ウェブニュースより
藤井聡太七段、王将戦挑戦者決定リーグ白星発進!三浦九段に勝利 ―― 将棋の第69期大阪王将杯王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)は30日、東京都渋谷区の将棋会館で挑戦者決定リーグの1局を行い、リーグ初参加の藤井聡太七段(17)が三浦弘行九段(45)を下した。
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渡辺明王将(35)への挑戦権がかかるリーグは7棋士の総当たりで争われ、この日で1巡目が終了。藤井のほか広瀬章人竜王(32)豊島将之名人(29)の3人が初戦白星スタートとなった。羽生善治九段(49)は抜け番で、初戦は10月16日の豊島戦。
藤井の次戦は10月7日の豊島戦(大阪・関西将棋会館)、三浦の次戦は10月9日の広瀬戦(東京・将棋会館)。
注目の羽生―藤井戦は10月21日に決まった。 [Sponichi Annex 2019年9月30日 19:43 ]
仲邑菫初段、プロ初本戦で万波奈穂四段に悔し敗戦 ――日本囲碁史上最年少の10歳0カ月30日でプロになった仲邑菫初段(10)が30日、都内の日本棋院東京本院で打たれた、第23期ドコモ杯女流棋聖戦本戦1回戦で万波奈穂四段(34)と対局し、敗れた。
勝てば、藤沢里菜女流4冠(女流本因坊・女流立葵杯・女流名人、扇興杯女流最強戦=20)が、13年4月4日の女流本因坊戦本戦1回戦で長島梢恵二段に中押し勝ちした際に記録した、現行の女流5棋戦の最年少勝利記録14歳6カ月を大幅に更新したが、お預けとなった。
仲邑初段は、8月5日に名古屋市内の日本棋院中部総本部で打たれた同予選Aで、金賢貞(キム・ヒョンジョン)四段(40)との対局に勝ち、4月1日のプロ入りから公式戦3戦目、日数では4カ月4日、10歳5カ月で本戦を決めた。現行の女流5棋戦におけるプロデビューから予選突破までの最年少記録は、藤沢女流4冠がプロ入り翌年の12年3月8日の第31期女流本因坊戦予選で青木喜久代八段に勝った際の13年5カ月だったが、仲邑初段はその記録を3年更新した。
また女流5棋戦における、プロデビューから本戦に進出した日数の最短記録は、16年にプロ入りした上野愛咲美(あさみ)女流棋聖(17)が、プロ入りした16年8月29日に行われた第20期女流棋聖戦予選で青木八段に勝った時の4カ月28日で、仲邑初段は最短日数記録も24日、更新した。
仲邑初段は、4月22日に大阪市の日本棋院関西総本部で打たれた、第29期竜星戦予選で公式戦デビューし、同期入段の大森らん初段に敗れた。公式戦2戦目として同所で打たれた7月8日のドコモ杯女流棋聖戦予選Bでは、田中智恵子四段に勝ち史上最年少の10歳4カ月で初勝利を挙げると、8月の同予選Aで金四段に勝った。
16日には日本棋院関西総本部で打たれた第59期十段戦予選Cで、公式戦初の男性棋士との対局に臨み、古田直義四段に勝ち、初の七大棋戦の予選で初勝利を挙げた。23日には同所で打たれた第14回広島アルミ杯・若鯉戦予選1回戦で、同期入段の羽根彩夏初段に勝利し、公式戦4連勝を挙げたが、同日の準決勝では宮本千春初段に敗れ公式戦の連勝は4でストップしている。
仲邑初段が対局した万波四段は、姉の佳奈四段との姉妹棋士として知られ、06年に入段。18年7月15日に滋賀県東近江市で打たれた第3期扇興杯女流最強戦で牛栄子二段に勝ち、女流公式棋戦で初タイトルを獲得し、同年に四段となった。
対局は、一進一退の序盤から、中盤以降は仲邑初段が押し気味に進めた。その中、仲邑初段が1手、誤ったタイミングを見逃さず、万波四段が攻め返し、そこから展開をひっくり返した。仲邑初段は対局後、感想を求められたが、悔しそうに碁盤を見詰めていた。 [日刊スポーツ 2019年9月30日17時34分]
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