瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 本日は旧暦9月9日で、重陽の節句である。朝から本降りの雨。第173臨時国会が本日召集される。会期は11月30日までの36日間。政権交代後、与野党が初の本格的な論戦に臨む。民主党が参院2補選に完勝し、勢いを保つ中、鳩山由紀夫首相が示す政権運営方針に対し、野党の自民、公明両党がいかに論戦を挑むかが焦点となりそうだ。
5bd26a40.JPG 孫子第三謀攻篇に曰く、「勝(しょう)を知るに五あり。もって戦うべきともって戦うべからざるとを知る者は勝つ。衆寡(しゅうか)の用を識(し)る者は勝つ。上下(じょうげ)の欲を同じくする者は勝つ。虞(ぐ)をもって不虞(ふぐ)を待つ者は勝つ。将(しょう)の能(のう)にして君(きみ)の御(ぎょ)せざる者は勝つ。この五者(ごしゃ)は勝(しょう)を知るの道なり。ゆえに曰く、彼を知りて己(おのれ)を知れば、百戦(ひゃくせん)して殆(あや)うからず。彼を知らずして己(おのれ)を知れば、一勝(いっしょう)一負(いっぷ)す。彼を知らず己(おのれ)を知らざれば、戦うごとに必ず殆(あや)うし。」
0cd67c64.JPG 今朝のウェブニュースに拠れば、《「衆院選で308議席を獲得したが、真に政治をやれる人間が少ない。至急、教育していかないといかん」/民主党の小沢一郎幹事長は先週、親しい政界関係者にこう強調した。小沢氏の視線は、来夏の参院選だけでなく、すでに次期衆院選にも向かっている。同党は今月13日から、先の衆院選で初当選した議員を中心に新人研修会をスタートさせた。/小沢氏ら民主党幹部が新人教育に力を入れるのは、09年衆院選での自民党若手の惨敗が念頭にある。05年衆院選で大量当選した自民党若手、いわゆる「小泉チルドレン」の多くが再選を飾れず、自民下野の一因となった。/「皆さんが次の選挙で勝ってくれば、政権を維持できる。皆さんは我が党の命運を背負っている」。民主党の山岡賢次国対委員長は13日の新人研修会でこう力説した。/新人への思い入れは、研修会の欠席者に対する冷遇にもつながった。山梨2区で初当選した坂口岳洋衆院議員は13、14両日、研修会を欠席。坂口氏は同党の小林興起衆院議員らと共に台湾を訪問し、国対側にも事前に渡航届を提出していた。しかし、小沢氏は「2日間欠席」の事実に激怒し、内定していた衆院政治倫理審査会理事は取り消しとなった。/小沢氏は、今回の国会、党役員人事でも小選挙区で勝利した議員の優遇にこだわった。山岡氏ら党国対幹部は当初、副委員長の一人に、国民新党当時、国対委員長の経験を持つ糸川正晃衆院議員(比例北陸信越、当選2回)の起用を内定。しかし、糸川氏は衆院選の福井2区で、自民公認候補に惜敗していた。/「小選挙区で勝ってないじゃないか。雑巾がけからだ」/10月上旬、小沢氏は党幹部から国対メンバーの説明を受けると、糸川氏の副委員長を取り消すよう指示。東北地方で自民ベテラン議員に競り負けた比例復活議員も、環境委員会筆頭理事に内定していたが、小沢氏の鶴の一声でご破算に。結局、この議員は厚生労働委員会の委員に回った。/小沢氏に近い議員は「人事に関する異常な執着が、小沢氏が小沢氏たるゆえんだ。見せつけ的な人事で、党内を掌握し、確固たる小沢体制を築こうとしている」と声を潜める。小沢氏はインターネット利用の解禁など、選挙活動の自由化を柱にし公職選挙法改正にも意欲を示しており、制度面でも選挙改革に取り組む方針だ。/次期衆院選までにらんで着々と布石を打つ小沢氏に対し、自民党の動きは鈍い。参院選候補者の差し替えなど態勢立て直しの検討を始めたばかりで、谷垣禎一総裁の「初陣」となった参院補選も完敗に終わった。/25日夜、大島理森幹事長は「総選挙で大敗し、エンジンがかかるのが少し遅れた。楽観はしていないが、悲観もしていない。地力はまだ残っている」と自らに言い聞かせるように語った。》
d499f560.JPG さらに、ニュースは続く。《選挙至上主義を貫く小沢氏の党運営の反動は、鳩山政権内の権力バランスの偏りを構築しつつある。推し量れば「党高政低」で、「小沢案件」は鳩山政権にとって触れることのできない「聖域」になりつつある。/「ご迷惑をお掛けしました」。民主党の表看板、行政刷新会議の下、予算の無駄遣いをあぶり出す「事業仕分け」を担う党国会議員チームの中心メンバー、枝野幸男元政調会長が24日、党幹部に謝罪の電話を入れた。/発端は、23日の同チームによる財務省からのヒアリング調査。午前中に始まった調査が、同日午後になって急きょ取りやめになった。小沢氏の側近、松木謙公・国会対策筆頭副委員長から、作業チームのメンバーだった14人の新人衆院議員に対し、「出席を見合わせていただきたい」と次々に電話が入ったためだった。/先の衆院選で大量当選した143人の新人議員は連日、新人研修を受けている。研修の主眼は選挙に弱い新人を鍛え上げ、次期衆院選で再選させること。「小沢さんが『新人研修に参加できない』と怒っている」。メンバーの間にそんな情報が広がり、午後の会合は中止に追い込まれたという経緯だった。/ 小沢氏側近の山岡賢次国対委員長は25日の民放テレビで、平野博文官房長官が「まったくご存じないところで担当部局が直接人事を動かした」ことがきっかけだったと指摘し、「単なる事務的な行き違い」を強調した。/しかし、人選の責任者は仙谷由人・行政刷新担当相で、小沢氏と距離を置いてきた。平野氏が「仕切り直します」と確約し、内閣の「政策」か、党の「選挙」かの綱引きはあっさり官邸が引き下がって決着した。/首相官邸と党の冷え冷えとした関係は、「政府・党分離」のシステムを導入したことに起因する。民主党が政権発足後、初めて開いた13日の役員会には党代表の鳩山首相が招かれず、小沢氏との疎遠ぶりを印象付けた。/政府側は小沢氏との意思疎通を図ることに腐心してきた。与党との意見調整の場である政府・連立与党首脳会議に加え、22日には政府・民主党首脳会議を発足。小沢氏の意向を聞き出す舞台装置にしようとしている。/「政府・民主党という言い方をしているが、首相は民主党代表でもある。党との連携をやっぱり取っていくことが大事だろう」。小沢氏との調整役を見込まれて起用された平野官房長官は22日の記者会見で強調したが、政府が民主党と内部調整に追われる現状に「元々は同じ党なのに情けない」(党幹部)とのため息も聞こえる。(毎日jpより)》
 国会でマニュフェストだからと言って何でもかでも軽々しく引き受けるのは、違約が多くて当てにならない。老子にも「軽諾は必ず信寡(すくな)し、多易(たい)は必ず難多し(第六十三)」とある。
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