内閣改造では政策実行力に不安、財政再建期待織り込めず ―― [東京 14日 ロイター] 14日午前の東京市場は小動き。菅直人首相の第2次内閣改造で、たちあがれ日本を離党した与謝野馨氏の経済財政相起用が濃厚となり、財政再建路線色が強くなるとの見方が出ているが、同時に内閣の政策実行力を疑問視する声も多い。/野党の対決姿勢が強まり「ねじれ国会」の混迷が続くとみられており、円債市場では財政再建期待を織り込めていない。株式市場が期待する環太平洋連携協定(TPP)への参加などに漕ぎつけることができるかマーケットは冷静に見ている。
<内閣改造、株式市場ではお手並み拝見の姿勢>:日経平均は反落。予想外に増加した米新規失業保険申請件数などを嫌気し米株が反落したことで高値警戒感からの利益確定売りが先行した。スペインとイタリアの国債入札はおう盛な需要が見られ無難に通過したが、その前日に行われたポルトガルの国債入札が順調だったことである程度織り込まれていおり、ポジティブな反応は限られた。欧州からまとまった買いが観測され底堅かったが、日本の内閣改造を材料に上値を買う向きも乏しくマイナス圏での推移となっている。/バークレイズ・キャピタル証券・株式ストラテジストの高橋文行氏は内閣改造について「目玉はやはり与謝野馨氏の入閣だろう。他の人事は横滑りがほとんでインパクトがない。財政再建派と目される与謝野氏が閣内でどのような手腕を発揮するかがポイントとなるが、今年は統一地方選挙もあり、前回参議院選挙のことを考えれば、消費税増税を含めた財政再建路線を打ちだすのには慎重になろう」と述べている。/財政再建路線は株式市場にとって短期的なマイナス要因となる可能性があるが、現時点では政策運営の実行力を疑問視する声も多く、特段材料視はされていない。/クレディスイス証券・チーフエコノミストの白川浩道氏は、財政再建とTPP重視は評価するとしながらも「政治が安定しなければ、政策提案は絵に描いた餅に終わる。いわゆる衆参のねじれ状態により、国会運営は極めて厳しいものになることが予想される。予算関連法案のみならず、予算そのものすら成立が危ぶまれる。子ども手当てや農家戸別所得補償に関する与野党の溝も深い。足元の政策運営すらおぼつかない状況で、消費税増税のような大きな問題を本当に議論できるのか、甚だ疑問である」と厳しい見方を示している。
<財政再建路線への期待、現時点で織り込めず>:一方、財政再建路線がとられればポジティブ要因となるはずの円債市場でも反応は限定的だ。市場では「(与謝野氏は)財務省寄りで財政健全化の方向だろうが、結局、予算関連法案がすんなり通るのかどうかの道筋が、はっきりしない」(前出の外資系金融機関)との声が多い。/みずほインベスターズ証券の落合昂二・チーフマーケットエコノミストは「財政再建の意気込みは感じられるが、現政権での実現性は非常に疑問。ねじれ国会で実現可能かどうか、そもそも国民の信を問わずに増税ができるのかどうか、政局も絡んでくるので見通し難い」と指摘。「財政再建の実現性が高まれば買いやすくはなるが、財政再建へのハードルは高い」と話した。/一方、大和住銀投信投資顧問の奥原健夫・債券運用部ファンドマネージャーは「与謝野馨氏の入閣がプラスに寄与するか否かもわからない。国民新党からも不満が出ている。自民党は与謝野氏と対決路線を強めるだろう。環太平洋連携協定(TPP)について国内産業・農業を守るという点で攻めやすくなるし、増税についても足並みをそろえないだろう」とみている。/円債市場では国債先物が反発。一方、現物国債の流通利回りは、残存5年から20年ゾーンにかけて利回り格差が広がり、金利曲線はスティープニングする形状となった。/一部の投資家が、先物価格の値上がりに伴い、(先物ゾーンと10年ゾーンで利益確定の売りを出し、これまでの取引を清算していた」(外資系金融機関の債券ディーラー)ため。市場には(来週の20年物国債入札を控えた調整売りが出ていた」(国内証券)との指摘もあった。
<欧州のインフレ警戒、ユーロ上昇):ドル/円は82円後半で行着。単体では大きな動きはみられなかったが、水準感からユーロ/円に輸出企業の売りが出てドル/円の上値を押さえたため、上値の重さが意識された。ユーロ/ドルは海外市場での上げが一服。利食い売りで緩やかに1.33ドル前半に水準を切り下げた。ただ、トリシェ欧州中銀(ECB)総裁発言をきっかけに、新たなユーロのテーマとしてインフレが浮上しており、ユーロの下値不安は後退しているという。日本の内閣改造による影響は限定的とみる声が多い。/欧州中央銀行「ECB」のトリシェ総裁は、13日の理事会後の定例会見で「全般的なインフレに関する短期的な上方圧力を示す証拠を確認している」と発言。市場では「利上げに向けて一歩前進」(別の国内金融機関)との声が聞かれ、ユーロの買い戻しにつながった。/市場では、ECBが3つの問題のせめぎ会いの中にいるとの指摘が出ている。ソブリンリスクや金融システム問題への対応では潤沢な資金供給や金利の低位安定が必要だが、これによって先行きのインフレ加速の可能性も出てくるという。/伊藤忠商事チーフエコノミストの中島精也氏は「欧州は、昨年後半にはすでにインフレを明確に意識していた。ドイツの景気回復が鮮明で地価も上がるところが出てきており、デフレを意識する日米とは対照的だ。景気テコ入れのための一段の緩和という選択肢はECBにはありえない」と指摘。一方で、ソブリン問題や金融システムリスクの対応のためには現在の緩和スタンスを後退させることも難しいとして「ECBが焦点を合わせているのはドイツでも周辺国でもなく、アベレージ。結局、現行の政策が長期化するのではないか」(中島氏)とみている。/トリシェ総裁発言で、ドイツ連邦債2年物利回りは海外市場で1.114%と、12月下旬以来の水準に上昇した。しかし「欧州の金利が継続的に上昇していくとはみていない。ソブリンリスクが収まらないなかですぐに利上げすれば、経済がクラッシュする。ユーロの下値リスクは後退したが、上値は精々1.3450ドル程度だろう」(国内金融機関)との声が出ている。
(ロイター日本語ニュース 金融マーケットチーム」――2011年 01月 14日 13:02 JST
孔子が東のほうに旅行した時のこと、二人の子供がひどく口喧嘩しているのを見かけたので、其の理由(わけ)を訊ねた。すると一人の子供が言った。
――僕は太陽が出たばかりの時には、僕達からは近く、真昼になると遠いとかんがえるんだ。
ところがもう一人の子供は、「太陽が出たばかりの時は遠いが、真昼になると近い」と考える。
はじめの子供はさらに説明して言った。
――太陽が出たばかりの時には、車の傘(車蓋、しゃがい)ほども大きさがある。ところが真昼になると、鉢か椀ぐらいの大きさだ。これこそ遠くのものは小さく見え、近くのものは大きく見えるということではないの?
もう一人の子供は説明して言う。
――太陽は出たばかりの時には、ひんやりして涼しい。ところが真昼になると、湯の中に手を入れているように熱い。これこそ近いところは熱く、遠いところは涼しいということではないの?
その喧嘩を聞いた孔子はどちらが正しいともきめかねた。それを見て二人の子供は笑っていった。
――お前さんを物知りだなんて言ったのは、何処(どこ)の何奴(どいつ)だ。
(『列子』湯問篇第五より)
頭の体操1) ある父親が自分の子供に5000円のお年玉を与え、もう一人の父親は自分の子供に3000円のお年玉を与えた。ところが、この2人の子供たちの所持金は合計して5000円増加しただけだったと言う。はてさて、これをどのように説明できるかな?
答えは、次回に。
日高:ファイナルアンサー?
シン:ァはい、ファイナルア・・・アンサーで。お願いします(祈る)!!
明日はセンター試験監督。朝8時集合。すぐ寝なければ。日高さん、お休みなさ~い。
こんな子供だましのようなクイズ張り問題ではなく、これからはもう少しまともな問題を探してきましょう。
試験監督ご苦労さん。高校のとき、試験監督が席の後ろのほうで新聞を読んでいるので、カンニングをやったところ、見つかり散々油を絞られました。
読んでいた新聞の所々には小さな穴が明けてあったのです。
少々のことは大目に見てやって欲しいですね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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