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 今朝の朝日新聞DIGITA「東京版・川の手面」より

 

袋小路は「まちの個性」 東京・向島で夜の路地ツアー ―― 東京スカイツリーが開業し、多くの観光客でにぎわう墨田区。一方で下町ならではの景観を楽しむ「まち歩き」も人気だ。向島地区で初めて開かれた夜の路地観察ツアーに参加し、昭和の面影が色濃く残る町並みを歩いた。/1日午後8時。東武線曳舟(ひきふね)駅に近い喫茶店「東向島珈琲(コーヒー))20人ほどの参加者が集まった。/地域の活性化に取り汲むNPO法人(向島学会)などが主催するツアーのタイトルは「Dontsuki Night」。/ドンツキとは袋小路のことで、同区北部の向島には数多く残る。その夜の姿を見てみようというのが、ツアーの趣向だ。/「週末のプライベートな時間帯です。住民の迷惑にならないように」。注意事項が説明された後、路地へと繰り出した。/案内人を務めるのは、地元在住の環境デザイナー斎藤佳(けい)さんら。不便な袋小路を「まちの個性」として肯定的にとらえようと、2011年に仲間と「ドンツキ協会」を結成。その形状に応じて「丁字型」や「ツリー型」などと分類したり、ワークショップや観察ツアーを開いたりしてきた。/提灯(ちょうちん)をさげて歩く斎藤さんの後ろに一行が続く。銭湯帰りのお年寄りが声をかけてきた。「おや、今日はナイトツアーですか?」/複雑に入り組んだ細い路地の先々に、個性豊かな袋小路が現れた。行き止まりに見えて、実は抜け道があるものも。逆に、昔は通り抜けられた路地がふさがったケースもある。/ある袋小路には昭和初期に建てられた木造家屋がひっそりと残っていた。「びっくり。火事を起こさないよう、よほど気をつけて生活されてきたんですね」と向島学会副理事長の清水永子(ながこ)さん。/「個人的にこれが一番美しいと感じているドンツキです」。そう言って斎藤さんが指さした袋小路には、町工場の後ろにスカイツリーのイルミネーションが瞬いていた。/午後10時。2時間のツアーが終わった。「街灯に照らされた夜の路地がこんなに魅力的だったとは」と参加者の1人が話した。/近年、向島のような木造密集地域は防火や防災の観点からも否定的に取り上げられることが少なくない。/が、斎藤さんらはこう考えている。/まちを根本からひっくり返す工事に膨大な予算と時間をかけるよりも、「ドンツキ」とのより良い関係を模索しながら、まちづくりや防災意識につなげられないか、と。  (朝日新聞DIGITAL 東京川の手 20131150300)

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1932/02/04
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 sechin@nethome.ne.jp です。


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