瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 江戸時代の長編伝奇小説《南総里見八犬伝》(曲亭馬琴著)の8人の主人公たちをいいます。《書言字考節用集》(江戸時代の辞書)に名の見える〈八犬士〉をもとに,馬琴によって創造された架空の人物である。犬江親兵衛仁(まさし),犬塚信乃戍孝(もりたか),犬川荘助義任(よしとう),犬山道節忠与(ただとも),犬飼現八信道,犬田小文吾悌順(やすより),犬坂毛野胤智(たねとも),犬村大角礼儀(まさのり)らがそれで,〈犬〉の字を姓とし,仁,義,礼,智,信,忠,孝,悌の仁義八行(武士道の8徳目)の1字を刻んだ聖玉を持ち,身体のどこかに牡丹型のあざがある,というのが犬士たちの基本設定です。



 犬江親兵衛仁(いぬえしんべえ まさし)
 仁………儒教の根本理念で自他のへだてをおかず、一切のものに親しみなさけ深くあること。愛情を他におよぼすこと。いつくしみ。おもいやり。


 犬川荘助義任(いぬかわそうすけ よしとう)
 義………道理。人間として行うべきすじみち。利害をすて、条理にしたがって人のためにつくすこと。


 犬村大角礼儀(いぬむらだいかく まさのり)
 礼………人の行うべき道。社会の秩序を保つための生活上の定まった形式。敬意をもって、きまりにしたがうこと。うやまっておじぎをすること。


 
 
犬坂毛野胤智(いぬさかけの たねとも)
 智………物事をよく理解しわきまえていること。かしこいこと。是非を判断する心の作用。ちえ。


 
 
犬山道節忠与(いぬやまどうせつ ただとも)
 忠………真心をつくして忠実なこと。まめやか。主君に対して、臣下としての真心をつくすこと。


 
 
犬飼現八信道(いぬかいげんぱち のぶみち)
 信………欺かないこと。言をたがえぬこと。思い込んでうたがわないこと。信用すること。帰依すること。


 
 
犬塚信乃戌孝(いぬづかしの もりたか)
 孝………父母によく仕えること。父母を大切にする。


 
 
犬田小文吾悌順(いぬたこぶんご やすより)
 悌………よく兄または長者(年長者など)につかえて柔順なこと。弟または長幼間の情誼の厚いこと。


 


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1932/02/04
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