瘋癲爺 拙痴无の戯言・放言・歯軋り
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 今日は「建国記念の日」。昭和20(1945)年までは四方拝・天長節・明治節とともに紀元節と呼ばれ、四大節(しだいせつ)の一つであった。
 今朝は、山谷掘公園を抜けて、地方橋通り→吉野通り→アサヒ会商店街を通り、白鬚橋を渡り、川沿いの遊歩道(青御殿通り)を南下、桜橋を渡って帰宅した。
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3b6badb9.JPG 今戸橋から公園に入り、聖天橋、吉野橋から吉野通り突ききって公園はまだ続く。明治2年、新鳥越町(元の鳥越町の替え地として新鳥越町が出来た)は吉野町と町名変更になった。この町名は、この辺り一面は野原であったので、野の上にめでたい吉の字を冠して付けたもので、同時に山谷橋も吉野橋に改称されたそうじゃ。江戸時代は、浅草橋.蔵前.浅草.千住と続く奥州街道であり山谷堀の今戸橋から3つ目、吉野橋をまたいで南北に走り北進して日光街道(旧奥州裏街道)と合流する通りである。
 さらに、正法寺橋・紙洗橋・地方橋から地方橋通りを進むと再び吉野通に出る。
 浅草紙(あさくさがみ)は、江戸(現東京)の浅草・山谷・千住などで製造された漉(す)き返しの紙、今でいう再生紙である。墨が付いた屑紙(故紙・廃紙・反故《反故》紙、今の古紙)を水に浸し、叩いて砕き、漉く程度の、非常に簡単なもので、墨などがよく除かれていないため鼠(ねずみ)色をしており、よく見ると紙全体にムラが多く、文字が書かれたままの紙片や、人の髪の毛なども混じっていることもあったという。悪紙(わるがみ)とも言われ、粗悪で下等の紙質であったが安価な塵紙で、江戸庶民に親しまれ、主に鼻紙や落し紙(今のトイレットペーパー)などに常用されたと言われます。また、浅草紙は江戸の名産品の一つとなり、後に漉き返しによる質の悪い紙の代名詞ともなり、漉き返し紙を代表する総称にまでなったものじゃ。
「嬉遊笑覧(きゆうしょうらん)」(喜多村信節著、文政13(1830)年刊)は江戸時代の百科事典であるが、そこには「ひやかし」の語源について、「山谷にはすきかえし紙を製するもの多く、紙のたねを水に漬けおき、そのひやくる迄に、廓中のにぎはひを見物して帰るより出でる詞《ことば》なり)と解説されている。
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 吉野通りを北上し、アサヒ会通を西に進み、橋場に入る頃アサヒ会通の西端入口時計は午前7時を指そうとしていた。橋場にはいって、2つ目の路地に「お化け地蔵」が見えた。この地蔵は普通の地蔵の2倍もある大きさで、こんなに大きな地蔵は珍しいと地元の人たちは自慢するそうじゃ。確かに大きい点でもお化けだが、白井権八がこの地蔵の陰に隠れて辻斬りをやり、地蔵に向かって「知らんふりをしろ」といったら「お前こそ人に言うではないぞ」と地蔵が答えたというので、さずがの権八も度肝を抜かれたという伝説もある。
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 明治通りに出て白鬚橋を渡り、昔隅田川を行く船の燈台の役目をしたという常夜灯の付近で「あみ清」の釣り船? が上流を目指していた。ふと道端に可憐に咲く菜の花を見つけた。
 桜橋を渡り、帰宅への道をたどったとき、桜橋から川を上る釣り船と下る荷役船がすれ違う所であった。

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