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 昨日のブログで、海海海海海・烏烏烏烏烏・木木木木木木木木木木木は何と読むかと尋ねましたね。
 まず、海という字は今の音訓表では カイ・うみ の一音一訓しかありませんが、昔のように宛字を使えば 海女(あま)の「あ」、以下 海豚(いるか)、海胆(うに)、海老(えび)、海髪(おご)と読ませることができます。すなわち、海五文字で 海海海海海=あいうえお と読むことが出来ます。


 同じように 烏乎(あゝ)、烏賊(いか)、烏合(うごう)の衆、烏帽子(えぼし)、烏滸(おこ)がましい などと読めますので、 烏烏烏烏烏=あいうえお と読めるのです。
 さて、「木」を十一字並べた語は、木防己(つづらふじ)、木天蓼(またたび)、木枯(こがらし)、木菟(ずく)、木賊(とくさ)、木綿(もめん)、木(き)、木乃伊(ミイラ)、木半夏(なつぐみ)、木瓜(かりん・ぼけ) から、
 木木木木木木木木木木木=妻来ずとも君鳴かず と読めるというのです。

 しかし、宛字というのは、例えば「海女」はあくまでも 海と女の二字で「あま」と読むのであって、海を「あ」と読み、女を「ま」と読むのではありません。「木防巳」「木天蓼」「木半夏」などに至ってはこれらの「木」を「つ、ま、な」と読ますのですから、何をかいわんやです。


 漢字や漢文から仮名や日本文を創造した先祖の苦しみを思えば、当用漢字制定によって漢字の枠が設けられたと嘆くふしもあります。例えば、颱風(タイフウ)を「台風」と書いたのでは意味を成しません。漢字は表意文字で見て意味が判るところに重要な面があるのです。とはいえ、颱風はもともと typhoon の宛字なのです。

 「鯨」のように漢字からは誤った概念を受け取ってしまう恐れもあります。鯨は魚類ではありません。「虹」や「偽」も漢字からは古臭い原始時代の思想を学び取るだけです。虹は虫の一種と考えるよりも、rsin-bow(雨の弓)と読んだり「天のかけ橋」と名付けた方が、科学的でロマンチックではありませんか。ノーベル賞ものの「人の為した業績も」漢字にかかれば「偽(いつわり)」と言われかねないのです。

 鯨が私達人間の仲間の哺乳類であると断じ、虹が水と光がおりなす化学現象であると理解するところに文化的で近代的な人間生活があるのです。生活表現としての言葉もこのようにあってこそ本来の役割がつとまるのでしょうね。

 昨夕、大分市在住のHM氏より携帯にメールが入りました。曰く、
2016年9月24日20時37分着信 題:Mです
 日高様 先日はFAXでのお便りありがとうございました。私がメールは全然ダメですので、今娘にこのメールを打ってもらっています。年は取りたくないものですが、お互いに仕方の無い事ですね。また、FAXでお便りします。   HM


 


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目高 拙痴无
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1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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