Pleïades(プレイアデス)はTītān(ティーターン)族のAtlās(アトラース)と、海のNymphē(ニュンペー、精霊あるいは下級の女神)であるPlēïonē(プレーイオネー)との間の7人娘であり、Kyllēnē(キュレーネー)山で生まれといいます。
その7人とは、
1.Maia(マイア): 昴(すばる)の女神プレイアデス七姉妹の長女です。アルカディア地方、キュレーネーの洞窟内で、ゼウスの子Hermēs(ヘルメース)を生みました。またKallistō(カリストー)が大熊にされた後、その子Arkas(アルカス)を育てたのは彼女であるといわれています。他のプレアデス7姉妹と同様、狩人Orion(オーリーオーン)に追い回されて隠れていたのだといいます。
2.Ēlektrā(エーレクトラー):Zeus(ゼウス)との間にĪasiōn)(イーアシオーン)とDardanos(ダルダノス)を生みました。
3.Tāygetē(ターユゲテー):ゼウスとの間にLakedaimon(ラケダイモーン)を生んだとされます。またターユゲテーはLakōnía(ラコーニア)のTaygetos(ターユゲトス)山の名前の由来といわれています。
※Lakōnía(ラコーニア)はPelopónnisos(ペロポネソス)半島南部の地方名で、有力都市国家Spártā(スパルター)が所在した土地です。Spártā(スパルター)は古代ギリシア時代のドーリス人による都市国家(ポリス)で自らはLakedaimōn(ラケダイモーン)と称しました。
4.Alkyonē(アルキュオネー):アルキュオネーは海神Poseidōn(ポセイドーン)とApollōn(アポローン)から愛され、ポセイドーンとの間に息子Hyrieus(ヒュリエウス)とHyperenor(ヒュペレーノール)を産んだといわれています。
5.Celaeno(ケライノー):海神Poseidōn(ポセイドーン)の愛人となり、その間にLykos(リュコス)とEurypylus(エウリュピュロス)を産んだ。
6.Sterope(ステロペー)あるいはAsterope(アステロペー):Apollodoros(アポロドーロス、BC2世紀後半の人)によればĒlis(エーリス、古代ギリシアの地方で、現在のイリア県)のPisa(ピーサ)の王Oinomaos(オイノマオス)の妻とされますが、Hyginus(ヒュギーヌス、BC64?~AD17年)によればAsterope(アステロペー)ともいわれ、Ārēs(アレース)との間にOinomaos(オイノマオス)を生んだとされます。
※Oinomaos(オイノマオス):オイノマオスはたいへんな愛馬家で、父アレースから授かった馬を持っていた。また娘Hippodameia(ヒッポダメイア)の求婚者を殺害したことで有名です。求婚者たちに娘Hippodameia(ヒッポダメイア)を戦車に乗せてKorinthos(コリントス)地峡まで逃げることができれば結婚を許すが、もし途中で追いつかれたら殺すという条件を出したのです。オイノマオスはアレースから授かった馬と武具を持っていたので、求婚者を先に走らせ、自分はZeus(ゼウス)に犠牲を捧げた後に出発しても追いつくことができ、槍で求婚者を殺し、首を切り落として館に打ちつけたといいます。あるいは屋根に葺いたともいわれます。
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