冬の七草(観賞用)・節分草
・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名 Eranthis pinnatifida
Eranthis : セツブンソウ属
pinnatifida : 羽状中裂の
Eranthis(エランシス)は、ギリシャ語の「er(春)+ anthos(花)」が語源で、“春の花”の意味です。
・2月頃に咲く山野草。節分の頃から咲き始めるのでこの名前になったと思われますが、東京では少しあとの2月中旬頃から開花することが多いようです。白い小さな5弁花です。
・石灰岩地で多く咲くらしい。関東だと、秩父の武甲山あたりです。
・片栗と同じように、林の中が明るい(木々の葉っぱがまだ茂っていない)春の短期間にだけ姿をあらわす「春植物」。花のあとで実をつけ、4~5月頃には地下部を残して地上からは姿を消します。
★<節分の豆まきの由来、その他>
節分=2月3日
平安時代の宇多天皇の頃、京の都に乱入しようとした「鞍馬山の鬼神」を、三石三斗の豆を煎って投げて、目をつぶして追い払ったという話がありました。
このことから、家中の厄を払い福を呼び入れるために豆まきをするという風習が広まりました。 (豆は、ふつう大豆を使います)
「鬼は外♪ 福は内♪」
・「年の数だけまいて食べる」という風習もあります。
・豆のかわりに、カラつきのピーナッツを投げて投げ終わったらカラをむいて食べる、という方法もあります(汚れない)。
・節分(2月3日)の日の夜に、「恵方(えほう:その年のめでたい方向のこと。年神様(としがみさま)または歳徳神(としとくじん)のつかさどる方角)」の方角に向かって太巻き寿司を食べると、福を呼べると言われてきました。
”恵方巻き(えほうまき)” ”恵方寿司(えほうずし)” (巻き寿司 → 福を巻き込む)
・柊(ひいらぎ)の枝、扉(とべら)の枝の風習もあります。
ちなみに「立春(りっしゅん)」は節分の翌日(2月4日)です。
2月19日からは、二十四節気「雨水(うすい)」、七十二候「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」。
今冬は暖冬の影響で雪国でも雨の日が多くなっていますが、暦の上では冷たい雪から段々と暖かな雨に変わる頃と言われています。土脉潤起は、その雨で土が潤ってくる時期です。
ところで、そもそも雨に暖かいも冷たいもあるのでしょうか?
実は、日本で降るほとんどの雨は「冷たい雨」と言われています。冷たい雨と言うのは、雲の中の温度が低く、氷の粒を含んでいるような、冷たい雲から降ってきます。氷の粒が溶けずにそのまま地上に降ってくると、雪やアラレになります。しかし、ほとんどは地上に降りてくる途中で雨へと変わります。
一方、暖かい雨は、雲の中の温度が比較的高く、氷の粒を含んでいない暖かい雲から降ってきます。冷たい雨と違って、一度も氷になることなく地上に降って来るため、暖かい雨とされています。日本の場合、夏の温帯地方で降ることがあります。
この時期は「春一番」が吹く頃とされており、今年は東海・北陸・四国で、すでに春一番の発表がありました。そもそも春一番とは、冬から春への移行期に、初めて吹く暖かい南よりの強い風です。その威力は凄まじく、時に交通に影響が出る場合もあります。
さて、春一番は非常に有名ではありますが、「雨一番」というものもあるのをご存知でしょうか。雨一番とは、北国で、立春以後初めて、雪がまじらないで降る雨のこと。雨の途中で雪が混じってしまうと、雨一番にはならないため、まじりっけのない雨が降った時は、北国にもいよいよ春も近づいているということです。
sechin@nethome.ne.jp です。
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