退院後1週間ばかりは、運動も控えめにしろということなので、今朝の徘徊は1時間ほどにしました。桜橋~白髭橋間のテラスを往復して帰宅しました。
あるとき、 Meleagros(メレアグロス)父のOineus(オイネウス)がArtemis(アルテミス)への生贄を忘れたことで、アルテミスはその罰として巨大な猪をKalydon(カリュドーン、ギリシア西部の古代都市)に放ちます。猪はオイネウスの家畜や使用人を殺し、作物に大損害を与えました。オイネウスが猪狩りの仲間を募ると、ギリシア全土から続々と勇士たちが集まってきました。狩の参加者は次のような顔ぶれでした。オイネウスは彼らを9日の間饗応したといいます。Apollodoros(アポロドーロス、1世紀~2世紀頃のギリシアの著作家。Biblioteke 〈ビブリオテーケー、日本語訳は『ギリシア神話』ですが、原題は『文庫』の意〉の編纂者として知られています)によれば、HēraklēsヘーラクレースはこのときOmphalē(オムパレー、ギリシア神話に登場するLydia〈リューディア〉の女王)の奴隷として仕えていたために参加しなかったということです。
Spártā(スパルタ、地図1→K16、図内45)からKastō(カストール)とPolydeukēs(ポリュデウケース)の双子、
Messene(メッセネ、地図1→e14、図内43)からĪdās(イーダース)とLynkeus(リュンケウス)、
Athēnai(アテーナイ、地図2→h11、図内1)からThēseus(テーセウス)、
Larissa(ラリッサ、地図2→a2、図内41)からPeirithoos(ペイリトオス)、
Iolkós(イオールコス、テッサリアに属し、パガシティコス湾の北にあったイオールコスは、ギリシア神話におけるアルゴー船の出航地として知られます)からJason(イアーソーン)、
Perai(ペライ、地図1→g16、図内40)からAdmētos(アドメートス)、
Pylos(ピュロス、地図1→d12、図内30)から若きNestōr(ネストール)、
Phthía(プティア、テッサリアの最南部)からPēleus(ペーレウス)とEurytion(エウリュティオーン)、
Thēbai(テーバイ、地図2→e8、図内13)からĪphiklēs(イーピクレース)、
Árgos(アルゴス、地図1→m10、図内1)からAmphiarāos(アムピアラーオス)、
Salamís(サラミース、アッティカに属する島)からTelamōn(テラモーン)、
Magnisía(マグネシア、テッサリア地方のエーゲ海沿岸地域)からKaineus(カイネウス)、
Arkadia(アルカディア、ペロポネソス半島中央部にある古代からの地域名)から、Ankaios(アンカイオス)とKēpheus(ケーペウス)、そして「紅一点」のAtalantē(アタランテー)などでした。
※ それぞれの地域・都市は地図1、2を参照してください。ただし、テッサリアは両地図の北部に位置し、両地図上にはありません。
アンカイオスとケーペウスは狩に女を加えることに異議を唱えました。しかし、メレアグロスはアタランテーに恋心を抱いていたので、彼女の参加を認めることにしました。Althaiā(アルタイアー、メレアグロスの母)の兄弟たちは、甥のメレアグロスが妻を持つ身にもかかわらず、このような振る舞いをすることを不吉と見て、アタランテーを警戒するのでした。
カリュドーンの猪を退治するためにギリシア全土から勇士が集まりましたが、このような英雄たちの集結は、ギリシア神話中でもイアーソーン率いるArgonautai(アルゴナウタイ)及びTroia(トロイア)戦争などでも見られますが、カリュドーンの猪退治は物語の登場人物の関連から、時系列的には「アルゴナウタイ」の後、トロイア戦争以前に位置するといえます。
sechin@nethome.ne.jp です。
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