橘を詠める歌11、星野・新潟県議辞任届、基地内クラスター186人

橘(たちばな)を詠める歌11
巻14-3496：橘の古婆の放髪が思ふなむ心うつくしいで我れは行かな

◎「橘（たちばな）の」は「橘（たちばな）の」は武蔵国橘樹郡（現在神奈川県川崎市と横浜市にまたがる一帯）のことという。古婆（こば）は所在不詳。「放髪（はなり）が」は「髪を結い上げていない少女が」という意味。（現在神奈川県川崎市と横浜市にまたがる一帯）のことといいます。古婆（こば）は所在不詳です。「放髪（はなり）が」は「髪を結い上げていない少女が」という意味です。

巻14-3574：小里なる花橘を引き攀ぢて折らむとすれどうら若みこそ

◎「小里（をさと）なる」の小里は地名か否か不詳です。花橘（はなたちばな）は若い女の比喩です。
巻15-3779：我が宿の花橘はいたづらに散りか過ぐらむ見る人なしに

※中臣宅守（なかとみのやかもり、生没年不詳）
　奈良時代の歌人です。『万葉集』巻15の目録に、蔵部の女孺(後宮蔵司の女官か)狭野茅上娘子を娶ったときに流罪に断ぜられたとあり、越前国に配流されます。原因は、時の政情に絡むかと推測されますが、禁を犯して娘子と結ばれたためともいわれます。天平12(740)年６月の大赦では「赦の限りに在らず」とされており、罪せられたのは同11年２月の大赦以後か。同13年９月の大赦で帰京した蓋然性が高いです。天平宝字８(764)年藤原仲麻呂の乱に連座して除名(重罪の官人から位勲のすべてを剥奪する付加刑)されます。『万葉集』の40首は、配所での,都の娘子との贈答が主だが、娘子の23首をも含め、編者(大伴家持か)の手で再構成されたといわれ、全体が悲劇的な愛の物語の趣を呈します。
巻16-3822：橘の寺の長屋に我が率寝し童女放髪は髪上げつらむか

◎この歌は、題詞に「古歌に曰はく」とあるように、古い時代から詠い継がれてきた伝誦歌です。橘（たちばな）の寺は、」奈良県明日香村にある橘寺（たちばなでら）のこと。長屋は、寺の僧侶たちが寝泊まりする僧房のことでしょうか。実際のところは橘寺周辺の伝誦歌として楽しまれてきた歌で、この歌の内容がどこまで事実かなどを問う必要もないとは思います。

巻16-3823：橘の照れる長屋に我が率ねし童女放髪に髪上げつらむか

◎　『丱（カン）』は、かんざしを通した子供の髪型（あげまき）を表す象形文字です。漢字の部首は『｜・たてぼう』、漢字の意味は『あげまき』、『かんざし』です。


ウェブニュースより
　星野・新潟県議、自民県連に離党届　泉田衆院議員と対立 ―― 自民党の泉田裕彦衆院議員が10月の衆院選に新潟５区から立候補した際に同党新潟県連元会長の星野伊佐夫県議から金銭を要求されたと主張している問題で、星野氏は20日、県連に離党届を提出した。新潟市内で記者会見し「自民党に迷惑をかけ、県民の皆様にも不信感を抱かせた」と説明した。

　星野氏は離党届を提出した理由について、４年前の衆院選で周囲の反対を押し切って泉田氏を擁立した責任を問う声が出ていることなどを挙げた。金銭要求に関する泉田氏の主張に関しては「事実を伴わない全く作文的な話だ」と改めて否定した。
　泉田氏は同日、星野氏の発言について「裏金について否定したのは意味不明だ」とのコメントを発表した。「虚偽発言を繰り返し私の社会的信用に傷をつけたことについて謝罪がなかったことも極めて遺憾だ」と指摘した。
　県連は27日に星野氏の離党届の取り扱いを協議する。　　　　【日本經濟新聞　2021年12月20日 17:11 (2021年12月20日 19:06更新)】

　「絶対に看過できない」と玉城デニー知事　沖縄の米軍トップに米兵の外出禁止を要請へ　基地内クラスター186人 ―― 沖縄県は20日、米軍キャンプ・ハンセンの新型コロナウイルス大規模クラスター（感染者集団）で新たに３１人の感染が確認され、感染者は計186人に上ったと発表した。玉城デニー知事は20日夕に記者会見し、在沖米軍トップと日本政府へ、ハンセン所属米兵らの外出禁止や、基地内での変異株解析体制の構築を21日に要請すると明らかにした。変異株「オミクロン株」には、新たにハンセンで働く日本人の基地従業員１人が感染し、県内の感染者は計４人になった。

　ハンセンの大規模クラスターは新たに19日29人、20日２人の感染が判明した。米軍がゲノム解析していないため、オミクロン株かは不明。知事は「基地内のオミクロン株が従業員や住民へ拡大すれば、県民の心身を脅かす。絶対に看過できない」と危機感を示した。
　新たに感染した基地従業員は、うるま市の40代女性。県内感染１例目の50代男性の濃厚接触者だが株の遺伝子レベルが異なり、感染源が違う可能性が高い。
　１例目の男性の感染確認後、17日に検査し陽性が判明。20日にオミクロン株と分かった。入院治療中で重症化はしていない。ワクチン接種歴はない。
　濃厚接触者は現時点で家族４人。15日に那覇市の県立武道館アリーナ棟で調理師試験を受験しており、接触した人が13人いる。会場は換気対策が徹底され、受験者はマスクを着用していたという。

　基地内の感染拡大を受け、知事は（１）収束まで米本国から県内への軍人軍属の移動停止（２）ハンセンの全軍人軍属へのＰＣＲ検査の実施と、基地外への外出禁止（３）基地内での変異株解析体制の構築－を求める。
　21日、在沖米軍トップのジェームズ・ビアマン四軍調整官と小田原潔外務副大臣に電話で要請する。
　24日の県軍用地転用促進・基地問題協議会の要請で上京する際にも、政府に緊急要請する考えを示した。
　全駐労沖縄地区本部（與那覇栄蔵執行委員長）は20日、日本人基地従業員のＰＣＲ検査や、米軍人の感染・濃厚接触者の隔離徹底などを沖縄防衛局に求めた。　　　　（沖縄タイムズ　2021年12月21日 07:28）