竹/篠(しの)を詠める歌7
巻12-3093:小竹の上に来居て鳴く鳥目を安み人妻ゆゑに我れ恋ひにけり
巻13⁻3327:百小竹の三野の王西の馬屋に.......(長歌)
標題:挽歌
標訓:挽(かなしみ)の歌
原文:百小竹之 三野王 金厩 立而飼駒 角厩 立而飼駒 草社者 取而飼<曰戸> 水社者 は而飼<曰戸> 何然 大分青馬之 鳴立鶴
万葉集 巻13⁻3327
作者:不明
よみ:百小竹の 三野の王 西の馬屋に 立てて飼ふ駒 東の馬屋に 立てて飼ふ駒 草こそば 取りて飼ふと言へ 水こそば 汲みて飼ふと言へ 何しかも 葦毛の馬の いなき立てつる
意訳:あれほどご清栄であられた三野王がお亡くなりになりました。生前、王が西の厩、東の厩で飼っていた馬たちには、草もどっさり与え、水もたっぷり飲ませているのに、何でまぁ。このように鳴きたてるのか。
◎三野王(みののおう、?~708年)
飛鳥(あすか)時代の官吏です。栗隈(くりくま)王の王子。壬申(じんしん)の乱のとき、筑紫大宰(つくしのおおみこともち)の父とともに任地におり、弟の武家(たけいえ)王とともに大友皇子の使者をおいかえします。筑紫大宰率(だざいのそち)、摂津大夫(だいぶ)、治部卿などを歴任、従四位下にいたります。県犬養橘三千代(あがたのいぬかいのたちばなの-みちよ)とのあいだに橘諸兄(たちばなの-もろえ)らをもうけます。和銅元年5月30日死去。美努王、弥努王、美弩王ともかきます。
巻14-3474:植ゑ竹の本さへ響み出でて去なばいづし向きてか妹が嘆かむ
ウェブニュースより
北京五輪の外交ボイコット、選手はどうする ―― 米国が2022年2月の北京冬季五輪に政府要人を派遣しない外交ボイコットを発表した。予想された展開である。同盟国に同調は求めないとしているが、日本はどうするのか。英国やカナダなどは米国に続く可能性が高い。
外交ボイコットが広がっても、五輪の開催自体に支障はない。中国政府は他国が追随しないようにさまざまな圧力をかける一方で、大会自体は何事もなかったように開催し、自国の「正義」と「成功」を主張するはずだ。
新型コロナウイルス禍で中国国外からの観客も不在となる。会場の様子は国際映像で世界に提供される。民主主義の価値観を持つ人々にとっては異常な光景が広がるのでは。選手たちはそこで競技しなければならない。
外交ボイコットの背景にあるのは民主主義と権威主義、専制主義との対立。新疆ウイグル自治区での人権侵害や香港の民主化運動への弾圧は、成熟した民主主義国家の価値観では看過できない問題である。中国の元副首相からの性的被害を告発した後に自由に連絡が取れなくなったとされるテニス選手、彭帥さんの置かれた状況も懸念されている。
次は五輪参加を目指す選手たちや各国のスポーツ界がどんな反応を示すかに注目している。彭帥さんの問題では、女子テニス協会(WTA)が、中国で開催予定のツアーをすべて停止することを表明した。
「スポーツと政治は別」とするのは古典的な考え方。現代の選手たちは多様な意見を持ち、それを発信する手段も持つ。以前よりはるかに政治や人権に対する関心は高い。
五輪を唯一無二の舞台と考えない選手も増えているし、政治的プロパガンダに利用されるのを嫌う選手もいる。人権重視の姿勢をアピールする方が五輪のメダルより大事だと考えることだってあるだろう。
自ら「出場しない」と宣言する。または、大会を使って人権問題への抗議を示そうとする選手が登場してもおかしくない。
1968年メキシコ五輪の表彰式でも、米国の黒人選手による「ブラックパワー・サリュート」と呼ばれる人種差別への抗議行動があった。彼らは大会から追放されたが、現在のルールでは表彰式や開閉会式は別として、選手紹介や記者会見、SNS(交流サイト)などでの個人の主張や信条の発信は容認される。
北京五輪の記者会見で選手たちが次々とウイグルや香港の人権問題に言及する――。そんな事態になったら中国政府はどう対応するだろうか。 【日本經濟新聞 2021年12月8日 5:00】
sechin@nethome.ne.jp です。
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