ウェブニュースより
大相撲夏場所 4日目 横綱 照ノ富士は琴ノ若に勝って3勝目 ―― 大相撲夏場所4日目、横綱 照ノ富士は三大関から白星を挙げている平幕の琴ノ若に寄り切りで勝って3勝目を挙げました。
中入り後の勝敗です。
▽荒篤山に東龍は東龍が押し出しで今場所初白星です。
☆東龍 うれしいですね。勝ちたい、勝ちたいで体が動いていなかった。(あせりは)なかった。1日一番集中していこうと。明日から思い切り前に出る相撲をとりたいですね。
▽豊山に輝は輝が押し出し。
▽翠富士に千代大龍は千代大龍がとっくり投げで初白星。
☆千代大龍 決まり手が「とっくり投げ」になってびっくりしました。狙ってできるもんじゃないし。決まり手とか内容じゃなく、1勝できたのがうれしいです。今日負けてたら0-4なっていた。内容より白星とれていたのがうれしいですね。ここから気を引き締めて内容より白星をとることを優先に頑張りたい。
★翠富士 当たって持って行かれない自信があったが、見事に(とっくり投げを)食らった。
▽一山本に妙義龍は一山本が突き出しで勝って4連勝。
☆一山本 妙義龍関は差すのがうまい。今日は手も伸びて回転して良かった。昨日の一番はすごくいい相撲だった。それで調子に乗れている。
▽佐田の海に王鵬は佐田の海が寄り切り。
☆佐田の海 いい流れで相撲取れた。相手が大きいので止まらないようにいった。(35歳誕生日に白星)誕生日がめでたいというほどでもないけど、35歳まで元気にできているという捉え方。
★王鵬 思ったより低くて中に入られてしまった。(立ち合い)よく当たれなかった。立ち合いの薄さというか、相手にとってはやりやすいのかなと。相手どうかより自分の相撲なんで。しっかり前に出ていい相撲とれるよう頑張ります。
▽明生に碧山は碧山が突き落としで勝って4連勝としました。
☆碧山 たまたま残れました。体は動いているんですけど、相撲内容は今日はよくないですね。勝ったのはよかったですけど、明日はこうならないよう気をつけます。(合同稽古で)違う相手とやって体の動きが変わっているかもしれない。(部屋の関取衆と)1日40番近く相撲とったこともあった。いつもよりめちゃくちゃ疲れたです。
▽錦木に千代翔馬は錦木が小手投げ。
▽隠岐の海に志摩ノ海は志摩ノ海が押し出しで初白星です。
☆志摩ノ海 動いてきた感じはします。しっかり、いつも通り自分の相撲をとりきることしか考えていなかった。勝てたのはうれしいが、自分の相撲をとれたことがうれしい。これを継続していきたい。
▽栃ノ心に宝富士は栃ノ心が寄り切りで初白星を挙げました。
▽琴勝峰に宇良は宇良が寄り切り。
☆宇良 勝ててよかったです。(準備は)できていなかったですね。(体が動いたか)そうですね。まだ4日目なんで。前半の一部でしかないんで、特に何もないですね。(東大の須山について)相撲を学ぼうという姿勢があれですね。理論派じゃないが、人の意見を聞き出そうという姿勢が東大らしいというか。そういうのを感じますね。自分、聞かれたことないですね。この人は違うなと思われてるかもしれない。
▽若元春に照強は若元春が押し倒し。
☆若元春 変化があるかもしれないなって思ったんで、ちょっと遅れ気味に立っった。先場所くらった肩透かし、たぐられる感じが出たときは、内心焦りました。調子は良いと思います。あとは実力が足りるかどうか。(好調の要因は)稽古相手が充実しているので、同じ幕内に荒篤山関と弟(若隆景)がいるんで。前に攻める相撲を意識しながら、まだまだ1日、1日次のことを考えていきたい。
▽翔猿に琴恵光は翔猿が押し出しで勝って4連勝です。
☆翔猿 下から、下からと、どんどん攻められたのは良かったです。(初日から無傷の4連勝だが)体の調子が良いです。1日、1日集中して頑張ります。
★琴恵光 相手を起こす前に自分が起きてしまって、先手をとられてしまった。考えすぎず、立ち合い当たって自分の流れで相撲をとっていきたい。
▽阿武咲に北勝富士は北勝富士が引き落としで初白星です。
☆北勝富士 ラッキーだったというか、当たりがよかったからこその相撲。勝ちにつながってよかった。全部負けているのと、1つ勝つのでは全然違う。明日は横綱。自分らしくいけたらと思います。
▽玉鷲に隆の勝は隆の勝が下手出し投げ。
☆隆の勝 起こされたんで、次にはたきくるかなと思って、落ち着いていけたのがよかった。右まわし取れていたので逆転ができた。(最後は)たまたまというか流れ。狙ったわけじゃないです。
▽大栄翔に若隆景は大栄翔がはたき込み。
☆大栄翔 立ち合いもしっかり踏み込めた。流れが良かった。集中してやりたいと思います。立ち合いしっかり当たれているのが良いのかな。(好調の要因は)しっかり踏み込み当たれているのが良いのかなと思います。稽古場でも立ち合いからしっかりぶつかることを意識してきましたし、ぶつかり稽古でもしっかり当たることをしてきました。しっかり集中して、勝ち星につなげたい。
★若隆景 先に前に出られたんで。そこですかね。下から、そういう意識だけでしたが。(先場所との違い)特にないですね。しっかり自分の相撲をとるだけ。
▽阿炎に遠藤は阿炎が寄り切り。
☆阿炎 (対戦した遠藤は)すごく突きにくかったというか、突けなかった。距離を保つのに必死に手を伸ばしてたんですけど、うまい具合に突けなかった。稽古でも流れからの四つをやっていたんで、それが出て良かった。昔だったらすぐに投げていたけど、寄るということができたのは稽古をしてきたからかな。まだまだ自信を持ってではないけど、集中できている証拠かな。これを糧に明日からも一番、一番集中してやりたい。
▽大関 貴景勝に豊昇龍は貴景勝が突き落とし。
☆貴景勝 今日の相撲は今日だけなので、一生懸命やりました。(しぶとい相手に突き落としで白星に)流れの中で出たので、また明日から集中してやりますよ。明日の相撲があるので、また頑張ります。
▽大関 正代に高安は正代が押し出しで初白星を挙げました。
☆正代 (初日が出た)ちょっとほっとしている。立ち合いから圧力負けした感じだったけど、最後まで崩れなかった。ちゃんと俵に足がかかったのが良かった。今場所の立ち合いがちょっと決まっていない。つかめていない気がしますが、この白星でだいぶ楽になります。この調子で連勝したい。
▽霧馬山に大関 御嶽海は御嶽海が小手投げ。
▽琴ノ若に横綱 照ノ富士は照ノ富士が寄り切りで3勝目。琴ノ若は初黒星です。
☆照ノ富士 落ち着いてやれたかなと思います。(前に出る圧力)よかったと思います。特に自分の相撲を取りきるのは毎日同じ。変わってないです。勢いのある相手とやるのは自分も楽しいんで。そういう部分でしっかり、力をだしきれたと思う。力つけてきている若い相手とやるのは、こっちも燃えるものありますね。自分もまだ若いんでね。(壁になる意識)それももちろんあるが、勢いある相手となるとこっちも勢いをもらうというか、よしやってやるという気持ちになる。どんどんそんな力士が出てきてほしいですね。
★琴ノ若 (横綱戦での狙いは)理想は突き放したかった。本当は取らせたくなかったけど、まわしを先に引かれてしまった。踏み込みも負けた。強いのは分かっている。自分の力が足りていないだけ。それだけです。
横綱・大関陣が今場所初めて安泰でした。
4日目 各力士の談話
東龍は、幕内でおととし春場所以来の白星に「うれしい」と率直な心境を話したうえで「勝ちたい、勝ちたいと体が動いていなかった。あしたから思い切り前に出るような相撲を取りたい」と冷静に話していました。
千代大龍は、幕内では去年の九州場所以来となる決まり手「とっくり投げ」で今場所初白星を挙げ「はたき込みだと思ったら、とっくり投げになってびっくりした。人生で初めて決めた。狙ってできるものではないので」と笑顔を見せていました。
一山本は、関取となって以降では初めてとなる初日からの4連勝に「きのういい相撲だったので、きょうもという意味で調子に乗れていると思う。ただ、調子乗りすぎると悪くなるので、1日1日頑張る」と充実した様子でした。
佐田の海は、35歳の誕生日を白星で飾り「もう誕生日がめでたいことでもないので、35歳まで現役を取れているという捉え方だ。自分の相撲を取れれば通用すると毎日感じているので、まだ長くできるかなと思う」と冷静でした。
錦木は、通算500勝の節目の白星に「きりがよくていい。500は考えていなかったが、勝つにはちゃんとした形でやりたい」と内容には反省していました。
志摩ノ海は「勝てたのでうれしかったが、自分の相撲を取れたのがうれしい」と初白星を喜んでいました。
また所属する木瀬部屋に入門した、東大から初めての力士、須山については「稽古していても頭がいい、物覚えもいいので、賢いなというイメージ。素直で吸収力がある」と話していました。
同じ木瀬部屋の宇良は、須山について「人の意見をいっぱい聞き出そうという姿が東大らしい。ただ、自分は聞かれたことがない。この人の意見は違うなと思われているかもしれない」と冗談交じりでした。そのうえで「学ぼうという姿勢が自分たちも刺激になる。僕も負けないように頑張りたい」と話していました。
翔猿は、新入幕を果たしたおととし秋場所以来となる初日から4連勝に「どんどん攻められたのでよかった。体の調子がいいので、ここから頑張る」と淡々と話していました。
初白星の北勝富士は「全部負けているのと1つ勝っているのでは、あすにかける気持ちが変わってくる」としたうえで、あすの横綱 照ノ富士との一番に向けては「思いきって自分らしくやりたい」と気合い十分でした。
小結 大栄翔は、関脇 若隆景に勝って3勝目を挙げ「立ち合いで踏み込んで当たれているのが良いと思う。一日一番なので、しっかり集中して勝ち星をつなげていきたい」と話しました。
一方、敗れた若隆景は「相手に先に前に出られたので、そこですかね。しっかり自分の相撲を取るだけ」といつもどおり淡々としていました。
大関 正代は、初白星を挙げ「ちょっとほっとしている。前半どうしても悪いイメージが残っていたので まずいな、悪い流れだなと思っていた。この調子で連勝できたら」と話していました。
横綱 照ノ富士は、初日から三大関を倒した琴ノ若を退けて「落ち着いてやれたかな。勢いがある力士と対戦するのは楽しい。しっかりと力を出しきって相撲を取れたかな」と振り返りました。
そのうえで「勢いある力士からはこっちも勢いをもらうというか『よしやってやるぞ』という気持ちにもなる。どんどんそういう力士が出てきてほしい」と若手の挑戦を待ち望んでいる様子でした。 (NHK WEB NEWS 2022年5月11日 21時36分)
sechin@nethome.ne.jp です。
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