ウェブニュースより
大相撲 横綱 照ノ富士が3敗目 夏場所8日目 ―― 大相撲夏場所は中日8日目。横綱 照ノ富士は平幕の隆の勝に敗れて3敗目を喫しました。
中入り後の勝敗です。
▽十両の英乃海に荒篤山は、荒篤山が突き出しで勝ちました。
☆荒篤山 長かったですね、初日出るの。勝てないのはしょうがない。1日一番だけ考えてました。開き直るしかないんで、7連敗で落ちてもいいやと。前に出られたのでよかったです。
▽東龍に千代大龍は、千代大龍が押し倒し。
☆千代大龍 当たれていい流れができました。(5連勝)最初の3日間何だったんですかね。でも、その3日間があったから、負けても前に出ようという思いになれた。何連勝できるのか。いけるところまでいってみたいです。
▽明生に翠富士は、翠富士につき手があって明生が勝ちました。
★翠富士 がっつりすべっちゃいましたね。立ち合いからの流れは完璧ぐらいであとは押していくだけだと思っていたんですが…。後半は全部勝つぐらいの気持ちで臨みます。
▽豊山に妙義龍は、豊山が送り出し。
▽佐田の海に一山本は、一山本がはたき込み。佐田の海は2敗となりました。
☆一山本 僕もいまいち分かっていなくて。最後どうなったか分かっていないです。連敗でズルズルいくタイプなんで止められたのはよかった。ここから1番でも積み重ねられたらと思います。
▽錦木に輝は、錦木がはたき込みで勝ちました。
▽王鵬に琴勝峰は、琴勝峰が押し出し。
▽照強に志摩ノ海は、志摩ノ海が押し出し。
▽千代翔馬に宝富士は、千代翔馬が寄り切り。宝富士は8連敗で負け越しとなりました。
▽琴恵光に隠岐の海は、隠岐の海が寄り倒し。
▽栃ノ心に宇良は、宇良が肩透かしで勝ちました。
☆宇良 (狙いは)分からないです。(後半戦へは)頑張りたいです。(沖縄の本土復帰50年)ニュースは確認していたが意識は。元気な相撲をとって、活気づけられたら私はうれしいですね。
▽若元春に碧山は、若元春が押し出し。碧山は連敗で2敗となりました。
☆若元春 (対戦した碧山は)大きい相手だったので、前に、前に出るという意識しかなかった。足が出てから、おっつけも効きましたね。(後半戦に向けて)全体通して前に攻める相撲が多いので、良い感じ。
▽玉鷲に翔猿は、玉鷲が押し出し。
▽北勝富士に霧馬山は、霧馬山が押し出し。
☆霧馬山 いい流れでよかったと思う。しっかり考えていったんでよかったと思う。体がよく動いた。1日一番しっかり集中して頑張っていきたいと思います。
★北勝富士 ちょっと自分の当たるのが上から下になってしまって、良くなかったかな。攻めることを意識していたけど、相手の圧力が効いていた。立ち合いからの2歩目、3歩目を出せるように、思い切ってやりたい。
▽琴ノ若に若隆景は、琴ノ若が下手投げ。
▽阿炎に高安は、阿炎が押し出しで勝ちました。
▽遠藤に大関 御嶽海は、御嶽海がはたき込み。
☆御嶽海 遠藤関の自滅だったと思います。自分は何もしてないんで。遠藤関が低くて自分で落ちた感じがするんでね。よかったです。中日で五分なんで、早く10番勝たないといけない。強い気持ちを持って、自分らしい相撲をとっていけばいけるんじゃないかと思います。調子は悪くない。何かひとつかみ合わないだけで、後半はしっかり頑張っていきたい。
▽大関 貴景勝に大栄翔は、貴景勝がはたき込み。
☆貴景勝 (きょうの取組は)あんまり覚えていないですけど、また明日頑張ります。(後半戦に向けて)初日からしっかり準備して、集中してやることだけ考えている。また明日からも集中していきます。
★大栄翔 押しの強い大関に立ち合い負けてしまったことがすべて。立ち合いもっと集中していきたい。
▽大関 正代に豊昇龍は、正代が寄り倒し。
☆正代 立ち合いから圧力負けしなかったのが良かったかな。いつもより腰が決まっていたような気がします。(対戦した豊昇龍とは)合口が悪かったんで、思いっきりいかせてもらいました。土俵際は寄りが甘かったので、次につなげたい。今場所結構厳しいんで、ここから(星を)落とさないようにしたい。(後半戦に向けて)集中を切らさないように、一番、一番投げやりにならずできたらと思っています。
▽隆の勝に横綱 照ノ富士は、隆の勝が寄り切りで勝ちました。
☆隆の勝 (初金星について)本当にうれしいです。とりあえず横綱の上体を動かすことだけ考えていきました。(優勝争いのトップを走っている)あんまりそういう意識はない。一日一番という意識で、落ち着いて相撲が取れている。(後半に向けて)良い相撲で勝てたので、自信になります。これから良い感じでいけそうです。
大相撲夏場所は8日目を終えて、いずれも平幕の玉鷲と隆の勝、碧山、佐田の海、一山本の5人が2敗でトップに立っています。
力士の談話
沖縄県出身の十両、美ノ海は沖縄が本土に復帰してから50年となる15日、白星を挙げました。美ノ海は取組後、復帰から50年となったことについて聞かれると「節目に戦争だったり平和について考える機会になる」と話しました。そして「もっと強くなって、目につく機会が増えてくれば、沖縄について考えるきっかけを与えられるのかなと思う」と話していました。
平幕 荒篤山は今場所初白星を挙げ「初日が出るまで長かった。7連敗を考えてもしかたないので、1日一番に集中したい」と後半に向けて気持ちを入れ直しました。
3連敗からの5連勝となった千代大龍は「3連敗がいい薬になった。何連勝できるか、いけるところまでいきたい」と上機嫌でした。
4勝目を挙げた志摩ノ海は部屋の後輩で東大初の力士となった須山が15日の新序出世披露で自分の化粧まわしを締めて土俵に上がったことについて「東大初のお相撲さんだし、目立ってくれるようにと思って貸した。うれしいし、頑張ってほしい」と後輩への気遣いを見せていました。
琴勝峰は同じ高校の同学年、王鵬に勝ち「もちろん負けたくない気持ちだったが、土俵に上がってからは立ち合いのことだけを考えた。焦らずにじっくりいけたのがよかった」と振り返りました。
父親が沖縄生まれの宇良は沖縄への思いについて聞かれ「元気な相撲を取って、活気づけられたら」と話していました。
37歳の玉鷲は翔猿に勝って6勝目を挙げ「きのうは自分の甘さと悪さが出たが、きょうは止まらず前に出てよかった。1日1日楽しく相撲を取っていきたい」と明るく答えていました。
琴ノ若は関脇 若隆景を破り「おっつけもあったので、その中でまわしを引いて我慢し、勝負どころでいけたらいいと思っていた。落ち着いて取れた」と振り返りました。また、父で師匠の佐渡ヶ嶽親方が15日、54歳の誕生日ということを踏まえ「負けて帰るわけにはいかないと思っていたので勝ててよかった」とほっとした様子でした。
関脇 阿炎は得意の突き押しで高安を退けて5勝目を挙げ「相手より下からの意識は出たと思う。白星、黒星よりも自分の相撲を出し切ることを意識している」と冷静でした。
大関 御嶽海は中日で星を五分に戻し「調子は悪くない。何か1つかみ合わないだけ。後半はギアを上げていきたい」と後半に向け意気込みました。
大関 貴景勝は小結 大栄翔と突き押し相撲どうしの一番を制し「初日からしっかり準備して集中してやることだけを考えている。あしたからも集中してやるだけ」と淡々と答えていました。
一方、敗れた大栄翔は「押しの強い大関に立ち合いで負けたのがすべて。当たり勝って攻められないとああいう相撲になってしまう」と悔しさをにじませました。
大関 正代は好調だった豊昇龍に勝ってようやく2勝目を挙げ「立ち合いから圧力負けしなかったのがよかった。土俵際で甘いところがあったので、そこは気をつけないといけない」と振り返りました。後半に向けて「集中を切らさず、一番一番投げやりにならないようにできたらと思う」と気合いを入れ直しました。
隆の勝は結びの一番で横綱 照ノ富士を破り、初めての金星を挙げました。隆の勝は「本当にうれしい。横綱を浮かせることだけを考えて、そのあとは中に入って攻めようと思っていた。いい相撲で勝てたので、自信になるし、ここからもこの感じでいきたい」と笑顔で答えていました。
一方、照ノ富士は取材に応じず国技館をあとにしました。 (NHK WEEB NEWS 2022年5月15日 20時51分)
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |