瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
昔、司城(しじょう)子罕(しかん)が宋の宰相となり、宋君に言った、「国家の安危、人民の治乱は、賞罰のおこない方ひとつでございます。さて授爵や賞与は民の喜ぶところゆえ、君みずから行い給え。殺戮や刑罰は民の憎むところゆえ、臣がこれにあたりまする」
宋君、「よろしい、予は感謝を受け、汝は怨みを買ってでようというのだな。されば諸侯も予に一目置くことになろう」
国人は殺戮の全権が子罕に握られたことを知ると、大臣は追従し人民は畏れて、一年も経たないうちに子罕は宋君を凌いで政を専らにするようになった。
さて老子にはいう、『魚は淵(ふち)より脱すべからず。国の利器(りき)は、もって人に示すべからず。(魚は淵から離れてはいけない。〈そのように〉国〈を治めるため〉の有効な道具は、人に見せてはいけない)』(淮南子・道應訓第十二)
ウェブニュースに拠れば、《舛添前厚労相、自民に必要なのは「小沢氏超える独裁的指導者」 ―― 自民党の舛添要一前厚生労働相(61)は22日夜、都内で講演し、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)違反の追及の先頭に立って活動する意欲を示すとともに、民主党の小沢一郎幹事長のような強力なトップが自民党にも必要だとの認識を示した。舛添氏自身が天下をとると宣言したような発言や政界再編をにおわせる言葉もあり、参院選に向けて舛添氏の動きが注目されることになりそうだ。/講演で、舛添氏は当面の政治活動として、「来年は衆参同日選に持っていき、一気に公約違反を追及する。私は先頭に立ってやりたい」と述べた。また、「今、自民党に一番、必要なものは民主党の小沢幹事長よりもっと独裁的な指導者だ」と述べ、小沢氏の政治手法を評価する一方で、谷垣禎一総裁らの指導力不足を暗に批判した。/その上で「仮に私がその座にあるとすれば、すべて候補者を公募し、どこに配属するかは党が決め、候補者の地元で最初はやらせない」と英国流の選挙対策に取り組む考えを示した。/一方で、党の政権構想会議で党名変更を提言した経緯を説明し、「自民党という名は手あかで汚れていて、それだけは嫌だという拒否政党になっている。自由と民主はまったく相反する概念だ」と述べた。/さらに「鳩山由紀夫内閣は、(通常国会で)予算を衆院で通過させるのと引き換えに首を投げ出さざるを得ないのではないか」とも予測。「来夏の参院選を待たないで大きな動きが起こる可能性はある。そして、やるべきことは自民党の再生ではなく新生だ」と述べ、党名変更にとどまらず、新党結成の必要性もにじませた。/中長期的課題の政界再編では「今、仮に私が首相になったら閣僚の7割は民主党から選ぶ」と述べた。(産経ニュース、2009.12.22 23:28)》
《舛添前厚労相が自民再生へ「政治塾」開講 ―― 自民党の舛添要一前厚生労働相が14日、衆院選に党公認で落選した若手を集めた「政治塾」を党本部で開講した。支持率低迷が続く自民党にあって「ポスト谷垣」の最有力である舛添氏が、落選者ばかりとはいえ自前の勉強会を開くことは、党内の存在感を示し、総裁選への足場づくりとの見方が出ている。/「舛添政治カレッジ」と銘打った政治塾には22人が参加。この日出席した18人を前に、舛添氏は「私たちが中心になって自民党を新生させる必要がある」と強調。その上で(1)「新自由民主党」の新しい理念の確立(2)民主党との差別化(3)族議員や派閥などの消滅(4)小選挙区制への対応-などを勉強していきたいと語った。今後、月1回程度の割合で会合を開く。/舛添氏は9月の総裁選で大本命に挙がっていたが、「麻生内閣の一員として衆院選敗北に責任がある」と早々に不出馬を表明した。ただ、前日夜に森喜朗元首相と会談し、野党転落直後の「火中のクリ」を拾わず、勢力温存を決断したとの見方が出ていた。/政治塾の趣旨を見ても、新生自民党のリーダーとしての意欲がうかがえ、党内からは「新党結成の準備」(中堅)という憶測も呼んでいる。(産経ニュース、2009.12.14 19:20)》
宋君、「よろしい、予は感謝を受け、汝は怨みを買ってでようというのだな。されば諸侯も予に一目置くことになろう」
さて老子にはいう、『魚は淵(ふち)より脱すべからず。国の利器(りき)は、もって人に示すべからず。(魚は淵から離れてはいけない。〈そのように〉国〈を治めるため〉の有効な道具は、人に見せてはいけない)』(淮南子・道應訓第十二)
ウェブニュースに拠れば、《舛添前厚労相、自民に必要なのは「小沢氏超える独裁的指導者」 ―― 自民党の舛添要一前厚生労働相(61)は22日夜、都内で講演し、民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)違反の追及の先頭に立って活動する意欲を示すとともに、民主党の小沢一郎幹事長のような強力なトップが自民党にも必要だとの認識を示した。舛添氏自身が天下をとると宣言したような発言や政界再編をにおわせる言葉もあり、参院選に向けて舛添氏の動きが注目されることになりそうだ。/講演で、舛添氏は当面の政治活動として、「来年は衆参同日選に持っていき、一気に公約違反を追及する。私は先頭に立ってやりたい」と述べた。また、「今、自民党に一番、必要なものは民主党の小沢幹事長よりもっと独裁的な指導者だ」と述べ、小沢氏の政治手法を評価する一方で、谷垣禎一総裁らの指導力不足を暗に批判した。/その上で「仮に私がその座にあるとすれば、すべて候補者を公募し、どこに配属するかは党が決め、候補者の地元で最初はやらせない」と英国流の選挙対策に取り組む考えを示した。/一方で、党の政権構想会議で党名変更を提言した経緯を説明し、「自民党という名は手あかで汚れていて、それだけは嫌だという拒否政党になっている。自由と民主はまったく相反する概念だ」と述べた。/さらに「鳩山由紀夫内閣は、(通常国会で)予算を衆院で通過させるのと引き換えに首を投げ出さざるを得ないのではないか」とも予測。「来夏の参院選を待たないで大きな動きが起こる可能性はある。そして、やるべきことは自民党の再生ではなく新生だ」と述べ、党名変更にとどまらず、新党結成の必要性もにじませた。/中長期的課題の政界再編では「今、仮に私が首相になったら閣僚の7割は民主党から選ぶ」と述べた。(産経ニュース、2009.12.22 23:28)》
人間が生くべき時に生きられるのは天の与えた福(しあわせ)であり、死すべきときに死ねるのも天の与えた福である。その反対に、生くべき時に生きられないのは天の与えた罰であり、死ぬべきときに死ねないのも天の与えた罰である。
世の中には生くべき時に当たり、もしくは死すべき時を迎えて、うまく生きられ、うまく死ねる人間もいる。しかしまたその反対に、生くべき時にあたり死すべきときを迎えて、あるいは命を落とし、あるいは死に切れない人間もいる。そして次々に生まれてきては次々に死んでゆく人間というもののあり方は、物(ひと)の所為(せい)でもなく、また己の所為でもなく、みな人間の力を超えた運命の巡りあわせなのであり、智恵才覚ではどうしようもないことなのである。だから古人も「生死禍福の問題は深遠で果てしがなく、天の道理のおのずからなる巡りあわせであり、茫漠(ぼうばく)として定かでなく、天の道理のおのずからなるうごきである」といったのである。
この天の道理すなわち運命と言うものは、広大な天地もそれに背くことは出来ず、聖知の人間もそれに逆らうことは出来ず、鬼神妖怪もあざむくことは出来ないのである。そして自然とは、ただこの天の道理にしたがって黙々として事を成し遂げ、坦々として安らかに、あらゆる事象を無心に送りかつ迎えることをいうのである。
今朝の朝日のトップ記事に曰く。

核密約文書現存、佐藤元首相宅に保管 日米首脳の署名 ―― 日米の両首脳が1969年に沖縄返還を合意した際、有事における沖縄への核兵器の再持ち込みについて取り決めたとされる秘密の合意文書が、当時の首相、故・佐藤栄作氏の遺品の中に残されていたことが分かった。佐藤氏の次男で元通産相の信二氏(77)が明らかにした。この密約については、佐藤氏の「密使」として水面下で米側と接触した故・若泉敬氏=元京都産業大教授=が著作で存在を明らかにしているが、文書の現物は見つかっていなかった。外務省が進める「密約」調査の有識者委員会も強い関心を示している。 /信二氏が保管していた文書は「1969年11月21日発表のニクソン米大統領と日本の佐藤首相による共同声明に関する合意議事録」と表題があり、69年11月19日付。「重大な緊急事態」に際し、米政府は「日本政府との事前協議を経て、核兵器の沖縄への再持ち込みと沖縄を通過させる権利を必要とするであろう」とあり、日本政府は「米国政府としての諸要件を理解し、そのような事前協議が行われた場合には、これらの要件を遅滞なく満たすであろう」と記されている。文書の取り扱いについては「最高級の機密のうちに取り扱うべきであるということで合意した」と記し、当時のニクソン大統領と佐藤氏の署名がある。 /沖縄への「核再持ち込み」を米側に保証する秘密合意は、69年11月にホワイトハウスで日米両首脳が交わしたとされる。94年刊行の若泉氏の著書「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」によると、若泉氏は佐藤首相の密使として、沖縄返還に際して米軍の核兵器を撤去することなどを求め、キッシンジャー大統領補佐官と秘密裏に交渉に当たった。/日本側は「核抜き本土並み」返還を求めたが、米側は緊急事態の際の再持ち込みを要請し、文書による合意を求めた。そこで若泉氏はキッシンジャー氏と「合意議事録」を作成。首脳会談の際に、両首脳がホワイトハウスの執務室に隣接する「小部屋」で署名を交わしたという。 /当時、佐藤氏は若泉氏の申し入れに難色を示したものの、最終的には秘密合意に同意。文書について佐藤氏は若泉氏に「破ったっていいんだ」と語っていたと同書に記されている。また、予定では頭文字での署名のはずだったが、佐藤氏は大統領がフルネームで署名したため自分もそうしたと若泉氏に語ったという。/信二氏によると、「議事録」は佐藤氏が75年に死去したあと、机の中から見つかった。首相退任後に自宅に持ち帰った執務机という。 /外務省の密約調査では、この合意議事録が同省保管ファイルにはなかったことが関係者の話で判明している。この文書は米側でも公開されておらず、調査の検証を進める有識者委員会の委員らは強い関心を寄せている。今後、必要と判断すれば、佐藤氏の遺族と連絡をとる方針だ。/委員の一人は「若泉氏の著書の記述から、署名文書は破られたものと思っていた。外務省も関知していないとの態度だった。この目で現物を見て委員会で議論したい」と話している。
〈日米間の「密約」〉―― (1)核持ち込み時の事前協議の対象から艦船の寄港などを外す核密約(2)朝鮮半島有事の際に米軍が在日米軍基地を出撃拠点として使うことを認めたもの(3)有事の際の沖縄への核の再持ち込みに関するもの(4)米側が負担すべき原状回復費400万ドルを日本側が肩代わりするなどの財政取り決め、の4密約の存在がこれまでに指摘されている。(009年12月23日3時2分 asahicom)
この天の道理すなわち運命と言うものは、広大な天地もそれに背くことは出来ず、聖知の人間もそれに逆らうことは出来ず、鬼神妖怪もあざむくことは出来ないのである。そして自然とは、ただこの天の道理にしたがって黙々として事を成し遂げ、坦々として安らかに、あらゆる事象を無心に送りかつ迎えることをいうのである。
今朝の朝日のトップ記事に曰く。
〈日米間の「密約」〉―― (1)核持ち込み時の事前協議の対象から艦船の寄港などを外す核密約(2)朝鮮半島有事の際に米軍が在日米軍基地を出撃拠点として使うことを認めたもの(3)有事の際の沖縄への核の再持ち込みに関するもの(4)米側が負担すべき原状回復費400万ドルを日本側が肩代わりするなどの財政取り決め、の4密約の存在がこれまでに指摘されている。(009年12月23日3時2分 asahicom)
土曜日・日曜日とぼんやりと過してしまう。何をしていたかもはっきりしない。きのう、書き入れるために準備したブログ。一日遅れで記載する。
訃報を聞く。爺の半分の齢(よわい)をも経ていない人の死であれば、発する言葉もない。遺族の方にお悔やみのメールを送るが、ありきたりの俗ぽい弔辞にしかならない。
列子・楊朱篇第七に曰く、《孟孫陽(もうそんよう)が楊朱(ようしゅ)先生にたずねた。「ここに一人の男がいて、命を大切にし、体をいとおしんで不死を求めようとすれば、どんなものでしょう。」/すると楊朱先生は答えた。「不死ということは、道理としてありえないことだ。」/「それによって何時までも生きることを求めるとすれば、どんなものでしょう。」/「何時までも生きるということは、道理としてありえないことだ。人間の命は大切にしたからといって長生きさせられるものではなく、この体はいとおしんだからといって丈夫にしうるものでもない。それにまた、何時まで長生きして、一体何をするのだ。人間の感情や好悪の気持ちは昔と今も変らず、体の安らかさも昔も今も変らない。また、浮世の営みの苦しさや楽しさなど昔も今と変らず、世の移り変わり、治まりまた乱れる歴史の展開も、昔も今も変わらない。これらはみんな今までに十分耳にし、目にし、経験してきたことだ。百年の命でも長すぎると厭気がさすのに、まして何時までも生きながらえるその苦しみは、とても耐えられたものではない。」/その言葉を聞いて孟孫陽はいった。「先生の仰るようだと、早く死んだほうが、何時までも生きているよりましだということになりましょう。そうだとすれば、白刃の中に飛び込み、熱湯や火の中に入って自殺するほうが、望みを達することになります。」/すると楊朱先生は諭していった。「いやそうではない。生まれたからには余計な計らいは捨てて、あるがままに任せ、したい放題のことをして死の訪れを迎えるのだ。また、死の訪れを迎えたら余計な計らいは捨ててあるがままに任せ、成り行きを見極めて素直に命尽きてゆくのだ。余計な計らいはすべて捨て、すべてあるがままに任せてゆく。そうすれば死の訪れが遅いか早いかなど、なにも問題ではないのだ。」》と。(中国古典文学大系に拠る)
鳩山内閣:支持9ポイント減55% 対米外交「心配」68%――毎日新聞世論調査
毎日新聞は19、20日、電話による全国世論調査を実施した。鳩山内閣の支持率は55%で、前回調査(11月21、22日)より9ポイント下がった。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で結論を来年に先送りしたことについては「評価しない」との回答が51%、鳩山政権の対米外交に関しても「心配だ」が68%に上った。普天間問題などをめぐる対応の迷走が鳩山由紀夫首相の指導力不足を印象づけ、支持率低下につながったとみられる。/鳩山内閣の支持率は9月、発足直後の調査としては歴代2位の77%を記録したが、その後は下がり続け、3カ月で22ポイントと3分の1近い下落幅となった。不支持率はこれまで微増にとどまっていたが、今回は34%と前回比13ポイントの急増。「支持しない」と答えた人に理由を聞いたところ「指導力に期待できないから」との回答が前回の16%から42%に増えた。支持する理由では「政治のあり方が変わりそうだから」が82%を占め、変革への期待がなお支持率を下支えしていることを示した。/政党支持率も民主党は前回比4ポイント減の35%となり、過去最高だった9月の45%から続落。「支持政党なし」との回答は33%で前回と変わらなかったが、その無党派層の内閣支持率は41%で、前回の51%から半数割れに落ち込んだ。12月24日で政権発足から100日となるが、期待感の先行する「ハネムーン期間」から具体的な成果が求められる時期へと移り、無党派層を中心に内閣への厳しい視線が強まっているようだ。/首相の資金管理団体による偽装献金問題で、元公設秘書が政治資金規正法違反で起訴された場合の首相の進退についても質問。「辞任する必要はない」が54%で「辞任すべきだ」の40%を上回った。
◇子ども手当、所得制限「賛成」71% 暫定税率維持54%/全国世論調査では、来年度から中学生以下の子どものいる家庭に支給される「子ども手当」に所得制限を設ける案への賛成が71%を占め、反対の25%を大きく上回った。子ども手当の創設を公約した民主党の衆院選マニフェストに所得制限は盛り込まれていなかったが、来年度予算編成に当たって同党は厳しい財政事情を背景に所得制限の導入を政府に要望。国民の側にもマニフェストの修正に柔軟な意見が強いことがうかがわれる。
子ども手当の所得制限に対しては子育て世代の20~40代も6割以上が賛成と答え、世代間で大きな温度差はなかった。支持政党別でも民主支持層の77%、自民支持層の66%、無党派層の67%が賛成と違いは少なかった。/民主党はまた、マニフェストに「廃止」と明記したガソリン税などの暫定税率の水準維持も政府に求めている。調査では、これについても賛成が54%と半数を超え、反対は40%にとどまった。鳩山内閣を支持する層も民主支持層も57%が賛成と答えた。(毎日新聞 2009年12月21日 東京朝刊)
訃報を聞く。爺の半分の齢(よわい)をも経ていない人の死であれば、発する言葉もない。遺族の方にお悔やみのメールを送るが、ありきたりの俗ぽい弔辞にしかならない。
列子・楊朱篇第七に曰く、《孟孫陽(もうそんよう)が楊朱(ようしゅ)先生にたずねた。「ここに一人の男がいて、命を大切にし、体をいとおしんで不死を求めようとすれば、どんなものでしょう。」/すると楊朱先生は答えた。「不死ということは、道理としてありえないことだ。」/「それによって何時までも生きることを求めるとすれば、どんなものでしょう。」/「何時までも生きるということは、道理としてありえないことだ。人間の命は大切にしたからといって長生きさせられるものではなく、この体はいとおしんだからといって丈夫にしうるものでもない。それにまた、何時まで長生きして、一体何をするのだ。人間の感情や好悪の気持ちは昔と今も変らず、体の安らかさも昔も今も変らない。また、浮世の営みの苦しさや楽しさなど昔も今と変らず、世の移り変わり、治まりまた乱れる歴史の展開も、昔も今も変わらない。これらはみんな今までに十分耳にし、目にし、経験してきたことだ。百年の命でも長すぎると厭気がさすのに、まして何時までも生きながらえるその苦しみは、とても耐えられたものではない。」/その言葉を聞いて孟孫陽はいった。「先生の仰るようだと、早く死んだほうが、何時までも生きているよりましだということになりましょう。そうだとすれば、白刃の中に飛び込み、熱湯や火の中に入って自殺するほうが、望みを達することになります。」/すると楊朱先生は諭していった。「いやそうではない。生まれたからには余計な計らいは捨てて、あるがままに任せ、したい放題のことをして死の訪れを迎えるのだ。また、死の訪れを迎えたら余計な計らいは捨ててあるがままに任せ、成り行きを見極めて素直に命尽きてゆくのだ。余計な計らいはすべて捨て、すべてあるがままに任せてゆく。そうすれば死の訪れが遅いか早いかなど、なにも問題ではないのだ。」》と。(中国古典文学大系に拠る)
鳩山内閣:支持9ポイント減55% 対米外交「心配」68%――毎日新聞世論調査
◇子ども手当、所得制限「賛成」71% 暫定税率維持54%/全国世論調査では、来年度から中学生以下の子どものいる家庭に支給される「子ども手当」に所得制限を設ける案への賛成が71%を占め、反対の25%を大きく上回った。子ども手当の創設を公約した民主党の衆院選マニフェストに所得制限は盛り込まれていなかったが、来年度予算編成に当たって同党は厳しい財政事情を背景に所得制限の導入を政府に要望。国民の側にもマニフェストの修正に柔軟な意見が強いことがうかがわれる。
子ども手当の所得制限に対しては子育て世代の20~40代も6割以上が賛成と答え、世代間で大きな温度差はなかった。支持政党別でも民主支持層の77%、自民支持層の66%、無党派層の67%が賛成と違いは少なかった。/民主党はまた、マニフェストに「廃止」と明記したガソリン税などの暫定税率の水準維持も政府に求めている。調査では、これについても賛成が54%と半数を超え、反対は40%にとどまった。鳩山内閣を支持する層も民主支持層も57%が賛成と答えた。(毎日新聞 2009年12月21日 東京朝刊)
社説:オバマ大統領 平和賞に恥じぬ実績を ―― ソ連がキューバに核ミサイルを据え付けた62年10月、ケネディ米大統領(当時)は米ソの「世界的な核戦争」の恐れに言及し、それが不可避であれば米国民は決しておじけづくことはないと演説した。ソ連はその後ミサイルを撤去し、幸い核戦争には至らなかった。この時の決然たる演説は、悲劇的な死(暗殺)と相まってケネディを名大統領に押し上げる原動力になったとされる。/ノーベル平和賞授賞式の演説でオバマ米大統領が武力行使の意義を説いたのも、弱いイメージを持たれたくないためだろう。受賞がアフガニスタン軍事作戦の足かせになっては困るという計算もあるはずだ。オバマ氏はガンジーやキング牧師の非暴力主義をたたえつつ「非暴力運動ではヒトラーの軍隊を止めることはできなかっただろう」として「正しい戦争」の概念を説明した。/「世界には悪が存在する」というオバマ氏の言葉は、ブッシュ前大統領が口にした「悪の枢軸」(イラク、イラン、北朝鮮)さえ連想させた。もちろんオバマ氏は超大国の軍事力を軽々しく使う指導者ではないだろう。平和を守るには時として軍事力に頼るしかないという主張には基本的に共感できる。/米国は数々の軍事行動を経験してきた。近年ではブッシュ前大統領(共和)のアフガニスタン攻撃とイラク戦争、クリントン元大統領(民主)の数次にわたるイラク空爆とユーゴスラビア空爆、その前のブッシュ元大統領(共和)のパナマ侵攻や湾岸戦争、レーガン元大統領(同)のグレナダ侵攻などが、その例だ。/偶然かどうか、再選がかかる大統領選の前に大規模な軍事行動に踏み切る例が目立つが、「力を背景にした外交」はもともと米国に特徴的なものである。オバマ氏もアフガン以外で武力使用の決断を迫られるかもしれない。「正しい戦争」であるはずのアフガン攻撃に、さらに深入りしていくことも考えられよう。/その半面、北朝鮮問題では米国の「力を背景にした外交」が期待できず、苦しい対応が続いているが、米国には「軍事力はハンマーだが、すべての問題がクギであるとは限らない」という言葉も伝わる。問題解決の手段はさまざまだ。同盟国の日本を脅かす北朝鮮の核・ミサイルに対処する強い外交力をオバマ政権に改めて要望したい。/オバマ大統領はこれまで何回か重要演説をしてきた。理念は十分に示したと言えよう。今後の課題は、打ち出したビジョンを実現する実行力を見せることだ。受賞は時期尚早などと批判するよりも、オバマ氏の今後の活躍に期待する方が建設的というものだ。(毎日新聞 2009年12月12日 2時31分)
趙襄子は翟(てき、北方の異民族、狄)を攻めさせ、戦い勝って尤(ゆう)・終(しゅう)二邑の民を収めた。使者が謁見したとき、襄子は食事に掛かろうとして急に顔を曇らせた。左右の者が「一朝にして二つの城が降ったとあれば、だれしも喜びましょうに、君の憂いは何故でございますか」と問うと、襄子「江・河の水も三日で減り、暴風雨も一日と続かぬ。趙氏がどこにも徳行を積まぬうちに、一朝にして二城が降った以上、滅亡はやがて我が家をも襲うのであるまいか」/孔子がそれを伝え聞いて「趙氏はさかえるであろう」といった。/いったい、憂えるのは栄える道であり、喜ぶのは滅ぶ道である。勝つことは難くないが、それを維持することは難い。賢主は勝ちを維持すればこそ、その福を後世に及ぼすのだ。斉・楚・呉・越はみなかつて勝者でありながら、遂には滅んだ。勝ちを維持することを知らなかったのである。ただ有道の主にのみ、勝ちは維持しきれるのだ。/孔子は城門の閂(かんぬき)を押し上げるほど力が強かったが、力で世にきこえようとはしなかった。墨子は攻守の備えに長じ、公輸般(こうゆはん、春秋時代の魯の巧匠。楚のため九度宋を攻め、墨子九度これを守った)を恐れ入らしめたが、兵術で世に現れようとはしなかった。/勝ちを維持するのに優れたものは、強くても弱く振る舞う。/さて『老子』にはいう「道は冲(ちゅう)なれどもこれを用(もち)うればあるいは盈(み)たず《道は虚ろなればこそまた使いつくせぬ》」(老子四章)
『荘子』盗跖篇では、この大泥棒の盗跖が孔子と問答して言った。「……世間で賢者といわれる伯夷・叔斉は孤竹国の王位を辞退して首陽山で餓死し、屍は野晒しとなった。鮑焦は行いを飾り世を誹っていたが木を抱いて死んだ。申徒狄は諫言して聴かれないので石を背負って河に投身し魚の餌となった。介子推は至忠の男で、文公に自分の股肉を切って食べさせたが、文公が後に子推を見捨てたのを怒って木に抱き付いて焼け死んだ。尾生は橋の下で女と会う約束をしたが女が来ない。そのうち水嵩が増してきたのに待ちつづけ、橋桁に抱き付いて死んだ。この六人は磔にされた犬、溺れ死んだ豚、割れ瓢箪をさげて物乞いして歩く者と変わらない。みな名を重んじて命を軽んじた。命を大切にすることが根本であることを忘れている。……」と、儒家の信義を嘲った。/結局、孔子は再拝して小走りで門を出ると、車に乗り、手綱を取ろうとして三度も取り落とし、目は茫然としてみえず、顔色は死人のようで、軾(しょく)に縋(すが)って頭を垂れ、しょげかえったというのである。
マニフェストを金科玉条として、信義を貫くのも善かろうが、くれぐれも溺れ死ぬ豚にならぬようにお願いしたいものだ。今朝の3大紙の社説から。
社説:民主党予算要望 公約を「密室」で破るのか ―― 政権の信頼に直結する問題である。民主党は来年度予算編成に向けた要望でガソリン税などの暫定税率の維持と「子ども手当」支給への所得制限の導入を求め、マニフェスト根幹部分の事実上の転換を要請した。/さきの衆院選で民主党が国民に示したマニフェストの実現については、私たちも優先順位をつける必要を認め、各種の世論調査でも完全実施にこだわるべきでない、との意見が強い。だからといって、十分な議論と国民への説明もなく党の要請で唐突に変更するのでは、国民との約束は何だったのかということになる。/政治責任をかけて公約を「必ず実現する」としていた鳩山由紀夫首相の過去の発言は重い。仮に転換するのなら理由をきちんと説明し、国民に謝罪すべきである。/「党の要望は国民の思いを背に受けた要望で大事にしたい」--。小沢一郎幹事長からの要望に関し、首相は記者団にこう語ったという。だが、首相の心中にあるのは身動きが取れなくなった中で、助け舟を出された安堵(あんど)ではないか。公約実現に必要な財源確保には国債の大量増発しか道がなく、首相が追いつめられていた客観状況は理解できる。/かといって、小沢氏主導の下、党の要請で予算編成直前に主要公約をいきなり転換しようという、今回の過程はあまりに乱暴だ。党が集約した陳情は「国民の思い」ともちろん、イコールではない。しかも、公約転換という重大決定に理解を得るための党内論議が国民の前で尽くされてもいない。そもそも鳩山内閣は政府・与党の一元化による政治主導実現を目指していたはずだ。党の要望通りにさっさと公約を転換するのであれば、自公政権以上の「党高政低」である。/特に「子ども手当」への所得制限の導入は首相が「子どもを社会全体が育てる発想。所得制限を考えないのが基本線」と説明してきたはずの制度の理念の変更にかかわる。実際に導入する場合の「線引き」や、所得把握の問題をどう、解決するのか。定額給付金の同じ問題で麻生政権が迷走した轍(てつ)を踏まぬためにも、制限の見送りを求めたい。/ガソリン税の暫定税率に関しては、民主党が公約していた廃止の見合わせはやむを得ないと私たちも指摘してきた。ただし、それは環境税制をめぐる制度設計の議論などと並行すべきであり、問答無用のような転換では、国民の理解は得られまい。/政権公約の完全実施をめぐり寛容な世論があるからといって、あからさまに軽んじるようでは、国民から必ず手痛いしっぺ返しを受けよう。首相は決して、有権者を甘くみてはならない。(2009年12月18日付 毎日社説)
秦の国の人で逢(ほう)という姓の男に一人の息子がいた。幼少の頃には賢かったが、壮年になると惑乱の病に罹り、歌声を聴くと哭き声といい、白を見ると黒、香しい臭いを嗅ぐと腐った臭い、甘いものを常(な、嘗)めると苦いといい、間違った事を行いながら正しいと考えるようになった。彼の考えの及ぶところ、天地の上下、東西南北の方位から水と火の性質、季節の寒さ暑さに至るまで、すべて錯倒してしまう。
ある日楊という姓の男が、その父親に告げた。―― 魯の国の有徳者には一芸一能に秀でたものが多い。もしかするとこの病気を癒せるのではなかろうか。君、一度訪ねていってみたらどうだ。
かくてその父親は魯の国に赴こうとして陳の国を通りかかり、その地で道家の哲人老耼先生にばったり出会った。そこで彼は息子の症状を老耼(ろうたん)先生に話した。すると老耼先生は言った。―― そなたは、どうしてそなたの息子が惑乱していると分かるのか。一体現代では世界中の人間すべてが惑乱しており、何が是であり何が非であるかの判断もつかず、何が利であり何が害であるかも分かっていない。同じ惑乱の病に罹(かか)っている者は多く、根源の真理に目覚めている者は全くいないのだ。
それに一人の人間が惑乱しても家中を狂わせることは出来ず、家中が惑乱しても村中を狂わせることは出来ず、村中が惑乱しても国中を狂わせることは出来ず、国中を惑乱させても世界中を狂わせることは出来ないが、世界中の人間がすべて惑乱してしまえば、これを正気に返す必要はないのだ。そしてもし世界中の人間がそなたの息子のように心を惑乱させれば、正気であるそなたの方がかえって惑乱しているということになる。哀楽の感情、声や色(すがた)や臭いや味、是非善悪の問題など、何が正しいといったい誰にきめられようか。
それにまた、かく言うわたくしの主張にしたところで、惑乱していないという保障はないのだ。まして魯の国の有識者など、惑乱した人間の最たるものではないのか。その彼らに他人の惑乱を解くことなど出来っこないのだ。食糧など担いで魯の国に出かけてゆくよりも、とっとと家に帰った方がましだよ。(列子・周穆王篇第三より)
「天皇は政治に利用すべきでない」と主張しながら、天皇を政治的に利用していることに気付いていない倒錯者の集団を見ているようだ。今朝のウュブニュースのJ-CASTニュースからの記事。
宮内庁長官過去も次々苦言 正論なのか「はみ出し」なのか ―― 宮内庁の羽毛田信吾長官が、天皇の特例会見についてまた苦言、反論を展開して波紋を呼んでいる。政治家ではなく役人だが、過去にも皇室問題で発言を繰り返している。皇室を代弁しているのか、単にでしゃばりなだけなのか。/「自分は官房長官の指揮命令に従うと同時に、陛下のお務めのあり方を守る立場にある。辞めるつもりはありません」/羽毛田信吾長官は、民主党の小沢一郎幹事長が「辞表を出して言うべきだ」と述べたのに対し、こう公然と反論した。2009年12月14日に記者団の取材に応じたときのことだ。
役人ながら、新聞や週刊誌を度々にぎわせた ―― 閣僚ならともかく、役人としては異例の発言だ。天皇陛下と中国の習近平国家副主席との会見が特例扱いで決まったときに、「二度とあってほしくない」と苦言を呈してから、発言を控えるそぶりさえ見せない。頑として、皇室の政治的中立や陛下の健康への配慮などを理由に、「1か月前ルール」を守る考えを改めない構えなのだ。/羽毛田長官は、生え抜きではなく厚労省出身で、2001年4月になって宮内庁の次長に転じた。小泉純一郎政権時代の05年4月から、同庁長官を務めている。/役人ながら、その発言は、新聞や週刊誌を度々にぎわせてきた。/三笠宮寛仁さまが月刊誌対談で女性天皇容認を批判した06年1月、羽毛田長官は、定例会見で「正直『困ったな』という気持ちが強い」と述べた。このときは、「内閣や国会が対応すべき政治的な事柄」とその理由を挙げている。/また、08年2月には、皇太子ご夫妻が愛子さまとともに天皇・皇后両陛下を訪問なさる回数が少ないことを、定例会見で批判。皇太子さまが両陛下とお会いする機会を作りたいと述べられたことを受けて、「ご自身が会見で発言なされたことなので、大切になさっていただきたい」と注文まで付けた。/いずれの発言も、「役人が会見で言うべきことなのか」と、テレビのワイドショーなどでも、繰り返し取り上げられている。
擁護、批判と意見は真っ二つに ―― 事態は、役人が政治家に反乱したような構図になっているが、羽毛田信吾長官を擁護する声はかなり多いようだ。/宮内庁には、2009年12月14日までに1000件を超える意見が寄せられ、その多くが羽毛田長官に賛成する意見だという。ライブドアのネットリサーチでも、長官支持が7割強も占め、小沢一郎幹事長支持は2割強に留まっている。/皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんも、羽毛田長官支持の立場だ。/「民主党政府がゴリ押しをした方が問題であり、長官が抵抗するのは当たり前です。どこの国とも平等にスケジュールを作っており、陛下のご体調を考えながら忙しい公務も割かないといけません。陛下も話が来れば、断れないでしょう。いきなり会ってくれというのは、陛下に対して失礼なことです。ルールは守ってほしいですね」/一方、識者を中心に、羽毛田長官の対応ぶりを批判する声も次々に上がっている。新党大地の鈴木宗男代表は、日本BS放送の番組内や自らのブログで、「尊皇精神に欠けている。陛下は会見を受けられたのだから、決まった後に言うのは陛下にとんでもなく失礼だ」などと批判した。/また、元外務省主任分析官で作家の佐藤優さんは、ライブドアのコラム「眼光紙背」で、「職業的良心に基づいて考えるならば、『私はそのようなお願いをすることはできません。どうしてもというならば、私を解任してください』と言って頑張るべきだ」と指摘。「経緯説明という名目で記者会見を行ったことによって、天皇陛下が政治問題に巻き込まれてしまった」と主張している。/この問題、まだまだ論争は続きそうだ。(J-CASTニュース、2009/12/15 20:58)
「特例会見」仕掛けたのは中曽根氏? 前原発言で「ドロドロ」戦争 ―― 天皇陛下と中国の習近平国家副主席の「特例会見」問題が思わぬところに飛び火した。民主党政権による「天皇の政治利用」として自民党は激しく批判してきたが、自民党側からも会見実現に向けた働きかけがあったというのだ。泥試合の様相も呈しつつあるが、自民党は特命委員会を設けて徹底抗戦する構えだ。/いわゆる「1か月ルール」を曲げて設定された「特例会見」は2009年12月15日、予定どおり皇居で実施された。しかし鳩山政権が天皇陛下を政治利用したという批判はおさまっていない。
元首相の要請は「1か月ルール」によって断られた ―― そんななか飛び出したのが、前原誠司国交相の「要請したのは元首相」発言だ。前原国交相は15日の記者会見で「元内閣総理大臣の方から話があったと私は聞いている」と述べ、自民党の元首相から首相官邸に要請があったという認識を示した。元首相とはだれなのか。永田町界隈では複数の名前があがったが、中曽根康弘元首相だといわれている。/中曽根元首相は中国とパイプが太く、07年6月にも日中青年世代友好代表団の最高顧問として上海を訪問し、中国要人と交流を深めている。また特例会見の1週前の09年12月7日に首相官邸を訪れていることから、そのときに要請したのではないかと噂された。永田町事情に詳しい政治ジャーナリストは「自民党は今回の問題を検証する会合を16日に開いたが、そこに呼ばれた政府職員の口からも中曽根さんの名前が出た。まず間違いない」と話している。もし中曽根元首相が働きかけていたとしたら、自民党の批判はトーンダウンせざるをえない。だが、前出の政治ジャーナリストによれば、中曽根元首相の要請は「1か月ルール」によって断られたという。つまりルールを曲げて、強引に周近平副主席との会見を設定したのは、やはり民主党政権だというわけだ。
自民党は「政治利用」検証の特命委員会を設置 ―― そのような事情もあって、自民党は攻撃の手をゆるめない。「前原発言」を知った谷垣禎一総裁は12月15日、「まさに『顧みて他を言う』ということ。責任の転嫁というのが正しいのではないか」と批判。石破茂政調会長も翌16日の会見で「国土交通大臣の発言は真意がよく分からないが、いかなる確証をもってそういう発言をしているのかということがなければ、国務大臣の発言としては極めて無責任かつ不適当だ」と前原国交相を非難した。/自民党は16日、天皇陛下の政治利用について検証する特命委員会を設置。今回の経緯を調査するとともに関係者や有識者から意見を聞いて、党としての見解をまとめるとしている。/批判しているのは自民党だけでない。メディアからも異論が噴出、特に厳しいのが産経新聞だ。15日付け紙面で外務省関係者の「中国の走狗」「亡国政権」という言葉を紹介しながら、中国に配慮して特例を認めさせた鳩山内閣やその背後にいる小沢一郎幹事長を強く非難している。/ただ、なかには「自民政権も天皇陛下の政治利用をしてきた」という意見もないわけではない。ある元全国紙記者は「園遊会だって政治利用だ。だれを天皇陛下の園遊会に招待するのかというときにも必ず政治的な判断がある」と指摘する。宮内庁長官が投げかけた波紋はまだ静まりそうにない。 (J-CASTニュース、2009/12/16 20:02)

午前中は曇り空で、外はかなり寒そうだった。昼飯を食べ終わった頃、陽が射してきたので、気温は11℃と低かったが、隅田公園を抜け吾妻橋から淺草通りに出て、東武橋。北十間川の南岸に沿って京成橋から東武押上→東武曳舟→東武東向島と東武線伝いに明治通りに出ると、白鬚橋をわたり、隅田川沿いに帰宅した。11647歩、7.5㎞が本日の記録。
ある日楊という姓の男が、その父親に告げた。―― 魯の国の有徳者には一芸一能に秀でたものが多い。もしかするとこの病気を癒せるのではなかろうか。君、一度訪ねていってみたらどうだ。
それに一人の人間が惑乱しても家中を狂わせることは出来ず、家中が惑乱しても村中を狂わせることは出来ず、村中が惑乱しても国中を狂わせることは出来ず、国中を惑乱させても世界中を狂わせることは出来ないが、世界中の人間がすべて惑乱してしまえば、これを正気に返す必要はないのだ。そしてもし世界中の人間がそなたの息子のように心を惑乱させれば、正気であるそなたの方がかえって惑乱しているということになる。哀楽の感情、声や色(すがた)や臭いや味、是非善悪の問題など、何が正しいといったい誰にきめられようか。
それにまた、かく言うわたくしの主張にしたところで、惑乱していないという保障はないのだ。まして魯の国の有識者など、惑乱した人間の最たるものではないのか。その彼らに他人の惑乱を解くことなど出来っこないのだ。食糧など担いで魯の国に出かけてゆくよりも、とっとと家に帰った方がましだよ。(列子・周穆王篇第三より)
「天皇は政治に利用すべきでない」と主張しながら、天皇を政治的に利用していることに気付いていない倒錯者の集団を見ているようだ。今朝のウュブニュースのJ-CASTニュースからの記事。
宮内庁長官過去も次々苦言 正論なのか「はみ出し」なのか ―― 宮内庁の羽毛田信吾長官が、天皇の特例会見についてまた苦言、反論を展開して波紋を呼んでいる。政治家ではなく役人だが、過去にも皇室問題で発言を繰り返している。皇室を代弁しているのか、単にでしゃばりなだけなのか。/「自分は官房長官の指揮命令に従うと同時に、陛下のお務めのあり方を守る立場にある。辞めるつもりはありません」/羽毛田信吾長官は、民主党の小沢一郎幹事長が「辞表を出して言うべきだ」と述べたのに対し、こう公然と反論した。2009年12月14日に記者団の取材に応じたときのことだ。
擁護、批判と意見は真っ二つに ―― 事態は、役人が政治家に反乱したような構図になっているが、羽毛田信吾長官を擁護する声はかなり多いようだ。/宮内庁には、2009年12月14日までに1000件を超える意見が寄せられ、その多くが羽毛田長官に賛成する意見だという。ライブドアのネットリサーチでも、長官支持が7割強も占め、小沢一郎幹事長支持は2割強に留まっている。/皇室ジャーナリストの松崎敏弥さんも、羽毛田長官支持の立場だ。/「民主党政府がゴリ押しをした方が問題であり、長官が抵抗するのは当たり前です。どこの国とも平等にスケジュールを作っており、陛下のご体調を考えながら忙しい公務も割かないといけません。陛下も話が来れば、断れないでしょう。いきなり会ってくれというのは、陛下に対して失礼なことです。ルールは守ってほしいですね」/一方、識者を中心に、羽毛田長官の対応ぶりを批判する声も次々に上がっている。新党大地の鈴木宗男代表は、日本BS放送の番組内や自らのブログで、「尊皇精神に欠けている。陛下は会見を受けられたのだから、決まった後に言うのは陛下にとんでもなく失礼だ」などと批判した。/また、元外務省主任分析官で作家の佐藤優さんは、ライブドアのコラム「眼光紙背」で、「職業的良心に基づいて考えるならば、『私はそのようなお願いをすることはできません。どうしてもというならば、私を解任してください』と言って頑張るべきだ」と指摘。「経緯説明という名目で記者会見を行ったことによって、天皇陛下が政治問題に巻き込まれてしまった」と主張している。/この問題、まだまだ論争は続きそうだ。(J-CASTニュース、2009/12/15 20:58)
「特例会見」仕掛けたのは中曽根氏? 前原発言で「ドロドロ」戦争 ―― 天皇陛下と中国の習近平国家副主席の「特例会見」問題が思わぬところに飛び火した。民主党政権による「天皇の政治利用」として自民党は激しく批判してきたが、自民党側からも会見実現に向けた働きかけがあったというのだ。泥試合の様相も呈しつつあるが、自民党は特命委員会を設けて徹底抗戦する構えだ。/いわゆる「1か月ルール」を曲げて設定された「特例会見」は2009年12月15日、予定どおり皇居で実施された。しかし鳩山政権が天皇陛下を政治利用したという批判はおさまっていない。
元首相の要請は「1か月ルール」によって断られた ―― そんななか飛び出したのが、前原誠司国交相の「要請したのは元首相」発言だ。前原国交相は15日の記者会見で「元内閣総理大臣の方から話があったと私は聞いている」と述べ、自民党の元首相から首相官邸に要請があったという認識を示した。元首相とはだれなのか。永田町界隈では複数の名前があがったが、中曽根康弘元首相だといわれている。/中曽根元首相は中国とパイプが太く、07年6月にも日中青年世代友好代表団の最高顧問として上海を訪問し、中国要人と交流を深めている。また特例会見の1週前の09年12月7日に首相官邸を訪れていることから、そのときに要請したのではないかと噂された。永田町事情に詳しい政治ジャーナリストは「自民党は今回の問題を検証する会合を16日に開いたが、そこに呼ばれた政府職員の口からも中曽根さんの名前が出た。まず間違いない」と話している。もし中曽根元首相が働きかけていたとしたら、自民党の批判はトーンダウンせざるをえない。だが、前出の政治ジャーナリストによれば、中曽根元首相の要請は「1か月ルール」によって断られたという。つまりルールを曲げて、強引に周近平副主席との会見を設定したのは、やはり民主党政権だというわけだ。
自民党は「政治利用」検証の特命委員会を設置 ―― そのような事情もあって、自民党は攻撃の手をゆるめない。「前原発言」を知った谷垣禎一総裁は12月15日、「まさに『顧みて他を言う』ということ。責任の転嫁というのが正しいのではないか」と批判。石破茂政調会長も翌16日の会見で「国土交通大臣の発言は真意がよく分からないが、いかなる確証をもってそういう発言をしているのかということがなければ、国務大臣の発言としては極めて無責任かつ不適当だ」と前原国交相を非難した。/自民党は16日、天皇陛下の政治利用について検証する特命委員会を設置。今回の経緯を調査するとともに関係者や有識者から意見を聞いて、党としての見解をまとめるとしている。/批判しているのは自民党だけでない。メディアからも異論が噴出、特に厳しいのが産経新聞だ。15日付け紙面で外務省関係者の「中国の走狗」「亡国政権」という言葉を紹介しながら、中国に配慮して特例を認めさせた鳩山内閣やその背後にいる小沢一郎幹事長を強く非難している。/ただ、なかには「自民政権も天皇陛下の政治利用をしてきた」という意見もないわけではない。ある元全国紙記者は「園遊会だって政治利用だ。だれを天皇陛下の園遊会に招待するのかというときにも必ず政治的な判断がある」と指摘する。宮内庁長官が投げかけた波紋はまだ静まりそうにない。 (J-CASTニュース、2009/12/16 20:02)
今朝のウェブニュースからの記事。
訪日意義強調し、影響回避=習氏の天皇会見-中国 ―― 【北京時事】中国外務省の姜瑜副報道局長は15日の定例会見で、訪日した習近平国家副主席と天皇陛下との特例会見をめぐり日本で批判の声が上がっていることに関し、「今回の訪日は、両国共に非常に重視しており、戦略的互恵関係の一層の推進に重要な意義がある」と強調、日中関係への影響を避けたい意向をにじませた。/習氏は16日まで日本に滞在するが、同副報道局長は、「訪日はとても順調に進んでいる。日本側も周到な手配をしてくれた」と述べた。/中国では、特例会見を実現させ、対中重視姿勢を鮮明にした鳩山由紀夫首相を擁護する論調も見られる。15日付英字紙チャイナ・デーリーは、「(日本の)一部の政治家が、この問題を利用し、与党や良好な対中関係に挑もうとしている」とする専門家の見解を伝えた。(jijicom、2009/12/15-17:36)
はてさて、習氏と天皇の会見問題いろいろ言われているけれど、政府の対応は中国に対する礼を尽くしただけだと思うが、天皇を政治に利用使用としているのは、はてさて、与党・野党のどちらなのかなあ。中国の古典『淮南子』にある寓話を一つ。
《恵子(戦国時代、宋の人、恵施)が、魏の恵王ために国宝をつくった。法なるに及んで長老たちに示し、長老が皆善いというので、恵王に奏した。恵王は大いに喜び、翟煎に示すと、翟煎(てきせん)もよいという。/恵王、「善いからには施行してもかまわぬな」 翟煎「なりませぬ」/恵王、「善いのに施行してはならぬとは何ゆえか」/翟煎は答えた。「かの大木を持ち上げるものどもは、前でヨイショと掛け声すればうしろからも合いの手が応えます。これは重荷に耐えるべく相励ます歌でござります。他に鄭・衛・楚ぶりの音楽あるは勿論なれど、それを用いませぬは、この場合に適せぬ故にござります。国を治むるは礼にあり、文辞や弁舌のあずかるところではござりませぬ」/さて、『老子』に「法令滋彰、盗賊多有(法令が明らかになるほど、盗賊が増える)」とは、このことである。(淮南子・道応訓第十二より)
海辺に住む男で漚鳥(かもめ)の好きな者がいた。毎朝浜辺に出て漚鳥と一緒に遊び戯れていた。彼のところへやってくる漚鳥の数は、数百羽を超えるという夥しさ。ところが、彼の父親がある日言った。「漚鳥がみなお前の所に来て遊んでいるという話ではないか。ひとつ摑(つか)まえてくるがいい。わたしはそれを嬲ってみたいのだ」/さてその男、翌日浜辺へ出てみたが、漚鳥は空に舞い遊び、彼の所には降りてこなかった。だから古人も「至言は言を去る(最上の言葉は物言わぬ言葉であり)最も偉大な行為は人為の賢しさを棄てた無心の行為である。智の識るところを斉とすれば、則ち浅し(人知で理解した限度内の知識をすべてとすれば、そこが知れている)」と言っているのである。(列子・黄帝篇第二より)
はてさて、習氏と天皇の会見問題いろいろ言われているけれど、政府の対応は中国に対する礼を尽くしただけだと思うが、天皇を政治に利用使用としているのは、はてさて、与党・野党のどちらなのかなあ。中国の古典『淮南子』にある寓話を一つ。
楊朱の言葉。
万物がさまざまに異なっているのは生の様相であり、例外なく同じなのは死の事実である。生きていれば賢者だとか、愚者だとか身分の高いものだとか低いものだとかいろいろあるが、これがことなっている点である。また死ぬと死体が腐り、形が消え失せるが、これが同じ点である。けれども賢者であるか愚者であるか、身分が高いか賎しいかなどは、人間の力でどうなるものでもなく、腐って消え失せていくと言うことも人間の力でどうなるものでもない。
だから人間の生は人間の力で生たらしめ得るものではなく、死もまた人間の力で死たらしめうるものてはない。賢であるのも人間の力で賢たらしめうるのではなく、愚であるのも人間の力で愚たらしめうるのではなく、貴であるのも賎であるのも人間の力で貴たらしめ賎たらしめるものではない。
それにまた、一切の存在にとっては、生きていることが同時に死ぬことであり、賢であることが同時に愚、貴であることが同時に賎であって、生死も賢愚・貴賎も根源的には斉(ひと)しいのである。十歳で死ぬのも、百歳で死ぬのも死であることには変わりなく、仁者・聖人もしねば、悪人・愚者もまた死ぬ。生きているときには尭・舜のような聖人でも死んでしまえば腐って骨となり、生きているときには桀・紂のようなあくにんであっても死んでしまえば腐って骨となり、腐って骨となると言う点では変わりないのである。だれにその見分けがつこうか。だとすれば、ひとまず生きてある間のことをあれこれ考える暇などないのである。
今朝は新聞休刊日。ウェブニュースの産経ニュースから、習近平中国国家主席訪日の記事を3つ。
【鳩山ぶら下がり】天皇陛下の会見設定「杓子定規は正しいのか」(11日夜)――
【天皇陛下を政治利用?】
―― 中国の習近平国家副主席との天皇陛下との会見について。直前1カ月までに申請するというルールがあったにもかかわらず、なぜ首相は指示をしたのか。長官によると7日に指示したとのことだが、なぜ直前に出したのか。7日は小沢一郎民主党幹事長と会った3日後で、小沢さんから頼まれたという話もあるが本当か
「まず、小沢幹事長からお話があったわけではありません。そこだけは明確にしておきます。1カ月ルールというのは存じ上げてはおりました。しかし、1カ月を数日間切れば、もう杓子(しゃくし)定規でダメだというようなことで、果たしてそれが本当にたとえば諸外国との国際的な親善の意味で、正しいことなのか。本当に重要な賓客が日本に来られたときには、もともと来られることが分かっておられるということでありますだけに、その正確な日程が、必ずしも決まらなかったということで、遅れ遅れになったのは事実だと思います。しかし、そこは、あまりにも杓子定規ということよりも、当然、天皇陛下のご体調のことは一番、気にしなければなりませんが、そこに差し障りのない範囲で、できるだけ天皇陛下にもお会いになっていただければという思いがありましたものですから、私の方から官房長官に指示をして、『できれば両立ができるような解決はないか』と申したところです」
―― ただ、羽毛田信吾宮内庁長官は会見で「これは政治利用にあたるかもしれない」という見解を示した。「大変残念で、こういうことは二度とないようにしてほしい」とコメントしたが
「私はいわゆる賓客が来られたときの判断、これは別に政治利用ではなくて、国際的なある意味での諸外国との日本との関係をより好転させるための、天皇陛下のできればという話でありますから、私は政治利用という言葉はあたらない。そのように考えています」
【長城計画】
――小沢幹事長のことで、今、140人を超える議員団が中国の胡錦涛国家主席と会っているが、その意義と外交手法について
「やはり、隣国、中国、また経済的にも今、大変成長している。日本が今、経済が厳しいときに、ある意味で中国が成長してくれているおかげで、日本のある意味での経済的な厳しい状況に関して、この日本企業にとっても、有り難い中国の経済成長だという状況。これは事実だと思います。そういう意味で、私は日中関係をより進めていくために、小沢幹事長が多くの民主党の国会議員、または、民間の方々を連れて訪中をされるということは、これは毎年やっていることではありますけれども、そのことの意味は私は大きいと。中国にとっても、そのことを大変喜んでいると思っていますし、続けていかれる、いわゆる継続は力だと思いますけれども、継続することによって、やっぱり、隣国である中国との関係をより良好にする礎になっている。そのように思います」
【地球温暖化】
――今日、地球温暖化の関係閣僚委員会をしていたが、COP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)にどう臨むか
「私はやっぱり、この国連で演説をいたしましてね、日本としてのある意味での地球環境を守るという大きなメッセージを出し、世界の国々が『そうだ。やはり、地球を守ろうじゃないか』という思いで、一つになってもらいたい。COP15を何としても成功に導かなきゃいかないと思います。したがって、小沢(鋭仁)環境大臣、あるいは福山(哲郎)副大臣にも、できる限り日本のためという以上に、世界の政治家として、地球を守るむしろ牽引(けんいん)役としての日本の政治家の意思を強くみせてもらいたい。そのように思っています。私も、ギリギリの段階ではCOP15にうかがう。デンマークに行くつもりでありますが、そのコペンハーゲンで最終的にまとめあげるための協力を惜しまないで行っていきたい。そう思っています」
【普天間移設】
――普天間問題よろしいか。先ほど、首相は「相手のある話で、理解してくれるまで時間がかかる」と述べた。日米合意を見直した結果、そのまま継続するということであれば、米国の理解は必要なく受け入れられていくと思う。ということは日米合意をそのまま継続するのではなくて、さらなる負担軽減などを求めていくという解釈でよいか
「日米合意を、そのまま国民の皆さんと一緒に、日本の政府が分かりましたと。それでいきましょうというYESということで済ますということができれば、それは簡単ですよ。でも、現在、そのような状況でないことは、おわかりの通りであって、だからこそ、今、日本の新しい政権としてどういう道があるかを模索している。沖縄の県民の皆さん方のお気持ちも理解をしていくなかで、アメリカにも理解をしてもらえるような道筋を考えていきたいと思っているところです」(以上、産経ニュース、2009.12.11 22:20)
安倍元首相「中国に取り下げ要請を」 天皇陛下との会見設定 ―― 自民党の安部晋三元首相は14日朝、鳩山由紀夫首相が天皇陛下と中国の習近平国家副主席との特例的措置による会見を指示したことについて、「国益ではなく自分たちのために今まで守ってきたルールを破った。天皇陛下を政治利用したと断じざるを得ない。今からでも遅くないので、中国側に取り下げてもらうよう要請すべきだ」と述べた。/都内で記者団の質問に答えた。(産経ニュース、2009.12.14 09:43)
習副主席がきょう訪日 抗議活動の懸念も ―― 中国の習近平国家副主席(中国共産党内序列6位、56歳) が14日午前、3日間の日程で日本を公式訪問するため北京を出発する。/次世代リーダーの最有力候補として対日重視をアピールする狙いだが、中国政府が天皇陛下との特例会見を強引に要求したことが日本で反発を招いており、訪問先で抗議活動が起きる懸念も出ている。/日本滞在中は鳩山由紀夫首相と会談するほか、岡田克也外相や与野党の党首とも会談。東京のほか福岡も訪れる。/ 日本に続いて韓国、カンボジア、ミャンマーも訪問する。(共同)(産経ニュース、2009.12.14 09:07)
さらにサーチナニュースから、中国人の見方についてのニュース。
【中国ブログ】批判相次ぐ天皇特例会見、中国人はどう見る?―― 鳩山由紀夫首相が中国の習近平国家副主席と天皇陛下の会見を『特例』として実現するよう指示した問題について、与野党内から「天皇陛下を政治的に利用しようとしている」とする批判の声が相次いでいる。/天皇陛下への面会を希望する際は、1カ月前に文書で申し込むという慣例があるが、中国側が会見を申し込んだのは11月下旬。これに対し、外務省は「困難である」と中国側に回答してきたが、鳩山由紀夫首相は日中関係の重要性を訴え、天皇陛下と習近平氏の会見を実現させるよう指示した。/天皇陛下と習近平氏の会見の是非をめぐり、日本国内で論議があることに対し、中国人ブロガーの沈燕倩11氏が自らのブログで考察を行っている。ブロガーは今回の経緯を説明した上で、「問題は天皇陛下または宮内庁が首相の決定を拒否できるかどうかだ」と述べる。/ブロガーはまず、宮内庁は日本の行政機構の一つであり、日本の行政の長(おさ)である首相からの命令を拒否できないと指摘。続けて、天皇陛下も首相からの求めを拒否できないだろうと語り、その理由として、天皇陛下には首相から求められた事案に対し、拒否する権利を有していながらも、日本の憲法では天皇陛下は自らの権利を行使する権利を有していないからだと分析した。/さらに、ブロガーは日本国内から反対の声が上がっている点に言及し、「世界の指導者である米国オバマ大統領ですら天皇陛下に会見した際は礼を尽くしたのだ。習近平国家副主席の日本訪問は『前途多難』と言わざるを得ず、それならばきっぱりと天皇陛下との会見を取りやめた方が良いのではないだろうか」と述べた。(編集担当:畠山栄)(サーチナ、社会ニュース、2009/12/13(日)19:08)

午後、言問橋を渡り、水戸街道から四つ木橋南まで北上。鐘ヶ淵通りを通って、水神橋を渡り、隅田川沿いに南下帰宅した。瑞光橋辺りではいろいろな水鳥が浮游していた。ここは、どうやら冬鳥の棲息地かもしれない。徘徊記録は11892歩、7.7㎞。
家に帰ると、まゆみちゃんから葉書が届いていた。先日の忘年会で久し振りに会った塾友である。
万物がさまざまに異なっているのは生の様相であり、例外なく同じなのは死の事実である。生きていれば賢者だとか、愚者だとか身分の高いものだとか低いものだとかいろいろあるが、これがことなっている点である。また死ぬと死体が腐り、形が消え失せるが、これが同じ点である。けれども賢者であるか愚者であるか、身分が高いか賎しいかなどは、人間の力でどうなるものでもなく、腐って消え失せていくと言うことも人間の力でどうなるものでもない。
だから人間の生は人間の力で生たらしめ得るものではなく、死もまた人間の力で死たらしめうるものてはない。賢であるのも人間の力で賢たらしめうるのではなく、愚であるのも人間の力で愚たらしめうるのではなく、貴であるのも賎であるのも人間の力で貴たらしめ賎たらしめるものではない。
今朝は新聞休刊日。ウェブニュースの産経ニュースから、習近平中国国家主席訪日の記事を3つ。
【鳩山ぶら下がり】天皇陛下の会見設定「杓子定規は正しいのか」(11日夜)――
【天皇陛下を政治利用?】
―― 中国の習近平国家副主席との天皇陛下との会見について。直前1カ月までに申請するというルールがあったにもかかわらず、なぜ首相は指示をしたのか。長官によると7日に指示したとのことだが、なぜ直前に出したのか。7日は小沢一郎民主党幹事長と会った3日後で、小沢さんから頼まれたという話もあるが本当か
「まず、小沢幹事長からお話があったわけではありません。そこだけは明確にしておきます。1カ月ルールというのは存じ上げてはおりました。しかし、1カ月を数日間切れば、もう杓子(しゃくし)定規でダメだというようなことで、果たしてそれが本当にたとえば諸外国との国際的な親善の意味で、正しいことなのか。本当に重要な賓客が日本に来られたときには、もともと来られることが分かっておられるということでありますだけに、その正確な日程が、必ずしも決まらなかったということで、遅れ遅れになったのは事実だと思います。しかし、そこは、あまりにも杓子定規ということよりも、当然、天皇陛下のご体調のことは一番、気にしなければなりませんが、そこに差し障りのない範囲で、できるだけ天皇陛下にもお会いになっていただければという思いがありましたものですから、私の方から官房長官に指示をして、『できれば両立ができるような解決はないか』と申したところです」
―― ただ、羽毛田信吾宮内庁長官は会見で「これは政治利用にあたるかもしれない」という見解を示した。「大変残念で、こういうことは二度とないようにしてほしい」とコメントしたが
「私はいわゆる賓客が来られたときの判断、これは別に政治利用ではなくて、国際的なある意味での諸外国との日本との関係をより好転させるための、天皇陛下のできればという話でありますから、私は政治利用という言葉はあたらない。そのように考えています」
【長城計画】
――小沢幹事長のことで、今、140人を超える議員団が中国の胡錦涛国家主席と会っているが、その意義と外交手法について
「やはり、隣国、中国、また経済的にも今、大変成長している。日本が今、経済が厳しいときに、ある意味で中国が成長してくれているおかげで、日本のある意味での経済的な厳しい状況に関して、この日本企業にとっても、有り難い中国の経済成長だという状況。これは事実だと思います。そういう意味で、私は日中関係をより進めていくために、小沢幹事長が多くの民主党の国会議員、または、民間の方々を連れて訪中をされるということは、これは毎年やっていることではありますけれども、そのことの意味は私は大きいと。中国にとっても、そのことを大変喜んでいると思っていますし、続けていかれる、いわゆる継続は力だと思いますけれども、継続することによって、やっぱり、隣国である中国との関係をより良好にする礎になっている。そのように思います」
【地球温暖化】
――今日、地球温暖化の関係閣僚委員会をしていたが、COP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議)にどう臨むか
「私はやっぱり、この国連で演説をいたしましてね、日本としてのある意味での地球環境を守るという大きなメッセージを出し、世界の国々が『そうだ。やはり、地球を守ろうじゃないか』という思いで、一つになってもらいたい。COP15を何としても成功に導かなきゃいかないと思います。したがって、小沢(鋭仁)環境大臣、あるいは福山(哲郎)副大臣にも、できる限り日本のためという以上に、世界の政治家として、地球を守るむしろ牽引(けんいん)役としての日本の政治家の意思を強くみせてもらいたい。そのように思っています。私も、ギリギリの段階ではCOP15にうかがう。デンマークに行くつもりでありますが、そのコペンハーゲンで最終的にまとめあげるための協力を惜しまないで行っていきたい。そう思っています」
【普天間移設】
――普天間問題よろしいか。先ほど、首相は「相手のある話で、理解してくれるまで時間がかかる」と述べた。日米合意を見直した結果、そのまま継続するということであれば、米国の理解は必要なく受け入れられていくと思う。ということは日米合意をそのまま継続するのではなくて、さらなる負担軽減などを求めていくという解釈でよいか
「日米合意を、そのまま国民の皆さんと一緒に、日本の政府が分かりましたと。それでいきましょうというYESということで済ますということができれば、それは簡単ですよ。でも、現在、そのような状況でないことは、おわかりの通りであって、だからこそ、今、日本の新しい政権としてどういう道があるかを模索している。沖縄の県民の皆さん方のお気持ちも理解をしていくなかで、アメリカにも理解をしてもらえるような道筋を考えていきたいと思っているところです」(以上、産経ニュース、2009.12.11 22:20)
習副主席がきょう訪日 抗議活動の懸念も ―― 中国の習近平国家副主席(中国共産党内序列6位、56歳) が14日午前、3日間の日程で日本を公式訪問するため北京を出発する。/次世代リーダーの最有力候補として対日重視をアピールする狙いだが、中国政府が天皇陛下との特例会見を強引に要求したことが日本で反発を招いており、訪問先で抗議活動が起きる懸念も出ている。/日本滞在中は鳩山由紀夫首相と会談するほか、岡田克也外相や与野党の党首とも会談。東京のほか福岡も訪れる。/ 日本に続いて韓国、カンボジア、ミャンマーも訪問する。(共同)(産経ニュース、2009.12.14 09:07)
さらにサーチナニュースから、中国人の見方についてのニュース。
【中国ブログ】批判相次ぐ天皇特例会見、中国人はどう見る?―― 鳩山由紀夫首相が中国の習近平国家副主席と天皇陛下の会見を『特例』として実現するよう指示した問題について、与野党内から「天皇陛下を政治的に利用しようとしている」とする批判の声が相次いでいる。/天皇陛下への面会を希望する際は、1カ月前に文書で申し込むという慣例があるが、中国側が会見を申し込んだのは11月下旬。これに対し、外務省は「困難である」と中国側に回答してきたが、鳩山由紀夫首相は日中関係の重要性を訴え、天皇陛下と習近平氏の会見を実現させるよう指示した。/天皇陛下と習近平氏の会見の是非をめぐり、日本国内で論議があることに対し、中国人ブロガーの沈燕倩11氏が自らのブログで考察を行っている。ブロガーは今回の経緯を説明した上で、「問題は天皇陛下または宮内庁が首相の決定を拒否できるかどうかだ」と述べる。/ブロガーはまず、宮内庁は日本の行政機構の一つであり、日本の行政の長(おさ)である首相からの命令を拒否できないと指摘。続けて、天皇陛下も首相からの求めを拒否できないだろうと語り、その理由として、天皇陛下には首相から求められた事案に対し、拒否する権利を有していながらも、日本の憲法では天皇陛下は自らの権利を行使する権利を有していないからだと分析した。/さらに、ブロガーは日本国内から反対の声が上がっている点に言及し、「世界の指導者である米国オバマ大統領ですら天皇陛下に会見した際は礼を尽くしたのだ。習近平国家副主席の日本訪問は『前途多難』と言わざるを得ず、それならばきっぱりと天皇陛下との会見を取りやめた方が良いのではないだろうか」と述べた。(編集担当:畠山栄)(サーチナ、社会ニュース、2009/12/13(日)19:08)
家に帰ると、まゆみちゃんから葉書が届いていた。先日の忘年会で久し振りに会った塾友である。
―― ここに人がいて、年齢は似たり寄ったり、資産もほぼ同じで、才能にもそれほどの差はなく、容貌もおっつかっつである。ところが寿命の長短は親子ほども開き、地位の高低は大きく隔たり、名声にもひどい差があり、他人に愛されるか憎まれるかと言う点でも親子ほどの違いがある。これは一体どうしたことであろうか。
すると楊朱先生が答えた。
―― 昔の人がこんなことを言っているよ。私が何時も念頭においている言葉だが、それをひとつそなたに教えてあげよう。「なぜそうなるのかの理由が分からずにそうなるのが運命というものである。」と言う言葉だ。いま、われわれの現実の生活においては、ぼんやりとして捉えどころがなく、ごてごてと入り乱れて、さまざまな事象が、行為を為せば為すにつれて、為さねば為さぬにつれて日毎に消え去ってゆき、日毎にたち現れてくるが、どうしてそうなるかという真相は誰にも分からず、それらはみな「命」―― 運命の巡り会わせなのだ。いったいすべてを運命に任せる者は、寿命の長短など問題にせず、すべてを自然の理法に任せる者は、事の順逆など問題にせず、すべてを生命の本質に任せる者は、一身の安危など忘れてしまう。かくてこのような境地を“何ものにもすべてまかせることがなく、しかもあらゆるものにすべてを任せてゆく境地”―― 任せるとか任せないとか言うことさえ超えた至人の捉われない境地 ―― と呼ぶのである。そこでは真実であり誠実であることが問題なので在り、何を否定し、何を肯定し、何を哀しみ何を楽しみ、何を行い何を行わないかと言ったような価値の判断、思慮分別などは無用なのである。
『黄帝の書』に、「道の体得者である至人は、じっとしているときは死人のようであり、行動しているときはからくり人形のようだ」とあるが、このような至人は、己が何故じっとしているかの理由も分からず、また何故じっとしていないかの理由も分からず、何故行動するかの理由を意識することもなく、何故行動しないかの理由を意識することもない。人々が観ているからと言って己の気持ち・態度を変えることもなく、人々が観ていないからといって己の気持ち・態度を変えないと言うこともない。なにものにも捉われずにただ独り天地を往来し、ただ独り宇宙に出入し、何ものも彼の捉われない自由を妨げることは出来ないのである。
今日は日曜日、朝から報道番組に見とれていた。
本日朝食後、花川戸のクロネコへ。用事を済ませた後、吾妻橋を渡り、淺草通りを京成橋まで、東進。スカイツリーは現在の所、231mと大きく表示されていた。京成橋を渡り、桜橋通りから、曳舟川通りを北上明治通りから白鬚橋を渡って、帰宅した。昨日の雨が嘘のようで、小春日和のよい天気であった。11169歩、7.2㎞の徘徊であった。
天皇陛下と中国副主席14日会見…宮内庁懸念 ―― 政府は11日、中国の習近平国家副主席が14日に来日し、天皇陛下や鳩山首相と会談すると発表した。/ 陛下と外国要人との会見は1か月前までに申請を受け付けるという政府内の慣行を外れた特例的措置で、「日中関係は政治的に重要」とする鳩山首相の指示に基づき、最終的に宮内庁が受け入れた。/同庁の羽毛田信吾長官は11日午後、記者団に対し、「憲法下の陛下の基本的なあり方にもかかわる」と、天皇の政治利用の観点から懸念を表明した。/羽毛田長官によると、宮内庁が中国政府からの会見要請を外務省を通じて受け取ったのは11月26日。同庁は「ルール(慣行)に照らして応じかねる」と回答したが、平野官房長官が12月7日、羽毛田長官に電話で特例扱いを要請。羽毛田長官が断ると、10日夕に「総理の指示だ」と再度、電話で指示したという。/羽毛田長官は記者団に、「陛下の国際親善活動は、国の大小や政治的重要性とは別次元で行われてきた。(特例扱いは)二度とあってほしくない」と述べた。/この慣行は、多忙な陛下の日程調整や健康面に配慮し、1か月を切った会見要請は受けないよう、陛下が前立腺がんの摘出手術を受けた翌年の2004年以降、本格的に運用されてきた。/天皇の政治利用との批判が出ていることについて、鳩山首相は11日夜、首相官邸で記者団に対し、「1か月ルールは知っていたが、しゃくし定規なことが、諸外国との国際的な親善の意味で正しいことなのか。諸外国と日本の関係をより好転させるための話だから、政治利用という言葉は当たらない」と述べ、問題ないとの考えを強調した。/首相周辺は、この会見を巡り、民主党の小沢幹事長から首相官邸に要請があったことを明らかにした。(2009年12月11日21時27分 読売新聞)
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