瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
蘇軾は好奇心が旺盛でいろんなことに手を出しましたが、料理は自分の趣味にとどまらず、周囲の人々まで幸福にさせることができたとみえます。中でも評判がよかったのは豚肉を煮たもので、人々は東坡肉(トウポーロー)と呼んで、いまでも中国料理の定番として食べ続けているそうです。蘇軾はこの他に、鯉を煮て揚げたものや、風味に富んだ野菜スープなどを考案して、家族や友人たちを喜ばせたといいます。
蘇軾は「食猪肉」という次のような詩も作っています。
食猪肉 蘇軾
黄州好猪肉、 黄州の好猪肉、
価賎等糞土。 価賎にして糞土に等し。
富者不肯喫、 富者はあえて喫(くら)わず、
貧者不解煮。 貧者は煮るを解せず。
慢著火、少著水、 慢(そぞろ)に火を著し、少しく水を著さば、
火候足時他自美。 火候足るの時 他(かれ)自ずから美ならん。
毎日起来打一盌、 毎日起来して一盌(わん)を打ち、
飽得自家君莫管。 自家を飽得(ほうとく)するも君管するなかれ。
黄州にはよいブタ肉がありますが、
値段はゴミ・泥のように安い。
お金持ちは食おうともせず、
貧乏人も煮て食う工夫がない。
ゆっくり火にかけ、水は少しだけにして煮てごらん。
十分な時間じっくりと火がとおれば、それはおのずと旨くなる。
毎日毎日(美味いし安いから)一碗づつ食べ続け、
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目高 拙痴无
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92
誕生日:
1932/02/04
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