稲を詠める歌4
巻11-2643:玉桙の道行き疲れ稲席しきても君を見むよしもがも
巻14-3386:にほ鳥の葛飾早稲をにへすともその愛しきを外に立てめやも
◎下総国の東歌です。流山市のはずれ、鳰鳥公園にこの歌の歌碑があります。
「鳰鳥」はカイツブリのことで、水の中に潜《かづ》くということから、葛飾《かづしか》を導いています。「饗す」は、新しく収穫された作物を神様にささげることで、物忌みのため、その供応にあずかる神様以外、すなわち家の人はみんな外に出されました。
巻14-3418:上つ毛野佐野田の苗のむら苗に事は定めつ今はいかにせも
◎佐野田は群馬県高崎市内の地名です。
「むら苗に」を「群苗に」と訓じて解釈しようとする向きがありますが、これは「占(うら)苗に」に相違ありません。「むら」は「うら」の東国訛りです。結句の「せも」も「せむ」の東国訛りです。
巻14-3459:稲つけばかかる我が手を今夜もか殿の若子が取りて嘆かむ
◎皹(かが)る」とは手足が「ひび割れ」することで、稲を刈り取った後、脱穀から精米までの作業は霜枯れの寒い朝などは特につらいことだったことと想像されます。
自分のひび割れた手を恥らいながら、お屋敷の若様との逢瀬を想いみる--。ロマンティックな場面が想像される歌ですが、稲搗きの辛さをまぎらわせる集団の作業歌ともいわれております。
巻14-3550:おしていなと稲は搗かねど波の穂のいたぶらしもよ昨夜ひとり寝て
巻16-3848:あらき田の鹿猪田の稲を倉に上げてあなひねひねし我が恋ふらくは
◎「夢の中で友に贈った歌」と詞書がありますが、恋歌にかこつけてお上に対する批判をこめた落首ともいうべきものです。
当時の貴族、官人は朝廷から土地を与えられ、自ら耕す者も少なくありませんでした。郊外が多かったようですが、この歌の作者は余程辺鄙なところを割り与えられたのでしょう。
未開墾の山地、しかも鹿や猪が収穫物を荒らす。やっとの思いで国に納めたのに、放置され、味も落ちていることだろう。怒りが収まらない思いを恋歌に託したものと思われます。
ウェブニュースより
ソフトボール日本が金メダル、米国破る 08年北京以来 ――
ソフトボール
東京五輪第5日の27日、ソフトボールの日本は決勝で米国を2-0で破り、前回競技が実施された2008年北京大会以来の金メダルに輝いた。日本は四回に渥美万奈(トヨタ自動車)の適時内野安打で先制し、五回に藤田倭(ビックカメラ高崎)の適時打で加点した。先発の上野由岐子(ビックカメラ高崎)が2安打無失点と好投。六回に先頭打者の出塁を許すと後藤希友(トヨタ自動車)を投入してピンチを防ぎ、七回に上野が再登板して無失点リレーで逃げ切った。
柔道
柔道男子81キロ級は永瀬貴規(旭化成)が決勝戦の延長でモラエイ(モンゴル)から技ありを奪って優勢勝ちし、金メダルを獲得した。今大会の日本男子は初日から全4階級制覇となった。女子63キロ級の田代未来(コマツ)は2回戦で敗退した。
卓球
卓球シングルスの4回戦で、女子の第3シード伊藤美誠(スターツ)はスタシニ(タイ)を、第5シード石川佳純(全農)はポルカノワ(オーストリア)をともに4-0で下して準々決勝に進んだ。男子は第3シードの張本智和(木下グループ)がヨルギッチ(スロベニア)に3-4で、第12シードの丹羽孝希(スヴェンソンホールディングス)はオフチャロフ(ドイツ)に1-4でそれぞれ屈し、敗退した。
サッカー女子
サッカー女子の1次リーグ最終戦でE組の日本はチリを1-0で下し、勝ち点4の同組3位で準々決勝進出を決めた。後半に田中がゴールを奪った。各組3位のうち成績上位の2チームに入り、4強を懸けてスウェーデンと戦う。
重量挙げ
重量挙げ女子59キロ級で安藤美希子(FAコンサルティング)がトータル214キロをマークして銅メダルを獲得した。日本女子では2012年ロンドン五輪、16年リオデジャネイロ五輪で連続メダルを獲得した三宅宏実(いちご)に続く3大会連続の表彰台となった。スナッチで94キロ、得意のジャークで120キロを挙げた。
サーフィン
新競技のサーフィンの男子で五十嵐カノア(木下グループ)が銀メダルを獲得した。準決勝でメジナ(ブラジル)に勝利したが、決勝でフェヘイラ(ブラジル)に敗れ、惜しくも初代王者は逃した。女子の都筑有夢路は銅メダルを獲得。準決勝でムーア(米国)に競り負けたが、3位決定戦でマークス(米国)を破った。
体操
体操の女子団体総合決勝で村上茉愛(日体ク)、畠田瞳(セントラルスポーツ)、平岩優奈(戸田スポーツク)、杉原愛子(武庫川女大)の日本は4種目合計163.280点の5位で、1964年東京五輪3位以来のメダル獲得はならなかった。
テニス
テニス女子シングルスでは世界ランキング2位の大坂なおみ(日清食品)が3回戦で同42位のマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)に1-6、4-6で敗れる波乱となった。男子シングルスで、前回大会銅メダルの錦織圭(日清食品)はギロン(米国)に勝ち、3回戦へ進出した。
ハンドボール
ハンドボール女子1次リーグA組の日本は29-26でモンテネグロに競り勝ち1勝1敗とした。五輪での勝利は前回出場した1976年モントリオール大会以来、45年ぶり。
バスケットボール
バスケットボール女子1次リーグB組の日本はフランスを74-70で下して白星発進した。
競泳
競泳の女子200メートル個人メドレー準決勝で、400メートルとの2冠に挑む大橋悠依(イトマン東進)は全体5位で決勝に進出した。寺村美穂(セントラルスポーツ)は15位で落選。男子200メートルバタフライ準決勝で本多灯(アリーナつきみ野SC)も8位で決勝に進んだが、2019年世界選手権銀メダルの瀬戸大也(TEAM DAIYA)は11位で敗退した。
トライアスロン
トライアスロン女子で高橋侑子(富士通)が2時間1分18秒で18位だった。岸本新菜(福井県スポーツ協会・稲毛インター)は途中棄権。ダフィー(バミューダ)が優勝した。
ラグビー7人制
ラグビー7人制男子で1次リーグB組の日本はカナダに12-36で敗れて3戦全敗の同組4位となり、準々決勝進出を逃した。
バドミントン
バドミントンの1次リーグで、ダブルスの女子は第1シードでA組の福島由紀、広田彩花組(丸杉Bluvic)がインドネシアのペアに1-2で敗れ、2勝1敗で同組2位通過となった。男子でC組の園田啓悟、嘉村健士組(トナミ運輸)も中国ペアにストレート負けし、2勝1敗で2位通過。 【日本經濟新聞 2021年7月27日 9:32 (2021年7月28日 5:27更新)】
東京都のコロナ新規感染者2848人! 元東京都衛生局職員が語る「最多更新」以上の深刻度 ―― 専門家の予想によると、3000人突破は「8月の第1週」だったが、それよりも早まるかもしれない。
東京都は7月27日、新型コロナウイルスの新たな感染者が2848人確認されたと発表した。
これまでは2021年1月7日の2520人が最多だったが、それを上回った。
東京都では緊急事態宣言が発令され、飲食店には酒類の提供自粛が呼び掛けられている。にもかかわらず、この感染者数が出たということは、これまでの感染対策が失敗したということではないのか。そんな中、NHKをはじめ、民放番組は朝から晩まで「五輪、五輪」と報じているが、やはり、コロナ感染者が過去最高の勢いで増え続ける状況を冷静にとらえる必要があるだろう。
元東京都衛生局職員で、医事ジャーナリストの志村岳氏がこう言う。
「東京全体が(コロナ感染者が続発した)ダイヤモンド・プリンセス号のような状況になりつつあるのではないか。深刻なのは、今の状況は、どんどんPCR検査を拡大して判明した数値ではなく、何らかの症状などがあって検査したら陽性者だったという数だということ。つまり、無症状の人を含めたらどこまで増えるか分からない。まずは、きちんとした(感染者の)追跡調査をするべきしょう」
果たして五輪続行は正しいのか。いよいよ「コロリンピック」が現実味を帯びてきた。 (日刊ゲンダイ 公開日:2021/07/27 17:30 更新日:2021/07/27 17:30)
sechin@nethome.ne.jp です。
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