敗れて2敗目を喫しました。玉鷲は3場所続けて金星を挙げました。
中入り後の勝敗です。
▽翠富士に王鵬は翠富士がはたき込みで勝ちました。
▽豊山に千代大龍は千代大龍がはたき込み。
☆千代大龍 胸から思い切りくる相手。何も考えず思い切り当たっていこうと思った。初日、2日目は苦手な相手もあって踏み込めていなかった。3日目ぐらいから気持ちよく負けようと切り替えていけた。
▽明生に東龍は東龍が上手投げ。
☆東龍 いい対応ができたと思う。とったり気味にきて落とされたこともあるんで、そこも気をつけていった。(3連勝も)3連敗した時も勝ち急いで硬くなっていた。その硬さがとれていい感じで体が動いている。
▽輝に妙義龍は妙義龍が肩透かし。
▽佐田の海に荒篤山は佐田の海が押し出し。
☆佐田の海 最初はちょっとバタバタしましたが、後半は我慢して、我慢して立て直すことができました。(初対戦だった荒篤山について)まともに当たって受けると、重たいので受けないようにしました。体の調子は良いので、白星につながっていると思います。
★荒篤山 前に出られたけど、相手がうまかった。うまくやられた感じです。右をたぐられて突き放すことができなかった。(連敗は)気にせず一番一番やっていきたいですね。
▽一山本に碧山は碧山がはたき込みで勝ちました。初日から5連勝の2人の対戦は碧山が勝ちました。
☆碧山 しっかり踏み込んで前に前に攻めて相手のバランスを崩して、最後に決めることができました。攻めての立ち合いができてよかった。ちょっとずつ落ち着けている。結果が出ているので。(全勝対決の意識は)この一番だけですね。まだまだですね。半分も終わっていないし。
★一山本 なんにも出来なかったっすね。(相手の碧山は)当たって引くのがうまい、と思ったら出ることをためらってしまい、軽く当たったらどんどん出られて足がそろってしまった。
▽隠岐の海に琴勝峰は琴勝峰が寄り切り。
☆琴勝峰 動かれてもついていって、下からずっと攻められたのでよかった。1日一番なので勝ちも引きずらないし、負けも引きずらない。(星を五分)変わらず1日一番で、立ち合いしっかり頑張っていきたい。
▽栃ノ心に千代翔馬は栃ノ心が小手投げ。
☆栃ノ心 (立ち合いから)中に入られたんでダメかと思ったんですけど、たまたまタイミングが良かった。(今日から中盤戦だが)これからじゃないですか。
▽照強に錦木は錦木が寄り切り。
☆錦木 中に入れずに攻めることができました。ちょっと苦手な相手だったけど、今日はうまく相撲がとれました。
▽志摩ノ海に宝富士は志摩ノ海が寄り切り。
☆志摩ノ海 下から、下からといくのが自分の相撲。それだけを意識していました。下がらず自分から前に出ることができているけど、勝った相撲にも修正するところはある。(課題は)頭が上がらないとか、脇のところとか。ちょっとしたところですけど、しっかり修正して臨みたい。
▽若元春に琴恵光は琴恵光がとったりで勝ちました。
☆琴恵光 自分が中に入る気持ちで土俵に上がりました。(とったりは)自分の形になれなかったが、体がうまく反応できた。あまり記憶にないんで、とっさに出たと思います。
★若元春 おっつけなど良い攻めもあったけど、攻めていたぶん焦ってしまった。(明日に向けて)焦らず自分の相撲を取るだけです。
▽翔猿に阿武咲は阿武咲がろっ骨の骨折で、13日から休場し翔猿が不戦勝です。
▽宇良に遠藤は遠藤が押し出し。
★宇良 (対戦相手の遠藤について)自分の力がどれぐらい通用するのかなという所で、全く通用しなかった。(中盤戦に向けて)まだ折り返していないのが嫌ですね。もう10日目くらいの気分です。力を出していけるように頑張ります。
▽琴ノ若に霧馬山は霧馬山が送り出し。
☆霧馬山 いつも通りいこうと思った。1日一番しっかりやっていきたい。体はよく動いてきた。最後までしっかり頑張っていきたい。
▽大栄翔に豊昇龍は豊昇龍が寄り切り。
☆豊昇龍 相手に好きにさせないと思っていきました。この気持ちで最後まで頑張りたいと思います。(おじの元横綱朝青龍がいい相撲と)じゃあいい相撲じゃないですか。この気持ちで1日一番と思って頑張りたいです。(立ち合いは)集中してやりました。
★大栄翔 一番ダメな相撲を取ってしまいました。悔しいですけど、もろに見えている課題。内容は悪くないので、しっかり切り替えていきたい。
▽高安に若隆景は若隆景が送り出しで勝ちました。
☆若隆景 下からという意識で相撲とりました。前に出ようとそういう意識で相撲をとりました。(先場所の意識は)1日一番自分の相撲をとろうと。自分の相撲に集中しているだけです。しっかり切り替えて、集中していきました。
▽大関 正代に隆の勝は隆の勝が寄り切り。正代は5敗目です。
☆隆の勝 先手先手でいこうと思っていたんで、うまくとれたと思います。先場所よりは全然体の動きもいい。先場所の取組をすべて見直して反省した。これだけダメなことあるということが分かった。
▽北勝富士に大関・御嶽海は御嶽海が上手出し投げ。
▽大関 貴景勝に阿炎は阿炎が引き落とし。
▽玉鷲に横綱 照ノ富士は玉鷲が押し出しで勝ちました。玉鷲はことしの初場所から3場所続けて金星を挙げました。
夏場所は6日目を終えて平幕の碧山がただひとり初日から6連勝です。
力士の談話
佐田の海は、5勝目を挙げて先場所の勝ち星に並び、「我慢して相撲が取れている。体の調子のよさが白星につながっている」と充実した様子でした。
平幕 碧山は、一山本と勝ちっ放しどうしの対戦に勝ち、「一歩踏み込んで前に攻めて、相手のバランスを崩して、うまく決めることができた」と振り返りました。幕内でただ1人の6連勝となりましたが、「まだ半分も終わっていない。一日一日の相撲に集中したい」と冷静でした。
一方、敗れた一山本は「気持ちを切り替えて相撲を取りたい。もっと思い切り当たっていきたい」と前向きでした。
豊昇龍は、大栄翔と小結どうしの一番を制し「なるべく突きをさせないよう集中した。この気持ちで最後まで頑張りたい」と振り返りました。
敗れた大栄翔は「今場所の内容は悪くないので、切り替えが大事。連敗しないようにしたい」と14日以降を見据えました。
関脇 若隆景は、先場所優勝を争った高安に勝って3勝目を挙げ、「下から下からの意識で相撲を取った。一番一番、自分の相撲を取ろうと思う」と落ち着いていました。
隆の勝は大関 正代を破り、「先手先手で行こうと思っていたので、うまく取れてよかった。先場所よりも動きがいい」と手応えを口にしていました。
先場所は大きく負け越したことから自分の取組の映像を見直したということで「これだけだめなところがあると再確認できたのでよかった」と調子が上向いた要因を話していました。
関脇 阿炎は、大関 貴景勝を破って4勝目を挙げ、「大関の圧力が強くて押されたが、体が動いてくれて勝ちにつながったのかなと思う」と取組を振り返りました。そのうえで、「自信を持って土俵に上がることができていると思うので、あすからも自分のできることを一番一番していきたい」と意気込みました。
玉鷲は、横綱 照ノ富士を一気に押し出し、3場所連続の金星を挙げました。玉鷲は「横綱に勝ったのは信じられない。『うれしい』と、『信じられない』の、かけあわせだ。帰って師匠にいい報告ができる」と明るく振り返りました。それでも、ここまで万全の取組かを聞かれると、「まだ穴がある。それを塞ぐように練習していきたい」と謙虚に答えていました。
照ノ富士は取材には応じず、国技館をあとにしました。 (NHK WEB NEWS 2022年5月13日 20時42分)
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |