ウェブニュースより
大相撲 夏場所7日目 横綱 照ノ富士 連敗はせず5勝目 ―― 大相撲夏場所は7日目。横綱 照ノ富士は平幕の遠藤に勝って連敗はせず、5勝目を挙げました。
中入り後の勝敗です。
▽十両の千代丸に輝は、千代丸が押し出しで勝ちました。
☆千代丸(十両) 落ち着いていけました。幕内の土俵はやはり雰囲気が違う。早く戻りたいと思いました。
▽王鵬に豊山は、王鵬が押し出し。
☆王鵬 最後我慢できたんでよかったと思います。(張り合いで)カッとなってしまってみっともない相撲になったが、盛り上がったし勝てたのでよかったです。(連敗の)3日間、力出せずに落ちてしまっていた。今日ぐらい相撲とれたらうれしいですね。しっかり自分の相撲をとれるよう頑張ります。
★豊山 結果はついてこなかったけど、気持ちは見せられた。引いたら勝てる場面もあったが、それで勝っても…と思ってやっている。押して勝つんだと決めていた。
▽荒篤山に明生は、明生が突き出し。
☆明生 いつも通り、相手のことじゃなくて自分のことを考えていった。(中盤戦に入り状態が)良くなっていけばいい。
▽千代大龍に一山本は、千代大龍がはたき込み。
☆千代大龍 タイミングだけで、それ以外はなんもできなかった。引いて相手が落ちただけで、相撲内容は0点ですね。(一山本には)初めて勝ちましたね。うれしいですね。阿炎関とか手の長い相手がいやなんですね。止められてしまうんで。今日は相手が落ちてくれて運よく勝てました。奇跡的な4連勝。どこまで伸ばせるか頑張りたいです。
★一山本 足が出ていなかった。引かれたら嫌だと、びびって軽く当たってしまった。どこかで勝ち越したいと思ったら、硬くなるというか。
▽妙義龍に翠富士は、翠富士が上手出し投げ。
▽碧山に佐田の海は、佐田の海が押し出しで勝って、碧山は初黒星で、幕内の勝ちっ放しがいなくなりました。
★碧山 立ち合いよかったし、途中まで出ていた。相手分かっていたから下から攻められて、自分の引いてしまうくせが出てしまった。いつもとりづらい相手。引かないと頭に入れていたが、体が勝手に動いてしまった。ダメですね。また明日、頑張りたい。もう終わったんで。
▽東龍に錦木は、東龍が上手投げ。
☆東龍 上手取るまで我慢していた。ずっと右上手を狙っていたんで、待っていようと。(中日以降も)頑張ります。
▽志摩ノ海に千代翔馬は、千代翔馬が寄り切り。
▽栃ノ心に琴恵光は、栃ノ心が上手投げ。
▽宝富士に隠岐の海は、隠岐の海が突き落とし。
★宝富士 自分から攻めるように心がけていったが、上手が取れず、そこが詰めが甘かった。(切り替えに)そうなればいいと思います。頑張ります。
▽琴勝峰に若元春は、琴勝峰がすくい投げで勝ちました。
☆琴勝峰 (最後逆転の感覚は)自分の中では決められたかなと思ったが取り直しかなと。ああいう形は危ないんで、出したらいけないけど、勝ちたい気持ちが強すぎる。まだまだ地力が足りないから、ああいう相撲になってしまう。そこは反省です。
★若元春 自分の型になったんで、あそこは出るしかなかった。勝てないのは自分が弱いだけ。立ち合いもしっかりいけたし、上手もしっかり浅いところを取れてた。あそこで残されちゃうのは相手が柔らかいのと腰が重いのと、自分が出る力が足りないだけ。(明日で中日折り返しについては)変わらず、一番、一番集中して前に攻めて良い相撲を取るだけです。
▽宇良に照強は、宇良が押し出し。
宇良 (相撲内容は)ちょっと分からないですね。相手見て圧力かけられたのでよかったです。(間垣親方からアドバイス)「前に攻めた方がいいよ」と。勝てたんでよかったです。
▽翔猿に隆の勝は、隆の勝が押し出し。
☆隆の勝 押し込まれましたけど、落ち着いて前に入れたので良かったと思います。相手が小さかったけど、耐えられた。(自分の攻めの体勢から仕留めるのが早いことについて)止まったら、みんな重い人ばかり。止まらないように前に前にという意識です。(白星先行の要因は)勝ちが先行しているので、何連敗もした先場所より落ち着いている。ダメだったことを反省して、稽古をやってきた。(明日の横綱戦は)思いっきり当たるしかない
★翔猿 最後上体が上がってしまった。(前日不戦勝で)一息つけてよかったです。体が動いてるんで頑張ります。
▽高安に琴ノ若は、高安が押し出し。
☆高安 前に出ることができました。(右おっつけが強力)いいと思いました。ここから気を引き締めていきたい。しっかり準備して臨みたいです。
▽豊昇龍に阿炎は、豊昇龍が寄り切り。
☆豊昇龍 体の動きも悪くないんで。このまま最後まで頑張りたいです。(間垣親方のインタビュー)びっくりしました。緊張しました、はい。うれしいというより、緊張するんで。力にはなります、もちろん。(5勝2敗は)いいんじゃないですかね。自分自身は1日一番と思っているんで。
▽若隆景に霧馬山は、霧馬山がはたき込みで勝ちました。
☆霧馬山 立ち合いからしっかり当たって、そこから相撲を取ろうと思った。体がよく動いていた。一日、一番集中してやっている。(対戦した若隆景との一番はどんなことを意識しているかについては)先に上手を取らせないようにしています。(4連勝中だが、必勝法は)そんなのないです。
▽玉鷲に大関 貴景勝は、貴景勝が押し出し。13日に横綱 照ノ富士を破った玉鷲は2敗となりました。
▽北勝富士に大関 正代は、北勝富士が押し出し。正代は1勝6敗となりました。
☆北勝富士 よかったです、何より。昨日、ちょっとすかされてしまったので、ぶつけたいという思いと自分らしい相撲をとることが決めていたことなので。はたかれても前に出ようと、それができてよかった。
★正代 (1勝6敗と厳しい戦いが続くことに)ちょっとかみ合わないですね。そんなに甘くないですね。悪いところばかりです。体調的には問題ないと思うんですけど、きっかけがつかめていない感じがします。ちょっと自分が思っている以上に体が動いてくれない。精神的にも落ち着きがないので、どこかで切り替えられたら良いなと思います。
▽大関 御嶽海に大栄翔は、大栄翔が押し出し。
☆大栄翔 昨日はやっぱり立ち合いが良くなかったので、当たって良い相撲を取ろうと思った。逆に立ち合いを集中すればできると思って、理詰めよく攻めれてたんで良かったと思います。場所前はいつも通りだったんですけど、良い相撲を取れて気持ちが乗ってきている。
▽横綱 照ノ富士に遠藤は、照ノ富士がはたき込みで勝ちました。
☆照ノ富士 立ち合いが全然しっくりこない。ちゃんと当たろうという気持ちだったんだけど。そこから冷静に対応できたんじゃないですかね。(中日以降に向け)早く立ち合いの感覚をつかみたいと思います。
夏場所は7日目を終えて、碧山と佐田の海の平幕の2人が1敗でトップに立っています。
力士の談話
豊山は王鵬との激しい相撲の末に敗れたものの、「引いたら勝てたと思うが押して勝つという気持ちだった。結果はついてこなかったが気持ちは見せられた」と充実した様子でした。
千代大龍は好調の一山本をはたき込みで破り4連勝とし、「手の長い相手が嫌で苦手意識があったが、相手が落ちてくれて運良く勝てた。3連敗からの奇跡的な4連勝、伸ばせるところまで伸ばします」と興奮気味に話していました。
佐田の海はここまで勝ちっぱなしの碧山に勝ってトップに並ぶ6勝目をあげ、「頭を上げないようにと思い我慢して相撲がとれた。しっかり親指に力を入れて相撲を取れと、入門してから言われていることができている」と上機嫌でした。
一方、今場所初黒星の碧山は「下から下から攻められてそこからもっていかれた。またあした頑張りたい」と切り替えに努めていました。
琴勝峰は土俵際に追い込まれ、行司軍配差し違えとなった一番を制し、「よくて取り直しかなと思っていたので、よかった。地力が足りないからああいう相撲になる。もっと頑張っていきたい」と白星にも反省していました。
前に出る相撲で4勝目の宇良は13日に元横綱・白鵬の間垣親方から助言をもらったとして「親方からは前に前に攻めた方がいいと言われた。圧力をかけられてきょうは勝てたのでよかった」と話していました。
4連勝と好調の隆の勝は「立ち合いで押し込まれたがその後は落ち着いて攻めることができた。苦しんだ先場所よりも落ち着いているのが勝ちが先攻している要因かと思う」と手応えを語りました。
北勝富士は大関・正代を出足で圧倒して2勝目をあげ、「自分らしい相撲を取りたかった。はたかれても前に前にと思っていたのでそれができてよかった。相手が誰であろうとも思いきりやろうという気持ちを忘れず頑張りたい」と15日以降へ、気持ちを高めていました。
一方、6敗目と苦しんでいる正代は「かみ合わない。体調は問題ないと思うがきっかけがつかめない」と厳しい表情でした。
小結・大栄翔は大関・御嶽海を破って連敗を避け、「きのうは立ち合いが悪かった。体は動いているので立ち合いを集中しようと臨んだ。その後もリズムよく攻められたのでよかった」と振り返りました。
高校の後輩である大関・貴景勝と対戦するあすに向けては「変わらず頑張りたい」と気持ちを引き締めました。
横綱・照ノ富士は遠藤に立ち合いから押し込まれましたが立て直して5勝目をあげて「冷静に対応できた。早く立ち合いの感覚をつかみたい」と淡々とした様子でした。 (NHK WEB NEWS 2022年5月14日 18時58分)
sechin@nethome.ne.jp です。
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