慈姑(くわい)
慈姑(くわい)は、オモダカ科の水生多年草であるオモダカの栽培品種です。別名(田草、燕尾草、クワエ)ともいいます。歴史が古いことや葉の形から、地方では様々な呼び方がされています。
オモダカの語源ははっきりとはしておらず、人の顔に似た葉を高く伸ばしている様子を指して「面高」とされたとも、中国語で湿地を意味する涵澤(オムダク)からとられたとも言われます。クワイの語源は、収穫した外観が農機具の鍬(クワ)に似ていることから「鍬芋」(くわいも)と呼ばれたのが、転訛してクワイになったという説や、河芋(かわいも)が変化したという説やクワイグリから転じた等の伝承があります。
慈姑は中国南部が原産地とされていて、日本へは平安時代には伝わっていたといわれています。平安時代の書物「本草和名」では「烏芋(くわい)」の項で「於毛多加(おもだか)」「久呂久和為(くろくわい)」とあり、同じく平安時代の「和名抄(わみょうしょう)」でも「烏芋」が紹介されています(※ただし、これらはカヤツリグサ科の「黒くわい」を指している可能性が高いようです)。
青慈姑(オモダカ科)が、いつ頃から食べられていたのかは定かではありませんが、少なくとも江戸時代には広く食べられていたようです。貝原益軒の「菜譜(さいふ)」(1704年)では、慈姑の栽培方法や食べ方についての紹介のほか、吹田慈姑のことも「小にして味よし」と記しています。また、同じ項目のところで、カヤツリグサ科の「烏芋(黒くわい)」も紹介しています。
レンコン
レンコン(蓮根)は、ハスの地下茎が肥大した物で、食用に栽培されます。レンコンの原産地はインドで、インドから中国にわたり、2000年以上前に中国から日本に渡ってきたといわれています。ハスの歴史はきわめて古く、一億年以上前の化石から見つかっており、インドでは五千年前のものと思われるハスの女神像が発見され、エジプトではピラミッドや王家の谷からハスの種子が出、王家の紋章ともなっています。 三千年前の中国の 「詩経」 にはハスを尊ぶ詩が詠まれています。
奈良時代に書かれた「古事記」や「万葉集」に載っているほど、昔から食べられていたようだが栽培されるようになったのは、明治時代に入ってからだそうです。
なぜ2000年以上前かという根拠に、1951年に千葉市(現花見川区)で植物学者大賀一郎博士が2000年前のハスの実(3粒)を掘り出しました。驚いたことに、博士はそのうち1粒を発芽させ見事に花を咲かせたそうです。後に「大賀ハス」と名づけられ、発見地の近くにはハス池が作られ、今でも6~7月には大賀ハスが可憐な淡紅色の花を咲かせ、訪れる人の目を楽しませているそうです。
ハスの花が咲いた後、実のはいった「花もう」が肥大します。これがハチ(蜂)の巣に似ているため、「蜂巣」、それがつまって「はす」になったそうです。花は7月~8月の盛夏に集中して開花します。20枚あまりの花弁が朝早くから開き始め、午後には閉じて、4日目には開いたまま散ってしまいます。
「睡蓮」(スイレン)もハス同様に、沼地に生えることは同じで花や葉っぱは良く似ていますが、睡蓮にはレンコンが出来ず、ワサビのような根があるだけです。当然穴も開いていません。ハスとスイレンはかなり性質の違う植物なのです。
レンコンを切り空気に触れるとポリフェノール化合物が酵素によって酸化されるために切り口が変色し黒ずみがでますので、皮をむいたらすぐに水につけたほうがいいです。切った後すぐ酢水につけるとより白く綺麗に仕上がります。(10分ぐらい)茹でる時も酢を少量いれると白くきれいにゆであがります。金属製の鍋はレンコンが変色し、色がくすんでしまうので使わない方がよいようです。身がしまった根元は煮物に、歯ごたえある真中の部分は天ぷらやフライものに、先端は軟らかいのできんぴらやサラダにしたらいいです。
ウェブニュースより
藤井四段、通算33勝 棋聖戦予選で連勝 西川七段と阪口五段撃破 ―― 史上最年少棋士・藤井聡太四段(15)は24日、大阪市の関西将棋会館でさされた棋聖戦の2回戦で阪口悟五段(38)と対局し、90手で勝利。公式戦33勝目(2敗)を挙げた。
同日午前に行われた西川慶二七段(55)戦を制して迎えた一局。午後2時に対局スタート。振り駒の結果、先手は阪口で中飛車の構え、藤井は居飛車で対抗した。序盤から持ち前の鋭い攻めをつないでリードを保ち、投了に追い込んだ。
対戦相手の阪口とは6月7日の「第2回上州YAMADAチャレンジ杯」2回戦で対戦。苦戦しながらも勝ち切り、22連勝目を挙げていた。
棋聖戦は八大タイトル戦の1つ。トーナメント戦で来年夏に羽生善治棋聖(46)との五番勝負を戦う挑戦者を決める。
藤井の次戦は27日に関西将棋会館でさされる銀河戦。平藤真吾七段(53)と対局する。 (Sponichi Annex 2017年7月24日 15:42 )
大相撲名古屋場所も昨日で千秋楽。小兵力士の石浦・宇良ともに負け越したとはいえ7勝8敗で終わったのは大したものと思う。
ウェブニュースより
白鵬、2場所連続39度目V 名古屋場所 ―― 大相撲名古屋場所千秋楽(23日・愛知県体育館)単独トップの白鵬が日馬富士との横綱対決を寄り倒しで制して14勝1敗とし、2場所連続39度目の優勝を成し遂げた。自身が持つ最多優勝記録をさらに更新し、40度の大台まで目前に迫った。日馬富士は11勝4敗。
初優勝の可能性を残していた平幕碧山は小結嘉風をはたき込んで13勝2敗とし、2度目の敢闘賞。大関豪栄道は大関高安にはたき込まれて7勝8敗と負け越し、来場所は6度目のかど番となる。高安は新大関場所で9勝6敗。関脇玉鷲は負け越した。
新関脇の御嶽海が2度目の殊勲賞を獲得した。十両は11勝4敗で並んだ優勝決定ともえ戦を大奄美が制した。秋場所は9月10日に東京・両国国技館で始まる。 (日本経済新聞 2017/7/23 19:07)
●千代丸- 石浦○
もろ手突きで押し込んだ千代丸だったが、石浦にいなされて背後に回り込まれてしまう。送り出しで石浦の勝ち。千代丸9勝6敗、石浦7勝8敗
https://www.youtube.com/watch?v=Ao-R7HGW9Vg
○宇良- 千代の国●
頭を下げて低く出る宇良に対して、千代の国は手を出して中に入らせない。千代の国が前に出たところを冷静に見てはたき込む。宇良の勝ち。宇良7勝8敗、千代の国8勝7敗
https://www.youtube.com/watch?v=VYEZnr4TAAo
藤井聡太四段の対局予定にある棋聖戦予選は第89期になります。棋聖戦は通常毎年6~7月に行われます。7月11日(火)にその前の第88期が羽生棋聖が斎藤慎太郎七段と対局し防衛、10連覇通算16期目のタイトル獲得をしました。
棋聖戦は一次予選・二次予選トーナメント方式で行います。一次予選はシード以外の順位戦 C級1組以下の棋士と女流棋士二人によりトーナメント形式で行われます。イ~チまで組み分けされてお り各組の勝者8人が二次予選に進みます。持ち時間は1時間(チェスクロック)使用で1日に2局指す場合もあります。(勝ち上がった8人とシードの16人が2次で戦います)
藤井聡太四段の7月24日棋聖戦予選の相手は?
7月24日(月)にある第89期は棋聖戦予選の対局相手は西川慶二七段 対局場所は関西将棋会館
今度の年の差は41歳! 加藤一二三九段との年の差63歳には及びませんがかなり離れています。
2017年は今のところ3勝3敗となっています。第73期順位戦C級2組で1勝9敗に終わり降級点3となりフリークラスになりました。 正統派の居飛車党です。
1次で勝ち上がり2次でシード棋士16人と戦いますが、強豪ぞろいなので大変だと思います。なんとか勝ち上がって羽生棋聖に挑戦してほしいところです。
ここのところ、名古屋場所では宇良が高安戦で足を痛めて、連敗中。昨日は負け越しが決まりました。将棋では藤井聡太四段が、21日の上州YAMADAチャレンジ杯戦で、三枚堂達也四段に敗れ、プロ入り後の公式戦で2敗目を喫しました。残念です。
ウェブニュースより
宇良、負け越しに肩落とす「もっと重たい相撲取りたい」/名古屋場所 ―― 大相撲名古屋場所14日目(22日、愛知県体育館)土俵を動き回って場所を盛り上げてきた小兵の宇良は、負け越しが決まった。関脇の玉鷲にあっけなくはたき込まれ、「力の差があった。もっと重たい相撲を取りたい」と肩を落とした。
自己最高位で迎えた今場所は休場者が出た影響で横綱、大関戦も組まれ、9日目には日馬富士から金星を挙げる殊勲。しかし、10日目の高安戦で右膝を痛めてから5連敗と、本来の素早い動きが鳴りを潜めた。
この日も右膝にはテーピング。けがの影響が大きいかとの問いに「全くない」と否定した。 (SANSPO.COM 2017.7.22 21:09)
将棋 藤井四段が公式戦2敗目 ―― 先月、将棋の最多連勝記録を達成した中学生棋士の藤井聡太四段が21日、東京で、15歳となって初めての対局となるトーナメント制の大会に臨みましたが、若手の強豪、三枚堂達也四段に敗れ、デビュー以来2度目の黒星を喫しました。藤井四段の公式戦での成績は、これで31勝2敗となりました。
藤井聡太四段は、去年10月に史上最年少の14歳2か月でプロ棋士となったあと、公式戦では今月2日の対局で初めて敗れるまで29連勝し、将棋の最多連勝記録を30年ぶりに更新しました。
19日に15歳の誕生日を迎えた藤井四段は、21日、東京・渋谷区の将棋会館でトーナメント制の大会「上州YAMADAチャレンジ杯」の4回戦に臨み、若手の強豪、三枚堂達也四段と対局しました。
持ち時間がそれぞれ20分の早指しで行われましたが、双方譲らない激戦となり、開始からおよそ1時間50分後、219手までで藤井四段が投了しました。
藤井四段が負けたのは、今月2日に佐々木勇気六段に敗れて以来、2度目です。
勝った三枚堂四段は「プロになってからだいぶ強くなっているようだったので、対局が楽しみでした。負けたくないと思っていたので、気持ちを入れて臨みました」と話していました。
一方、藤井四段は「こちらが先に崩れてしまい、負けたのは残念ですが、今は強くなることが最優先です」と話していました。
21日の対局の結果、藤井四段の公式戦の成績は31勝2敗となりました。 (NHK NEWS WEB 7月21日 14時51分)
https://www.youtube.com/watch?v=RC_HJAPomco
ウェブニュースより
豪栄道vs宇良、寝屋川同郷対決PVに300人声援 ―― <大相撲名古屋場所>◇11日目◇19日◇愛知県体育館
大相撲名古屋場所11日目に実現した大関豪栄道(31=境川)と平幕宇良(25=木瀬)の初顔の同郷対戦を応援しようと19日、2人の出身地である大阪・寝屋川市役所でパブリックビューイング(PV)が行われた。市民ら約300人が集まり、豪栄道が宇良を押し出した取組を見守った。
豪栄道が一方的に攻めた相撲に北川法夫市長(68)は「先輩の意地。宇良関はケガの具合が心配ですが、これからが長い力士。まずは今場所2人とも勝ち越して、今後も面白い取り組みをして盛り上げてほしい」と感慨深げにエールを送った。
豪栄道は同市の明和小、寝屋川四中から埼玉栄へ。宇良は神田小、寝屋川五中から、京都・鳥羽へ進んだ。事前にPVを計画していた同市は、18日に対戦が決まったことで、市役所1階のロビーに特設会場を作ったという。
宇良が中学時代まで所属した寝屋川相撲連盟からも、小学生が応援に駆けつけた。4年の冨田巧くん(10)は「豪栄道関と、宇良くんが相撲を取るので応援に来ました。(宇良は)たまに僕たちも(指導者から)相撲連盟で教えてもらっている押し相撲が出る。僕も押し相撲をしたいけれど、なかなか難しい。(地元力士を)応援できるのはすごくうれしいです」と目を輝かせていた。 [日刊スポーツ 2017年7月19日19時41分]
https://www.youtube.com/watch?v=GRSFFDU34pE
白鵬、御嶽海に屈し土=大相撲名古屋場所11日目 ―― 大相撲名古屋場所11日目(19日、愛知県体育館)
白鵬は新関脇御嶽海に寄り切られて土がつき、魁皇に並ぶ通算最多勝利到達は持ち越しとなった。
白鵬は平幕碧山が2敗に後退したため単独トップのまま。御嶽海は勝ち越した。新大関の高安は玉鷲に屈して3敗目。日馬富士は勝ち越し、豪栄道は初顔の宇良を退けて6勝目を挙げた。2敗は阿武咲を加えた2人。 (jiji.com 2017/07/19-19:00)
https://www.youtube.com/watch?v=cNwgZUHJc50
ウェブニュースより
都内で大粒の降ひょう 落雷や突風、河川の増水に注意 ―― 気象庁によると、関東甲信地方は上空に寒気が流れ込んだ影響で、大気の状態が非常に不安定になっている。東京都、神奈川県の一部に大雨警報が発令されているほか、雷注意報も出されている。落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうのほか、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る地域があり、同庁は、低い土地への浸水や河川の増水などに注意を呼びかけている。
東京都では積乱雲が発達し、雷を伴って非常に激しい雨が降っている。気象情報会社「ウェザーニューズ」によると、東京都の文京区や豊島区、北区などでは午後3時過ぎから、各地で大粒のひょうの目撃情報が相次いだという。
降ひょうの影響で18日午後3時すぎ、JR山手線駒込駅のホームの屋根の一部に穴が開いた。けが人はいなかった。
JR東日本によると、穴の大きさはタテ約6.6メートル、ヨコ約3.6メートル。穴が開いた部分は明かりを取るために半透明のポリカーボネート製になっており、ひょうが降りつけたため粉々に砕け、破片が真下の階段などに散乱した。JR東は18日中はブルーシートなどで屋根をふさぐ応急処置を行うとしている。
山手線は内回りと外回りで午後3時8分から同26分まで運転を見合わせた。 (朝日新聞 2017年7月18日20時07分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170718/k10011063811000.html
毎日新聞 力士の一言より
○御嶽海 (正代を出し投げで破り)自分があんな相撲が取れると思わなかった。
https://www.youtube.com/watch?v=g_um6TLuvKo
掟破り「宇良劇場」、自ら後退&突進 名古屋場所に旋風 ―― (18日、大相撲名古屋場所10日目)
大相撲名古屋場所は連日の「宇良劇場」だ。中日に白鵬に投げられ、9日目には日馬富士から初の金星を挙げた男が、この日は大関高安に初挑戦。負けはしたが、創意工夫を尽くした33秒あまりの間、見るものを自分の世界に引き込んだ。
低く、左へ立った宇良。組まずに、高安から離れる。勢いをつけて当たりにいった。はじける。またぶつかっていった。はじける。次は大関の左足をとりにいった。目的は果たせなかったが、左の下手をつかんだ。下手投げにいくが、174キロの巨体はびくともしない。
宇良は自分の左腕を引き抜き、高安の右腕をとった。その腕を支点に振り回すと、大関のバランスが崩れた。押し出そうとするが、重い。押し返されたところで、宇良は体を離し、自分からまっすぐ2メートルほど後退。会場はセオリー無視の相撲に「おおー」。盛り上がりは最高潮に。宇良は俵に足がかかると、間髪入れずに助走をつけて突進。一切減速せずに右肩でぶち当たったが、やはり重い。また俵に足がかかるまで下がって、次は右足をとりにいったが、捕まる。この取組で初めて自分から攻めた大関の首投げが決まった。
テレビで解説をしていた尾車親方(元大関琴風)は思わず、「まるで初切(しょっきり)でしたね」。土俵上で動き回った宇良の相撲を、巡業などで相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する見せ物に例えた。
宇良は右足を引きずり、ぜいぜい言いながら支度部屋に戻ってきた。「いやー、強かったですね」。自ら下がった場面については、「僕より強い大関に、思いきりぶつかっていこうと思った」と振り返った。一方の高安は「どんな動きにも対応できるようにしてたけど、やっぱり相撲が速いし、柔らかさがある。相当集中してたから、気疲れしました」と話した。
痛めた右足の状態が心配だが、宇良は11課目の19日、大関豪栄道にぶつかる。大阪府寝屋川市出身同士の対決だ。同市では歴史的な瞬間をみんなで見守ろうと、午後5時30分ごろから市役所本庁玄関ロビーでパブリックビューイングを開催する。 (朝日新聞 2017年7月18日20時37分)
https://www.youtube.com/watch?v=GkeQWDuTBPg
ウェブニュースより
石浦、下手投げで貴ノ岩を破り5勝目 ―― ◆大相撲名古屋場所9日目 ○石浦(下手投げ)貴ノ岩●(17日・愛知県体育館)
西前頭8枚目・石浦(27)=宮城野=が、東前頭7枚目・貴ノ岩(27)=貴乃花=と対戦。立ち合いから左上手を取った石浦が、低い体勢から貴ノ岩を下手投げで破り5勝目(4敗)をあげ白星を先行した。
貴ノ岩は、元気がなく9日目で負け越しが決まった。
10日目は、石浦が西前頭14枚目・琴勇輝(26)=佐渡ケ嶽=、貴ノ岩は西前頭11枚目・大翔丸(25)=追手風=との取組が組まれた。 (2017年7月17日 17時25分 スポーツ報知)https://www.youtube.com/watch?v=Bchwa74z3Ec
https://www.youtube.com/watch?v=aqwJMW3RyAg
高安、嘉風に寄り切られ2敗目…勝ち越しに足踏み ―― ◆大相撲名古屋場所9日目 ○嘉風(寄り切り)高安●(17日・愛知県体育館)
新大関・高安(27)=田子ノ浦=が、東小結・嘉風(35)=尾車=と対戦した。高安は、立ち合いで左回しを取られ、一度は切るも、再び左を差され寄り切られた。初日以来の黒星で7勝2敗と勝ち越しはお預け。
嘉風は5勝4敗で白星が先行。インタビュールームで相撲内容を問われ「よかったと思う。(大関の立ち合いのかちあげは)頭に入れていた。(4連勝後の4連敗は)心の勉強だと思っていました。いい相撲を取ります」と後半戦へ意気込みを語った。
10日目は、高安が東前頭4枚目・宇良(25)=木瀬=、嘉風は西前頭1枚目・貴景勝(20)=貴乃花=が組まれた。 (2017年7月17日 17時45分 スポーツ報知)
https://www.youtube.com/watch?v=Wkk6AMJhZyE
宇良、涙の初金星「力を出し切れて良かったです」 ―― ◆大相撲名古屋場所9日目 ○宇良(とったり)日馬富士●(17日・愛知県体育館)
前頭4枚目で人気の業師、宇良が横綱・日馬富士をとったりで沈めて初金星。2015年春場所が初土俵の同期・北勝富士らに並び、史上2位タイとなる15場所目での快挙を涙で喜んだ。横綱・白鵬は初顔の前頭4枚目・輝をはたき込みで退け、初日から9連勝。元横綱・千代の富士(故人)に並び、史上2位の通算1045勝目を挙げた。元大関・魁皇(現・浅香山親方)が持つ1位の1047勝まであと2勝とした。
表現できない感情が涙となってあふれ出た。2度目の横綱戦で初金星。インタビューに応じた宇良は言葉に詰まった。「ちょっと…ちょっと…分からないです。(言葉が)出てこないですね」。感激の余り、答えが見つからない。「力を出し切れて良かったです。明日も頑張ります」。唇をかみ締め、声を震わせて何とか絞り出した。
地をはうような日馬富士の突進に、さらに低く、頭からぶつかった。左に重心をずらし、横綱の右腕を両手で抱えた。体を開きながらねじり倒した。2秒6の早業、とったり。結び前なのに座布団が舞う土俵で、勝者だけがぼう然としていた。「(勝った瞬間は)分からない。声もいつもと違って震えていますよね」。本来なら横綱、大関戦は組まれなかった今場所。上位陣の休場で生まれたチャンスを勝負強さでものにした。
鳥羽高校3年で就職支援コースを選択。相撲を職業にする意思はなかった。「(今の自分は)想像できなかったですね」。当時の恩師・田中英一先生は「指導者への適性がある」と見て、大学進学を勧めた。運命の一番は3年の近畿大会。「決勝まで残ったら大学に推薦しよう」と考えていたところ80キロ級で準優勝。ホテルで母・信子さん(50)ともども説得した。先生の熱意に押され、関学大への進学を決めた。勝負強さの一端は、この頃から発揮していた。
自己最高位で6勝3敗1金星の快進撃だが「通用したとは思ってない」と謙虚。「居反りの宇良」と話題が先行したものの、幕内で通用する押しも身に付け、本格派の力士へ進化しつつある。「これで終わりじゃないので」。10日目は新大関・高安戦。感傷に浸っている暇はない。次世代のスター候補は右肩上がりの成長曲線を描く。
◆宇良和輝(うら かずき)
▽生まれ 1992年6月22日。大阪・寝屋川市生まれ。25歳。
▽相撲歴 4歳から相撲を始め、京都・鳥羽高から関学大教育学部(小学校と幼稚園の教員免許取得)に進学。13年にロシアで開催されたワールドコンバットゲームズ軽量級決勝で居反りを決めて優勝。
▽体重 鳥羽高入学時は152センチ、52キロ。関学大2年時に無名の京大1年生に負けるまでは体重別65キロ級で出場。全国大会に出られなかった悔しさから、無差別級に出場するため増量を開始。大学時代は白飯をラップに包んで持ち歩き、1日5合食べることを目標にしていた。
▽MC宇良 巡業中にはお題に対して即興でラップを披露し周りの関取衆を驚かせた。
▽サイズ 174センチ、137キロ。 (2017年7月18日5時0分 スポーツ報知)
https://www.youtube.com/watch?v=BTxC7DzMJNg
ウェブニュースより
初日から7連勝の碧山、阿武咲に押し出され1敗「当たれなかった」 ―― ◆大相撲名古屋場所8日目 ○阿武咲(押し出し)碧山●(16日・愛知県体育館)
東前頭八枚目・碧山(31)=春日野=が、西前頭六枚目・阿武咲(21)=阿武松=と対戦した。
平幕でただ1人、初日から7連勝だった碧山は、阿武咲に押し出しで敗れ、中日での勝ち越しはならなかった。「当たれなかったです」とだけ話し、足早に引き揚げた。
勝った阿武咲は6勝2敗。 (2017年7月16日17時16分 スポーツ報知)
https://www.youtube.com/watch?v=HfJ5Woia4Vs
“魔よけの着物”で場所入りの石浦、上手出し投げで逸ノ城下し4勝4敗 ―― ◆大相撲名古屋場所8日目 ○石浦(上手出し投げ)逸ノ城●(16日・愛知県体育館)
西前頭八枚目・石浦(27)=宮城野=が、東前頭六枚目・逸ノ城(24)と対戦した。
低く頭をつけた石浦は、一度取った左下手を切られると、今度は左上手を取り、逸ノ城を土俵に追い詰めると力強い上手出し投げを決めた。
この日、出来たばかりの新しい染め抜きを着て場所入りした石浦。黒地の前面には生首、背面には幽霊がデザインされ、背面の裾には幽霊の鮮血で「石浦」のしこ名が記されている“ホラー着物”だが、生首は魔よけの意味合いを持ち、古来から縁起がいいものとされてきたという。
幕内最軽量118キロの人気力士は、魔よけを身にまとい逆襲に転じるか。4勝4敗の五分とした。負けた逸ノ城も4勝4敗となった。 (2017年7月16日17時8分 スポーツ報知)
ttps://www.youtube.com/watch?v=7qrv8D94qpo
貴景勝、御嶽海を豪快吹っ飛ばし!トンネル抜けた ―― <大相撲名古屋場所>◇8日目◇16日◇愛知県体育館
西前頭筆頭の貴景勝(20=貴乃花)が、豪快な相撲でどよめきを起こした。
相手は初顔合わせの新関脇御嶽海(24=出羽海)。「身長が低いので、生かすしかない。体が起きると、相手の突きは強いし、差しもうまい。丸く、小さくなっていかないと」。
低く、頭を下げた体勢からぶつかる。1度は押されかけても体勢を変えない。体が起きかけては再び沈めて、頭から突っ込む。繰り返し、何度も。その圧力が徐々に伝わり、最後は豪快に吹っ飛ばした。
初日で大関照ノ富士に勝ってから6連敗。「楽して勝とうかと考え込んだりもした」という。だが、行き着いた結論は「自分の相撲を取り切るしかなかった」。愚直に前に出る相撲。貫き続けたからこそ、光が差し込んだ。
「勝ったことがすごく大きい。1番のクスリになる。上位は独特の空気。仕切りの数も違うし、客の盛り上がりも違う。頭で慣れるより、目が少し慣れてきた。2勝6敗だけど、負け越したり、十両に落ちたりしたわけではない。硬くならず、最後まであきらめずに行きたい」と、20歳の若武者は自分を奮い立たせた。 (日刊スポーツ2017年07月16日20時21分)https://www.youtube.com/watch?v=9osHIU8wVAM
「宇良をウラ返したね」 8連勝の白鵬、してやったり ―― 「ここまで来たんだ」。初の横綱戦に高ぶる、25歳の宇良。受けて立つ白鵬はじっとその目を見ていた。
一瞬の静寂の後、大歓声に包まれた立ち合い。白鵬は右手を宇良の眼前に出した。突進を止めつつ、左に動く。上からつぶしにかかったが、宇良は耐えた。
しかし、互いに右が入って、形勢は一気に白鵬へ。左で相手の右を抱え込んで強引に胸を合わせ、右から豪快にすくった。宇良は仰向け。「宇良をウラ返したね」と、白鵬はしてやったりの表情で振り返った。
4日目に対戦した20歳の貴景勝、6日目に挑戦を受けた25歳の北勝富士も初顔だった。10年前、白鵬が横綱に昇進した時、宇良と北勝富士は中学生。貴景勝は小学生だった。成長著しいこの新世代に、白鵬は警戒心を隠さない。
東前頭4枚目の宇良は、上位に休場者が出たから対戦が組まれた相手だ。この日の朝は身長174センチの宇良を想定し、同部屋で173センチの石浦を稽古相手に選んだ。馬力のある北勝富士は、うまくいなしてつんのめらせた。「力でねじ伏せて欲しかった」と北勝富士からぼやかれたが、衰えを自覚する32歳の白鵬は、経験値をフルにつぎ込んで、15日間の長丁場を戦っている。
43度目の中日給金。単独トップに立ったが、「当然でしょう」と薄く笑うだけ。勝てば元横綱千代の富士の通算1045勝に並ぶ9日目の土俵も、23歳の輝から初めて挑戦を受ける。 (朝日新聞 2017年7月16日20時47分)
宇良 横綱初挑戦は黒星も館内沸かせる 白鵬「宇良を裏返した」 ―― 大相撲名古屋場所は16日、愛知県体育館で中日(8日目)を迎えた。全勝の横綱・白鵬が平幕の宇良をすくい投げで下して初日から8連勝。横綱初挑戦の宇良は粘りを見せたが、最後は大横綱の圧力に屈した。
白鵬は立ち合いで左に動き、潜り込もうとする相手を突き放した。最後は強引に飛び込んできた相手をつかまえて体を起こし、すくい投げ。天井を向く形で倒れ込んだ宇良に覆い被さると、“業師”の鼻から鮮血が垂れ流れた。
取組後、宇良は「オーラがすごかった。自分の力は出せたと思う」と回顧。内に潜り込もうと、低い立ち合いを見せたが22連勝中の横綱には通じず「(横綱は)強かった」と苦笑いした。それでもスピード感がある攻防に館内からは、この日最大の歓声があがった。
注目の一番に「期待に応えられるように」と力を込めていた横綱・白鵬は「宇良を裏返した」とにんまり。「壁になれてよかった」と満足そうに取組を振り返り、「ああいうタイプは初めて。お客さん満足したんじゃない」。7歳したのテクニシャンに関しては「(柔らかさ)あったね。いいものがある」と絶賛した。
https://www.youtube.com/watch?v=Ze_7oaezY2E
ウェブニュースより
石浦、会心の下手投げで3勝目 栃煌山は2敗目 ―― ◆大相撲名古屋場所7日目 ○石浦(下手投げ)栃煌山●(15日・愛知県体育館)
西前頭八枚目・石浦(27)=宮城野=が西前頭五枚目・栃煌山(30)=春日野=と対戦した。
石浦は低い立ち合いから頭をつけ、すぐに下手を取ると、そのまま栃煌山を下手投げで土俵にころりと転がした。2勝目と同じ「小よく大を制す」会心の下手投げで、大きな拍手が起こった。
石浦は3勝4敗、栃煌山は5勝2敗。 (2017年7月15日17時18分 スポーツ報知)
https://www.youtube.com/watch?v=sxBn7mMGXK4
同学年対決、逆襲の御嶽海に軍配 宇良に格の違い見せる ―― (15日、大相撲名古屋場所7日目)
新関脇・御嶽海と平幕・宇良の好調な同学年対決に館内が沸き立った。
角界入り後初めての対戦は、御嶽海が宇良の低い攻めに後退したが、右のおっつけから逆襲。まわりこむ相手を見ながら押し倒し、格の違いを見せつけた。
御嶽海は東洋大でアマと学生の両横綱に輝き、2015年春場所で幕下10枚目格付け出しデビュー。同世代のトップを走ってきただけに「自信はあった。大学の時より強くなっているのはたしか」と余裕の表情で相手をたたえ、「しっかり先頭に立っていられるよう頑張りたい」。
一方、関学大出身の宇良は前相撲からスタートし、この日が三役初挑戦だった。「強かった。頑張ってついていきたい」。人気者同士の楽しみなライバル物語が始まった。 (朝日新聞 2017年7月15日22時22分)
https://www.youtube.com/watch?v=Ad_BbJukMZ0
ウェブニュースより
宇良が同じ174センチの“壁”貴景勝から初白星 ―― <大相撲名古屋場所>◇6日目◇14日◇愛知県体育館
平幕宇良(25=木瀬)が、貴景勝から“7度目の正直”で初白星を挙げた。
立ち合いで鋭く右に変化、もろ手突きに来た相手の右手が空を切る。一瞬の引き落としだった。
貴景勝は4学年下だが、昔から“壁”だった。自分がまだ軽量級だった関学大時代に、報徳学園中から出稽古に来ていて、何度も負けた。「大学の時のことは、そら覚えてますよ。1日や2日やないです。週イチぐらいでやってましたから」。
プロでは過去6戦全敗(幕内3敗)。身長が同じ174センチで、互いに腰が低いこともあり、持ち前の低い立ち合いで圧力負けし、黒星を重ねていた。この日の変化は、理由こそ明かさなかったが、考え抜いた末の作戦だったはずだ。
7日目はいよいよ三役と初対戦。関脇御嶽海とぶつかる。「考えても仕方ないです」とこれについても多くを語らなかったが、子どもの頃から知る貴景勝や、同学年の御嶽海と幕内で対戦することは、昔を思えば「自分でも信じられないくらい」の喜びでもある。
遠藤、鶴竜に続き、照ノ富士、稀勢の里も休場した。自分より番付上位者が4人も消えた。しかも、自分は1敗をキープ中。横綱白鵬と対戦する可能性も十分だ。波乱の名古屋で、宇良の存在感が日増しに高まってきた。 [日刊スポーツ 2017年7月14日20時7分〕https://www.youtube.com/watch?v=lzJgKx2NXfo
御嶽海「ようやく」4度目の挑戦で嘉風に初勝利 ―― <大相撲名古屋場所>◇6日目◇14日◇愛知県体育館
新関脇御嶽海(23=出羽海)が、4度目の挑戦で小結嘉風(35=尾車)に初勝利した。
立ち合いが合わず2度しきり直しとなったが「ちゃんと集中していた」。成立した3度目の立ち合いは、右に動かれたが体勢を崩さず、足をしっかりと運んで食らいつき寄り切った。「相手がよく見えていた」と納得の一番。「うれしいですよ。ようやく勝てた感じですね」と笑顔だった。 [日刊スポーツ 2017年7月14日20時5分]
https://www.youtube.com/watch?v=AmV3eyuwkAk
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