檜扇を詠める歌23
巻18-4072:ぬばたまの夜渡る月を幾夜経と数みつつ妹は我れ待つらむぞ
巻18-4101:珠洲の海人の沖つ御神にい渡りて.......(長歌)
標題:為贈京家、願真珠謌一首并短謌
標訓:京の家に贈らむが為に、真珠(しらたま)を願(ほり)せる謌一首并せて短謌
原文:珠洲乃安麻能 於伎都美可未尓 伊和多利弖 可都伎等流登伊布 安波妣多麻 伊保知毛我母 波之吉餘之 都麻乃美許等能 許呂毛泥乃 和可礼之等吉欲 奴婆玉乃 夜床加多古里 安佐祢我美 可伎母氣頭良受 伊泥氏許之 月日余美都追 奈氣久良牟 心奈具佐余 保登等藝須 伎奈久五月能 安夜女具佐 波奈多知波奈尓 奴吉麻自倍 可頭良尓世餘等 都追美氏夜良牟
万葉集 巻18-4101
作者:大伴家持
よみ:珠洲(すす)の海人(あま)の 沖つ御神に い渡りて 潜(かづ)き取るといふ 鰒玉(あはびたま) 五百箇(いほち)もがも はしきよし 妻の命(みこと)の 衣手の 別れし時よ ぬばたまの 夜床片凝(かたこ)り 朝寝髪 掻きも梳(けづ)らず 出でて来(こ)し 月日数(よ)みつつ 嘆くらむ 心(こころ)慰(なぐさ)に 霍公鳥(ほととぎす) 来鳴く五月(さつき)の 菖蒲草(あやめくさ) 花橘に 貫き交(まじ)へ 蘰(かつら)にせよと 包みて遣らむ
意訳:珠洲の海人が沖の御神の島に渡って、潜って取ると云う、アワビ珠を、たくさん、たくさんも欲しい。いとしい妻である貴女の衣の袖を分かちて別れた時から漆黒の夜の床は当時を留め、朝に寝乱れ髪を掻き梳かず、部屋から出て来て、別れからの月日を数えて、嘆いているでしょう。その心を慰めるために、ホトトギスが飛び来て鳴く五月の菖蒲草と、花橘とを共に薬玉に貫き交え蘰にしなさいと、アワビ珠を包んで贈りたい。
左注:右、五月十四日、大伴宿祢家持依興作
注訓:右は、五月十四日に、大伴宿祢家持の興に依りて作る
ウェブニュースより
衆参3選挙、自民「全敗」 菅政権発足初の国政選 衆院北海道2区・松木氏 参院長野・羽田氏 参院広島・宮口氏 ―― 衆院北海道2区、参院長野選挙区の両補欠選挙、参院広島選挙区の再選挙が25日、投開票された。自民党は与野党対決となった長野と広島でいずれも敗れ、候補擁立を見送った北海道2区を含めて1議席も得られなかった。菅義偉首相は政権運営の立て直しが必要になる。
3選挙は2020年9月の菅政権発足後初めての国政選挙で、各党は今年秋までにある衆院選の前哨戦と位置づけていた。新型コロナウイルスへの対応や「政治とカネ」を巡る問題が争点だった。
参院広島選挙区の再選挙は河井案里氏(自民を離党)の公職選挙法違反事件による当選無効に伴う。立憲民主党などが推薦し共産党も支援した諸派新人の宮口治子氏が事実上の与野党一騎打ちに勝利した。
自民が擁立した新人の西田英範氏は事件の影響で組織を固めきれず届かなかった。
参院長野選挙区は立民の新人、羽田次郎氏が20年末に新型コロナに感染し死去した兄の雄一郎氏の「弔い選挙」を掲げた。共産、国民民主、社民各党の推薦を受けて臨んだ。
自民新人で元衆院議員の小松裕氏は新型コロナ対策の強化などを訴えたものの、支持が広がらなかった。
衆院院北海道2区補選は収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農相(自民を離党)の議員辞職を受けた。立民が擁立した元職の松木謙公氏は野党共闘の枠組みで優位に選挙戦を進めた。日本維新の会の新人候補らは届かなかった。
投開票日の25日、東京や大阪などで新型コロナの感染拡大による緊急事態宣言の適用が始まった。感染収束へ出口が見えない状況で、政権の対応を巡る有権者の審判となった。7月4日投開票の東京都議選や、首相の衆院解散戦略にも影響を与えかねない。
投票率は衆院北海道2区が30.46%、参院長野選挙区が44.40%でいずれも過去最低を記録した。参院広島選挙区は33.61%だった。 【日本經濟新聞2021年4月25日 20:56 (2021年4月26日 0:49更新)】
sechin@nethome.ne.jp です。
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |