昨日は「みどりの日」ということでした。この「みどりの日」は4月29日であったものが、5月4日に移行されたものだと言います。
「昭和の日」の歴史を振り返ると、 「天長節」→「天皇誕生日」→「みどりの日」→「昭和の日」 と名前が変わっています。
爺が小学生(国民学校と言った時期もあります)の頃は、講堂に集合させられ、教育勅語を聞かされ、天長節の歌を合唱させられる式典がありました。
https://www.youtube.com/watch?v=Eg3tQRLCr8c
戦後の1949年に「天長節」は「天皇誕生日」に改められます。前年の1948年は極東国際軍事裁判で戦犯25被告に有罪判決が下り、7人の絞首刑が執行される激動の時代でした。
1989年、もともと「天皇誕生日」だった名前が昭和天皇死去後に「みどりの日」になりました。「みどりの日」という名前について、祝日法改正法案は「自然と親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ」としていました。
「昭和の日」をめぐっては2000年、当時の森喜朗首相が「天皇を中心とする神の国であるということを国民にしっかりと承知していただく」と述べた「神の国」発言によって、1度、廃案になっていましたが、2007年、「みどりの日」が「昭和の日」に変わりました。
改正祝日法では「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と説明していました。
「みどりの日」が「昭和の日」になったことから、もともと「国民の休日」だった5月4日が「みどりの日」になりました。
「みどりの週間」は4月23日~29日までの1週間で、「みどりの日」が改正される2006年まで存在していました。「みどりの日の趣旨を広く普及し、緑豊かな自然と国土の形成及び国民生活の向上に資すること」を目的としていました。
「みどりの日」が5月4日になったのにともない「みどりの週間」は廃止され、代わりに2007年より「みどりの月間」(4月15日~5月14日)が創設されました。この期間中は「みどりの式典」が開催されるほか、全国各地で「みどり」に関する行事やイベントが行われています。
そもそも、「みどり」という語が登場するのは平安時代になってからでありますが、これは本来「瑞々しさ」を表す意味であったようです。それが転じて新芽の色を示すようになったといわれています。英語のグリーンも「草」(grass)や「育つ」(grow)と語源を同じくするといわれ、いずれにしても新鮮さのイメージを喚起する色であります。
sechin@nethome.ne.jp です。
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