瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
[317] [316] [315] [314] [313] [312] [311] [310] [309] [308] [307]
60ef727a.jpg
5f2b7afa.jpg
6e7d04ba.jpg





2fc77dae.jpg 言問橋を渡ると見番通りを北上、三圍神社の前を通り、さらに墨堤通りを北上。白鬚神社では6月30日の大祓(おおはらえ)にそなえて、本殿の前に「茅の輪」が作られ、その潜り方まで説明してある。東白鬚公園では、隅田川神社の境内に入ってみたが、ここにも「茅の輪」が設けられていた。何時ものように水神大橋を渡り、汐入公園、隅田公園の遊歩道を通って帰宅した。桜橋中学では2基の風力発電が設けられ環境学習に活用しているという。この風車止まっていることが多いが、ほんとうに活用されているのだろうか?
 三圍神社の石碑の由来書によれば、『千年余り前の創建で文和年間(1352~1356年)に近江の三井寺の源慶というひとが復興し、元亀年間(1570~1572年)に大災を受け再建、慶長年間(1596~1614年)に隅田堤築堤のために2丁ほど南に移された』とる。
元禄6年(1693)の雨乞神事で名を知られ、享保元(1716)年に三井氏族によって正一位の位を得、明治6年に小梅村鎮座稲荷神社から三圍神社(みめぐり)に改称した。
 祭神は宇迦御魂命(うかのみたまのかみ、古事記では、スサノオの系譜において登場)である。
新編武蔵風土記稿によれば往古は田中稲荷と称したようで、以下の縁起が書かれている。
『弘法大師が稲荷像を彫刻していたとき、杯に梅の実がひとつ忽然と現れたので縁ある土地で我を待てと空
に投げ上げた。それが当地に育ち(それでここを梅香原という)弘法大師が当地に至ったとき祠が築かれたが、いつか祠は壊れたままになった。文和年間(1352~1356年)に三井寺の僧源慶がこの梅の樹に至って霊感を得てそこを掘ると壺が出た。その壺には右手に宝珠、左手に稲を持って狐に乗る神像がはいっており、このとき白狐が現れて周りを三回まわったので三圍と称した。源慶が所持していた伝教大師作の延命地蔵像を合わせて草堂に移し、後に社と寺を造営して延命寺と名付けた。その後元亀年中(1570~1572年)に火災により寺社ともに全焼したが、天正年中(1573~1591年)に再建、慶長年中(1596~1614年)に堤を築くにあたって当地に移転した。』(延命寺には大岡政談の縛られ地蔵などがあるが、現在は葛飾区東水元8に移転している)
2508f683.JPG
ff557f92.JPG 江戸名所図会によれば元禄六年(1693)に村民が雨乞いをしたおり、俳人の榎本其角(1661~1707年)が参詣し村民に代わって『夕立や田をみめぐりの神ならば』の一句を奉っており、これ以降に当社の名が広まったという。
6b6b1bef.JPG
b6410bb2.JPG 明治以降では三井財閥系の信仰が厚く、裏手には昭和の軍閥とのつながりがうかがえる石碑があります。境内に三越のマークを刻んだ用途不明の大きな石がありますが、これも呉服の越後屋との関係とみえる。
「文政寺社書上」に『旧地は大川中島にあったが、家康入城後に川一筋に相成り…社地拝領』とあり、天正日記(内藤清成《1555~1608年、譜代》の日記)には家康入城の年(1590年)に隅田川で洪水があり堤を築く記述がある。また、当社縁起に旧地は現在地の北2丁(218m)とあり、現在の隅田堤が折れ曲がった部分に相当し、旧地は隅田川中洲の先端部分にあったことが推定される。その位置と雨乞い逸話を含めればその原形は隅田川が分流する分岐点に祀られていた水神であり、文和年間(1352~1356年)に延命寺が建立されて神仏が習合、江戸市街の発達に伴って稲荷信仰が加わり、三井系氏族の奉斎によって商業関連が前面に出たものであろう。
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
 sechin@nethome.ne.jp です。


小冊子の紹介
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新コメント
[m.m 10/12]
[爺の姪 10/01]
[あは♡ 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[Mr.サタン 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
[爺 09/20]
[ままだいちゅき 09/20]
最新トラックバック
ブログ内検索
カウンター
Powered by ニンジャブログ  Designed by ゆきぱんだ
Copyright © 瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り All Rights Reserved
/