瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
本日のコースは 淺草7丁目→ 千束五叉路→ 入谷2丁目(太郎稲荷、旧町名「光月町」)→ かっぱ橋道具街→ 西浅草3丁目(日枝神社)→ かっぱ橋本通り商店街→ 国際通り(旧町名「淺草北田原町」)→ 雷門通り→ 吾妻橋→ 墨田区側遊歩道→ 桜橋 →自宅 記録不明(オムロン万歩計の装着を忘れる)。
太郎稲荷神社については、東京太郎稲荷講『太郎稲荷神社縁起』に曰く、「当地は九州柳川藩立花左近将監の下屋敷にて《新鳥越四丁目飛地》として現在の松が谷三丁目あたりにあったものを松葉町に割与し、ここに移したと伝えられます。明治24年ごろ光月町と改称しました。/当時、前記の屋敷内に祀られていた稲荷神社を現在の地に移祠し、以来、地元の先人たちの努力により、現在まで維持保存祀祭され、都内でも残り少ない稲荷神社として保存されています。/古記によると往時の本社は大変賑やかであったと伝えられます。「東京名所図会・浅草区之部」によると下記の通りです。/《幾多の鳥居をくぐり社殿はその奥に鎮座し、老樹欝然しかも昼なお暗し。云々 新堀の立花家の下屋敷の鎮守、太郎稲荷の流行神は、近古聞き及ばぬ群参にて門前より本社まで凡そ十町余の右左奉納幟にて垣をなし、神前は賽銭、供物にて山を築き信仰のもの他に越えるもの空し。霊験もいや増して盲目は杖をはなれて初めて白日を拝し、足疾思わずも高きにのぼる。日にまして参詣のものふえて終に屋敷裏なる畑中に夜籠りはじまり「太郎神、太郎神」と称名すれば垣外霊狐顕る。眞崎なる霊狐を「お出で、お出で」と云ふが如し。されば夜籠の間、かくよびて供物をささげ己がじし願い事を祈念するとて、余も其此人と共に二夜三夜、宵のほとぼりばかり行きて試みるに、一度霊狐のあらわるるを見たり。尾の上共に背のあたり白毛あり。さて寒夜田道に莚をうち敷きてうずくまり並み居るさまは不信の者の目からは古き狐に化かさるるが如し。故に遊里(旧吉原)通ひ小唄謡ふて此処へ来かかるときは…云々 霊験利生の恩を請けたる者どもは寒夜籠りをめぐまんとて或は粥或は餅なんと施すも毎夜なり、斯く甚だしきは久しからず、二、三年にして午の日ばかりの参詣も今は稀なり》」
日吉神社(ひよしじんじゃ)・日枝神社(ひえじんじゃ)あるいは山王神社などという社名の神社は山王信仰に基づいて日吉大社(滋賀県大津市)より勧請を受けた神社で、大山咋神(おおやまくいのかみ)と大物主神(または大国主神)を祭神とし、日本全国に約3,800社あるという。山王信仰(さんのうしんこう)とは、比叡山麓の日吉大社より生じた振動の信仰である。
ここ西浅草の日枝神社も詳しいことは解らないが、おそらくは比叡山麓の日吉大社より勧請されたものであろうから、祭神は大山咋神(おほやまくひのかみ)であろう。大山咋神は山の神、水の神、地主神とされ、殖産新興、開拓の神であり、安産の神でもある。比叡山に天台宗の延暦寺ができてからは、天台宗および延暦寺の守護神ともされた。比叡山の王という意味で山王(さんのう)とも呼ばれる。天台宗が興した新道の一派で山王神道と言い、後に天海(1536? ~1643年)が山王一実神道と改めた。太田 道灌(1432~1486年)が江戸城の守護神として川越日吉社から大山咋神を勧請して日枝神社を建てた。江戸時代には徳川家の氏神とされ、明治以降は皇居の鎮守とされているらしい。神仏習合期には山王(さんのう。山王権現、日吉山王など)と称され、今日でも山王さんの愛称で親しまれている。猿を神使とする。
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