瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[2115] [2114] [2113] [2112] [2111] [2110] [2109] [2108] [2107] [2106] [2105]

 和泉式部   黒髪の みだれもしらず うちふせば まづかきやりし 人ぞ恋しき
                              後拾遺和歌集
 訳  恋に思い乱れ、髪を乱したまま床にうちふす。その時に優しく髪をかき上げたあの人が恋しい。

 待賢門院堀河 長からむ 心も知らず 黒髪の みだれて今朝は 物をこそ思へ
                              千載和歌集
 訳  あなたは、末永く心変わりはしないとおっしゃっいました。ですが、本当にその言葉を信じていいのかと、貴方の心を疑ってしまいます。そして、その心の乱れのままに黒髪も乱れてしまっているのです。

 藤原定家   かきやりし その黒髪の すぢごとに うち臥すほどは 面影ぞたつ
                              新古今和歌集
 訳  私の手で黒髪をかきやり横になる、かきやった髪のその一筋がはっきりと見えるように、あの人の面影が我が眼の前にくっきりと浮かび上がる。
※     女性の立場になって詠ったものか?


        うば玉の 闇のうつつに かきやれど なれてかひなき 床の黒髪
                              新古今和歌集
 訳  暗闇の中で、たしかに黒髪をかきやったけれども、また乱れてしまい意味がなかったことですね。

 与謝野晶子  くろ髪の 千すぢの髪の みだれ髪 おもひ乱れ かつおもひ乱るる
                              みだれ髪
 訳  私の豊かな千すじもの黒髪は乱れている、そして私の気持ちもあなたへの恋心によって思い乱れ、さらに思い乱れて…



 https://www.youtube.com/watch?v=e6laTBHMPsk



この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


小冊子の紹介
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[m.m 10/12]
[爺の姪 10/01]
[あは♡ 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[爺 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り All Rights Reserved
/