ウェブニュースより
大相撲夏場所初日 横綱 照ノ富士が初日黒星 2大関も敗れる ―― 大相撲夏場所は8日、東京 両国の国技館で初日を迎え、休場明けの横綱 照ノ富士は小結の大栄翔に敗れ黒星スタートとなりました。
中入り後の勝敗
▽荒篤山に輝は輝が「押し出し」で勝ちました。
☆輝 しっかり焦りすぎず、自分の立ち合いができた。稽古場で結構やってきたので、それが出せた。しっかり15日間取った上で結果が出る。一番、一番しっかり取りたい。
▽翠富士に一山本は一山本が「突き出し」。
☆一山本 (対戦した翠富士は)中に入ったら、力出すタイプ。中に入らせないよう、しっかり相手を見られた。引いてしまうことが多いので、しっかり前に出て一番でも多く勝ちたい。
★翠富士 幕内の土俵は小さいのかな。距離感が間違っていました。情けない負け方でした。
▽東龍に豊山は豊山が「突き出し」。
☆豊山 一番良い内容。前半は毎回良いのでなんともいえないけど、場所前に大関(兄弟子の正代)の胸を借りていたので初日に良い入り方ができてよかった。(ぺこちゃんの化粧まわしを付けた)大関と一緒に、不二家さんから化粧まわしをいだきました。小さい時から食べていたお菓子屋さんからいただけると、モチベ-ションになりますね。
★東龍 久々の幕内の土俵で硬かったですね。体がぎこちなかった。また明日から思い切りいきます。
▽王鵬に明生は明生が「押し出し」。
★王鵬 当たって突き放していきたかったが、動かれると後手後手になってしまう。(相手を)正面に置いて相撲をとりたい。
▽千代大龍に佐田の海は佐田の海が「寄り切り」。
☆佐田の海 (対戦した千代大龍は)馬力のある相手だったので、力負けしないようにしました。攻める相撲を心がけてきたので、見ている人たちがスカッとするような速い相撲を取りたい。
★千代大龍 くそみたいな相撲でした。すみません。相手が粉々になるぐらい、思い切り当たっていけばよかった。
▽妙義龍に千代翔馬は妙義龍が「押し出し」で勝ちました。
☆妙義龍 相手の相撲をとらせないよう、動き負けしないようにいきました。まだ始まったばかり。流れに任せていくしかないんで。
▽碧山に錦木は碧山が「引き落とし」。
☆碧山 (体が)伸びてしまったが前に出ようと思った。まだ初日。頑張っていきたい。
▽隠岐の海に栃ノ心は隠岐の海が「寄り切り」。
☆隠岐の海 よかったと思います。(番付の)後ろの枚数もそんなにないので思い切りいけたらと思っています。すべてが1日1日の積み重ね。油断のないようにいきたい。
★栃ノ心 差すことができなかった。初日なので、まだまだこれから。明日からはしっかり上手を取れるようにしたい。
▽琴勝峰に照強は照強が「肩透かし」。
★琴勝峰 いつも通り立ち合いに集中していこうと。呼び込む形の悪い癖が出てしまった。
▽志摩ノ海に琴恵光は琴恵光が「寄り切り」。
☆琴恵光 (志摩ノ海相手に逆転勝ち)最後まで諦めることなかった。慌てることなく落ち着いて土俵に上がれて、体の反応もうまくできた。先手を取って圧力をかけることを意識して、目の前の相撲に集中したい。
▽宝富士に若元春は若元春が「寄り切り」で勝ちました。
☆若元春 相手(宝富士)にまわしを引かせなかったのが大きかったと思います。いまだに手応えや実感はないです。慢心が一番よくない。積み重ねていかないといけない。
▽宇良に翔猿は翔猿が「押し出し」。
★宇良 必死ですね。
▽阿武咲に隆の勝は阿武咲が「突き落とし」。
▽豊昇龍に遠藤は遠藤が「突き落とし」。
▽玉鷲に阿炎は玉鷲が「突き出し」。
☆玉鷲 まだ初日なので。これからですね。
▽春場所で優勝した若隆景に北勝富士は、若隆景が「寄り切り」で勝ちました。
☆若隆景 下からということだけ。立ち合い当たってという意識だけです。
▽琴ノ若に大関 貴景勝は琴ノ若が「押し出し」。
▽霧馬山に大関 正代は霧馬山が「寄り切り」。
▽大関 御嶽海に高安は御嶽海が「押し出し」。
▽横綱 照ノ富士に大栄翔は大栄翔が「押し出し」で勝ちました。
大相撲夏場所の初日は1横綱2大関が敗れる波乱となりました。
力士談話
翔猿は同学年の宇良に勝って「どんどん攻めようと。声援を力にかえて頑張る」と話していました。
敗れた宇良は「相手の勢いに押されるばかりで、自分で動きがいいのかわからない」と8日の取組を振り返ったうえで、会場の国技館の入場者数の上限が通常の87%にあたる9000人余りまで増えたことについて「以前よりも活気があるように感じた。力になる。今場所も精いっぱい力を出せるように頑張りたい」と話していました。
37歳のベテラン・玉鷲は、関脇の阿炎に勝って白星スタートを切り「初日なので、ここから。若手に負けないように激しい相撲を取りたい」と意欲を示しました。
先場所初優勝を果たした関脇・若隆景は「しっかり下から、そういう意識。一日一番しっかり自分の相撲を取りきりたい」といつもどおり淡々と応えました。そして、先場所よりも観客の声援が増えたことついて「力にしていきたい」と話していました。
琴ノ若は大関・貴景勝に初白星をあげ「うれしい。相手の間合いになると自分も受け身になるので、とりあえず攻めようという意識だった。自分が中途半端にならないように攻めることだけを考えた」と振り返りました。そのうえで「まだ始まったばかりなので、しっかりまた、あすから集中してやっていきたい」と気を引き締めました。
一方、敗れた貴景勝は「だめなところを修正して、また、あす一生懸命やるだけ」と淡々でした。
霧馬山は大関・正代に勝って幕内で通算100勝とし「全然知らなかったが、うれしい。もうちょっとのところでいつも負けているので、自分の相撲を取って勝ててよかった」と充実した様子でした。
敗れた正代は初日から4連敗となった先場所と重ね合わせて「先場所も初日から崩れたので意識してしまったかもしれない。もっと鋭く当たればよかった。次からこういう立ち合いにならないように気をつけないといけない」と悔しさをにじませました。
大関・御嶽海は過去の対戦では大きく負け越している高安に勝ち「やりにくい相手だったが、初日から勝てたのはうれしい。あすも気持ちよく臨めると思う」と振り返りました。また、場所前に「母の日には白星をプレゼント」と話していたことについて「いい白星だったと思う」と述べました。また、入場者数の上限が緩和されたことについては「こちらも迫力があって取組のやりがいある」と話していました。
小結・大栄翔は横綱・照ノ富士に2場所続けて勝ち「先場所は立ち合いがダメだったが、今場所は立ち合いがよかった。思い切り当たっていこうと自分の相撲を取っているだけだが、勝てたのはうれしい」と振り返りました。また母の日の8日を横綱への白星で飾ったことについて「感謝を示そうと母には花を贈りました。いろいろな花が入ってるものです。そういう意味で、きょうの白星はよかった」と話していました。
一方、敗れた横綱・照ノ富士は取材に応じませんでした。
八角理事長「若隆景は落ち着いていた」
日本相撲協会の八角理事長は、白星スタートを切った関脇・若隆景について「落ち着いていた」としたうえで、優勝した先場所からの好調を維持しているかどうかを問われると「もちろんそうだ」と述べました。また、先場所に続き小結・大栄翔に敗れた横綱・照ノ富士については「照ノ富士にとっては手ごわい相手。本人も残れると思っただろうが、あのあたりが休場明けだ」と話していました。 (NHK WEB NEWS 2022年5月8日 21時24分)
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