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 明日から大腸ポリープ除去のため、三井記念病院に入院することになっています。従って、ブログも暫くお休みになります。


 ギリシア神話のベレロポーンのお話は今日で終わりますが、退院後はギリシア神話の英雄伝を続けて、カリュドーンの猪退治をしたメレアグロス、怪物ミーノータウロス退治したテーセウスとお話を続ける予定です。


 


 Bellerophōn(ベレロポーン)はめでたくLycia(リュキア)の王となったわけですが、ここで彼の人間像に暗い影を落とす事件が発生します。彼は、嘘をついて自分を陥れたArgo(アルゴス)王女Stheneboia(ステネボイア)に復讐しようとしたのです。彼はステネボイアのもとを訪れて、「自分は本当はあなたのことを愛していたのです。今から二人で駆け落ちしましょう」と、心にもないことを持ちかけたのです。まだベレロポーンのことが諦めきれなかったステネボイアは二つ返事で了承し、ベレロポーンとステネボイアはPēgasos(ペーガソス)に乗って駆け落ちしたのであります。ところが、ベレロポーンはここぞとばかりにステネボイアをペーガソスの背から突き落とし、彼女を殺してしまったのです。


 ベレロポーンは次第に増長して傲慢になり、とうとう神になることまで望み始めます。彼は神々の食物であるAmbrosia(アンブロシア)を食べて不死になるために、ペーガソスを駆ってÓlimpos(オリンポス)へ向かったのでした。しかし、これはさすがに人間の分を超えた要求でした。Zeus(ゼウス)は一匹の虻を送ってペーガソスを刺させたのです。驚いたペガサスはベレロポーンを振り落とし、彼を地上に墜落させてしまいました。ペーガソスはそのまま、天に昇って、星座(Pegasus〈ベガスス〉座)になり、ベレロポーンは墜死したといいます。


 


一説によると、落下した時の怪我がもとで彼は足が不自由になってしまい、その上両目を失明してしまい、結局晩年のベレロポーンは神々からも人間からも憎まれる存在となり、人々の目を避けて国々をさまよい、荒野をさすらっているうちに寂しく死んだといいます。なんとも悲惨な結末ではありませんか。

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1932/02/04
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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