山吹(やまぶき)を詠んだ歌1
山吹はバラ科の落葉低木です。低い山地や水辺に生えます。一重山吹、八重山吹、などがあります。3月から5月にかけて、鮮やかな黄色の花がきれいですね。なお、八重山吹には実ができません。
巻2-0158: 山吹の立ちよそひたる山清水汲みに行かめど道の知らなく
※十市皇女(とおちのおうじょ、?-678)
飛鳥(あすか)時代、天武天皇の皇女です。母は額田王(ぬかたのおおきみ)。大友皇子(弘文(こうぶん)天皇)の妃となり、葛野王(かどののおう)を生みます。壬申(じんしん)の乱で夫が父の大海人(おおあまの)皇子(天武天皇)に攻められ、自殺したのち父のもとにもどります。天武天皇7年4月7日宮中で急死。「万葉集」に高市(たけちの)皇子のよんだ挽歌(ばんか)3首があります。
※高市皇子(たけちのおうじ、654~696)
天武天皇の第1皇子。母は胸形君徳善の娘、尼子娘 (あまこのいらつめ)です 。壬申の乱には、大海皇子 (天武天皇) のもとに走り、軍を統率して大いに活躍します。持統3(689)年皇太子草壁皇子が死ぬと、翌年太政大臣になります。持統天皇を助けて政治万般にあたり、藤原京の建設にも貢献しました。食封 (じきふ)も5000戸に上り、香具山のふもとに広大な宮殿を営んだといいます。『万葉集』には十市皇女の死を哀傷した短歌3首が収められています。柿本人麻呂が,皇子の死をいたんだ挽歌は有名です。その墓所は明らかではありません。
巻8-1435: かはづ鳴く神奈備川に影見えて今か咲くらむ山吹の花
※厚見王(あつみのおおきみ、)生没年不詳)
奈良時代の官吏。天平勝宝(てんぴょうしょうほう)6 (754) 年太皇太后藤原宮子の葬儀の御装束司(みそうぞくし)となります。7年伊勢(いせ)大神宮奉幣使(ほうへいし)となりました。「万葉集」に久米女郎(くめの-いらつめ)とのあいだの相聞歌(そうもんか)がみえます。
巻8-1444: 山吹の咲きたる野辺のつほすみれこの春の雨に盛りなりけり
※高田女王(たかだのおおきみ、生没年不詳)
奈良時代の歌人。「万葉集」巻4に大原今城(いまき)におくった歌6首、巻8に1首がおさめられ、注に高安王(大原高安)の娘とあります。
巻10-1860: 花咲きて実はならねども長き日に思ほゆるかも山吹の花
巻10-1907: かくしあらば何か植ゑけむ山吹のやむ時もなく恋ふらく思へば
ウェブニュースより
球磨川氾濫、家流され10人安否不明、土砂崩れも ――大雨特別警報が発表された熊本県と鹿児島県では4日、各地で土砂崩れが発生、球磨川は熊本県人吉市から八代市にかけ、少なくとも7カ所で氾濫した。熊本県は、芦北町で家が流されるなどして約10人の安否が不明だと説明した。津奈木町でも、土砂崩れによる行方不明者の情報がある。
八代市や人吉市、水俣市、鹿児島県阿久根市など11市町村が約9万2200世帯、約20万3200人に避難指示を出した。熊本県は陸上自衛隊に災害派遣を要請した。
熊本県の芦北町や津奈木町など4町は、避難指示より強い警戒を求める「災害発生情報」を約1万6100世帯、約3万8600人に出した。
熊本県などによると、球磨村では、球磨川が氾濫して住宅が浸水したとの通報が多数あり、逃げ遅れた住民が救助を求めているという。また、球磨川に架かる八代市内の鉄骨橋「深水橋」が流失した。
消防によると、芦北町女島で午前3時40分ごろ、80代女性が住宅で土砂に埋もれたと119番があり、間もなく救助された。意識はあるという。
JR九州によると、九州新幹線は始発から熊本-鹿児島中央の上下線で運転を見合わせた。また、九州自動車道や、国道3号の一部区間などが通行止めになった。
九州電力によると、熊本県内では一時約8840戸が停電した。(共同) [日刊スポーツ 2020年7月4日12時12分]
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |