瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
朝食後、言問橋を渡り墨堤通りに沿って、東白鬚公園を抜け水神大橋を渡って、荒川区の隅田川沿いの遊歩道を南下、さらに台東区の隅田川沿い遊歩道を通って帰宅。10231歩、6.6kmを記録。
隅田公園も三囲神社近辺も白鬚神社も、秋の気配を増してきて、「秋深し」の感を強くする。李白だっけ、杜甫だっけ、秋を詠った七言律詩の冒頭に「玉露(ぎょくろ)凋傷(ちょうしょう)す 楓樹(ふうじゅ)の林/巫山(ふざん)巫峡(ふきょう)気(き)蕭森(しょうしん)たり… 」というのがあったけ。
爺が旧制の中学1年で中国山地の山間の村に疎開していて、三次中学に在学している頃、時間割に「素読」という項目があって、教師が読む後を復唱して、意味も判らず滅多矢鱈に詰め込まれた。時代劇によく出てくる寺子屋のシーンと全く同じような授業が行われたのである。終戦直後の2学期ともあって、転校して始めての授業であの杜甫の「春望」を暗記させられた。――國破山河在⇒國破れて山河在り (くにやぶれてさんがあり)/城春草木深⇒城春にして草木深し (しろはるにしてそうもくふかし)/感時花濺涙⇒時に感じては花にも涙を濺ぎ (ときにかんじてははなにもなみだをそそぎ)/恨別鳥驚心⇒別れを恨んでは鳥にも心を驚かす (わかれをうらんではとりにもこころをおどろかす)/烽火連三月⇒烽火三月に連なり (ほうかさんげつにつらなり)/家書抵萬金⇒家書萬金に抵る (かしょばんきんにあたる)/白頭掻更短⇒白頭掻けば更に短く (はくとうかけばさらにみじかく)/渾欲不勝簪⇒渾て簪に勝へざらんと欲す (すべてしんにたえざらんとほっす)――
昔年に覚えさせられたものを、うろ覚えのまま思い出すことはあっても何一つ完全なものはない。帰宅して、杜甫の詩の中から、「秋興八首」を見つけ出した。この其一が、「玉露凋傷す楓樹の林云々」の詩であった。大暦元(766)年虁州(きしゅう)の作で、杜甫の七言律詩のうち最も有名であり、優れたものであるという。
「白く光る玉の露がすっかり楓の大木をいためつけて/巫山(ふざん)とそのあたりの谷々には秋の気配が厳しく静かに満ちている/谷には波が高く巻き上がり天まで届くかと思われ/巫山の塞(とりで)の上の雲は風に吹かれて地上まで暗く垂れ下がっている/むらがり咲く菊の花 日をへだててふたたび見て 今日も涙する/一艘の舟を岸に繋ぎ私は故郷へ思いを託(たく)している/冬支度がはじまって方々で衣服の仕立てにかかる/白帝城の高くそびえるあたり夕暮れの中砧(きぬた)うつはげしい音」(中国古典文学大系「唐代詩集上」より)
ウェブからのニュースに拠れば『平野博文官房長官は19日午前の記者会見で、2010年度の一般会計予算の歳出総額を巡り、仙谷由人行政刷新担当相が「できれば92兆円くらいで収めたい」と発言したことについて「もっと具体的に精査をしていく中で切り込んでいただきたいというのは私どもの考え方だ。さらにご努力いただきたい」と述べ、92兆円からさらに減らすよう求めた。/これに関連し、藤井裕久財務相も同日午前、同年度予算の一般会計総額を92兆円以下に抑制する意向を示した。新規国債発行額については「44兆円以下にしたい」と述べ、09年度当初予算と第1次補正予算を合わせた発行額以下に抑制する考えも重ねて強調した。都内で記者団の質問に答えた。/10年度予算を巡っては、概算要求が95兆381億円まで膨らんでおり、鳩山由紀夫首相が記者団に「できるだけ抑えないといけない。さらに減らせる努力をしたい」と語っていた。これを受け、行刷相は概算要求から3兆円程度の削減を目指す考えを表明。それでも09年度予算の88.5兆円より大幅に膨らむため、財政規律への懸念が広がっている。』という。
今回の鳩山内閣は理系頭脳だと聞く。平野博文官房長官、管直人内閣府特命担当大臣(副総理)も理系であるが、特に鳩山首相は東大から国外留学を選び、米国カリフォルニア州の名門スタンフォード大で学位Ph.D.を取得したという。当初は、電気工学を学んでいたということであるが、そこでめぐり合ったのが、当時、新しい分野だったOR(operations research、オペレーションズ・リサーチ)であるという。数学的・統計的モデル、アルゴリズムの利用などによって、さまざまな計画に際して最も効率的になるような決定を下す科学的技法である。複雑なシステムの分析などにおける意思決定を支援し、また意思決定の根拠を他人に説明するためのツールなのである。ORは現在では、組織体(企業、非営利法人、自治体、政府、国際機関などすべて)の意思決定のための、合理的・科学的アプローチの技術として必須のものなのである。基本的手法は順列組み合わせ、確率、最適化および待ち行列などであり、現在、防衛省にOR専門の組織が存在するということである。予算の骨格を決める国家戦略局の前身「国家戦略室」を首相指示により設置することなどを決めている。さっそく予算のOR問題解決と行かないものだろうか。
鳩山首相は1947年2月11日生まれで、日本初のノーベル物理学賞の湯川秀樹博士と同じ「みずがめ座」、血液型も同じO型という。善き解決を願うものである。
隅田公園も三囲神社近辺も白鬚神社も、秋の気配を増してきて、「秋深し」の感を強くする。李白だっけ、杜甫だっけ、秋を詠った七言律詩の冒頭に「玉露(ぎょくろ)凋傷(ちょうしょう)す 楓樹(ふうじゅ)の林/巫山(ふざん)巫峡(ふきょう)気(き)蕭森(しょうしん)たり… 」というのがあったけ。
爺が旧制の中学1年で中国山地の山間の村に疎開していて、三次中学に在学している頃、時間割に「素読」という項目があって、教師が読む後を復唱して、意味も判らず滅多矢鱈に詰め込まれた。時代劇によく出てくる寺子屋のシーンと全く同じような授業が行われたのである。終戦直後の2学期ともあって、転校して始めての授業であの杜甫の「春望」を暗記させられた。――國破山河在⇒國破れて山河在り (くにやぶれてさんがあり)/城春草木深⇒城春にして草木深し (しろはるにしてそうもくふかし)/感時花濺涙⇒時に感じては花にも涙を濺ぎ (ときにかんじてははなにもなみだをそそぎ)/恨別鳥驚心⇒別れを恨んでは鳥にも心を驚かす (わかれをうらんではとりにもこころをおどろかす)/烽火連三月⇒烽火三月に連なり (ほうかさんげつにつらなり)/家書抵萬金⇒家書萬金に抵る (かしょばんきんにあたる)/白頭掻更短⇒白頭掻けば更に短く (はくとうかけばさらにみじかく)/渾欲不勝簪⇒渾て簪に勝へざらんと欲す (すべてしんにたえざらんとほっす)――
昔年に覚えさせられたものを、うろ覚えのまま思い出すことはあっても何一つ完全なものはない。帰宅して、杜甫の詩の中から、「秋興八首」を見つけ出した。この其一が、「玉露凋傷す楓樹の林云々」の詩であった。大暦元(766)年虁州(きしゅう)の作で、杜甫の七言律詩のうち最も有名であり、優れたものであるという。
「白く光る玉の露がすっかり楓の大木をいためつけて/巫山(ふざん)とそのあたりの谷々には秋の気配が厳しく静かに満ちている/谷には波が高く巻き上がり天まで届くかと思われ/巫山の塞(とりで)の上の雲は風に吹かれて地上まで暗く垂れ下がっている/むらがり咲く菊の花 日をへだててふたたび見て 今日も涙する/一艘の舟を岸に繋ぎ私は故郷へ思いを託(たく)している/冬支度がはじまって方々で衣服の仕立てにかかる/白帝城の高くそびえるあたり夕暮れの中砧(きぬた)うつはげしい音」(中国古典文学大系「唐代詩集上」より)
ウェブからのニュースに拠れば『平野博文官房長官は19日午前の記者会見で、2010年度の一般会計予算の歳出総額を巡り、仙谷由人行政刷新担当相が「できれば92兆円くらいで収めたい」と発言したことについて「もっと具体的に精査をしていく中で切り込んでいただきたいというのは私どもの考え方だ。さらにご努力いただきたい」と述べ、92兆円からさらに減らすよう求めた。/これに関連し、藤井裕久財務相も同日午前、同年度予算の一般会計総額を92兆円以下に抑制する意向を示した。新規国債発行額については「44兆円以下にしたい」と述べ、09年度当初予算と第1次補正予算を合わせた発行額以下に抑制する考えも重ねて強調した。都内で記者団の質問に答えた。/10年度予算を巡っては、概算要求が95兆381億円まで膨らんでおり、鳩山由紀夫首相が記者団に「できるだけ抑えないといけない。さらに減らせる努力をしたい」と語っていた。これを受け、行刷相は概算要求から3兆円程度の削減を目指す考えを表明。それでも09年度予算の88.5兆円より大幅に膨らむため、財政規律への懸念が広がっている。』という。
今回の鳩山内閣は理系頭脳だと聞く。平野博文官房長官、管直人内閣府特命担当大臣(副総理)も理系であるが、特に鳩山首相は東大から国外留学を選び、米国カリフォルニア州の名門スタンフォード大で学位Ph.D.を取得したという。当初は、電気工学を学んでいたということであるが、そこでめぐり合ったのが、当時、新しい分野だったOR(operations research、オペレーションズ・リサーチ)であるという。数学的・統計的モデル、アルゴリズムの利用などによって、さまざまな計画に際して最も効率的になるような決定を下す科学的技法である。複雑なシステムの分析などにおける意思決定を支援し、また意思決定の根拠を他人に説明するためのツールなのである。ORは現在では、組織体(企業、非営利法人、自治体、政府、国際機関などすべて)の意思決定のための、合理的・科学的アプローチの技術として必須のものなのである。基本的手法は順列組み合わせ、確率、最適化および待ち行列などであり、現在、防衛省にOR専門の組織が存在するということである。予算の骨格を決める国家戦略局の前身「国家戦略室」を首相指示により設置することなどを決めている。さっそく予算のOR問題解決と行かないものだろうか。
鳩山首相は1947年2月11日生まれで、日本初のノーベル物理学賞の湯川秀樹博士と同じ「みずがめ座」、血液型も同じO型という。善き解決を願うものである。
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プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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