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松を詠める歌6
巻6-0952:韓衣着奈良の里の嶋松に玉をし付けむよき人もがも

巻6-0990:茂岡に神さび立ちて栄えたる千代松の木の年の知らなく

◎跡見(とみ) 奈良県桜井市東方  大伴家の荘園がありました。
 「跡見庄」は所在が不明ですが、奈良県桜井市の外山(とび)付近や、同じく奈良県桜井市の吉隠(よなばり)にある鳥見山(とみやま)山麓の地あたりでしょうか。

巻6-1030:妹に恋ひ吾の松原見わたせば潮干の潟に鶴鳴き渡る

◎四日市市に大層な万葉故地があります。この歌の作者は聖武天皇です。
 奈良の大仏を創建、大仏の開眼法要を行いました。律令制時代の天皇として絶大な権威を持ち、死後も偉大な聖王として民衆の崇敬を集めました。
 そんな聖武天皇が東国への行幸の際に、この地に行宮を設けてお泊りになったのです。美しい松原を見ながら、遠く都に残してきた皇后を懐かしく思い、詠んだ歌だといわれています。

巻6-1041:我がやどの君松の木に降る雪の行きには行かじ待にし待たむ

744(天平16)15日に安倍虫麻呂の邸宅で行われた宴席での歌です。作者の家には松の木があったのでしょう。その松と待つ、雪と行きを掛けているのは、「掛詞《かけことば》」とよばれる和歌の修辞方法の一つです。

巻6-1042:一つ松幾代か経ぬる吹く風の音の清きは年深みかも

※市原王(いちはらのおおきみ、生没年不詳)
 奈良時代の歌人です。『万葉集』に短歌8首を残します。曽祖父(そうそふ)志貴皇子(しきのみこ)、祖父春日王(かすがのおおきみ)、父安貴王(あきのおおきみ)も万葉歌人です。玄蕃頭(げんばのかみ)、備中守(びっちゅうのかみ)、治部大輔(じぶのたいふ)その他を歴任しています。位は正五位下、生存は763年(天平宝字7)まで確認できます(続日本紀(しょくにほんぎ))。作歌は733年(天平5)ごろから758年(天平宝字2)までのものです。全体に宴席などでの身辺に題材をとった穏やかな歌風ですが、ひとりっ子であることを悲しむ歌や、平安朝には多いが『万葉集』では唯一の、梅の香を歌った歌など、特異な素材の作もあります。なお「市原」と署名のある自筆の書状が正倉院に残っています。
巻6-1043:たまきはる命は知らず松が枝を結ぶ心は長くとぞ思ふ


ウェブニュースより
 東京で想定外の大雪 うっすら積雪→1センチ→5センチ→大雪警報 「予想できなかった」と気象庁 ―― 南関東の6日の雪は、予想を大幅に超えて警報級の大雪となった。気象庁によると、本州の南方沖を通った低気圧に加え、より陸域に近い伊豆諸島付近に気圧の谷(周囲より気圧の低い部分)ができた影響で、雪雲が予想以上に北へ大きく広がったのが原因という。

 気象庁は5日夕の時点で6日の降雪量を平地で1センチと予想。東京23区の積雪は1センチに満たず「うっすら積もる」程度とみていた。6日朝には予想降雪量を平地で3センチ、23区の積雪を1センチに上方修正。状況が悪化した場合は大雪注意報を出す可能性もあるとした。
 東京都心では6日午前10時半、予想より早く雪が降り始めた。気象庁は同11時前には大雪注意報を発表し、平地の予想降雪量と23区の積雪を5センチへさらに上方修正。都心の実際の積雪が5センチを超えた6日夕には、実況を追いかけるように大雪警報を発表した。
 気象庁によると、本州の南海上を東進した低気圧は、陸からかなり離れた所を通り、それだけなら雪雲が陸に掛かる程度も弱いため、これほどの雪の降り方にはならなかった。「低気圧の前面に気圧の谷が発生するのは分かっていたが、それによって湿った空気が北側へこれだけ広がるとは予想できなかった」(同庁天気相談所)という。
 天気キャスターで気象予報士の森朗さんは「この気圧の谷は小さな低気圧のようなものだが、5日の段階では発生しておらず、6日のいつ、どこにできるか、どれほど影響が出るのかなど、局地的な現象なので予想は非常に難しい。こんなに予想が難しい雪もあった、と後々語られるケースになるのでは」と話している。    (東京新聞 202216 1946分)

 大相撲夏巡業再開に暗雲…コロナ第6波に戦々恐々、力士や親方は基礎疾患持ちが多い―― 不穏な空気が漂い始めた。
 日本相撲協会は4日、田子ノ浦部屋で師匠(元前頭隆の鶴)をはじめ、力士2人、床山1人が新型コロナに感染したと発表。元大関の高安(31)など所属力士全員が1月場所(9日初日)を休場することになった。

 芝田山広報部長(元横綱大乃国)は「陽性者はもっと増える可能性もある」と警鐘を鳴らしているし、こうなると角界はかなりのダメージを受けるのではないか。
 「コロナを完全に防ぐことは不可能だが、相撲部屋は力士や親方が不用意な外出をしない限り、ある程度は感染を防げる。本場所が中止になるほど感染者が増えるとは思えない。問題は今年夏に再開が検討されている巡業ですよ。夏巡業は近畿、中部、北陸、北海道、関東と移動範囲が広く、同じバスに大勢の力士が長時間乗り合わせる。1人が感染したら瞬く間に全員アウトになりかねない。さらにオミクロン株は『感染力は高いが重症化リスクは低い』と言われているものの、力士や親方は基礎疾患持ちが多い。感染力の高さは何よりも危険です」(ある親方)
 まさに戦々恐々……。    (日刊ゲンダイ 公開日:2022/01/06 11:15 更新日:2022/01/06 11:15


 

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