葦を詠める歌5
巻11-2468:港葦に交じれる草のしり草の人皆知りぬ我が下思ひは
巻11-2565:花ぐはし葦垣越しにただ一目相見し子ゆゑ千たび嘆きつ
巻11-2576:人間守り葦垣越しに我妹子を相見しからに言ぞさだ多き
巻11-2651:難波人葦火焚く屋の煤してあれどおのが妻こそ常めづらしき
巻11-2745:港入りの葦別け小舟障り多み我が思ふ君に逢はぬころかも
巻11-2748:大船に葦荷刈り積みしみみにも妹は心に乗りにけるかも
巻11-2762:葦垣の中の和草にこやかに我れと笑まして人に知らゆな
巻11-2833:葦鴨のすだく池水溢るともまけ溝の辺に我れ越えめやも
ウェブニュースより
橋本会長もコーツ氏もルール破り 範示さぬ「五輪大物」ら、ハグする幹部も ―― 東京五輪・パラリンピックの選手・関係者らの行動ルールを定めた「プレーブック」。新型コロナウイルス感染対策のため、ハグの禁止や社会的距離の確保などを列挙しているが、先週、橋本聖子会長ら大会組織委員会のメンバーや国際オリンピック委員会(IOC)の幹部らがルールをおろそかにする場面を東京都内で目撃した。「大物」だからといって、守らなくていいわけはない。選手や観客にルール順守を求めるなら、まず自分たちが範を示すべきだ。(原田遼)
23日午後1時半、有明体操競技場(東京都江東区)の1階通用口にワゴン車2台が寄せられた。視察に訪れたIOCのコーツ調整委員長、ギラディ調整副委員長、デュビ五輪統括部長の3人が車内から出てくると、橋本会長ら数人の組織委幹部らが肘タッチで出迎えた。
それだけにとどまらず、ギラディ氏は顔なじみの職員を見つけると、がっちりハグを交わした。とがめる人は誰もいなかった。
3人は来日して約1週間。特例で用務先での活動のみ許されるが、2週間の隔離を求められている身だ。全員がマスクを着用しているとはいえ、こんなに接触しては何のための隔離期間なのか分からない。
視察の模様は代表撮影方式だったため、ハグの瞬間の写真はない。しかし私は、報道陣の待機場所となっていた2階踊り場から真下を見下ろして目撃したので、間違いない。
その後、一行はわれわれのいる踊り場まで来て、そこでも橋本氏とコーツ氏は肩を寄せ合って談笑していた。一行はカメラマンがいる会場内に入ると、距離を空けて座り、イヤホンとマイクを使って会話をした。
プレーブックは「選手向け」「オリンピック・ファミリー(IOC委員ら)向け」「メディア向け」などに分かれ、国内外で公表されている。そこには共通して「マスク着用の義務」「公共交通機関の利用禁止」などとともに、「ハグや握手などの物理的な接触を避ける」「人との距離は少なくとも1メートルを確保する」などとイラスト入りで紹介している。
私は25日の定例会見で「違反行為ではなかったか」と質問すると、橋本氏は「マイク、イヤホンの状況がよくなかったので、近くで聞いてしまった。離れなければいけなかった。(選手らに)お願いする以上、主催者がより徹底した行動管理をしないといけない」と釈明した。肘タッチや同僚がしていたハグは「したかどうか分からない」と言葉を濁した。
「それくらい、いいのでは」という意見はあるかもしれないが、厳しいルールを作ったのは当人たちだ。組織委は「違反した場合は資格停止などの措置を取る」とするが、ルールをおろそかにする主催者がどうして処罰をできるだろうか。
この日の会見でもいつも通り「安全、安心」という言葉を繰り返したが、その前にプレーブックの熟読と順守が必要だろう。 (東京新聞 2021年6月29日 06時00分)
双子パンダ、2頭とも健康で体重増加中 シンシンが赤ちゃん気遣う様子も ――東京・上野動物園は29日、23日に誕生したジャイアントパンダの双子について「2頭とも健康状態は良好で、体重が増加し始めた」と発表した。性別はまだ不明。母親のシンシン(雌、15歳)も、問題なく子どもの世話をしているという。29日に公開された最新の動画では、シンシンがえさを食べながらも、右腕でだっこした赤ちゃんをしきりに気遣う様子もみられる。
同園はシンシンが1頭の世話をしている間、もう1頭は保育器で飼育管理。1日おきに入れ替えている。子どもたちは母親に抱かれているときは乳房から、保育器ではシンシンから搾乳した母乳を獣医師から与えられて飲んでいる。ともに健康状態は良好で、26日ごろから体重が増加し始めたという。同園は個体の間違いを防ぐため、出産後に取り上げて保育器に移した子ども1の背中に印をつけた。
子ども1は25日時点で体重116グラムだったが、28日には体重134グラム、体長15.0センチに。出産後にシンシンがずっと抱いていた子ども2は25日の体重131グラムから、28日には体重166グラム、体長17.0センチと、ともにスクスク成長している。
シンシンは食欲も少しずつ戻っている。25日朝に出産後初のえさとしてタケノコ3本食べて以降、タケノコの量を徐々に増やしている。25日午後には、初めて葉を食べた。現在は園内で採取された新鮮なヤダケやクマザサ、トウチクなどの葉が与えられている。産室内で過ごしており「出産による疲労が見受けられるが、健康状態に特に問題はありません」という。 [日刊スポーツ 2021年6月29日17時35分]
sechin@nethome.ne.jp です。
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