瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 現在、読売新聞に宮城谷昌光著の小説「草原の風」が連載されている。爺は読売新聞は購読していないが、横浜在のN氏が月初めに前月に掲載された『草原の風』を纏めて送ってくれる。この小説は謂わば後漢の光武帝(劉秀)の伝記であるが、この中に宛(えん、地名)の官僚を前に、劉秀が、兄劉縯(りゅうえん)を守らなかった「儒教の秀才たち」に対する怒りを覚える描写がある。儒教を学習してこれに通達することが同時に役人になる正当な途と考えられるようになったのは、前漢の武帝のときからといわれているが、その後儒教の権威はさらに高まり、隋以降は科挙制度も始まって、儒教国家は2000年以上続く理由(わけ)である。勿論これによっていろいろな弊害が出てきたことも当然のことである。後漢書の儒林伝に「周澤(しゅうたく)」という人の次のような話が出ている。
21db88e0.JPG 「やがてまた大常となった。身を清め命令通りに誠心誠意祭祀を執り行っていた。しばしば病気になり、斎宮に病臥していたが、(周澤の)妻は周澤の持病を心配し、病状を窺い訊ねて来た。しかし、夫の周沢は、妻が斎戒の禁を犯したと大いに怒り、妻を監獄に送って謝罪した。世間の人は、その行為をきわどいことと考えて、次のように語りあっていた。『世に生まれて 諧(かな)わずして,太常の妻となる。 一歳 三百六十日, 三百五十九日 齋(ものい)む。』」

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a0224d4e.JPG この故事をみて、今亡き塩田某という友人が上野の都美術館に出展した書を思い出した。この書は出典後、彼がこの爺に寄贈してくれたものだが、共通の友人である水門会の面々に見てもらうべく、門司で囲碁喫茶を営むT氏の店に飾ってもらうことにした。
 彼がこの書を出展した年に、彼は亡くなった。もう、十数年前のことである。
 この詩は李白が安陸(今の湖北省)で結婚生活を送っていたとき、妻の許氏に贈った詩という。李白は後漢の周澤の故事にことよせ、自分を太常になぞらえた詩を妻に贈ったのであろう。李白は毎日酔いつぶれて妻を放っておいたのだろうか。しかし、許夫人との間に二人の子を設けているということである。

 頭の体操5の解答) 薪8本の代金として80円が支払われたと考えてはいけない。火は3人が同じ程度に1/3ずつ使用したのであるから、このお金は薪8本の1/3の代金として80円が支払われたのである。8本全部の代金は 80円×3=240円 で、まき1本の代金は 240円÷8=30円 なのである。Aは3本の薪 30円×3=90円 出したことになるので、自分の使用料80円を引いて、
90円-80円=10円 を受け取ることになり、Bは5本の薪 30円×5=150円 出したことになるので、自分の使用料80円を引いて 150円-80円=70円 を受け取ることになる。

7dcd7fcc.JPG 頭の体操6) 「昨夜、割り勘の約束で3人でタクシーに相乗りしたんだよ。A君は全行程の1/3の所で降り、もう一人のB君も2/3の所で降りたんだよ。最後に、僕は2700円を支払ったんたが、A、B両君からいくらずつ貰えばよいんだろうか?」
はてさて、乗った距離は 1:2:3 だから、距離に応じて払うのが合理的なのだろうか?
最も合理的に考えてA、B両君に請求できる金額を教えてくれたまえ。

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A300円B600円^^
 正解ではないかもしれませんが、私のファイナルアンサーは題どおりです。
 ところで、最近、新聞紙にせよ、書店にせよ中国の歴史人物に関する歴史小説は多く現れていますね。喜ばしいことではないかと思います。というのは中国の古典をはじめ、中国の文化をもっと日本の方に知っていただければと思うからです。

 日高さん、メールをお送りいたしました。どうぞご覧ください。お願いします。
シン 2011/01/23(Sun) 編集
A.300円B.750円^^
 さきほどの計算は油断しました。
A.300円、B.750円、瘋癲爺1650円のほうが合理的かな??

ところでメイルを送りました。ご覧ください。よろしくお願いします。
シン 2011/01/23(Sun) 編集
メイル返信
 日高さん、こんにちは。
 メイルの返信をいたしました。どうぞご覧ください。
シン 2011/01/24(Mon) 編集
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目高 拙痴无
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1932/02/04
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