瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
蒲田にお住まいのsinさんと言われる方が、爺のブログをご覧になってコメントを入れてくださるようになった。お幾つぐらいの方かな? この方が、現代日本の科挙ともいうべき、センター試験の試験官として、お出掛けということで、センター試験について考えてみた。
科挙は中国の王朝成立時は人材を集めるために効果的であったといわれるが、王朝が安定してくると弊害が多かったとされている。唐時代までは上手(うま)く機能していたが、宋代になると受験者のレベルが高くなり、多くの優秀な人材が試験のために人生を無駄にしていたといわれる。科挙の範囲が儒学中心だったので科学技術の発展が停滞した原因ともなった。科挙出身者は保守的な考えを持つものが多く、外国の文化を拒絶したり革新的な考えを持っていた宦官と対立していた。よって、最終的には科挙を巡る不正が顕著となり清末に廃止されたという。
共通一次試験というのは、現在のセンター試験の前身である。1979年から1989年まで行われていた。この共通一次試験はやがては廃止されるだろうと予測した人もかなりいたと思うが、共通一次試験があれだけ大規模に行われていたということは、試験事務を担当する役人が沢山いてポストが沢山あるということだ。役人が一旦出来たポストを手放すとは思えない。ポストがあればそのための仕事を無理にでも作り出すのが役人というものである。果たして1990年からセンター試験と改称されて、続けられている。「大学入試センター」という立派な役所が出来上がり、今は「独立行政法人」だという。ふつうの役所とどう違うのか? その役所でしかるべきポストに就いているお役人には仕事が必要だ。「センター試験」とはよく言ったものだ。入試センターを失くせないのだから、試験が失くなる筈がない。
ある大学学長は入学試験というものについて、「センター試験は全くその人の力を測ることにはなっていない。たとえば、地理の問題で、ある国の主要な生産物を問う問題が出ていて、地理学の教授に聞くと、大学センターが正解としているものを主要な生産物とは断定できない、と言っていた。それをマーク式で答えさせるなんて無意味なことだ。じっくり読めば読むほど時間が足りなくなるような試験は試験でない。諸君は受験競争を勝ち抜いてここに来たのだが,大学での勉強は,受験勉強とはまったく違う。受験の学力と大学に入ってからの力とは別のものである。」言っているのを聞いたことがある。
こんな無意味なセンター試験を行う「大学入試センター」なんていうものは現代の科挙ともいうべきもの、いの一番に事業仕分けしてもらいたい。
清代に名門に生まれたが、任侠のために家屋を失った呉敬梓(ご けいし、1701~1754年)が著した、科挙と官僚の腐敗・堕落をテーマにした小説「儒林外史」という本がある。
爺の枕元に暫く置くことにした。
頭の体操1の解答)この問題の要点は父親の1人がもう一人の父親の息子であるということである。全部で4人ではなくて3人である。すなわち、祖父さまと息子と孫なのである。祖父さまが息子に5000円を与え、息子がそのうち3000円を孫(すなわち自分の息子)に与えた。したがって彼の所持金は2000円だけ増したに過ぎないのである。
頭の体操2)これは儂が騫愛塾を始めた1964年のことだ。儂の祖母さまが、「孔子は30にして立つとおっしゃったが、お前いくつになる?」訊ねるので、儂は「僕の歳は僕が生まれた年(西暦年)の下2桁と同じになったよ」と答えた。すると、祖母さまは「おや、あたしの歳もあたしの生まれた年、もちろん西暦年数の下2桁とおなじだよ。」と言う。
はてさて、こんなことってあるのだろうか? はてさて、儂が兼愛塾を始めたのは何歳だったのか? そして、この時祖母さまの歳は幾つだったのだろう。
今日のウェブニュースより
センター試験に変化の兆し、慶大が来年撤退へ ―― 22回目となったセンター試験。利用校は増え続け、今年も過去最高を更新し800校余りが参加したが、来年から主要大学では初めて慶応大が“撤退”するなど変化の兆しも出ている。/「正直に言ってショック」。大学入試センターの担当者が話す。慶大は、第1回から参加していた私大16校の一つ。だが、2006年度入試の医学部(英語)に続き、来年度入試から法学部と薬学部でも利用を取りやめて全学部から「センター利用受験」が消える。/ 慶大の担当者は、「優秀な学生の獲得を目指し、独自の特色ある入試を導入する」と説明する。「センター試験のレベルでは、難関大を目指す層では差がつきにくい」(塾関係者)との指摘も出ており、こうした点に不満を持つ有力大学に撤退の動きが波及する可能性もある。 (2011年1月16日 読売新聞)
科挙は中国の王朝成立時は人材を集めるために効果的であったといわれるが、王朝が安定してくると弊害が多かったとされている。唐時代までは上手(うま)く機能していたが、宋代になると受験者のレベルが高くなり、多くの優秀な人材が試験のために人生を無駄にしていたといわれる。科挙の範囲が儒学中心だったので科学技術の発展が停滞した原因ともなった。科挙出身者は保守的な考えを持つものが多く、外国の文化を拒絶したり革新的な考えを持っていた宦官と対立していた。よって、最終的には科挙を巡る不正が顕著となり清末に廃止されたという。
共通一次試験というのは、現在のセンター試験の前身である。1979年から1989年まで行われていた。この共通一次試験はやがては廃止されるだろうと予測した人もかなりいたと思うが、共通一次試験があれだけ大規模に行われていたということは、試験事務を担当する役人が沢山いてポストが沢山あるということだ。役人が一旦出来たポストを手放すとは思えない。ポストがあればそのための仕事を無理にでも作り出すのが役人というものである。果たして1990年からセンター試験と改称されて、続けられている。「大学入試センター」という立派な役所が出来上がり、今は「独立行政法人」だという。ふつうの役所とどう違うのか? その役所でしかるべきポストに就いているお役人には仕事が必要だ。「センター試験」とはよく言ったものだ。入試センターを失くせないのだから、試験が失くなる筈がない。
ある大学学長は入学試験というものについて、「センター試験は全くその人の力を測ることにはなっていない。たとえば、地理の問題で、ある国の主要な生産物を問う問題が出ていて、地理学の教授に聞くと、大学センターが正解としているものを主要な生産物とは断定できない、と言っていた。それをマーク式で答えさせるなんて無意味なことだ。じっくり読めば読むほど時間が足りなくなるような試験は試験でない。諸君は受験競争を勝ち抜いてここに来たのだが,大学での勉強は,受験勉強とはまったく違う。受験の学力と大学に入ってからの力とは別のものである。」言っているのを聞いたことがある。
こんな無意味なセンター試験を行う「大学入試センター」なんていうものは現代の科挙ともいうべきもの、いの一番に事業仕分けしてもらいたい。
清代に名門に生まれたが、任侠のために家屋を失った呉敬梓(ご けいし、1701~1754年)が著した、科挙と官僚の腐敗・堕落をテーマにした小説「儒林外史」という本がある。
爺の枕元に暫く置くことにした。
頭の体操1の解答)この問題の要点は父親の1人がもう一人の父親の息子であるということである。全部で4人ではなくて3人である。すなわち、祖父さまと息子と孫なのである。祖父さまが息子に5000円を与え、息子がそのうち3000円を孫(すなわち自分の息子)に与えた。したがって彼の所持金は2000円だけ増したに過ぎないのである。
頭の体操2)これは儂が騫愛塾を始めた1964年のことだ。儂の祖母さまが、「孔子は30にして立つとおっしゃったが、お前いくつになる?」訊ねるので、儂は「僕の歳は僕が生まれた年(西暦年)の下2桁と同じになったよ」と答えた。すると、祖母さまは「おや、あたしの歳もあたしの生まれた年、もちろん西暦年数の下2桁とおなじだよ。」と言う。
はてさて、こんなことってあるのだろうか? はてさて、儂が兼愛塾を始めたのは何歳だったのか? そして、この時祖母さまの歳は幾つだったのだろう。
今日のウェブニュースより
センター試験に変化の兆し、慶大が来年撤退へ ―― 22回目となったセンター試験。利用校は増え続け、今年も過去最高を更新し800校余りが参加したが、来年から主要大学では初めて慶応大が“撤退”するなど変化の兆しも出ている。/「正直に言ってショック」。大学入試センターの担当者が話す。慶大は、第1回から参加していた私大16校の一つ。だが、2006年度入試の医学部(英語)に続き、来年度入試から法学部と薬学部でも利用を取りやめて全学部から「センター利用受験」が消える。/ 慶大の担当者は、「優秀な学生の獲得を目指し、独自の特色ある入試を導入する」と説明する。「センター試験のレベルでは、難関大を目指す層では差がつきにくい」(塾関係者)との指摘も出ており、こうした点に不満を持つ有力大学に撤退の動きが波及する可能性もある。 (2011年1月16日 読売新聞)
プロフィール
ハンドルネーム:
目高 拙痴无
年齢:
92
誕生日:
1932/02/04
自己紹介:
くたばりかけの糞爺々です。よろしく。メールも頼むね。
sechin@nethome.ne.jp です。
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