瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
春日通りから、左折して左衛門橋通りを北上する。淺草通りから左衛門橋通りのこの辺りは現在は東上野6丁目に当たり、以前は「淺草北清島町」といった。左衛門橋通りを隔てて西側一帯が松ヶ谷である。昭和38(1963)年吉展ちゃん誘拐殺人事件で有名になった南入谷公園の南に「秋葉神社」がある。境内に入ると年取った禰宜さんが掃除をされていた。竹町の秋葉神社との関係を訊ねてみたが、直接の関係はないようである。当社の縁起についていろいろと話をうかがい、最後に「11月6日には午後4時30分より、火渡り神事がありますので、好ければ是非いらしてください」ということであった。裏参道から神社を後にして、言問橋通りに出るとそのまま真っ直ぐ東進して帰宅した。10581歩、6.8kmと記録されていた。
墨田区にもおなじ名前の神社があるので帰宅後、秋葉神社について調べてみた。江戸時代から方々にあった秋葉大権現は、ここ松ヶ谷の秋葉神社とはあまり関係がないようである。当初の名は鎮火社といって、明治2(1869)年暮れの大火を受け、明治天皇の勅命により翌明治3(1870)年に現在のJR秋葉原駅構内(神田花岡町)の地に、火の神火産霊大神、水の神水波能売神、土の神埴山毘売神の三柱を祀神として勧請したのが始まりである。江戸時代の江戸の街は度々大火災が発生した事から、神仏混淆の秋葉大権現(秋葉山、静岡県浜松市)が火防(ひぶせ)の神として広く信仰を集めていたが、本来この社は秋葉大権現と直接の関係はないようである。しかし、秋葉大権現が勧請されたものと誤解した人々は、この社を「秋葉様」「秋葉さん」と呼び、社域である周辺の火除地(空き地)を「秋葉の原(あきばのはら)」「秋葉っ原(あきばっぱら)」と呼んだ。「あきば」は下町訛りで、本来の秋葉大権現では「あきは」と読む。鎮火社はいつしか秋葉社となり、明治21(1888)年日本鉄道が建設していた鉄道線(現在の東北本線)が現在の上野駅から秋葉原駅まで延長され、秋葉の原の土地が払い下げられたのに伴って現在地(台東区松ヶ谷)に移転した。その後昭和5(1930)年に秋葉神社と改名された。跡地の駅を、下町訛りを知らない官吏たちが「あきはばら」と名付けたことが、今日世界的に知られる電気街「秋葉原」の名の由来なのである。
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秋葉の原
墨堤先生の稲荷巡り毎回楽しく拝見しております。江戸に多いモノと言えば「伊勢屋、稲荷に犬の糞」でした。伊勢屋はとうの昔から見かけませんが、犬の糞は小学生の頃よく見かけました。浅草に大雪の降った朝、一面の銀世界に感動した私は嬉しさのあまり積もった雪の上に寝そべりゴロゴロと転がりました。「もう一回転」と思った時、目に飛び込んできたのが犬の糞でした。お稲荷サンも江戸時代に比べてかなり減ったことでしょう。さて先日のA新聞に秋葉原のお話が掲載されていましたが、地名の由来を秋葉権現としていました。墨堤先生はそもそもは鎮火社とご指摘されており流石と感服いたしました。私事で恐縮ですがノガミに越してから休日ともなると自転車に跨りフラフラと秋葉原にでかけています。いま流行りの「冥途喫茶」には興味はありませんが秋葉原の地名に興味がありましたので墨堤先生のお話に補足をさせていただきます。江戸時代、神田川北側の川べりには神田佐久間町がありました。佐久間町は文政12年(1829)3月と天保5年(1834)2月の2度にわたり発生した大火事の火元となったためついたあだ名が「悪魔町」でした。明治2年(1868)12月、3度目の大火が発生したことから類焼した近隣の町屋を含め1万2千坪が火除地となりました。この広大な原っぱの東寄りに創建されたのが鎮火社でした。当時の人々は火除イコール遠州秋葉山の神様だったので参詣する際は秋葉大権現を唱えていました。この地は新たに花園町と命名されましたが人々は秋葉の原としか呼びませんでした。まるで「E電」と同じですね。この広い空地には大道芸人などが集まり見世物がでるなどいつしか遊園地のようになりました。明治23年(1890)、日本鉄道会社はここに貨物取扱所を設置しました。ここに駅を設置したのは神田川の水運と鉄道を合体し物流の効率アップを図るためでした。おかげで秋葉の神様は現在の松が谷に移転しました。駅名は花園町ではなく世間に通用している秋葉の原(アキバノハラ)が採用されましたが文字を短縮したため秋葉原となりました。そのため読みが「アキハバラ」となった次第です。「講釈師見てきたような嘘をつき」と思われる方は三田村鳶魚「江戸の旧跡 江戸の災害」(中公文庫1998年)359頁「秋葉ばら」をご覧下さい。
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
93
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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