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(たちばな)を詠める歌6
巻9-1755:鴬の卵の中に霍公鳥独り生れて己が父に.......(長歌)
標題:詠霍公鳥一首并短哥
標訓:霍公鳥(ほととぎす)を詠める一首并せて短哥
原文:鴬之 生卵乃中尓 霍公鳥 獨所生而 己父尓 似而者不鳴 己母尓 似而者不鳴 宇能花乃 開有野邊従 飛翻 来鳴令響 橘之 花乎居令散 終日 雖喧聞吉 幣者将為 遐莫去 吾屋戸之 花橘尓 住度鳥
          万葉集 巻9-1755
        作者:高橋虫麻呂(たかはしのむしまろ)歌集より
よみ:鴬(うぐひす)の 卵の中に 霍公鳥(ほととぎす) 独り生れて 己()が父に 似ては鳴かず 己が母に 似ては鳴かず 卯()の花の 咲きたる野辺(のへ)ゆ 飛び翔(かけ)り 来鳴き響(とよ)もし 橘(たちばな)の 花を居()散らし ひねもすに 鳴けど聞きよし 賄(まひ)はせむ 遠くな行きそ 我が宿(やど)の 花橘(はなたちばな)に 住みわたれ鳥

意訳:鴬(うぐひす)の卵の中に霍公鳥(ほととぎす)がひとり生まれて、父のようには鳴かず、母のようにも鳴かず、卯()の花の咲いている野辺を飛びかけて、鳴き響かせ、橘(たちばな)にとまって花を散らし、一日中鳴いているけど、聞き飽きることはありません。お礼をするから遠くには行かずに私の家の花橘(はなたちばな)に住み着いてください、鳥よ。
左注:右件歌者高橋連蟲麻呂歌集中出
注訓:右の件(くだん)の歌は、高橋連蟲麻呂の歌集の中に出づ。
◎霍公鳥(ほととぎす)は、卵の世話を鴬(うぐひす)などの他の鳥に托する習性、托卵(たくらん)習性を持つ鳥として知られています。

10-1950:霍公鳥花橘の枝に居て鳴き響もせば花は散りつつ

10-1954:霍公鳥来居も鳴かぬか我がやどの花橘の地に落ちむ見む

10-1958:橘の林を植ゑむ霍公鳥常に冬まで棲みわたるがね


ウェブニュースより
 「悔しい」遺族涙 真相解明できず幕―森友訴訟 ―― 「こんなやり方で終わってしまい悔しくて仕方がない」。森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題の国家賠償請求訴訟は15日、国側が突然請求を認め終結した。記者会見した原告の赤木雅子さん(50)は、強く求めていた真相解明が果たせなくなった怒りを声を震わせ訴えた。

 赤木さんらによると、大阪地裁で午後2時から非公開の進行協議が始まって3分後、国側の代理人が立ち上がり「認諾します」と宣言。原告側は「信義則に反する」と反発し、地裁側も「想定外」として、民事訴訟法の手続き確認などのため協議を一時中断した。
 事実上の打ち切りに関し、地裁から最終的に「真実発見は民訴法の中でしか実現できない」と説明があった。雅子さんは国側代理人に抗議したが、一度も目を合わせようとしなかったという。
 雅子さんは「ふざけんなと思った」と憤りをあらわにし、「(自殺した)夫に何を言ったらいいのか。これから先どう訴えていけばいいのか方法が見当たらない」と涙ながらに語った。代理人の生越照幸弁護士は「不意打ちで不誠実、極めて卑劣だ」と国の対応を非難した。
 訴訟では、亡くなる前に夫の俊夫さんが時系列で改ざんの経緯などを記した「赤木ファイル」を国が開示。事実関係の一端が明らかになり、さらに文書開示を求めている最中だった。松丸正弁護士も「これ以上解明されると不都合な事実があったと考えなければあり得ない」と語気を強めた。    (JIJI.COM 202112151935分)

 浅草名物・伝法院通りの32店舗を提訴へ 台東区が土地明け渡し要求 ―― 東京・浅草の「伝法院通り」で長年営業してきた32店舗が公道の不法占拠をしているとし、地元の台東区が立ち退きを求めている問題で、区は、店舗所有者らに土地の明け渡しなどを求めて提訴する方針を固めた。開会中の区議会定例会に関連議案を提出し、20日の閉会日に議決されれば手続きに入る。
 伝法院通りは、浅草寺の仲見世通りと交差して東西に約300メートル延び、土産物店や食品販売店が並ぶ観光スポットとして知られる。

 区は通り沿いの店舗のうち、1970年代後半に建てられた西側の32店舗について、「区道の上に許可なく建てられ、道路法違反に当たる」と主張。2014年以降に不法占拠の指摘と立ち退きを求めてきたとしている。

◆建設の経緯、双方に資料なく
 32店舗で構成する「浅草伝法院通り商栄会」は、当時の区長の判断で建てられたと説明。「浅草の街づくりと発展に寄与してきた」とし、営業継続を求めて今年5月から署名活動を続けてきた。
 双方とも建設の経緯などを記録する資料はなく、主張は平行線をたどり、区は訴訟に踏み切ることを決めたという。個々の店舗所有者らを相手取り、土地の明け渡しのほか、過去にさかのぼって占用料相当額の支払いも求める考え。
 15日の区議会企画総務委員会では、提訴に関する議案内容を審議。一部委員から「外形的に見れば区は40年近く営業を認めてきた」などと指摘があった一方、「訴訟は解決を進める手段の一つ」との声もあり、賛成多数で承認された。
◆「歴史を踏まえて話し合いを」
 商栄会の西林宏章会長(60)は「区の通告はいつも一方的。裁判で争うのではなく、歴史や経緯を踏まえ、建設的な話し合いで解決するべきだ」と話す。区との協議の機会を求める陳情書を議会に提出している。    (東京新聞 20211215 2301分)


 

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1932/02/04
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