女郎花(おみなへし)を詠める歌3
巻17-3943:秋の田の穂向き見がてり我が背子がふさ手折り来るをみなへしかも
巻17-3944:をみなへし咲きたる野辺を行き廻り君を思ひ出た廻り来ぬ
巻17-3951:ひぐらしの鳴きぬる時はをみなへし咲きたる野辺を行きつつ見べし
※秦忌寸八千嶋(はだのいみきやちしま、生没年不詳)
秦氏は秦の始皇帝の末裔をなのる渡来系氏族で、『日本書紀』によれば、応神天皇十四年、始皇帝の子孫である弓月君が百二十県の百姓を率いて来朝したといいます。絹・綿・糸などの生産に従事する多くの部民を従え、山背国葛野郡に本拠を置いて強大な経済力を築きました。
746(天平18)年8月7日、越中国守として赴任して間もない大伴家持の館で宴が催され、大伴池主・土師道良らと共にこれに参席、歌を詠みます(巻17-3951)。この時大目(だいさかん。国司の四等官)とあります。同じ頃、自邸に家持を招いて宴を開き、歌を作る(17/3956)。747(天平19)年4.20、正税帳使として入京する家持を送別する宴を自邸に催します。この時の家持の歌が2首あります。(巻17-3989・3990)。この時も大目でした。
巻20-4297:をみなへし秋萩しのぎさを鹿の露別け鳴かむ高圓の野ぞ
◎高円山(たかまどやま)
奈良市街地の東にある山です。標高は432メートル。雑木林に覆われる花崗(かこう)岩類の山で、高円山ドライブウェーが山頂まで通じます。頂上は展望に優れます。『万葉集』に多く詠まれており、聖武(しょうむ)天皇の離宮尾上宮(おのうえのみや)があった所と伝えられます。西側中腹に五色椿(つばき)と萩(はぎ)で知られる真言(しんごん)律宗の高円山白毫寺(びゃくごうじ)があります。
巻20-4316:高圓の宮の裾廻の野づかさに今咲けるらむをみなへしはも
ウェブニュースより
陸上男子100、ヤコブスが金メダル 9秒80でイタリア初 ――
陸上
東京五輪第10日の1日、男子100メートル決勝はヤコブス(イタリア)が欧州新記録の9秒80で優勝し、同種目でイタリア人初の金メダルを獲得した。追い風0.1メートルで、カーリー(米国)が9秒84で銀メダル、ドグラス(カナダ)が9秒89で2016年リオデジャネイロ五輪に続き銅メダルを獲得した。6位だった蘇炳添(中国)は準決勝でアジア新記録の9秒83をマーク。五輪前に今季世界最高の9秒77を出していたブロメル(米国)は、準決勝で10秒00の2組3着で敗退した。
女子100メートル障害準決勝で寺田明日香(ジャパンクリエイト)は13秒06の1組6着となり通過できなかった。男子走り高跳び決勝で戸辺直人(JAL)は2メートル24の13位だった。同400メートル障害準決勝では山内大夢(早大)が49秒35の3組6着で決勝に進めなかった。男子400メートル予選でウォルシュ・ジュリアン(富士通)は敗退。女子3000メートル障害の山中柚乃(愛媛銀行)も予選落ちした。
体操
種目別決勝は男子あん馬で萱和磨(セントラルスポーツ)が14.900点をマークし、銅メダルを獲得した。日本勢で2004年アテネ五輪銅メダルの鹿島丈博以来4大会ぶりの表彰台。予選2いの亀山耕平(徳洲会)は演技の乱れが響き、14.600点で5位だった。ウィットロック(英国)が2連覇した。
レスリング
男子グレコローマンスタイル2階級と女子1階級で競技が始まり、60キロ級で初出場の文田健一郎(ミキハウス)は準決勝でテミロフ(ウクライナ)に5-1で勝ち、2日の決勝に進んだ。グレコでは1984年ロサンゼルス五輪52キロ級の宮原厚次以来の金メダルを目指し、オルタサンチェス(キューバ)と対戦する。日本男子は不参加の80年モスクワ五輪を除き、52年ヘルシンキ五輪から17大会連続のメダル獲得。女子76キロ級で初出場の皆川博恵(クリナップ)は準決勝で敗れ、2日の3位決定戦に回った。男子グレコ130キロ級に日本勢は出場していない。
ボクシング
女子フライ級準々決勝で並木月海(自衛隊)が2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストのバレンシア(コロンビア)に5-0で判定勝ちし、4日の準決勝に進んだ。3位決定戦がないため、フェザー級の入江聖奈(日体大)に続き、日本女子2人目のメダルが確定した。日本勢が五輪の複数階級でメダルを獲得するのは、12年ロンドン大会男子バンタム級銅メダルの清水聡、同ミドル級金メダルの村田諒太以来。
卓球
団体が始まり、女子の1回戦で2大会連続メダルの日本がハンガリーに3-0で勝ち、準々決勝に進んだ。ダブルスで石川佳純(全農)平野美宇(日本生命)組がファゼカシュ、ペルゲル組を3-0で下し、シングルスは伊藤美誠(スターツ)がマダラスを、平野がペルゲルをそれぞれ3-0で退けた。3連覇中の中国はオーストリアを3-0で下し、準々決勝に進出した。
バレーボール
男子1次リーグA組で日本はイランを3-2で下して3勝2敗とし、1992年バルセロナ五輪以来29年ぶりとなる準々決勝進出を果たした。
ゴルフ
男子の最終ラウンドで、松山英樹は銅メダルを懸けたプレーオフで敗退し、4位だった。松山は5バーディー、3ボギーの69で回り、通算15アンダーの269で7人が並んだ争いに進んだが、1ホール目でパーを取れずに敗退した。首位で出たシャウフェレ(米国)が通算18アンダーで金メダル、1打差のサバティーニ(スロバキア)が銀メダルを獲得した。銅メダルはプレーオフを4ホール目で制した潘政琮(台湾)。星野陸也は5バーディー、ボギーなしの66で回り、6アンダーの38位だった。
フェンシング
男子フルーレ団体で松山(JTB)西藤(セプテーニ・ホールディングス)敷根、永野(以上ネクサス)の日本は3位決定戦で米国に31-45で完敗して4位だった。日本は準々決勝で格上のイタリアを破り、準決勝ではフランスに42-45で惜敗した。
競泳
400メートルメドレーリレーの男子で、日本(入江、武良、水沼、中村)が3分29秒91の日本新記録で6位に入った。女子の日本(小西、渡部、池江、五十嵐)は3分58秒12の8位だった。男子は米国が3分26秒78の世界新記録で制し、女子はオーストラリアが勝った。競泳で日本のメダルは金2、銀1で、入賞は9。1988年ソウル五輪以来8大会ぶりに入賞数が1桁にとどまった。
自転車
BMXフリースタイル・パーク決勝で男子の中村輪夢(ウイングアーク1st)は5位、女子の大池水杜(ビザビ)は7位だった。
セーリング
メダル獲得が期待される470級は8レースを終え、女子の吉田愛、吉岡美帆組(ベネッセ)と男子の岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)外薗潤平(JR九州)組はともに6位につけた。男女混合のナクラ17級の飯束潮吹、畑山絵里組(エス・ピー・ネットワーク)は15位、男子フィン級の瀬川和正(鳥取県スポーツ協会)は16位で上位10艇による最終のメダルレース進出を逃した。
射撃
男子ラピッドファイアピストル予選前半で、吉岡大(京都府警)は290点の9位につけた。後半と決勝は2日に行われる。
馬術
総合馬術で第2種目のクロスカントリーを終え、第1種目の馬場馬術で4位につけた団体の日本は、11位へと順位を大きく下げた。個人では戸本一真(日本中央競馬会)が5位に浮上したものの、大岩義明(nittoh)が落馬により失権したことが響いた。田中利幸(乗馬ククレイン)は35位。2日に最終種目の障害飛越が行われる。
ハンドボール
男子の1次リーグでB組の日本は、ポルトガルに31-30で競り勝って88年ソウル五輪以来33年ぶりの勝利を挙げたが、1勝4敗でB組最下位の6位となり、各組4位までの準々決勝に進めず敗退した。A組6位のアルゼンチンが5戦全敗で、日本は全体の11位となった。
バスケットボール
男子1次リーグでC組の日本は、アルゼンチンに77-97で敗れて3戦全敗となり、敗退が決まった。
水球
女子1次リーグ最終戦が行われ、B組で敗退が決まっていた日本はROCに敗れ、開催国枠で初出場だった今大会を4戦全敗の組最下位で終え、出場10チーム中9位と決まった。A組最下位の南アフリカを得失点差で上回った。 【日本經濟新聞 2021年8月1日 11:36 (2021年8月1日 22:42更新)】
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