年末にかけてあんなに多く放映されていた「貴乃花理事解任」問題でしたが、新年以来ほとんど放映されなくなりました。
まあ、評議員会議長池坊保子議長への批判がくすぶっているようです。
ウェブニュースより
池坊保子議長、「テレビに出るのは本当にこれが最後」…「グッディ!」の独占インタビューに断言 ――日本相撲協会の評議員会・池坊保子議長(75)が12日放送のフジテレビ系「直撃LIVEグッディ!」(月~金曜・後1時45分)の独占インタビューに応じた。
貴乃花親方の理事解任を提案した理事会の対応について「落ち度はなかったと思う」と示した。協会執行部と貴乃花親方の対立について貴乃花親方が「側聞だけれども、議題にしてもよく反対なされた。よく理由がなくて反対なされたと聞いています。貴乃花親方の中にも鬱積した思いがあったのかなと推測しています」などと明かしていた。
その上で貴乃花親方へ「ひとつの組織ですから規律、ルールを守って欲しい」と呼びかけていた。さらに、池坊氏は貴乃花親方よりも長い人生を生きてきた自身の意見にも耳を傾けて欲しいとし「私も長い人生を生きてきたわけですから、いろんな酸いも甘いもじゃないけれどいろんな体験をしてきたから、お伝えすることもあるんじゃないかと思う。やはり先輩を大切にする。礼を尽くすことは大切なんじゃないかと思います」などと示していた。
池坊議長は一連の問題で自身へ様々な批判の声が届き「それはとても傷つきました」とし「テレビに出るのは本当にこれが最後」と断言。その理由を「あることないことじゃなくて、ないことないこと過去のことをほじくり出されて家族に迷惑をかけます。一切、携帯番号も変えて取材には応じません」とメディアの取材に応じない姿勢を打ち出していた。 (2018年1月12日14時20分 スポーツ報知)
貴乃花親方が逆襲に出る相撲協会抗争 ――踏んだり蹴ったりの裁定だった。年明け早々の4日、昨年末の臨時理事会で決議された貴乃花親方(45)に対する理事解任案を審議する評議員会が両国国技館で開かれた。
結果は、予想通り。約1時間の協議の結果、全会一致で解任案は承認され、貴乃花親方の史上初となる理事解任、2階級降格の役員待遇委員が決まった。
貴乃花親方は相撲協会からの電話連絡で、「分かりました」と答えているが、まさに腹わたが煮えくり返るような屈辱の決定だったに違いない。審議は終始、協会ペース。しかも、終了後の記者会見で元文部科学副大臣の池坊保子議長(75)から侮辱的な言葉まで浴びせられたのだから…。
審議の模様を、協会関係者は次のように明かす。
「今回、池坊議長を含めて出席した委員は5人(2人が欠席)でした。そのうちの3人は親方出身の委員です。席の配置は、その3親方が池坊議長の正面に座り、池坊議長から1人を挟んだ横に八角理事長(元横綱北勝海)が座っていました。つまり、3親方からみれば斜め横に八角理事長がにらみを利かせていたことになり、これではなかなか理事会案に正面切って反対はできません。案の定、3親方のうちの2人、大嶽親方(元十両大竜)は貴乃花一門、二子山親方(元大関雅山)も貴乃花シンパと言われていますが、何の反論もできず、揃って挙手して理事会案通りになりました。完全な理事会側の勝利です」
これに輪をかけたのが、池坊議長の会見だった。解任の理由として「暴行事件で相撲協会に報告義務を怠ったこと」と、「危機管理委員会の聴取に協力を拒否したこと」の2点をあげた。理事会とまったく同じだ。
問題はこの後。池坊議長は甲高い声で次のように指摘したのだ。
「相撲道は、礼に始まり、礼に終わる。(貴乃花親方は)上司であり(横綱の)先輩でもある八角理事長が何度電話しても、まったく応答がなく、折り返しの電話もないというのは著しく礼を欠いていたのではないか。今後は解任の決議を真摯に受け止めて反省し、協力し合い、礼を持って行動していただきたい」
そこには、「どうして電話に出なかったのか」と、貴乃花親方の気持ちを案ずる配慮は微塵もなかった。
どうして貴乃花親方は電話に出なかったのか。
「ことは傷害事件で捜査を鳥取県警に委ねた以上、相撲協会はその結果を待って動くべき」と考えたからであり、核心は白鵬をはじめとするモンゴル人力士たちによって乱された相撲道を元に戻すことで、相撲協会はまずそこに重点を移すべき、と思ったからだった。
これでは、この約2か月間何のために貴乃花親方が抵抗してきたか理解ができなくなるし、同時に、とてもスンナリ受け入れることもできないだろう。
こんな相撲協会に対し、貴乃花親方はどんな逆襲を用意しているのか。貴乃花一門の内情に詳しい元関取経験者は「2つのシナリオがあるのでは」と明かす。
「1つ目は、負傷した貴ノ岩に対する賠償の民事裁判です。貴ノ岩は、精神的にも大きなショックを受けています。14日から始まる初場所の出場はとても無理ですし、もしかすると再起できないかもしれない。そうなると損害は莫大で、億に近い額の話になるでしょう。貴乃花親方はその賠償相手として、直接手を出した日馬富士だけでなく、現場にいた白鵬や鶴竜らにも求めるつもりでいます。理事会が決めた給料減額ぐらいで許すつもりは、サラサラありません」
貴乃花親方の怒りは大きい。注目されるのは2つ目のシナリオで、自ら理事を辞任し、同じように2階級降格の役員待遇委員になった伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)に対する報復作戦だ。
「貴乃花親方は、『どうして加害者と被害者の師匠が同じ扱いなんだ』という疑問を抱いています。このことにクビを傾げているファンも、きっと多いはずです。そこで、自分なりの鉄槌を下すつもりなんです」(前出・関取経験者)
大相撲界は、すでに2月初めに予定されている理事候補選に向かい、熱く動き出している。貴乃花一門内の結束は鉄壁だ。それに一門外にも隠れ支援者が多いため、貴乃花親方は立候補さえすれば、何なく当選すると見られている。
問題は伊勢ケ浜親方だ。
12月23日、伊勢ケ浜一門は都内で一門会を開き、前回の理事候補選にも立候補し落選した高島親方(元関脇高望山)の擁立をいち早く決めた。「弟子の暴行事件の責任を取って自ら身を引いた伊勢ケ浜親方をわずか1カ月で理事に推すのは望ましくない」、という意見が大勢を占めたのだ。
もっともな話だ。ところがその直後、伊勢ケ浜親方が一門会に親方全員が出席していなかったことを理由に、自らも立候補する意向であることを表明したのだ。伊勢ケ浜一門の持ち票は9票。1人を当選させることはできても、2人を当選させるだけの票はない。
「そこで貴乃花親方は“隠れシンパ”も総動員し、自分の一門からもう1人、たとえば阿武松親方(元関脇益荒雄)あたりを押し立てて理事選に臨み、伊勢ケ浜一門の2人を共倒れさせようと考えています。理事候補選に落選すれば、役員待遇よりも下のヒラ委員まで落ちる。自動的に伊勢ケ浜親方とは格差がつくことになります」(協会関係者)
果たして、この“貴乃花流正義”は実現するか。 (2018年01月12日 18時00分 週刊実話)
八犬傳銘々誌畧 本文(1)
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