瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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女郎花(おみなへし)を詠める歌1
 オミナエシ科オミナエシ属の多年草の女郎花(おみなえし)です。日当たりの良い山地や草原に生え、初秋に黄色い小さな花を咲かせます。粟花(あわばな)ともいいます。原産地は日本です。
 万葉集には14首に登場します。秋(あき)のきれいな花として詠んでいる歌と、他の多くの花と同じように女性を表現している歌とがあります。また、「佐紀」の枕詞(まくらことば)として使われていることもあります。その当時、秋の佐紀には、女郎花が咲き乱れていたのでしょうか。

巻4-0675:をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみかつても知らぬ恋もするかも

※中臣女郎(なかとみのいらつめ、生没年不詳)
 奈良時代の女性。大伴家持(おおともの-やかもち)(718-785)をめぐる女性たちのひとりです。「万葉集」巻4に家持におくった相聞歌5首があります。
◎「佐紀沢(さきさは)」は現在の奈良市水上池のあたりでしょうか。

 この歌ではそんな佐紀沢に「女郎花が咲き」の「さき」の「調べ(リズム)」から同音の「佐紀(さき)」を引き出しています。また、「花かすみ」はアヤメのことかと思われますが、こちらも佐紀沢に咲く花として詠い、「花かつみ」の「かつ」の音から「かつて」を引き出しています。
 なんとも技巧に凝った上の句ではありますが、それだけに下の句の「かつても知らぬ恋もするかも」の率直さが活かされてこの部分が読み手の心の中にすっと入ってきますね。
巻7-1346:をみなへし佐紀沢の辺の真葛原いつかも繰りて我が衣に着む

巻8-1530:をみなへし秋萩交る蘆城の野今日を始めて万世に見む

◎蘆城(あしき、福岡県筑紫野市)

巻8-1534:をみなへし秋萩折れれ玉桙の道行きづとと乞はむ子がため

石川朝臣老夫については詳しいことは不明です。
 「玉鉾(たまほこ)の」は「道」に懸る枕詞です。
 歌の内容は「女郎花も秋萩も手折れ。玉鉾の道行く旅の土産と願うだろうあの児のために」と、秋の草花である女郎花と秋萩を愛しい児への土産にしようと詠んだ一首です。
 「児」は文字通り子供とも取れますが、この場合は恋人と解釈したほうがいいのかも知れません。
 万葉の時代、花が咲くのは内なる霊力の力によるものと信じられていました。ですから、花を手折って土産にする行為は純粋に美しい花を愛でるというだけでなく、花の持つ生命力や霊力を身に付けるという行為でもあったわけです。
 巻8-1538:萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花


ウェブニュースより
 フェンシング男子団体が金 柔道女子は素根輝が金 ――
フェンシング

 東京五輪第8日の30日、フェンシング男子エペ団体の日本は決勝でROCを破り、同競技で日本勢初の金メダルを獲得した。これで今大会の日本勢の金メダルは17個となり、1964年東京、2004年アテネの両五輪を上回る史上最多となった。

柔道

 女子78キロ超級で初出場の素根輝(パーク24)が決勝でイダリス・オルティス(キューバ)を破り、金メダルを獲得した。男子100キロ超級で16年リオデジャネイロ五輪銀メダルの原沢久喜(百五銀行)は3位決定戦でテディ・リネール(フランス)に敗れ、メダル獲得を逃した。
バドミントン

 混合ダブルス3位決定戦で渡辺勇大、東野有紗組(日本ユニシス)が鄧俊文、謝影雪組(香港)を2-0で下し、銅メダルを獲得した。この種目での日本勢のメダルは初めて。女子シングルス準々決勝で、2016年リオデジャネイロ大会銅メダルの奥原希望(太陽ホールディングス)は何氷嬌(中国)に1-2で逆転負け、4強入りを逃した。女子シングルス準々決勝で、山口茜(再春館製薬所)がプサルラ(インド)に0-2で敗れた。
テニス
 
男子シングルス準決勝で第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に6-13-61-6で敗れた。
サッカー
 
女子の日本は準々決勝でスウェーデンに1-3で敗れた。
競泳

 男子200メートル個人メドレー決勝で瀬戸大也(TEAM DAIYA)は4位、萩野公介(ブリヂストン)は6位だった。男子200メートル背泳ぎ決勝の入江陵介(イトマン東進)は7位だった。女子400メートルメドレーリレー予選で日本(小西、渡部、池江、五十嵐)は全体6位で8月1日の決勝へ進んだ。
ゴルフ

 男子の第2ラウンドは悪天候で競技が中断されてサスペンデッドとなり、松山英樹は16番まで終えて通算8アンダーの暫定3位、競技を終えた星野陸也は3アンダーで暫定25位だった。
陸上

 競技が始まり、男子3000メートル障害予選で三浦龍司(順大)は8分9秒92の日本新記録で1組2着となり決勝に進んだ。同種目の日本勢の決勝進出は49年ぶり。男子400メートル障害予選の山内大夢(早大)は2組3着で準決勝に進出。男子走り高跳び予選で戸辺直人(JAL)は2メートル28を跳び、決勝に進出した。
 女子5000メートル予選で、広中璃梨佳(日本郵政グループ)が145587で1組9着となり、タイムで拾われて決勝に進んだ。田中希実(豊田自動織機TC)は2組6着、萩谷楓(エディオン)は1組12着で敗退した。
トランポリン
 
女子決勝で宇山芽紅(スポーツクラブ テン・フォーティー)が同種目で日本勢最高の5位となった。
カヌー
 
男子カヤックシングル準決勝で、足立和也(ヤマネ鉄工建設)は16位に終わり、決勝に進めなかった。
アーチェリー
 
女子個人3回戦で早川漣(デンソーソリューション)は、混合団体と団体で2冠の安山(韓国)に4-6で競り負けた。
水球
 
女子で1次リーグB組の日本はハンガリーに敗れ、3連敗で敗退が決まった。
バスケットボール
 
女子1次リーグB組で日本は米国に敗れ、1勝1敗となった。
バレーボール
 
男子1次リーグA組で日本はポーランドに0-3で屈し、2勝2敗となった。
ハンドボール
 
男子1次リーグでB組の日本はバーレーンに30-32で競り負け、4連敗となった。
ラグビー
 
ラグビー7人制女子で1次リーグC組の日本は中国に0-29で敗れて3戦全敗。準々決勝進出はならなかった。    【日本經濟新聞 2021730 10:31 (2021730 21:18更新)

 藤井聡太二冠、王将戦挑戦者決定リーグ戦進出へあと1勝 ―― 将棋の藤井聡太二冠(19)=王位・棋聖=が30日、第71期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の2次予選で石田直裕五段(32)を破った。挑戦者決定リーグ戦進出まであと1勝となった。

 対局は午前10時に東京都渋谷区の将棋会館で開始。先手の藤井二冠の誘導で戦型は「相懸かり」になり、午後454分に85手で決着した。
https://www.youtube.com/watch?v=-QVGN2Bh7_w
 リーグ入りをかけた2次予選決勝では稲葉陽(あきら)八段(32)と対戦する。藤井二冠は稲葉八段について「(6月の)順位戦で敗れていて手ごわい相手。思い切って指していければ」と語った。
 王将戦の挑戦者は、1次予選と2次予選を勝ち抜いた棋士3人と、前期の挑戦者決定リーグ戦の上位4人によるリーグ戦で決める。藤井二冠は前期のリーグ戦で上位4人に入れず、今期は2次予選から出場している。    (朝日新聞DIGITAL 2021730 1848分)


 

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