瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 和泉式部   黒髪の みだれもしらず うちふせば まづかきやりし 人ぞ恋しき
                              後拾遺和歌集
 訳  恋に思い乱れ、髪を乱したまま床にうちふす。その時に優しく髪をかき上げたあの人が恋しい。

 待賢門院堀河 長からむ 心も知らず 黒髪の みだれて今朝は 物をこそ思へ
                              千載和歌集
 訳  あなたは、末永く心変わりはしないとおっしゃっいました。ですが、本当にその言葉を信じていいのかと、貴方の心を疑ってしまいます。そして、その心の乱れのままに黒髪も乱れてしまっているのです。

 藤原定家   かきやりし その黒髪の すぢごとに うち臥すほどは 面影ぞたつ
                              新古今和歌集
 訳  私の手で黒髪をかきやり横になる、かきやった髪のその一筋がはっきりと見えるように、あの人の面影が我が眼の前にくっきりと浮かび上がる。
※     女性の立場になって詠ったものか?


        うば玉の 闇のうつつに かきやれど なれてかひなき 床の黒髪
                              新古今和歌集
 訳  暗闇の中で、たしかに黒髪をかきやったけれども、また乱れてしまい意味がなかったことですね。

 与謝野晶子  くろ髪の 千すぢの髪の みだれ髪 おもひ乱れ かつおもひ乱るる
                              みだれ髪
 訳  私の豊かな千すじもの黒髪は乱れている、そして私の気持ちもあなたへの恋心によって思い乱れ、さらに思い乱れて…



 https://www.youtube.com/watch?v=e6laTBHMPsk



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目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
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くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


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