瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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  al-Khwārizmī (アル=クワーリズミー)は天文表を作り、フワーリズミーの天文学に関する学問を集大成した書となった。インド天文学の理論を取り入れた初期アラビア天文学の代表作。太陽・月・惑星の運動や食などを計算する多数の表からなっていたが、現存するものは不完全なラテン語訳のみである。
8世紀にインドの使節団が持ち込んだ『Surya Siddhanta(スーリヤ・シッダーンタ)』』や『Brahmasphutasiddhanta(ブラーマ・スプタ・シッダーンタ)』を、Muhammad ibn Ibrahim al-Fazari〔ムハンマド・アル=ファザーリ、没年は796年か806年〕がアラビア語に翻訳して『Sindhind(シンドヒンド)』という書にまとめた。al-Khwārizmī (アル=クワーリズミー)は、この『Sindhind(シンドヒンド)』とバビロニアや Ptolemaeus(プトレマイオス)の天文書を参考に天文表を作り上げた。中世ヨーロッパにも大きな影響を与えた天文書となり、Ándalus〔アンダルス、歴史的にスペインのアンダルシア地方を中心とするイスラーム勢力統治下のイベリア半島一帯のことを漠然と指す呼称〕の天文学者Maslama al-Majriti〔マスラマ・アル=マジリッチ、950年頃の人〕によるラテン語訳が残っている。
 
数学や天文学での活躍に比べて有名ではないが、地理学の分野では、Ptolemaeus(プトレマイオス)の世界論を受け継いだ世界地図の作成に携わった。al-Maʾmūn(マアムーン)の命により、シンジャール平原において太陽高度差を利用した緯度差1度に相当する子午線弧長の測量を実施している。al-Khwārizmī (アル=クワーリズミー)は、この調査の成果を著作『大地の概念』に取り入れた。また、Ptolemaeus(プトレマイオス)による地中海の長さの見積りを修正し、アジアやアフリカの地形描写を精密にした。インドやビザンティンには調査で3回出向いている。
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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