藤を詠んだ歌5
巻19-4207: ここにしてそがひに見ゆる我が背子が.......(長歌)
標題:廿二日贈判官久米朝臣廣縄霍公鳥怨恨謌一首并短謌
標訓:廿二日に、判官久米朝臣廣縄に贈れる霍公鳥(ほととぎす)を怨恨(うらみ)たる謌一首并せて短謌
原文:此間尓之氏 曽我比尓所見 和我勢故我 垣都能谿尓 安氣左礼婆 榛之狭枝尓 暮左礼婆 藤之繁美尓 遥々尓 鳴霍公鳥 吾屋戸能 殖木橘 花尓知流 時乎麻多之美 伎奈加奈久 曽許波不怨 之可礼杼毛 谷可多頭伎氏 家居有 君之聞都々 追氣奈久毛宇之
万葉集 巻19-4207
作者:大伴家持
よみ:ここにして 背向(そがひ)に見ゆる 吾が背子が 垣内(かきつ)の谷に 明(あ)けされば 榛(はり)しさ枝に 夕されば 藤し繁みに 遥遥(ほろほろ)に 鳴く霍公鳥(ほととぎす) 吾が屋戸(やと)の 植木橘 花に散る 時をまだしみ 来鳴かなく そこは恨みず しかれども 谷片付きて 家(いへ)居(を)れる 君し聞きつつ 告げなくも憂(う)し
意味:ここに居て背後に見える私が尊敬する貴方の屋敷の垣の内にある谷に、夜が明けてくると榛の枝先に、夕べになると藤の茂みに、遥かに鳴くホトトギス、私の屋敷の植木の橘の花散る時期が、まだ、早いと、飛び来て鳴かない。それは恨みはしないが、しかしながら、その谷間に近くに家を構えて住んでいる貴方がホトトギスの鳴き声を聞きながら、私にそれを告げないのが、気に掛ります。
巻19-4210: 藤波の茂りは過ぎぬあしひきの山霍公鳥などか来鳴かぬ
ウェブニュースより
渡辺棋聖は過去に大逆転防衛、連勝藤井七段V率は? ―― 将棋の藤井聡太七段(17)が28日、初タイトル獲得へ王手をかけた。東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた第91期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第2局で、渡辺明棋聖(36)を下し、2連勝とした。
開幕局を制した後の宣言通り、和服姿で登場。緊張することなく指し回して、タイトルホルダーをかど番へと押しやった。17歳11カ月21日での史上最年少初戴冠を目指す第3局は7月9日、東京都千代田区「都市センターホテル」で行われる。
https://www.youtube.com/watch?v=XgEcGBq2XII
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過去90回の棋聖戦5番勝負で、序盤に連勝した側のタイトル奪取または防衛は41回。このうち、3連勝のストレート勝ちが29回もある。逆に、2連勝3連敗の例も8回ある。ささいなことで流れが変わるのが、短期決戦の怖いところだ。
渡辺は08年の第21期竜王戦7番勝負で、挑戦者だった羽生善治九段に3連敗した後、4連勝の大逆転防衛をしたことがある。どこまで巻き返せるのか? [日刊スポーツ 2020年6月28日19時8分]
sechin@nethome.ne.jp です。
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